
夏や冬には使う機会も増えるエアコンですが、いざ使おうというときに故障で動かなかったら困ってしまいます。エアコントラブルは汚れやホコリが原因の場合もあり、それらは普段のお手入れをきちんとすることで防ぐことができるのです。
またほかにもエアコントラブルにはさまざまなものがあり、なかには業者に頼るべきものもあります。どの症状を業者に依頼するべきか、また自分で解決できるトラブルはどのようなものなのか、気になるところもあるのではないでしょうか。今回はエアコントラブルの症状についてご紹介します。
目次
エアコントラブルを招く原因
エアコントラブルはおもに、ホコリやゴミなどがフィルターに溜まることで発生します。エアコンを使わない時期に部屋に設置したままでも、ホコリやゴミが溜まることで劣化していくのです。
また、エアコンの室外機の汚れによってもエアコンの効きが悪くなることもあり、とくに室外機の内部に設置されている熱交換器の調子が悪いときは、正常に空気を取り込めないことがあるので注意しましょう。
エアコントラブルの症状と対処法
エアコントラブルにはさまざまなものがあります。春や秋などのエアコンの使用頻度が減る季節は、エアコンのお手入れも減りがちです。エアコントラブルはお手入れが滞ってしまうときにトラブルが起こってしまうことが多いので、定期的にエアコンの状態を確認するようにしましょう。ここでは、使う前に確認すべき項目やトラブルの症状についてご紹介します。
電源が入らない
電源が入らない場合、まずは電源プラグをきちんと挿したか確認しましょう。プラグに問題なければ、お手元のリモコンの電池が切れていないか確認するため、電池交換をしてみてください。電池を入れ替えても作動しない場合は、リモコンの赤外線信号に問題があるかもしれません。
また、リモコンにホコリや汚れが付着し赤外線の送信を妨げている場合がありますので、1度リモコンをキレイにしてみましょう。それでもエアコンの電源が入らない場合は、エアコン本体の前面に応急ボタンが付いているので、応急ボタンを押して作動した場合はリモコン本体が故障していることになります。
効きが悪い
エアコンからあまり風を感じず効き目が悪いなと思ったときには、エアコンのフィルターにホコリなどが溜まって風を遮っている可能性があります。フィルターにほこりが溜まっている場合はフィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取ってみましょう。また、カビやたばこのヤニなど、掃除機で吸い取れない汚れがあったら水洗いをするとキレイに落とせます。
水漏れする
エアコンの室内機から水漏れしていることに気づいたら、ドレンホースの状態を見てみましょう。ホースの排水口が塞がっていたり、流れが悪かったりすると水漏れしてしまいます。
また、ドレンホースは2、3年ぐらい使っている間に自然にホコリなどのゴミが溜まって詰まってしまうことがあるのです。ドレンホースの掃除方法として「サンクションポンプ」という器具を使ってドレンホース内部の汚れを吸い出すこともできます。ドレンホースの奥にほこりやゴミが溜まっているような場合は試してみてはいかがでしょうか。
また、ガスが不足している場合やフィルターが詰まっているという場合でも水漏れは起こることがあります。解消するためにはまず、ホースを確認してみましょう。ホースが詰まっている場合は詰まりを取り除き、フィルターが詰まっている場合は清掃をします。それでも水が垂れてくるという場合は、ガス不足かもしれません。
悪臭がする
エアコンの作動中に悪臭がするおもな原因は、カビやホコリ、タバコのヤニなどです。また、台所付近で使用している場合は油汚れなども臭いの原因となっていることもあります。
たとえ臭いに慣れて使い続けても、カビやホコリが混じった空気を送っていることになるので、健康面で悪影響があるかもしれません。健康面で悪影響を与えることを防ぐためにも、エアコンフィルターの掃除をしてキレイな空気を送るようにしましょう。
異音がする
エアコンから聞き慣れない異音がした場合は、フィルターにゴミが詰まっている可能性が高いので1度フィルターを掃除してみてください。また、室外機のファンから異音がする場合はファンにゴミが入り込んで、回転の妨げとなっている場合がありますので取り除きましょう。
また、異音がするときはガス漏れを起こしているおそれもあります。エアコンの内部には空気を冷やしたり温めたりするために、ガスが入っています。まれに初期不良によって起こる場合がありますが、ご自身で室外機を動かしたり、エアコン自体を動かしたりしたのが原因でガス漏れすることが多いです。
冷房が効かなくなっているというときはパイプが白く凍っているということもあるので、そのような場合はガス漏れがおもな原因と見てよいでしょう。
ガス漏れが起こっている場合は、漏れている箇所の修復とともにガスの注入が必要です。エアコンガスは市販でも購入できますが、慣れない作業で心配な場合は業者に頼むことが確実かもしれません。
漏電ブレーカーが落ちる
エアコンを作動させると漏電ブレーカーが落ちてしまう場合は、ご家庭で契約されているアンペア数と家電製品のアンペア数を比べて数値が越えていないか確認してみましょう。たくさんの家電製品を同時に使うとブレーカーは落ちてしまうのです。
アンペア数に問題なくエアコンを使うたびに漏電ブレーカーが落ちてしまう場合は、エアコンが漏電している可能性があります。そのまま使うことは危険なのですぐに修理業者へ依頼をしましょう。
修理?それとも交換するべき?
ご家庭でできる範囲でエアコントラブルを対処しても改善されない場合、修理するか交換するか悩みますよね。エアコンの寿命は一般的には10年ほどとされていますが、経年劣化するものなので、5年ぐらい経過した頃から不具合は起こりやすくなります。
また、一度の修理費用も不具合の内容によって変わるため一概には言えませんが、技術料・出張料も含めると最低でも1万円以上はかかることが多いようです。保証期間が過ぎた頃に何度も修理が必要になったり7、8年近く利用したうえでの故障でしたら交換したほうが結果的にお得かもしれません。
エアコントラブルを発生させないためには
エアコンはおもに夏と冬しか使わない方が多いでしょう。しかし、日々フィルター内部にゴミが蓄積されていきます。使っていない時期でも月に一度は掃除機などでホコリを吸うなどのお手入れや、電源を入れて動作確認をしておくとよいでしょう。
そうすれば、いざ本格的に使おうとしたときにエアコントラブルは起きにくくなります。リモコンの電池は入れっぱなしにしておくと電池の接触部分がサビやすくなりますので、電池は抜いておくことをおすすめします。
また、エアコンの室外機もトラブルの元にならないように対策を施しておくことが大切です。室外機は外に設置しているものということもあり、不調が起こりやすい箇所といってもよいでしょう。
室外機は室内やエアコン内の熱気や冷気を外に排出するはたらきがあるため、室外機のプロペラ部分は風を通すために網目状などになっています。そのため、そこから雨が侵入してトラブルを引き起こすことがあるのです。雨が侵入するとサビの原因になることもあるので、雨予防をしてトラブルを予防しましょう。
フィルター奥の汚れは業者におまかせ
エアコントラブルのなかにはフィルター奥の汚れが原因になっていることがあります。そのため、1~数年に1度はエアコンクリーニングをしたほうがよいでしょう。しかし、日常的なお手入れとしてフィルター掃除をおこなうことができますが、エアコン内部や部品の汚れは自分で解決できないことがほとんどです。
とくにフィルター奥の汚れは業者でないと落とせないことがあるので、お困りの場合は業者に相談することをおすすめします。エアコンのクリーニング中に発生する汚水の処理もきちんとしてくれるので、部屋を汚さずキレイに仕上げてくれるでしょう。
室外機の盗難にも気をつけよう!
エアコンのトラブルにはエアコン本体の不調ではなく、室外機が盗難に遭うということもあるようです。室外機にはアルミや銅が使われており、売ると3,000円~1万円ほどになるということから盗難の被害があるのでしょう。
室外機は見た目には重そうですが、意外と軽く持ち運ぶことは容易のようです。また室外機は単体で販売されていることは少ないので、盗難に遭ってしまうと損失は大きくなります。
室外機の盗難を防止するためには
室外機の盗難に遭わないためにも、以下のことに気をつけましょう。
・砂利を周囲に敷き詰める
砂利は足音がするので、防犯の効果があります。
・センサー付きのライトや防犯カメラを取りつける
夜間に犯行がおこなわれることが多いため、ライトの設置は効果があります。またダミーの防犯カメラでも十分効果はあるでしょう。
・室外機を鎖で固定する
室外機が盗難に遭いやすい原因のひとつに容易にパイプの接続をはずすことができるということが挙げられます。鎖などでつないでおくと盗難のリスクを減らすことができるでしょう。
まとめ
エアコンは季節によって頻繁に使う場合もあれば、使用頻度が減る場合もあります。あまり使うことのないとされる春・秋頃はとくに気にかけることがないかもしれません。しかし、エアコンをあまり使用しないようなときにもきちんとお手入れをすることでエアコントラブルが発生する可能性を減らすことができます。エアコントラブルでお困りの場合は業者に相談すると安心です。
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