シャッターにはいろいろな種類がありますが、大きく分けると「電動」と「手動」のものに分かれます。さらに細かく種類を分けていくと、取り付ける場所によって、いろいろな素材や形状のものがあるのです。
また、窓に取り付けるシャッターと同じような効果を発揮する雨戸にもいくつかの種類があります。ここでは、そのようなシャッターと雨戸の種類について詳しくご紹介していきます。シャッターの後付けをする際、どのようなものを取り付けるのか選ぶ際、ぜひ参考にしてください。
目次
窓に後付けできるシャッターには手動と電動がある
後付けできる窓用のシャッターにはいくつかの種類がありますが、大きく分けると手動のものと電動のものに分かれます。
手動のシャッターは手を使って開閉するタイプのシャッターです。一般的に家庭で使われているシャッターは軽量シャッターと呼ばれています。
開閉は手でおこなわないといけないので手間がかかりますが、そのかわり価格は安い傾向にあるようです。また、人が手で開けられる設計になっているため、防犯性はやや劣る部分もあります。
電動シャッターは、ボタンやリモコンで操作するタイプのシャッターです。最近では、スマートフォンを使って開閉できるものもあります。利便性に優れ、現在では電動シャッターにする一般家庭も増えてきているそうです。
また、基本的に電動で開ける仕組みのため、手動のシャッターに比べると防犯性は高くなっています。しかし、価格は手動に比べて高額になってしまうことが多いようです。
さらに、窓用のシャッターは3種類に分けることができます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スリットタイプ
スリットタイプは羽根の間に隙間や穴が開いているタイプで、通風性や採光性に優れています。羽根のすき間を自由に開けたり閉めたりすることができるタイプもが多いです。さらにその中には、一部の羽根のみ開閉が調整できるというものもあるのです。
台風の際は、羽根を閉じておくことで、風や飛んできたものから窓を守ることができます。また、光や風を取り入れつつも外からの視線を遮ることもできます。
ブラインドタイプ
ブラインドタイプは、スラットタイプと同じように羽根が付いていますが、その角度を調節することができるタイプです。自分の好みに調整することで、適度な光や風を室内に取り入れることができます。
もちろん、羽根を完全に閉めてしまうことも可能です。台風の際は、羽根を閉めておくことで、窓ガラスが割れてしまうことを防ぐことができます。
クローズタイプ
クローズタイプはシャッターを下ろしたとき、窓を完全に覆って中を見えなくするタイプです。上の2種類と違って、シャッターを閉めた状態で外から光や風を取り込んだりすることができません。
しかし、その分価格が安くなります。そのため、「シャッターを後付けしたいが、あまり費用をかけたくない……」という方は、クローズタイプを選ぶのもよいかもしれません。
窓に後付けできる雨戸の種類
ここまで窓用のシャッターをご紹介しましたが、雨戸も台風や防犯の対策として有効なため、選択肢として検討してみるのもよいかもしれません。
シャッターと大きく違う点は、戸袋(雨戸を収納するもの)の設置にスペースが必要になるということが多い点です。ただし、その分シャッターより設置にかかる費用が安くなる傾向にあります。
最近では、スラット式やブラインド式のシャッターのような羽根が付いている、「ルーバー式」と呼ばれる雨戸もあります。そのように雨戸にも種類があるので、詳しく見ていきましょう。
引き違い雨戸
よく見る引き違いスタイルの雨戸です。窓の横に戸袋を設置し、雨戸を使用しない際は収納しておくものです。上でも触れたように、戸袋を設置するスペースが必要になってきますが、その分費用が安くなる傾向があります。
ルーバー式の雨戸にすると、羽根を調整することで、雨戸を閉めた状態で光や風を取り込むことが可能となります。また、中には戸袋を必要としないものもありますが、その場合窓の片側に常に雨戸を出しておかなければならないようです。
折れ戸式の雨戸
戸袋を設置せず、使用しないときは外側へ折りたたんでおくことができる雨戸です。引き違いの雨戸に比べて開閉しやすく、洋風な住宅に合うデザインとなっているのが特徴となります。
こちらもルーバー式のものであれば、外からの光や風を取り込むことが可能です。
また、同じように折りたたむ雨戸として、アコーディオン雨戸というものもあります。こちらはまるでカーテンのように折りたたむことができる雨戸です。しかし、最近では新しく取り付けることはなくなってきているようです。
後付けできるガレージシャッターの種類
住宅でシャッターを取り付ける場所として、窓以外で多いのがガレージだと思います。ガレージに取り付けるシャッターは、窓用のシャッターとはまた違いますが、こちらもいろいろな種類があるのです。その一部として、以下のようなものがあります。
上記3種類以外のタイプに加え、素材もいろいろあり、手動や電動のものもあるなど、ガレージシャッターの種類は多岐にわたります。
DIYで後付けができるシャッターも。自信がない場合はプロに頼ろう!
雨戸やシャッターの取り付けは個人では難しいものが多く、基本的には業者に取り付けてもらうのがよいでしょう。しかし、窓用のシャッターの中には比較的取り付けが簡単で、DIYできるものもあります。
LIXIL リクシル TOSTEM トステム
このような窓枠の上から被せるタイプの手動シャッターであれば、DIYで取り付けることもできるでしょう。窓枠に、枠、本体、ガイドレール、ボックスの順に取り付けをしていきます。
ただし、事前に寸法などをしっかりチェックしたうえで、取り付け可能かどうかしっかり見極める必要があります。その部分を少しでも怠ると、取り付けできなかったり、不具合につながってしまうのです。
そのため、難しいと思ったら無理をせず、業者に依頼しましょう。シャッター自体の価格は安いものではないので、取り付けできないとかなりの出費になっていまいます。
また、電動のシャッターの場合、配線工事には電気工事士の資格が必要なこともあります。電動の場合は業者に任せるようにしましょう。
シャッターや雨戸の工事にかかる費用と日数
雨戸やシャッターの後付けの工事を業者に依頼する場合、気になるのはその費用や日数だという方は多いと思います。まず、日数ですが、シャッターの工事の場合は、1日で終わることが多いようです。ただし、業者が現場から遠い場合は移動に時間がかかってしまうこともあるのです。
次に費用ですが、その金額は取り付ける雨戸やシャッターの種類によっても変わってきます。おもなケースを表にしましたので、ご覧ください。
・雨戸やシャッター取り付け工事の費用の相場
窓用シャッター | ガレージシャッター | 雨戸 | ||
手動 | 電動 | 手動 | 電動 | |
10~16万円 | 17~36万円 | 13~38万円 | 26~54万円 | 2~10万円 |
※弊社が独自に調査した費用相場になります。
※税抜価格となります。(2020年9月現在)
※もし既存のシャッターから交換する際には、追加で2万~5万の撤去費用がかかることが多いです。
金額に差があるのは、以下のようなことでかかる費用が変化するためです。
・雨戸やシャッターの種類や素材
・雨戸やシャッターの設置場所
・取り付けに足場が必要かどうか
シャッターや雨戸のメンテナンス方法
「後付けでシャッターを取り付けたからもう安心だ」とメンテナンスせずに放っておいていませんか。シャッターの寿命は約10年、雨戸の寿命は10~15年といわれていますが、メンテナンスによってその寿命は長くも短くもなります。
簡単なメンテナンスの方法として、こまめに水拭きをするというものがあります。シャッターや雨戸の表面にサビや汚れが付いていると劣化の原因になるため、週1回のペースでこまめに掃除しましょう。
また、寿命でなくとも故障や異常が見られることはあるため、困った際にはすぐに業者に相談することをオススメします。
シャッターや雨戸で住宅の不安を解消しよう!防犯効果も
窓シャッター、ガレージシャッター、雨戸は設置してある場所こそ違えど、その役割はほとんど同じです。すでにシャッターや雨戸の役割についてご紹介している部分もありますが、もう一度その役割を見てみましょう。
雨戸やシャッターのおもな役割は以下のとおりです。
・飛来物防止
・断熱・遮熱
・防雨・防風
・プライバシーの保護
などなど、雨戸やシャッターはわたしたちの生活を守る重要な役割を果たしてくれているのです。また、最近のシャッターはデザイン性の高いものも多く、おしゃれな雰囲気にマッチするものも増えてきています。
雨戸やシャッターにはいろいろなものがあります。状況に応じて、適したものを選んで、快適な生活ができるようにしましょう。
まとめ
今回は雨戸やシャッターの種類などについてご説明してきました。雨戸やシャッターは生活に密接にかかわってくるものなので、よりよいものを選んでください。
後付けでシャッターを取り付けたいと思った際には業者に依頼して、費用や施工日数などの話を聞いてみましょう。もし、DIYで取り付ける場合は、しっかりと準備をしてミスのないように取り付けてください。
また購入後も長く使えるように、メンテナンスはこまめにおこないましょう。不安な方は業者に依頼し、プロの目で点検してもらうことをオススメします。
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