砂利といえば、ガーデニングに使ってみたり、土埃の対策として庭に敷いてみたりするイメージが強いですが、防犯対策としても砂利を敷くことがあります。とくに、防犯意識が高い家の多くは庭に砂利を敷いていることでしょう。
そんな防犯対策として申し分がない砂利ですが、最近では普通の砂利のほかにも、防犯砂利というものも販売されているのはご存知でしょうか。
「防犯砂利の名前は知っているが、防犯砂利と普通の砂利の違いがよくわからない」「普通の砂利のほうがデザイン豊富だから興味ない」という人もいらっしゃることでしょう。そんな人にも興味を持ってもらえるよう、今回は防犯砂利について詳しく説明します。
目次
防犯砂利と普通の砂利ってなにが違うの
普通の砂利でも防犯対策として期待できますが、防犯砂利は普通の砂利の用途に加え、その名の通り防犯面に特化した砂利になります。
しかし、見た感じでは防犯砂利と普通の砂利の違いがよくわからないと、疑問に思ってしまう人もいらっしゃいます。
まずは、普通の砂利の違いについて見ていきましょう。
防犯砂利とは
石一粒が大きく、人が踏むと76.5dB(デシベル)以上の音を出すように作られたものを防犯砂利といいます。76.5dBの大きさは、わかりやすく表現すれば掃除機の音の大きさをイメージしてみてください。
空き巣犯を含む侵入犯罪犯は、なにかをすれば大きな音を立てられる環境を嫌う傾向があるため、防犯対策として効果が期待できるのが、防犯砂利の大きな特徴となります。
普通の砂利じゃ防犯対策にならない?
普通の砂利とは小粒から大粒まで実にさまざまなものがありますし、踏めばある程度の大きな音を立てることができます。
素材としても、さまざまな種類から自分に合った砂利を見つけることも、普通の砂利の魅力です。
しかし、大きな音を立てるという点では、やはり防犯砂利のほうが特化しているため、より効果的な防犯対策をとるのであれば防犯砂利の設置をおすすめします。
防犯砂利のメリット・デメリット
防犯砂利には、防犯対策に役立つ以外にも大きなメリットがあります。防犯砂利に取り換えたいと考えている場合は、これから挙げていくメリットやデメリットも参考にしてみてください。
防犯砂利のメリット
防犯砂利のメリットは以下の通りです。
・踏むと大きな音を立てるため、防犯対策ができる
・軽量素材を使っているため普通の砂利と比べると軽い
・カラーバリエーションが豊富
・環境にやさしい素材を使っている
・除草剤シートとあわせることで雑草繁殖の防止のなる
・靴が汚れにくくなる
防犯砂利のデメリット
対して、防犯砂利にもいくつかのデメリットがあります。大きなメリットのはずが、場合によってはデメリットとなることもあるので、砂利を敷くときは、防犯砂利を選ぶべきかよく吟味するようにしましょう。
・軽い素材は、すぐに粉塵となってしまう
・掃除が大変
・除草シートの存在が不可欠
・素材によっては除草対策に期待できない場合がある
・ガラスを加工して作っているものはとくにけがをする恐れはある
・大きな音が原因で場合によっては近所トラブルになる
防犯砂利の種類
防犯砂利と一口に表現しても、さまざまな素材やカラーバリエーションがあります。この章では、防犯砂利の種類について見ていきましょう。素材やカラーバリエーションを気にすることで、家の美観にあった防犯砂利を選ぶことも可能です。
【種類①】ガラス製
ガラス製の防犯砂利は、ガラスを高温溶解して発泡処理をしたものになります。ひとつの粒のなかに空気を多く含んでいるため、石粒が大きいわりに軽く、大きい音を出してくれるのが特徴です。
汎用性も高く、防犯砂利のなかでも安価で購入できます。
しかし、発泡処理をされたガラス製の防犯砂利は非常に脆く、すぐに粉々になってしまいます。定期的なメンテナンスを必要とするので、その点を留意しておきましょう。
【種類②】天然石や溶岩
防犯砂利のなかには、天然石や溶岩を元に作られたものがあります。エレガントなデザインのものがあり、落ち着いた色合いや形の砂利を敷きたいという人にもおすすめです。
保水性が高くて重量があり、雨が降ったときも石が水に流されるといったトラブルを避けることもできます。
しかし、その反面、ほかの防犯砂利と比べると音が鳴りにくいです。
【種類③】セラミック製
セラミックとは電柱や電線に使われる素材で、風雨でも飛びにくく、流されにくいのが特徴です。出す音も大きいので、防犯対策でも期待できます。ただ、ほかの防犯砂利と比べると高価なのがネックです。
【種類④】瓦
廃瓦が原料です。透水性と保水性に優れている上、水に強い素材となります。ほかの防犯砂利と比べると音は小さめなものの、安価で購入できる砂利のひとつです。
オーソドックスな防犯砂利の種類は、以上のものが挙げられます。自分にあった砂利を選んで、防犯性が高い家作りを目指しましょう。
防犯砂利を利用するのに向いている・いない場所
防犯砂利のメリットやデメリット、種類をご紹介しましたが「ぜひ、うちにも防犯砂利を敷いてみたい」と思われる人も増えてきたのではないでしょうか。
防犯砂利は種類が豊富でメリットも多いので、試しに敷いてみて砂利の効果や景観の美しさを体験してみるのもよいかもしれませんね。
しかし、防犯砂利を敷いてみるといっても、ただ闇雲に敷いてもよいというわけではありません。
防犯砂利の効果をより発揮するためには、敷く場所にもこだわらなければいけないのです。
人目に付かない場所に敷く
防犯砂利の効果をより発揮できる方法は、人目に付かない場所に敷くことです。人目に付かない場所は道ゆく人があまり目を向けないのはもちろん、家主やその家族もあまり目を向けない場所になります。
そんな家の敷地内で目を向けない場所を挙げるとすれば……。
・リビングの窓から死角になる場所
・勝手口側の通路
・隣家の境界線
・家の真後ろ
・玄関
・リビングの窓がある周辺
この辺は、意識しないと誰かが侵入したときに気づけない場所となります。また、人目に付かない場所ではありませんが、玄関や窓際にも防犯砂利を敷いておくといいでしょう。
なぜなら空き巣犯などの侵入犯罪者は、よく玄関や窓際から出入りするといわれているからです。
人通りが多い場所は、防犯砂利は向かない?
逆に、人通りが多い場所は防犯砂利の設置に向かないといわれています。
「砂利を敷くなら音が鳴りやすい場所に設置したほうがいいんじゃないの?」と疑問に思われる人もいらっしゃるでしょう。
しかし、侵入犯罪をする人の多くは人目につく場所を嫌い、人目に付かない場所から侵入することが多いそうです。ですので、上記で取り上げた人目に付かない場所、または侵入しやすい場所に防犯砂利を敷くといいですね。
また、人が頻繁に地面を歩く場所に防犯砂利を敷いてしまうと、石同士が擦れてすぐに割れ粉塵(ふんじん)になってしまいます。
真っ白の砂利は注意
周りに壁や建物など遮るものがなにもない広い場所では、強風のとき砂利が飛ばされてしまうことがあります。広い場所に防犯砂利は敷かない方がよいのですが、それでも砂利が必要な場合、少なくとも真っ白の砂利は避けましょう。
天気がいい日には、真っ白な砂利はとてもまぶしく感じられるからです。
加えて、白い砂利は汚れやすいため見映えも悪くなり、雨で変色もしてしまいます。
防犯砂利を使いたい!使うコツと敷くコツ
さて、敷くべき場所を知ったところで、実際に防犯砂利を敷いてみましょう。しかし、場所にこだわる以外にも、敷き方にも気を使わなければいけません。防犯砂利を使いたい場合は、どうやって敷けばいいのでしょうか。
【コツ①】除草をしっかりおこなう
砂利は防草効果が期待できる一面がありますが、完璧に雑草の成長を防止できるわけではありません。すでに生えている雑草や撤去しそこねた雑草を放置しておくと、砂利の存在を無視して成長を続けていき、やがて家の景観も損なわれることでしょう。
そのため、クワやスコップを使って根こそぎ雑草を取り除いておく必要があります。地面を掘り起こしながらしっかりと雑草を除去しましょう。掘り返した後は、きれいに砂利を敷くためにも地面を平らにしておきましょう。
【コツ②】防草シートを使う
防草シートとはその名の通り、地面に生える草の成長を妨害するシートです。これを砂利と地面の間に敷くことで、雑草の種子などが飛んできても地面に根を伸ばすことができません。たとえ発芽したとしても簡単に除草することができるでしょう。
防草シートを敷く際は、砂利を敷く予定の場所に隙間なくピンッ、と張りたわみがない状態でシートを置きましょう。
【コツ③】砂利は3~5cm
防犯砂利を敷くときは地上から3~5cmほどの高さになるように設置しなければいけません。これくらいの高さにしないと、石同士がちゃんとこすり合わさらなくなり、音が出にくくなります。また、砂利の上を歩いているうちに、砂利の下に敷いた防草シートがむき出しになってしまい、防犯砂利の役割を果たさなくなってしまうでしょう。
とくに人通りが多い場所の防犯砂利は減ってしまうことが多いため、ほかの場所より多めに敷いておくことをおすすめします。
また、防犯砂利によっては推奨されている高さがあるそうなので、砂利を敷くときの高さに迷ったときはそちらに従ってみるとよいですね。
後悔しないために。心配な人は業者に相談するのも手段
防犯砂利は防犯対策として期待できるものの、砂利としては脆く、踏む回数が多いとすぐに粉塵になってしまいます。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
砂利のメンテナンスといえば、なくなった分の砂利を足したり、粉塵になった防犯砂利を掃除したりなどが挙げられます。
とくに防犯砂利は粉塵になってしまえば掃除が大変なため、「設置したいけど、メンテナンスが……」と思ってしまい、設置までに踏みとどまってしまう人もいるでしょう。
そういった人は、砂利のメンテナンスや設置を業者に頼むとよいでしょう。業者であれば、迅速に丁寧に素早く砂利のメンテナンスをしてくれます。
費用ですが、最安で1㎡:1,400円からとリーズナブルなお値段でしてくれる業者もあるようです。もし毎日メンテナンスをすると仮定すると、とてつもない出費になるでしょう。しかし、たまに庭のお手入れで利用するだけならば、業者によるメンテナンスも頼みやすいのではないでしょうか。
詳しい金額が気になる人はまずは見積りだけでも請求してみてくださいね。
まとめ
防犯砂利と普通の砂利の違いは石粒の大きさや軽さ、そしてなにより、誰かが踏むときの音の大きさといえます。防犯砂利は踏む音を大きくすることで、目立つことを嫌う空き巣犯を追っ払うことができるのです。
最近ではカラーバリエーションが増えたり、砂利自体の素材も選べたりするので自分にあった防犯砂利を選ぶことでも可能です。
しかし、共通するデメリットとして挙げられるのは、頻繁に踏むと粉々になってしまうことや、メンテナンスの大変さが挙げられます。
防犯砂利を敷くときは、定期的なメンテナンスを考慮して敷くようにしましょう。
砂利敷きやメンテナンスが大変なときは砂利敷きのプロに依頼して、上手にメンテナンスしてもらってくださいね。
\ 完全無料 /
厳選した全国の砂利敷き業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
砂利敷きの記事アクセスランキング
砂利敷きの最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他