ガタガタ、と揺れる音に、ブーンと頭に響く、嫌な音……。「エアコンの室外機がうるさい!」ということはありませんか?室外機の騒音はできるだけ早めの解決を心がけることが大切です。もし騒音問題を放置してしまうと、毎日の安眠妨害によりストレスが溜まりますし、ご近所からの苦情やトラブルにもなりかねません。
今回はそんな室外機のうるさい騒音に悩まず、快適にエアコンを使用するための対処法について、詳しくご紹介していきます。
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目次
うるさーい!何だこの音は!?全然寝れない…。
これは、エアコンの室外機から出ている音デスネ
なんとかしたいな…。とりあえず叩いてみよう!
あなたやめてぇ、電子レンジの二の舞よ~
叩いて直れば、苦労はシマセン。原因別に対処することが大切デス。
そうなのね、さっそく教えて!
室外機がうるさい原因
どれほど新しい室外機でも、機械が稼働している以上多少の音や振動はあります。しかし、それが生活に支障をきたすレベルになるのは考えものですね。そんな室外機の音がうるさい原因として考えられるのは、おもに以下の4点です。この章ではこの4点の原因について詳しく解説していきます。
【室外機がうるさい原因】
- 室外機と床と壁との振動によるもの
- 室外機のパーツが劣化している
- 室外機のフィルター(フィン)のホコリやゴミの詰まり
- 室外機の仕様によるもの
1.室外機・床・壁の振動
室外機はエアコンを稼働するうえで必要なもので、設定した温度になるように熱をコントロールする役割をもっています。そのため、エアコン稼働中は温度の調整や維持のためにファンやモーターが常に動き続けているのです。それにより、室外機自身に細かい振動があります。その振動が床や壁に伝わることで、大きな音となって騒音になることがあるのです。
2.室外機のパーツ劣化
同じ室外機を長年使用していると、室外機内部にあるモーターやファン、コンプレッサー(圧縮機)といった部品が劣化していくことで稼働音がうるさくなることがあります。この場合、個人での解決は難しいため、業者にエアコン修理または交換を依頼しましょう。
なお、室外機を含めたエアコンパーツの寿命はメーカーによって少し違いがあるものの、基本的には10年以内の寿命となります。参考として、有名な電機メーカーである日立(HITACHI)株式会社の公式サイトでは以下のように記載されています。
“エアコンの補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後10年です。
補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品のことです。”引用:日立株式会社(最終閲覧日:2020年12月8日)
補修用性能部品を簡単にいうと、そのエアコンの修理パーツのことです。この補修用性能部品の保有期間が過ぎてしまうと、そのエアコンの修理パーツの供給が途絶えるので修理が難しくなるのです。そのため、10年以上使い続けているエアコンであれば交換を検討しましょう。
3.室外機フィルター(フィン)の異物
エアコンから温風や冷風を出すためには、室外機のフィルターを通る必要があります。そこで流れる空気がホコリなどと一緒に移動することによって、次第にフィルター(フィン)に「詰まり」が起こることも。そうなると、詰まりが室外機の稼働を邪魔してしまうため、騒音につながることがあるのです。
もし今まで室外機の掃除をしていないのであれば、室外機にホコリが溜まっていないか念のため確認してみましょう。
4.室外機の仕様によるもの
室外機の故障や不調といったものではなく、室外機のもともとの仕様である場合も。そもそもエアコンは、部屋の暖かい/冷たい空気を室内機が吸い込むことで、熱/冷気を室外機が放出することで温度を調整する仕組みになっています。その際、室外機は常に稼働しているので、多少なりとも音が出てしまうものです。
そのため、ある程度の稼働音はするものと考えておきましょう。しかし、あまりにも大きな音や明らかに耳障りな異音の場合は、室外機のトラブルによって起こるものである可能性があります。室外機の仕様上出る音なのか、異常のサインなのかわからない場合は使用しているエアコンのメーカーに型番や状況を伝えて問い合わせてみるのもひとつの手です。
室外機のうるさい音を止めるためには原因を突き止めることが大切デス。
原因によって対策は変わりますが、意外と簡単なことで解決シマス。
今すぐ室外機の騒音を改善したいときの対策
室外機の騒音を解決するためには、エアコン室外機用のグッズを使ったり業者に修理を依頼したりすることが基本です。しかし、記事を読んでいる人のなかには「とにかくすぐに室外機の騒音を解決したい!」という方もいるでしょう。ここでは、室外機の騒音対策のなかから今すぐに実行しやすいものをまとめましたので、参考にしてみてください。
室外機周りの整理整頓
室外機の近くに障害物があったり、内部にゴミやホコリが詰まっていたりなど、室外機周りの環境が悪いせいで室外機からうるさい音が鳴ることがあります。室外機周りの手入れをあまりしていないのであれば、整理整頓をして改善をはかってみましょう。具体的には、以下の手順をおこなって室外機周りの整理整頓をしていきます。
【室外機の掃除をおこなう手順】
- エアコンを止め、コンセントから電源プラグを抜く
- 室外機の上や前にある障害物をすべて取り除く
- 室外機の下や周りのゴミやホコリを掃除
- 室外機のカバーを開け、なかのフィンをきれいにする
- カバーやコンセントを戻し、動作を確かめる
なお、室外機の種類によってはカバーを外すのにドライバーなどの工具が必要になる場合があります。フィンを掃除する際は、溜まったホコリがフィンの奥に入らないよう注意しながら、いらない歯ブラシなど使ってホコリを剥がします。その後、掃除機などを使ってホコリを吸い取ることでフィンの掃除が完了です。
エアコン代わりになるもので1日を乗り切る
室外機回りの整理整頓や掃除をしてもうるさい音が直らない場合はひとまずエアコン修理業者に修理依頼をし、直るまではエアコンなしで乗り切ることを考えてみましょう。エアコンなしで暑い夏や寒い冬を乗り切る方法は以下のものが挙げられます。
【暑い夏をエアコンなしで乗り切る場合】
- 扇風機を使用する(顔や体に直接当てない)
- 保冷剤や冷蔵庫の氷を使う
- 窓を開けて風通しをよくする
【寒い冬を暖房なしで乗り切る場合】
- 厚着や毛布を増やす
- プチプチや段ボールで窓ガラスを断熱
- 温かいものを飲む
ただし、近年では昔より気温の変化が極端なことが多いので注意が必要です。特にペットや子どもがいる家庭の場合、無理をせずエアコンを使うようにしてください。
室外機の騒音をグッズで解決する方法
緊急で室外機がうるさい状態を解決しなくてもよい場合は、エアコン関連のグッズを使用したり業者依頼をしたりして解決してみましょう。ここでは、グッズや業者依頼で室外機の騒音を解決する方法について解説していきます。
防振ゴムを取り付けてみる
室外機の振動による騒音を抑えたいのであれば、「防振ゴム」というグッズがおすすめです。防振ゴムとは、機械の稼働による振動が他の場所に伝わるのを防ぐために使うゴムパーツのことをいいます。これを室外機と接地面の間に取り付けることで地面に伝わる振動が軽減されるため、室外機の振動による騒音を対策することができるのです。
また、防振ゴムはホームセンターや通販サイトなどで容易に入手することが可能。防振ゴムのなかには直に置くものではなく、ボルトやビスによって固定できる以下のようなタイプもあるため、土台の安定性を重視するならそちらを検討するのもよいでしょう。もちろん防振ゴムも長期使用により破損することもあるので、古くなっている場合は交換しておくことも大切です。
hmd-3020 エアコン防振・防音ゴムマット
なお、防振ゴムを設置するために室外機を持ち上げる際には、細心の注意が必要です。室外機は重く、落としてしまうと室外機の故障やケガのリスクがあります。そのため、軍手を装着し、2人で作業をするなど安全に配慮をするようにしてください。
室外機の土台(ブロック)を変更する
現在使用している室外機と土台の相性が悪いと異音が鳴ることも。エアコンに使われる土台には「コンクリートブロック」と「プラブロック」の2種類がありますが、特にプラブロックの場合は室外機の振動を受けやすく、異音が大きくなりやすいです。
この場合、土台の材質や形状を変えることによって、異音が抑えられることがあります。プラブロックには振動対策のためにボルトで固定できるタイプもあるので、そちらを選ぶのもおすすめです。プラブロックはコンクリートブロックに比べて軽くて移動が楽というメリットもあるため、好みに合わせて選びましょう。
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エアコン業者に依頼したほうがいいケース
室外機がうるさい原因によっては、自力での改善が難しく業者に依頼したほうが早く解決できるケースがあります。ここでは、室外機の異音改善を業者におまかせすべきケースについてご紹介していきます。
エアコン本体や室外機内部の分解修理が必要な場合
室外機内部に発生した異常のせいで異音が起きている場合、個人だけでは修理するのが難しいです。特にDIYに慣れていない方が室外機を分解して修理しようとしても、失敗のリスクが高いだけでなく異音の悪化やケガの可能性もあります。また、本体の交換ともなればそれ以上に大掛かりで難易度の高い作業が必要にもなるので、リスクを考えるなら業者依頼にて解説しましょう。
室外機の位置を移動する場合
室外機が壁と近い位置にあると振動や音が壁に伝わりやすく、音も大きく聞こえやすいです。さらに、室外機の位置が悪いと風や雨の影響を受けやすく、室外機が劣化しやすくなったりします。そのため室外機と壁が近い場合は、室外機を移動させることで改善する可能性があるのです。
ただし、室外機が古くなっている場合は取り付けの際に配管パイプが破損するおそれがあるので、個人で作業をするのは危険がともないます。室外機を移動させたい場合はエアコン業者に依頼をして、プロの手で移動を代行してもらうのが無難な選択です。
エアコンや室外機の交換が必要になった場合
室外機の異常や故障に限らず、古くなったエアコンや室外機は壊れる前に、業者に依頼して交換するのがベストです。先ほども解説したとおり修理パーツの供給源の都合上、エアコンは基本的に10年以内が寿命の目安です。もちろんそれだけでなく、同じエアコンを長年使い続けるとパーツや機能の劣化も進んで、壊れやすくなるという理由もあります。
また、エアコンの機能は年々進化し続けており、空気をきれいにする機能を兼ね備えたものから消費電力の効率を高めて電気代のかかりにくいものまで便利なエアコンが販売されています。そのため、思い切って最新型のエアコンに交換するのもおすすめです。
エアコン業者に依頼する前に気をつけたいこと
エアコン業者に室外機の修理やエアコンの交換を依頼する前に、これからご紹介する2点をチェックしておきましょう。
まずは保証期間を確認
エアコンや室外機が故障した場合、基本的にはメーカーに修理してもらえる最低保証期間が定められています。これはどのメーカーも1年~5年ほど、長期保証プランであれば10年ほどです。もしも保証期間内に故障した場合は、エアコン業者ではなくメーカーに問い合わせてみましょう。
保証期間を過ぎていた場合は、エアコン業者に依頼して修理または交換をしてもらう必要があるのです。自分のエアコンについている保証期間についてチェックしてみましょう。
依頼前に見積りは必ず取ろう!
室外機の修理や交換などの費用は、設置する場所や難易度によって大きく変動するため一概に何円かかるかを断定することは難しいです。室外機の簡単な掃除やパーツ交換であれば比較的安い価格で依頼できる場合がありますが、室外機の買い替えなどの場合はある程度まとまった金額が必要になることが多いです。
実際にかかる金額を調べるため、実際に修理をしてもらうために見積りを取ってもらうことが大切です。ちなみに、弊社のサービスでは基本的に見積り料金が無料となっています。お気軽に室外機改善にかかる価格を知ることができますし、ご納得いただければ早めの修理が可能です。24時間365日受付可能ですのでお困りであればぜひご相談ください。
隣の室外機がうるさい場合はどう対策すればいい?
自分が使用している室外機ではなく、同じ賃貸アパートやマンション内に住む隣の住人のベランダなどにある室外機から出る騒音のせいで困っているという人もいるかもしれません。その場合、ご自身と隣人の当事者間の話し合いによる解決が基本となります。なぜなら、一般住宅で稼働している室外機の音量による基準や規制は法律上定められていないからです。(2020年12月現在)
“「一般住宅」や「法律等で定める騒音等の発生施設を持たない工場・事業場」に設置されているエアコン室外機からの騒音については、規制が無いため、原則として当事者間で話し合うことにより解決に努めていただくこととしています。”
引用:札幌市
ただ、マンションやアパートのような集合住宅の場合は、直接隣人に苦情をいうのではなく管理会社(大家さん)や不動産会社に相談をしておくと、不要なトラブルを避けやすいです。場合によっては、管理会社がご自身の代わりに用件を伝えるなどの対応をしてくれることもあります。
家の防音性能を高める対策も
隣の室外機のうるさい音がなかなか改善しない場合は、ご自宅の防音性能を高めることによって対策することを考えてみてください。室外機の音が大きいという場合は、その室外機と自宅のどこかに音が入り込む隙間ができている可能性があります。例えば窓サッシや玄関の隙間など、音の侵入口になる場所がないか一度点検してみましょう。
もし音が漏れるような隙間があれば、ホームセンターや100円ショップで売られている「隙間テープ」を利用して塞ぐことで防音が可能です。また、特に隙間が見当たらない場合は遮音性能の高い「防音シート」を窓や壁などに貼って対策する方法もあります。
まとめ
室外機の騒音や異音は、自分たちだけでなく近隣住民にも迷惑をかけることになってしまいます。うるさいと思ったらすぐに対処することで、快適に過ごせるうえにトラブルの発生を防ぐことが可能。自力で改善できる場合もありますが、難しそうであれば無理をせず業者に依頼するようにしましょう。
なお、弊社では全国各地の提携業者からお客様にピッタリの業者をご紹介。エアコンや室外機の点検・見積りだけのご依頼ももちろん可能です。もし室外機がうるさいことでお困りであれば、ぜひ弊社へご相談ください。
エアコンに寿命が来ているときは買い替える必要がアリマス。
うちのエアコンは何年使っていたかしら??
よし、さっそく調べてみよう!
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