家の顔は玄関だけでなく、その玄関へのアプローチやアプローチから見える庭など、外観も重要な要素となります。こうした部分で気になってしまうのが雑草で、どうにか対策をして見栄えをよくしたいものです。
外観としての役割を維持しつつ、防草対策として導入できる方法のひとつに砂利敷きがあります。しかし「砂利=防草対策」ではありません。しっかりと配慮して敷かなければ、地面が砂利でも雑草は生えてくるのです。
今回は砂利敷きの雑草に対する対策について、失敗例にも触れつつ効果的な方法を考えていきましょう。
目次
庭や駐車場で雑草対策を失敗する理由
砂利で雑草対策をしようと敷いてはみたものの、結局雑草が生えてしまったということがあります。こうした失敗は、はたしてなにが原因なのでしょうか?
事前に雑草の根などを取り切ることができなかった
砂利を敷く前に雑草の根が取り切れていなければ、残った根から新しい葉が生えてきてしまいます。そのため砂利を敷く前には事前に生えている雑草を根ごと取り去ることが不可欠といえるでしょう。これは防草シートを敷く場合でも当てはまります。
敷いた砂利の厚さが薄い
DIYで砂利を敷くとつい費用が気になってしまい、薄く敷いてしまいがちです。しかし砂利による防草効果は分厚く敷かないと効果を最大限に発揮することができません。
砂利の防草効果は地面まで光を届かせないことにあるといえます。そのため十分な厚さを確保することが大切になってきます。
砂利の沈み込みと土の浮き
よく歩く通路などは雑草対策をしたいところですが、そのようなところに砂利を敷くと踏み固まるにつれて砂利が土へと沈み込んでいき、代わりに土が表面へと出てきます。その土に雑草の種がついてしまえば、結果として雑草は生えてくるでしょう。
この場合表面の土に根を張っているため、ほかの事例より抜きやすい状態です。しかし雑草が生えてしまったという点では砂利敷きの失敗例に含まれてくるでしょう。
雑草対策を砂利でする方法
では、どうすれば砂利で雑草の対策ができるのでしょうか。
失敗例からもわかるように、雑草対策の砂利敷きには「事前対策」と「砂利の厚みを考える」ことが大切です。
敷く前に雑草を抜き、地面を固める
土の上に砂利を敷く場合、雑草を残さないことと沈まないよう固めることが大切になってきます。
草というと表面の葉で光合成し栄養を作り出しているように思えますが、根からも相当量の養分を吸収しています。そのため根が残っていれば日が当たらなくても再び生えてくるおそれがあるのです。そのため砂利を敷く前に、雑草を残さないようにすることが大切になってきます。
雑草を抜いた後には地面を踏み固め、砂利が沈みにくい環境を作ることも大切になってきます。地面が柔らかければ砂利は土の中へと沈んでいき、代わりに土が表れてしまいます。
その防止の作業は砂利を敷く前にしかできないので、DIYでおこなう場合は転圧機などをレンタルし、しっかりと砂利を敷く環境を整えましょう。業者に依頼する際もこうしたことが見積りに入っているかを事前に確認することが大切です。
砂利を分厚く
砂利の防草効果は、光を遮断することによって地面についた雑草の種が芽生えるのを防ぐところにあります。そのため砂利が薄すぎればその効果は小さくなり、雑草が生えてくるという事態につながりかねません。
目安として、3~5センチの厚みで敷きこめば地面に光が届かないといわれています。少なくともこの厚みは均一にさせて確保するようにしましょう。
また施工後も砂利は流出しやすいので、この厚さが確保されているか確認することが大切になってきます。
業者による砂利敷きについては、下の記事も参考にしてください。狭い範囲で少ない砂利の量で済めばいいですが、そうでない場合には、業者を利用したほうがいいかもしれません。
防草シートを使えば雑草防止効果アップ!
砂利敷きだけでなく、防草シートを敷くことで地面に光は届かなくなります。予算に余裕があれば防草シートの購入費を入れることも検討してみてください。
防草シートは直接地面に張るという使い方もできますが、庭がシートで覆われていると見た目が悪いものです。そのため庭に使う際には上に砂利や人工芝を敷くことで、見た目と防草効果を両立することが多いです。日光がより入りにくくなり、効果が大きくなることも期待できます。
防草シートは現在、大きく分けて3種類のものが市販されています。
・合成繊維・不織布
・合成繊維・織込
・天然繊維
合成繊維間では不織布のほうが耐久性は高いものの、値段も高くなります。ただ砂利の敷き替えはそう頻繁にするものでもないため、できれば丈夫なものを選んでおきたいものです。天然繊維は自然に還る素材のため、取り替え時の廃棄について考える必要がないというメリットがあります。
また防草シートを張ることで土への沈み込みが抑えられるという効果も期待できます。これらのことを踏まえれば、砂利での雑草対策は防草シートと組み合わせることで最大限効果を発揮するといえるのではないでしょうか。
防草シートを敷くポイント
防草シートを敷きやすくするために整地します。地面の凹凸をなくしておくことで、雨が降ったときに防草シートの下で水たまりができてしまうのを防いでくれます。整地ができたら、防草シートと砂利を敷いていきましょう。防草シートは、ロール状のものを敷く場所に合わせて広げていくとうまく敷くことができます。
防草シートは、風などでめくれあがってしまわないように、細かくピンでとめていきます。めくれあがってしまうと、防草シートの意味がなくなってしまうかもしれません。効果を得るためにも、しっかりと止めておきましょう。
防草シートや砂利を敷く範囲が広い場合は、防草シートを重ねることが重要です。その際は、必ず防草シートが重なる部分を10センチほどは作りましょう。防草シートの重なる部分が少ないと、その部分から日光が入り込んでしまい、雑草が再び生えてきてしまう原因となります。
防草シートをうまく敷けたら、ようやく砂利の登場です。砂利は、防草シートの上に2~3センチの厚さになるように敷くことをおすすめします。全体が均一になるように敷くと、きれいになります。
花壇にも使える!ほかの雑草対策
ここまで防草方法について、砂利による対策と防草シートによるふたつの対策をみてきました。ただ砂利以外も雑草への対策方法がないかが気になるところですね。ということで、ほかの対策方法についても簡単にみていきましょう。
除草剤
薬剤を利用して雑草の生長を阻害する方法です。雨で流れてしまうため効果の出る期間は限られますが、地面が見えていても生えてこないのが魅力のひとつです。
ただ薬剤によっては雑草以外の植物にも影響を与えることが少なくありません。土壌汚染の心配もあり、ガーデニングや家庭菜園を楽しむ場合、積極的には使いにくいのが実情です。
塩水
塩の主成分である塩化ナトリウム、その水溶液は浸透圧が高く、植物に対して脱水作用があります。これを利用して植物が生長するのを阻害する方法です。
入手が容易な半面、土の中に残るため影響は比較的長く残ります。また住宅の基礎に使われているコンクリートなどにも影響を与えることがあるため、使用には注意が必要になります。
雑草対策に塩を使うことについては、別の記事でも詳しく解説しています。雑草対策に塩を使うことは、住宅に被害をもたらす危険もあるため、しっかりとリスクについて確認しておくことをおすすめします。
あわせて読みたい
まとめ
砂利で雑草を防ぐ、といってもポイントを抑えておかなければ効果は小さくなります。せっかく砂利を敷いたのに草取りをしなくてはならないという事態になることを防ぐため、砂利敷きをDIYで施工する際にはきちんと確認しておくことが大切です。
業者に依頼する際もこうしたポイントが見積りに入っているか、入っていない場合は配慮してもらえるかなどしっかり確かめておく必要がありそうです。
庭やアプローチなどの環境を保全できるよう、雑草対策を兼ね砂利敷きを導入してみるのはいかがでしょうか?
\ 完全無料 /
厳選した全国の砂利敷き業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
砂利敷きの記事アクセスランキング
砂利敷きの最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他