
エアコンを使用していると、いろいろな問題が発生することがあります。その問題の中で多いものが、エアコンの冷房や暖房が効かないというものです。この場合、エアコンの掃除をすることで解消されることが多いですが、解消されない場合はエアコンの冷媒が漏れているかもしれません。
エアコンの冷媒が漏れてしまった場合は、冷媒の補充をしなければいけません。エアコンの冷媒の補充は自分でも行うことができるのでしょうか?ここで詳しくご紹介していきます。
エアコンの冷媒補充は自分でできるのか?
エアコンを掃除する場合、自分で掃除が可能はいくつかあります。同じように、エアコンの冷媒の補充が必要な場合も、自分で補充することは可能なのでしょうか?結論から言うと、できないということはありません。
エアコンの冷媒の補充は自分でできないことはありませんが、かなり難しい作業になります。また、専門的な工具をそろえなくてはいけません。例えば、ガス量を測定するための機器や電流計などです。
また、エアコンの冷媒が全くない場合は、まず『真空引き』をしなくてはいけません。真空引きをする場合、専用の道具が必要になってきます。真空引きをするためのポンプ、マニホールドという吸気をするための道具などです。これらの道具は基本的に一般家庭にはないものだと思います。真空引きについては「エアコンの性能を確保する作業、『エアパージ』って何をするの?」でもご紹介していますが、難しい作業です。
エアコンの冷媒の補充は、これらのことから自分で行うことをおすすめすることはできません。
エアコンの冷媒の種類
エアコンの冷媒には、いろいろな種類があります。基本的にエアコンに使用されている冷媒は同じですが、古いものだと違う場合もあります。エアコンの冷媒補充をする場合は注意が必要です。
エアコンの冷媒の種類は、以下のようになっています。
R22
『特定フロン』や『代替えフロン』という冷媒が使用されているものです。
特定フロンは、オゾン層を破壊する可能性の高い塩素を含んでいます。昔は主流となっていた冷媒で、冷蔵庫やエアコンなどに多く使われていました。しかし現在では、生産は中止となっておりほとんど使用されていることはありません。
代替えフロンは、特定フロンと違い水素が多く含まれており塩素が少なくなっています。そのためオゾン層を破壊する可能性も低くなっています。しかし、2020年までに撤廃されることが決まっており、現在ほとんど流通していることはありません。
R410a
『新冷媒』と呼ばれている冷媒で、代替えフロンの一種になります。しかし従来の代替えフロンと違い塩素を含んでいないため、オゾン層を破壊する可能性がありません。その上性能も従来の代替えフロンと遜色ありません。
現在ほとんどの機器で使用されている冷媒になります。しかし、従来の代替えフロンを使用している機器では使用することができません。そのためメーカーは古い機器の買い替えを推奨しています。
このように現在はR410aが基本的に使用されています。しかし、古いエアコンの場合R22が使用されていることもあるため、エアコン冷媒補充を自分でする際は購入前に確認しておかなければいけません。
ガス漏れの確認方法
エアコンの冷媒ガスが漏れているかどうか確認する方法があります。その確認方法は以下のようになっています。
1.エアコンの冷房を15分間かけます。
2.部屋の外に出て、エアコンの室外機から出ている細いパイプに霜がついていないか確認します。
3.霜がついてしればガスが漏れており、水が付いていれば問題ありません。
このように冷媒ガスの漏れを確認することができます。ガスが漏れていることが確認できても、ガス漏れをしている箇所を正確に特定することは難しいです。
もし、設置したばかりでガス漏れを起こしている場合は、設置がうまくいってない可能性が高いので、設置をした業者へ連絡しましょう。基本的に、無料で直してもらえるはずです。
プロへ依頼してリスクを回避
エアコンの冷媒の補充を自分で行っても、うまくいかないことがあります。うまく冷媒の補充ができていないと、エアコンの故障につながったり、また冷媒を補充しなくてはいけなくなることがあります。エアコンの冷媒の補充はとても難しいです。
また、エアコンの冷媒はそれ自体の値段が10,000円くらいとなっています。業者に依頼すると大体15,000円~25,000円ですので、専用の機器を買うことも考えると自分で補充を行った場合の方が値段も高くなります。
そういったことから、エアコンの冷媒の補充は業者にまかせることをおすすめします。業者に冷媒の補充をしてもらったとしても、ガス漏れを起こしている箇所の特定ができないことがあります。特定ができないと、定期的に冷媒の補充が必要になってきます。
まとめ
エアコンの冷媒の補充は自分で行うこともできます。しかし、その作業はとても難しく、いろいろな道具が必要になってきます。道具や冷媒を購入したりすると、業者に補充を依頼するより高くつくことが多いです。また、エアコンの故障の原因になったりするリスクもあります。
エアコンの冷媒の補充は業者に依頼するようにしましょう。業者に依頼した場合でも、ガス漏れを起こしている箇所の特定ができないこともあります。その場合は、エアコンの買い替えを検討した方がいいかもしれません。
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