アスファルトもリサイクルされるの!?再生アスファルトって?

2021.4.30

アスファルトもリサイクルされるの!?再生アスファルトって?

「道」といわれると、どんなものを想像するでしょうか。
山道、獣道、なかには茨の道なんていう方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、近年もっとも私たちに身近な道といえば、「道路」ではないでしょうか。

アスファルトで舗装され、自動車、自転車が走る道。舗装したてのアスファルトでは、スケボーやキックボード、ローラーシューズを楽しむ人たちの姿もあるでしょう。

しかしそんなアスファルトですが、古くなるとガタガタになって剥がれてきていしまいます。そうなると危ないので舗装し直しや補修するなどの工事を行うのですが、近年ではその際に活躍する「再生アスファルト」というものがあります。

さて、この再生アスファルトとはいったいどういうものなのでしょうか。

古くなったアスファルトはどうするのか

まず、アスファルトの寿命はいったいどれくらいかを考えてみましょう。
何をもってアスファルトの寿命と定義するかにもよりますが、一般的にはひび割れが入った状態が「破壊された」ということになります。
ですので、寿命も同様に、ひび割れが入っているときとみてよいでしょう。

このひび割れまでの寿命ですが、アスファルト舗装工事の段階では10年を目安に設計・施工をすることになります。地盤や交通量などの条件にも多少左右されますが、どこもおおむね10年です。

ではこの舗装工事をどのようにして行うか、ということになります。
一般的に、古いアスファルトを撤去して新しいアスファルトで舗装することになります。

この古いアスファルトがどうなるのかといいますと、主に「再生骨材」として再利用するために再生骨材製造所(多くは、アスファルト混合所)に運ばれます。
そして、運ばれ集積されたアスファルトはリサイクルされ、「再生アスファルト」としてまた別の場所を舗装する際に利用されます。
      古くなったアスファルトはどうするのか

アスファルト混合物とは?

アスファルト混合物とは、粗骨材、細骨材、そして充填剤であるフィラーおよびアスファルトを所定の割合で混合した材料のことです。
2.36mmのふるいにとどまる骨材を粗骨材、2.36mmふるいを通過して0.075mmふるいに止まる骨材を細骨材といいます。そしてフィラーには、0.075mmふるいを通過する鉱物質粉末、一般的に石灰岩を粉末にした石粉がもっとも用いられます。フィラーには、アスファルトの見かけの粘度を高め、かつ骨材として混合物のすき間を充填する働きがあります。

アスファルト混合物には、加熱アスファルト混合物と常温アスファルト混合物とがあります。
加熱アスファルト混合物とは、粗骨材、細骨材、フィラーおよびアスファルトを加熱状態で混合したアスファルト混合物のことです。
常温アスファルト混合物は上記のものを常温でも混合できるもののことをいいます。
常温の方が貯蔵もでき、管理も楽ですが、耐久力がやや劣ることがあります。

このアスファルト混合物の中に古いアスファルトが混ざっているのを再生アスファルトといいます。
      アスファルト混合物とは?

再生アスファルト骨材について

古いアスファルトは舗装工事の際に撤去され、アスファルト混合所に集積されます。
集められたアスファルトは塊となっていてかつ大きさがさまざまであるため、そのままでは使用できません。そのため、アスファルト塊は破砕機という機械を使用して大きさが整えられ、再生アスファルト骨材として使用されます。

再生アスファルト骨材には劣化して硬くなったアスファルトが付着していますが、再生用添加剤を使って軟らかくされます。そして新しい骨材とアスファルトと共に混合されて「再生アスファルト混合物」として生まれ変わります。
ただし、再生骨材に付着しているアスファルトのうち過度に劣化し硬くなりすぎているものは、再生路盤材として再利用されます。

アスファルトコンクリート塊の再資源化率は98パーセント以上にも達し、循環資源として広く普及しています。

アスファルト舗装のライフサイクル

「ライフサイクル」とは、商品が市場に投入されてから姿を消すまでの流れを表すものです。
アスファルト舗装のライフサイクルをここでは見てみましょう。

アスファルト舗装のライフサイクル

①アスファルトを原油から精製・骨材となる砕石と砂の採取

②合材工場にてアスファルト・砕石・砂を混合しアスファルト合材を製造

③道路へ施工

④施工完了後、道路が開通

⑤寿命や交通荷重などによりわだち掘れやひび割れなど損傷

⑥舗装工事の際に解体

②に戻り骨材として再利用される……再生アスファルトとなる

以上がアスファルトのライフサイクルで、現在ほとんどのアスファルトが再利用されています。
          アスファルト舗装のライフサイクル

まとめ

いかがでしたでしょうか。
一般的に再利用やリサイクルというと、空き缶やペットボトルなどを想像される方が多いと思いますが、このようにアスファルトも「再生アスファルト」としてリサイクルされています。
再資源化率も98パーセント以上という数字を残しています。

環境問題が大きく取り上げられる昨今、様々な分野での努力が行われています。
それは工事現場、アスファルトも例外ではありません。
この記事で興味を持たれた方、さらに詳しく知りたい方がいらっしゃったら、業者に一度問い合わせてみるのもいいかもしれませんね。

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