少量のみコンクリートを使いたいときはDIY用のものでこと足りますが、住宅の基礎や土台となるものにコンクリートを使いたい場合、膨大な量のコンクリートを必要とします。
そんなときに便利なのが、生コン。通称生コンクリートと呼ばれるものです。これは、生コンを販売している業者などで購入することができますが、その際に「生コンの配合はどうしますか?」と聞かれることがあるでしょう。
生コンの配合とはいったいなんなのでしょうか。このコラムでは生コンの配合についてご紹介していきますので、ぜひご覧くださいね。
目次
購入するときにいわれる!「生コンの配合」とは
生コンを購入するときに聞かれやすい「生コンの配合は?」といった質問。知っている人ならともかく、知らない人からしてみれば、どういうことなのか疑問に思ってしまいますよね。
この「生コンの配合」というのは一体どういう意味で、どういった配合がいいのでしょうか。
生コンの配合とは
生コンの配合で出てくる3つの数字。組み合わせはさまざまですが、たとえば「24::18:20:20」といった数字があったとします。
この数字は左から──
・呼び強度
・スランプ
・粗骨材の最大寸法
これらの用語について聞き覚えのない人も多いでしょうが、呼び強度はコンクリートの強度。スランプは生コンの柔らかさ。粗骨材は砂利などの大きさを表しているのです。この配合を変えることによって、コンクリートの強度、柔らかさが変わってきます。
この数字のほかにも、水・セメント比といった指定をする場合があります。
使用用途、構造物の種類によって配合を変える
コンクリートなんて固まればどれも同じなのでは?そう思ってしまうかもしれませんが、そのイメージは間違いです。
たとえば、生コンをポンプ圧送しなければいけない場合は、固いコンクリートの配合だとスムーズな圧送ができません。そのため、生コンの配合を柔らかく(スランプの数値を多めに)したりします。
しかし、スランプの数値を多めに配合してしまうと、コンクリートが固まる際にひび割れを起こしてしまう可能性があるのです。
配合を用途によった理想な堅さにするためには、絶妙に生コンの配合をする必要があるでしょう。
最適な生コンの配合
少量のコンクリートしか使わない場合は6:3:1、または、4:2:1の配合がおすすめとされます。しかしコンクリートを使う量が増えれば増えてしまうほど、品質は安定しなくなります。
正確な配合を知りたい人は、コンクリートを施工したい場所と、施工する場所の大きさ、どの程度コンクリートを分厚くする予定なのか、業者に事細かく伝えてみましょう。
最近では、きちんとした生コンの配合の数値はコンピューターで算出していることが多いです。
生コンの配合で覚えておきたい基礎知識
この項目では生コンの配合で覚えておきたい用語、基礎知識について見ていきましょう。
【呼び強度】とは
硬化したコンクリートが外力に対してどのような強さを持つのかという指標がコンクリートの強度となります。
コンクリートは圧縮による力に対しては強く、引っ張られたり、曲げられたりする力にはめっぽう弱いです。ですので、コンクリートの強度は圧縮強度を指すことがほとんどです。この圧縮強度のことを生コンの用語で「呼び強度」といいます。
この呼び強度は、正確には、28日経過した後のコンクリートに予定される圧縮強度です。ダムなどは16、鉄筋コンクリートになると最低18で、以降は3ずつ増えていきます。呼び強度の単位はニュートン(N)です。
【スランプ】とは
生コンの配合におけるスランプとはコンクリートの硬さを表します。測定方法はコーンと呼ばれる型枠に生コンを詰めて、ゆっくり上に引き抜いたときの生コンの沈み幅を測ります。生コンが硬ければ形を崩すことがなく、柔らかければ大きく沈みます。
スランプが大きければ大きいほど作業効率が良くなるのですが、その分セメントの量が増えるためにコンクリートの値段が上がってしまいます。
一方で、工事費用を安く済ませるためにスランプを下げると当然作業効率が低下します。また、外構工事のような一般工事にはスランプの小さいコンクリートは適していません。
さらに作業効率が低下するとコンクリートが全体に行き渡らないため、強度を出すどころかすぐに壊れてしまうような工事しかできないということを覚えておいてください。
【粗骨材の最大寸法】とは
生コンの配合における粗骨材の最大寸法とは、砂利(砕石)の最大寸法のことを指します。
コンクリートは粗骨材が大きければ大きいほど強度と耐久性が増します。経済面でも粗骨材が大きい方がよいとされています。
しかし、外構工事のような一般的な工事で大きな粗骨材を用いると逆に強度が低下してしまいます。大きな粗骨材を使う工事はダムや山が崩れてこないように設けるコンクリートの壁などに用いられ、一般的な工事には適していません。
一般工事に使用すると鉄筋の隙間を粗骨材がうまく通過していかないため、コンクリートの強度がなくなってしまいます。
【水とセメント比】とは
生コンの配合における水とセメント比とは、文字通りセメントに対する水の割合を指します。水の割合が少なくなると(セメントの割合が高くなると)コンクリートの強度が高くなります。
水路や堤防などの常に水に接する構造物のコンクリートは耐久性が要求されるので60パーセント以下のものが使われ、さらに過酷な海岸の防波堤などでは55パーセント以下になります。
かといってどんな場合でもセメントはただ多ければ多いほどよいというものでもありません。セメントの割合が大きくなれば流動性が悪くなり、施工が難しくなるからです。
一般の住宅の基礎コンクリートでは、水とセメント比までは指定しないことが多いようです。
生コンの取り扱いで気を付けること
生コンの取り扱い方法を間違えてしまうと、さまざまなトラブルが引き起こされる場合がありますので、いくつか注意点をご紹介していきます。
作業をする時は防塵マスクなどを着用する
コンクリートのなかにはセメントが含まれています。このセメントはアルカリ性で、鼻や口に入ってしまうと粘膜が炎症を起こしてしまう可能性があるのです。作業をするときは防塵マスクやゴーグルなどを着用しましょう。
皮膚に接触しないように注意する
汗や涙がセメントに接触してしまうと、強いアルカリ性が生じてしまい、皮膚に炎症をおこしてしまう可能性があります。また、涙にセメントがついてしまった場合、なんらかの拍子に目のなかに入ってしまうことも。こういった体内に入ってしまうリスクがあるので注意してみてください。
施工や生コンの管理が難しい場合は業者に依頼するのも手段
コンクリート施工は小規模のものなら自分でできるものの、規模が大きくなるにつれ、生コンの管理や施工が難しくなってきます。きれいにコンクリートを施工したい人は業者に依頼して施工してもらうとよいでしょう。
業者にもよりますが、仮に駐車場を土間コンクリートにする場合、1㎡・約8,000円から施工してくれます。詳しい費用を知りたい人は、一度、依頼予定の業者に費用を見積もってもらいましょう。
生コンはものや業者によって違いがありますが呼び強度18、スランプ5~21㎝で約14,000円~といわれています。
コンクリートの種類
コンクリートにもじつにさまざまな種類があります。最後にコンクリートの種類をいくつか、簡単にご紹介していきますので、生コンの配合の参考にしてみてください。
寒中コンクリート
日平均温度4℃以下になるとコンクリートが固まるのが遅くなったり、凍結したりして、コンクリート自体の耐久性が低下してしまいます。それを防ぐため──
・コンクリートの温度を高める
・凍結防止のため、微細な空気を混入する混和剤を使う
・一定の強度を保たれるまで、保温養生をしている
これらの対策をすることで、寒冷下でも十分な耐久性を持ったコンクリートを利用できるようになります。その対策がされたものが「寒中コンクリート」といわれています。
暑中コンクリート
日平均温度25℃以上になるとコンクリートが固まるのが早くなったり、水分が蒸発しやすくなってひび割れをおこし、耐久性が下がってしまうなどの悪影響が予想されます。
こうった暑さ対策がほどこされるコンクリートを暑中コンクリートというのです。
・コンクリートの温度が35℃以下となるように冷却をおこなう
・固まるのが遅くなるように混和剤を使う
・コンクリートの水分が飛ばないように養生する
このほかにも……。
・マスコンクリート:ダムなどで使われるコンクリート
・流動化コンクリート:高層ビルやプレキャスト工場製品で使われるもの
・膨張コンクリート:建築物の床や壁に使われる
・プレストレストコンクリート:パイルや長大橋などで使われることが多い
・繊維補強コンクリート:鋼繊維やガラス繊維を混ぜたコンクリート
・水中コンクリート:防波堤などで使われる
などがあります。
まとめ
生コンの配合には「呼び強度」「スランプ」「粗骨材の最大寸法」。この3つの数字が関係してきます。この3つのほかにも、水・セメント比をよく考慮することで、理想の生コン配合に近づけることでしょう。
規模が小さい施工であれば、DIYで自分でおこなうことが可能です。しかし住宅の基礎となるものや、コンクリートを多量に必要とする場合は、専門の業者で生コンを配合してもらわなければいけないでしょう。
このとき「生コンの配合はどうしますか」と高い確率で聞かれます。ベストなのは自分が欲しい生コンの配合を詳しく伝えることですが、コンクリートの知識がない人にとっては、たやすく生コンの配合をいえないもの。
こういった場合は、施工したい箇所についてことこまかく伝えるか、コンクリート施工を業者に任せてしまいましょう。
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