劣化したブロック塀は、地震などの揺れで倒壊するおそれがあります!あなたのおうちのブロック塀、劣化していませんか?少しの欠けや傾きでも倒壊する危険性があるのです。
見た目では劣化していないように思っていても、実はちょっとした刺激で倒壊してしまうかもしれない危険なブロック塀もあります。そしてもしブロック塀が倒れてしまったら、人にケガをさせてしまうかもしれません。すると、この責任は所有者にあるのです。
大きな事故につながる前に、ブロック塀の補修・補強をしましょう。本コラムでは、おもにブロック塀の劣化症状について紹介していきます。ブロック塀をしっかり補強することで、最悪の事態を防ぎましょう。
目次
ブロック塀が劣化する理由
ブロック塀はコンクリートでできているため、ほかの建築材とくらべるととても耐久性の高いものです。しかし、ブロック塀はいくつものブロックを積み上げてできているものが多いため、衝撃を受けると割れたり倒れたりする危険性があります。
ブロック塀は毎日のように、直射日光や雨風を受けていますので、劣化するのを防ぐことはできません。ですから、こまめにメンテナンスしていたとしても、30年ほどで寿命がくるといわれているのです。メンテナンスが不足しているとさらに寿命は縮むでしょう。
ブロック塀を組み上げる際は、強度を保つために中に鉄筋を通し、モルタル(水と砂とセメントを混ぜたもの)で固めて施工されます。しかし劣化が進むと、ブロックやモルタル部分の中性化が進んでしまいます。
中性化とは、アルカリ性のコンクリートに二酸化炭素や雨水が入り込むことによって起こる現象のことです。ブロックやモルタルそのものは、本来アルカリ性ですが、性質が中性になってしまうと中に入っている鉄筋を錆びさせてしまいます。
そのため、強度を保つために入っていたはずの鉄筋が役に立たなくなってしまうのです。これが、ブロック塀が劣化する理由です。
地震の影響で倒壊するおそれも
中に入っている鉄筋が劣化することでブロック塀は倒壊しやすくなります。そうなると、地震などが起きた際に簡単に倒壊してしまうおそれがあり、もし人が下敷きになってしまえば、命にもかかわる大変なことです。
もしブロック塀の劣化により倒壊し、事故が起こってしまった場合の責任問題までくわしくご存じの方は少ないかと思います。ここでいま一度、ブロック塀の所有者として知っておきましょう。
民法717条
「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。」
つまり、基本的にはその倒れたブロック塀の所有者が責任を負うことになります。倒壊したブロック塀の下敷きになった事故は実際に起こっており、損害賠償請求がおこなわれた例もあります。
そのようなことが起こらないためには、定期的にブロック塀のメンテナンスをおこなわなければなりません。
しかし、自分でメンテナンスをするにも限界があります。ブロックのメンテナンスは、プロに依頼するのが一番です。
ブロック塀の主な劣化症状
ブロック塀が劣化してくると、おもにどのような症状が現れるのでしょうか。
カビやコケが生えている
空気中の二酸化炭素や雨水によってもろくなったコンクリートには、カビやコケが生えることがあります。カビやコケが生えているコンクリートは弱っているのです。
つまり、カビ・コケが付着しているブロック塀は、倒れないように対処しなくてはいけません。そのほかにも、注意しなければいけないコンクリートのサインがあります。
白華現象がみられる
白華(はっか)とは、コンクリートに発生する白い生成物のことです。その白い生成物が発生することを「白華現象」といいます。
白華現象は、内部から成分が染み出してきている証拠のため、コンクリート内部の劣化が進んでいる可能性があります。
成分的には無害ですが、見た目的にもあまりよい景観ではないので、メンテナンスが必要といえます。
欠けやひび割れがある
欠けやひび割れがあると、そこから雨水などが侵入して劣化が進んでしまうおそれがあります。
傾き、ぐらつきがある
ブロック塀が傾いていたり、押すとぐらつきがあったりする場合は危険です。地震などの揺れで簡単に倒壊するおそれがありますのですぐに対処したほうがよいでしょう。
劣化していなくても…危険なブロック塀
下のブロック塀は、劣化していなくても危険な状態です。DIYでブロックを積んだ方は、いま一度チェックしてみてください。
・高すぎる
塀の高さはほとんど2.2m以下です。もしそれ以上の高さの塀の場合、倒壊する危険性が高いです。
・継ぎ足しされている
もともとあったブロックにまたブロックを継ぎ足している塀は危険です。鉄筋の継ぎ足しをおこなうことになりますので、地震が起こるとそこの部分から塀が倒れてしまう危険性があります。
・透かしブロックが多い
透かしブロックとは、穴のあいたブロックのことです。穴があいているため内部に鉄筋が入れることができず、そのぶん強度が下がります。そのため、強い地震で簡単に倒れてしまうおそれがあります。
・正しく施工されていない
ブロック塀を施工する際は、建築基準法で定められた規定を守らなければいけません。しかし、ブロック塀の施工は資格が必要ないものではありますが、あいまいな知識で施工されたものは危険です。
以上のような場合、補強が必要になります。ブロック塀工事をおこなってくれる業者に一度相談してみるとよいでしょう。
まとめ
ブロック塀は毎日、雨風や直射日光にさらされています。そのため、コンクリートだけでなく中に入っている鉄筋も劣化してしまいます。
そうなると、地震などの大きな揺れで倒壊してしまうおそれがあります。人がその下敷きになってしまうと、けがだけでは済まなくなるかもしれません。
ブロック塀に欠けや傾きが見られる場合はもちろんのこと、カビ・コケや、白華とよばれる生成物が見られる場合も、すぐに対処をおこなってください。
また、ブロック塀は劣化していなくても危険な状態である可能性があります。少しでも危険性を感じた場合はすぐに、ブロック工事をおこなってくれる業者に相談してください。
ブロック工事・コンクリート工事を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「ブロック工事・コンクリート工事」をご覧ください。
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