日本に古くから生息している植物の中に『竹』があります。竹細工に使われたり建築に利用されたりしている一方で、タケノコ収穫のために栽培され、放置されてしまった竹やぶが後を絶ちません。
そんな竹やぶの影響で起こる竹害を皆さんご存知でしょうか。今回はそんな竹害についてと、対策などをお話させていただきます。
目次
竹害が起こりやすい理由!竹はこう生える
そもそも竹害を引き起こす竹は、どのような植物でどのようにあれほど成長していくのでしょうか。
竹は地下茎でつながっている
竹は地下で茎を広げることによって、その生息範囲を広げていきます。地下に埋もれているのは3年から4年とされています。暖かくなると芽を出すのですが、ここから成長の早さが次第に増していきます。
地上から芽を出したタケノコは、わずか10日頃には数十センチから1メートルにまで成長してしまいます。「破竹の勢い」ということわざがあるように、その成長の早さは驚く勢いで進んでいきます。
ただその成長は2か月から3か月までです。若竹となった竹はその後、高さや太さは変わりませんが皮を落とし硬化が進んでいきます。
竹にも花が咲く!竹林の周期性
さてそんな竹にも花が咲くのですが、皆さんはご覧になったことがありますか?竹の寿命は、120年周期と推定されています。
竹の花が咲くのは、この寿命が近づいてきたときに一斉に開花するといわれています。そしてその花が開いたあと、竹は一斉に枯れるとされています。竹の花をめったに目にすることがないので、昔は「なにかよくないことが起きるのではないか。」といわれたりしていました。
近年竹害が目立ってきた理由は?
長い寿命を持ちつつも枯れるときは一気に枯れてしまう竹ですが、近年そんな竹による竹害が目立ってきています。
もともと竹はタケノコを収穫したり、資材を確保したりするために日本でたくさんの竹やぶが作られました。ところが輸入品が市場に出回るようになり、その結果経済的に回らなくなったため、竹やぶは放置されるようになったのです。
この放置された竹やぶが竹林の外にまで進出し、松やくぬぎなどといった他の植物に影響を与えてしまったり、土壌の保持力が低いため崖が崩れてしまったりと、様々な影響を及ぼすようになりました。
そしてそれは、野山に限った話ではありません。「隣接する放置された、竹やぶの竹が自分たちが生活する敷地内に侵入してきてしまった」そんな話を耳にするようになりました。竹が侵入してしまうと庭などに植えてある他の植物にも影響を与えてしまいます。それほど竹害は恐ろしい問題なのです。
近隣の竹害を防ぐために!自分の土地に竹を植えるときの対策
しかし、日本に昔から存在することから竹が好かれていることも事実です。「自分の家に竹を植えたい。」「タケノコを自分の手で収穫したい。」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれども先ほどの話にもあったように、近所に竹が侵入してしまってはトラブルになってしまいます。そうならないために竹を植えるときの対策と注意事項を覚えておくと良いでしょう。
まずは竹を植える範囲をきちんと決めましょう。竹の拡大を防ぐために、植える場所に50cm程度の溝を掘りましょう。掘った溝にコンクリートの平板などしっかりしたものを縦に埋めます。こうすることで、竹が広がっていくのを防ぐことができます。
またこまめに剪定を行うことで近隣の竹害を防ぐこともできます。
近隣の竹害を防ぐために!自分の土地に竹を植えるときの対策
そうはいっても竹の成長の早さはお話ししたとおり、驚くほど早いので気づいたら近所に侵入してしまい竹害を引き起こしてしまう可能背もあります。そうなった場合どうしたらいいかを知っておくことで対応がスムーズにできます。
竹林全体を枯らすことが必要?
「せっかくここまで成長した竹を枯らすのはもったいない。全部枯れさせる必要ないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし竹は、わずかでも残っていたら地茎を通じて拡がっていき、その成長スピードの早さから再び竹害が起こってしまう可能性があります。剪定や手入れが限界だと感じた場合は、竹林全体を枯らした方が良いでしょう。
薬剤を使って竹を枯らす!
薬剤を使って、竹を枯らすのに確実なのは、液体タイプの除草剤です。竹の下の部分にドリルで穴を開け、そこから液体の除草剤を流し込むのが良いとされています。しかし竹やぶや竹林などの大量の竹を前にしてこの作業はかなりの時間と労力を費やします。
たくさんの竹を枯らしたい場合は、顆粒剤タイプのものを使うと楽に竹を枯らすことができます。使い方は、地面に撒いていくだけです。「それだけ?」と思われるかもしれませんが、威力は液体とほとんど変わりません。
また粒が小さく作られているため、土の中に浸透しやすく、その効果も長いため竹が再び生えてくることを防ぐことができます。
薬剤を使わずに竹を枯らすことはできる?
そうはいっても他の植物などの影響を考える方もいらっしゃると思います。薬剤を使わずに竹を枯らすことはできるのでしょうか。
成長してしまった竹を1mくらいの高さまで切ると、竹は光合成を行うことができなくなるといわれています。根本から枯れ、切った1年後に揺さぶると根本から抜けるといった事例が紹介されています。竹を退治するには「伐採」と「根切り」が有効だとされています。
まとめ
以上竹やぶや竹林が放置された結果、起こってしまう竹害とその対処法などをご紹介させていただきました。竹林や竹やぶを開墾して新たな農業の土地にしたり、竹を有効活用するためのプロジェクトなども立ち上げられているようです。
しかし、予期せぬ竹害が起こってしまい、自分たちではとても対応が追い付かないといった声もたくさんあります。そんな時は伐採のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
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