ついつい忘れがちな雨戸シャッターのお手入れ。しかし、定期的にお手入れをしなければ、いつかはサビや腐食が発生するだけでなく、スムーズな開け閉めができなくなってしまいます。
そうはいっても、雨戸シャッターのお手入れは金製たわしでこすったり、適当な洗剤で拭いたりしていいわけではありません。ここでは雨戸シャッターのお手入れの仕方や必要な掃除道具について説明いたします。
目次
雨戸シャッターのお手入れ手順
シャッターのお掃除については過去にも取り上げておりますので、あわせてご参考ください。
「シャッター掃除で「サビつき」「ガラガラ音」の発生を防ぎましょう! 」
シャッターの表面を乾拭きする
雨戸シャッターはスチール製であるため、ホコリや砂を付けたまま開閉を続けると表面に傷がついてサビや腐食を招いてしまいます。週に1度くらいは、柔らかい布でスラット(カーテン部分)を乾拭きし、ホコリや砂を払い落としましょう。雨の後など、泥がはねついているときは、固く絞った雑巾で水拭きします。
また、ガイドレールの溝に落ち葉などの異物が入り込んでいたら、取り除いておきましょう。
取れない汚れを落とす
半年に1度は中性洗剤で洗って、乾拭きでは取れない汚れを落としましょう。
1.雨戸シャッターを下ろした状態にし、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものをスポンジにつけてスラットをこすります。
2.ホースで水をかけながら、柔らかいブラシで洗剤を洗い流します。ただし、上部のシャッターボックス内に水が入らないように気をつけてください。2階の窓など、ホースが使えない場合は柔らかい布で水拭きします。
3.水気がなくなったら、全体にカーワックスを塗っておくと水やホコリが付きにくくなります。
サビを落とす
サビが出たら、早めの対処が必要です。まずは280~320番くらいのサンドペーバーで、周囲を傷つけないように注意しながらサビを削り落とし、表面を平らにします。それから同系色のアクリル樹脂系水性塗料を少し厚めに塗りましょう。
ガイドレールやロック部にシリコンスプレーを吹き付ける
年に1度の頻度でシリコンスプレー(潤滑剤)を吹き付けておけば、ガイドレールを傷つけることも、異常音が発生することもなく雨戸シャッターをスムーズに上げ下げできます。
まずはガイドレールの溝にたまった砂やホコリを柔らかいブラシで掃き出し、柔らかい布でガイドレールを水拭きします。乾いた布で水気を拭き取ったら、シリコンスプレーを吹き付けます。
雨戸シャッターの内側を簡単にキレイにできる方法
雨戸シャターの内側は、意外と汚れます。とくに気になるのが、スラットの隙間に溜まった汚れ。
よく絞った布で水拭きするだけでもよいですが、隙間の奥まで拭き取るのは難しいものです。
しかし、室内ではホースで勢いよく洗うわけにはいきません。隙間ノズルを使いながら柔らかいブラシで掃くという手もありますが、意外と簡単な方法でも掃除することができます。
まず、用意するのは小さめのブラシと柔らかい布。ブラシに布をかぶせ、スラットのラインに沿ってゆっくりと動かしていきます。取れない汚れがある場合は、中性洗剤を布にしみこませ、同じように拭いていきます。たったこれだけで、意外と汚れが落ちるようです。
シャッター掃除に役立つ。お掃除道具は?
雨戸シャッターの掃除には、柔らかい布やスポンジ、柔らかいブラシを使います。いくら頑固な汚れがあるからといって、金属製のタワシやブラシ、スチールウールなどを使うと表面に傷がついてしまい、腐食やサビの原因になります。
落ちにくい汚れがある場合は、中性洗剤を使います。酸性またはアルカリ性洗剤、シンナーなどの有機溶剤を使用すると変色や腐食の原因になるため、使用してはいけません。
また、ホースを使うよりも洗浄力が高いのが「高圧洗浄機」。強力な水圧で洗剤なしでも落ちにくい汚れが取れて、スラットの隙間の汚れもしっかり落としてくれます。しかし、高圧洗浄機は高価ですし、使わないときは場所をとってしまいます。
手を出しづらいという方には、「加圧式スプレーノズル」がオススメです。このノズルは、ペットボトルに装着し、ポンプを押すだけで勢いよく水が出るという製品です。ホースの届かない場所にも使えて、雑巾では取りづらい角の汚れも落としてくれます。
更に最近では、ワイパーやブラシにスプレーをつけ、水を噴射しながら拭き掃除ができる製品もあります。ホースを使う必要がなく、洗剤がなくてもある程度の汚れが取れます。
シャッターの「雨だれ」防止に有効な方法
上部のシャッターボックスにホコリや砂がたまっていると、雨が降ったときに一緒に流れ落ち、黒い線の汚れができてしまいます。雨だれの跡は簡単に消すことはできず、洗剤を使ってもなかなか落ちません。
雨だれを防止する塗料を使う
「低汚染性塗料」という塗料を雨だれが起きやすい部分に塗ると、雨水と汚れをはじくことができ、雨だれの跡を残さない効果があります。撥水性のある塗料でも雨だれを予防できるとされることもありますが、撥水性の塗料は雨水だけはじいて、雨だれの原因となる汚れははじいてくれないといいます。雨だれを予防するには、雨水だけでなく汚れもはじかなければなりません。
シャッターボックスに庇(ひさし)をつける
庇をつければ雨水がシャッターボックスに直接触れることを防ぐことができ、汚れや劣化から雨戸シャッターを守れます。雨を防ぐ以外にも日除けや雨音を防ぐ効果もあるため、シャッターボックスの上に庇をつけるのはオススメです。
まとめ
雨戸シャッターの掃除には専用の掃除道具を用意する必要はなく、ある程度のルールを守るだけで十分にお手入れできます。雨戸シャッターの掃除は、意外と意識されないかもしれませんが、定期的にお掃除するだけでもシャッターのサビや腐食は防げます。
とはいえ、定期的にメンテナンスをしていても、経年劣化は防ぎようがありません。シャッターが故障してお困りの方は、シャッター修理のプロにご相談ください。
電動シャッター設置・修理を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「電動シャッター設置・修理」をご覧ください。
関連記事カテゴリ一覧
電動シャッター設置・修理の記事アクセスランキング
電動シャッター設置・修理の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他