みなさんはご家庭のピアノ、きちんと管理されていますか?
「昔は弾いていたけど今は弾かなくなってしまった」「知人から譲り受けたけど、弾く人が誰もいなくてそのまま」など様々な事情により、ピアノが放置状態になっているご家庭も少なからずあるかと思います。
ピアノや楽器はきちんとメンテナンスをしてあげなければ、徐々に傷みが進行し最終的には使えなくなってしまう恐れがあります。
せっかくのピアノもそうなってしまっては非常にもったいないですよね。
日頃からきちんとメンテナンスをして、楽器を長持ちさせましょう。
今回はピアノ磨きについて、その方法と注意する点をご紹介します。
目次
ピアノの汚れに水拭きは厳禁なのはどうして?
国内の2大ピアノメーカーのものであれば、塗装部分は水拭きをしてもさほど問題はありません。
しかしその他のメーカーのものの場合、塗装にカシューという西洋漆を使用しているため水を付けることができません。
ピアノ磨きをする際は一度ご自宅のピアノがどのメーカーのものか、確認するとよいでしょう。
おすすめのピアノクリーナー
ピアノ磨きでは、塗装表面をワックスでさらにコーティングしてあげることにより汚れを付着しにくくしたり、表面の傷を付けにくくします。
ヤマハさんが出しているピアノユニコンはクリーナーとワックスを別々で買わなくても、仕上げまで行うことが可能です。
ピアノを磨くにはピアノ専用のワックスを使いましょう。ピアノ専用のワックスは楽器店で販売さています。さらに楽器店には、それに付随する様々な製品もあるので一度に清掃グッズをそろえることができます。
ピアノにカビが生えたら?注意したいこと
ピアノ磨きをする前に確認していただきたいことがあります。それはピアノにカビが生えていないかどうかです。
もし長い間ピアノを放置していたのであれば、カビが発生している可能性があります。
カビが発生していた場合は、まず乾いた柔らかい布で拭き取ります。市販のカビ取り剤は使用しないようにしましょう。
ピアノは木で作られているため、湿気に弱く状況によってはカビが発生してしまいますので、普段からピアノの設置場所には十分注意したいものです。
ピアノにとって最適な環境とは、直接風の当たらない場所で温度は15~25度、湿度は夏季だと40~70% 冬季だと35~65%です。
もしカビが生えてしまった場合は、ピアノ内部にも及んでいる可能性もあるため専門の技術者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。
ピアノ磨きをするのに揃えたいもの
鏡面艶出しピアノ塗装面専用クリーナー:光沢のある塗装を施されているピアノに使用します。
半艶仕上げ塗装/艶消し仕上げ塗装ピアノ用塗装面専用クリーナー
光沢のない塗装のピアノに使用します。
ピアノ白鍵専用クリーナー
ピアノの白い鍵盤部分を綺麗にしたいときに使用します。
鏡面艶出し塗装ピアノ塗装補修/ペダルの錆・変色の除去用コンパウンド
主にペダルのくすみや汚れを落として光沢感を出したいときに使用します。
またごく浅い擦り傷であれば、艶出し塗装ピアノの傷を修復したいときにも使用できます。
鍵盤楽器お手入れ用クロス
ピアノなどの鍵盤楽器の鍵盤を磨きたいときに使用します。
毛バタキ
ピアノに付着するホコリを取り除くために使用します。
ピアノ磨きを自分でやる方法―塗装面
ご自宅でピアノ磨きをする方法を簡単に説明していきますので、ぜひ実践してみてください。
毛バタキやフランネルのような柔らかい布などを使って優しく払います。
このとき注意したいのは、市販の化学雑巾や手入れ剤の使用、また力を入れて擦ると付着しているゴミによって傷が付く場合もあるので注意しましょう。
表面のホコリを除去できたら、艶出しピアノの場合はユニコン(ピアノ専用ワックス)を専用クロスに含ませて拭きます。
ムラがなく均一になるように、また別の布で全体に伸ばして磨きます。
もし塗装表面にひどい汚れがある場合は、固く絞った布で拭き取りましょう。
ピアノを磨くと手垢や汚れが取れ、光沢のある美しい姿に戻ります。
ピアノ磨きを自分でやる方法―金属面
ピアノを磨いて塗装部分は綺麗になったものの、足元のペダルは汚れたままということもありますよね。
ペダルはすぐ汚れてしまううえに、その汚れは目立ちます。というのも、ペダルは真鍮という5円玉と同じ素材でできているため、時間の経過とともに変色やサビ、光沢感がなくなってきます。
ペダルを磨く場合は、ピアノコンパウンド(ピアノ専用クリーナー)を使います。
柔らかい布にコンパウンドを含ませて拭きます。汚れの状態によっては、何度も何度も拭かなければならない場合もあります。ペダル磨きの際は使い捨て可能な布を使用することをおすすめします。
ペダル専用クリーナーとは
ピアノの外装ばかり磨いても足元のペダルが汚れていて気になるという方は、ペダル専用のクリーナーを使いましょう。
ピアノコンパウンドはペダルのクリーニングだけでなく、鏡面艶出し塗装ピアノの外装面の擦り傷を修復することも可能です。
ピアノ磨きは外側だけじゃない。ピアノ内部のお掃除とは
ピアノ磨きを外側ばかり行ってもあまり意味がありません。音色に関わってくるピアノ内部の掃除も大非常に事なのです。
ピアノの内部にも意外とホコリは溜まるもので、ホコリが溜まると、そのホコリが空気中の湿気を吸い込んでピアノ内部に湿気をこもらせ、カビや害虫の原因にもなります。
また内部の汚れは放置しておくと金属部分が錆びてしまったり、クッションの役割をしているフェルトが擦り減ってしまい、ピアノを演奏する際の異音や弦の断裂などのトラブルにもつながります。
ピアノ内部の清掃は大掛かりになるため、一般的には調律師に依頼します。自力で行う場合は、掃除機などを使って内部のホコリを吸い取ります。
まとめ
回はピアノ磨きに特化したご紹介でしたが、ピアノをはじめとする楽器は、きちんと日ごろのお手入れをしてあげることで長持ちします。
楽器というのは決して安い買い物ではないので、部屋の中でただの置物になっているという状態はもったいないだけでなく、楽器自体も可哀そうです。
長持ちすれば財産としても残るので、もし部屋でただの置物になっている楽器があれば一度、きちんとお手入れをしてみることをおすすめします。
ピアノも磨き上げた美しい状態で奏でる音色は一段とよく聞こえることでしょう。
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