樹木の伐採作業は、家の庭などに生えている木を、処分するときにおこなわれます。しかし、伐採をきちんとするには、安全などに関する適切な知識がないと、ときに大きなケガにもつながりかねません。
伐採をすると、数メートルもあるような樹木が倒れ掛かってきます。林業に従事するかたでも年間で大きなケガをしたり、亡くなられることもあるようです。伐採をするときにノコギリやチェーンソーなどが必要なことは想像がつくかも知れませんが、伐採をロープ掛けでおこなうことで、より安全かつ効果的におこなうこともできます。ここからは、伐採作業とロープの関係性について解説していきます。
伐採した木を倒す方向を決める
伐採をする樹木が決まったら、その樹木が伐採したときにどの方向に倒れるかをまずは事前に決めておくことが大切です。伐採する方向を定めておかないと、伐採時に周囲の人間に危害をくわえ、また建物を損傷させる可能性が高くなります。
伐採の方向を決める際に一番重要なのは、安全かどうかです。人の何倍も大きな木の下敷きになる危険性がすこしでもあるような方向には、絶対に倒さないようにする必要があります。
そのため、まずは木の重心を見極めて、切ったときどちらに倒れるかを見極めましょう。山間部などの斜面が傾斜している場所では、樹木の重心が傾いていますので、何の処置もほどこさないで、切断をすると、樹木はその方向に対して、倒れていきます。
このようになることを防ぐために大切なのがロープです。伐採をロープ掛けですることで、より確実にそして安全に伐採をすることも可能となります。木に巻き付けて、伐採作業をしていきながら、樹木が倒れていく角度や方向を上手く調節することができるのです。
伐採する木にロープを掛ける
では実際に伐採作業をするときに、効果的に伐採をするためには、どのようにロープを使っていけば良いのでしょうか。伐採時にロープを掛ける位置によって倒木をするさいに、必要な力も変わってきます。基本的には樹木の高い場所にロープを巻き付けるようにしましょう。これによって、低い場所にロープを巻き付けるよりも弱い力でも木を倒すことができます。
この作業をするときに大切な考えかたは伐倒側(木を切る側)とけん引方向は同一としないということです。そうしないと倒れた木が、人間を直撃して大きな事故につながってしまう可能性が高くなるため、十分に注意してください。
このような事故の背景には、やはり最初からきちんと定められていたルールとは異なる方法で安全管理をおこたった場合に発生します。いくらロープでけん引をしながら作業をしたと言っても、木が倒れるときの衝撃やスピードにはすさまじいものがあります。
そのために樹木の伐採をする人間のいる方向と、樹木をけん引する方向は同じ方向にしないほうがよいのです。またけん引する人間も、樹高の最低でも2倍以上の距離を確保して作業をしていきましょう。
伐採する
伐採時にロープ掛けで作業をするときにはどのような点に注意をして作業をしていけばよいのでしょうか。ロープを使わないで伐採をするときとの違いはどのような点にあるのかを確認していきましょう。
伐採をするときには、該当する樹木に受け口と呼ばれる切込みを入れていきます。受け口は樹木の倒木方向の幹に入れる切込みです。そこに対して反対側から追い口と呼ばれる切込みを入れていくことで樹木の切断をしていきます。
通常の伐採でしたら、樹木の自重で、最終的には木が倒れていきますが、けん引するときには、ロープで倒れる方向を調整しながら、切断をしていきます。そのため、追い口を深くしないほうが良いのです。
もしも追い口をどんどん深くしてしまうと、意図しない方向に樹木が倒れてしまうかもしれません。そうならないためにも、適度に追い口の切込みの入れ方を加減しながら、上手くけん引をしていきましょう。
伐採はロープ掛けをしていても危険!
では、伐採をするときに事前に安全に配慮をして、ロープを安全な場所にくくりつけ、焦らずにじっくりと作業をしたとしても、本当に安全と言い切れるのでしょうか。しかし、伐採作業は高い集中力をもって作業終了時まで、気を抜かずにおこなっていかなければなりません。
なぜなら、常に高い危険性と裏返しの仕事だからです。伐採時には該当する樹木の最低でも2倍以内には立ち入らないことや、倒木先に木の枝などの人間に危害をくわえるようなものがないかどうかの確認をまずは確実におこなっていきましょう。
また、伐採時にロープを掛けてけん引をするさいに、万が一目標とは違う方向に木が倒れてきたような場合、ロープや木の枝や砂利に足をとられ、転倒した先で樹木の下敷きとなってしまう場合もあります。
年間を通じて、林業に携わる業者のかたでも、このような事故で亡くなられるケースもあるのです。専門的な知識がないかたが、市販の道具を購入しただけで、自分でも簡単におこなえると考えてしまうのは、やはり危険です。伐採後の樹木の面倒な処理を含め、業者にきちんとした相談をしたうえで、伐採作業を依頼したほうが安全です。
まとめ
伐採は常に危険が潜んでいる作業です。数メートルもある背の高い樹木の切断をするさいには、倒れた木の下敷きにはならないような注意をしなければなりません。樹木の伐採をするときには、けん引という方法で木が倒れる方向を調整することができます。
伐採時にロープを掛けることで、けん引はできますが、やり方を間違えることや、正しい知識でおこなっていかないと、大きな事故にもつながりかねません。ロープを掛ける場所、切込みを入れる力加減など、多くの点に配慮をしていきましょう。
しかし、そもそもけん引をしなければならいほどの背の高い樹木になると、専門的な知識や経験に乏しいかたが作業をおこなっても上手な伐採ができない可能性もありますし、また危険もあります。このような作業をするには、樹木の確認を含めてまずは業者に相談をされてみてはいかがでしょうか。
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