エアコンからポコポコ音がするのは故障なの?音の正体を解明しよう

2021.4.30

エアコンからポコポコ音がするのは故障なの?音の正体を解明しよう

寒くなってきて、エアコンで暖房を使用されている方が多くいらっしゃるかと思います。近年ではエアコン内部のカビや臭いに敏感な方が増え、掃除グッズや掃除業者も増えてきました。しかし、長年エアコンを使用していると、ポコポコという音が聞こえてくることはないでしょうか?「もしかして、故障かな?」と不安になられる方もいらっしゃるかと思いますが、実はそれ故障ではないのです。しっかり対策を行えばエアコンのポコポコという音はしなくなるため、その対策を詳しく見ていきましょう。

エアコンからポコポコ音がする理由

エアコンからポコポコという音がする原因には、エアコンから排出されるはずの水がうまく排出できてないことが挙げられます。そして、うまく水が排出されないのには以下の2つのポイントが影響していると考えられるので、確認しましょう。

ドレンホースが詰まっている

エアコンの水が外に排水されるために通るのがドレンホースです。室内機と外とをつなぐ役割があり、そのドレンホースが詰まったりしているとうまく水が排出されません。時として、水漏れの原因にもなるので注意が必要です。

ドレンホースは細いので、ホコリやゴミ・カビなどが溜まりやすくなっています。
また外側のドレンホースは室外機から下に出ており、周辺は排水でジメジメとした場所となっています。よってゴキブリなどの虫が集まりやすく、ドレンホースの中に侵入してたまり場になっている場合もあります。そして、その中で虫が死んだり、糞をする可能性があるのです。

そのような状態を放置していると、ドレンホースにはホコリなどの汚れの臭いと虫の糞や死骸などの嫌な臭いが発生し、室内にまで上がってくることもあるのです。

ドレンホースが空気の通り道になっている

家が気密性の高い住宅ですと、空気の通り道が少なく、エアコンのドレンホースが空気の通り道となる場合があり、水が流れにくくなります。詳しいメカニズムを見ていきましょう。

①換気扇など換気設備を使用したり、台風時などで強い風があったりするには、特にドレンホースから外気が侵入しやすくなります。

②外気が侵入すると、エアコン内で発生した水がうまく流れずポコポコという音が発生します。
          エアコンからポコポコ音がする理由

エアコンのポコポコ音を解消するためには

エアコンのポコポコという音の原因が分かった上で、解決策をご紹介しましょう。

ドレンホースを掃除しましょう。

うまくエアコンの排水ができていない原因がドレンホースにあるのであれば、掃除して詰まりをなくすことで解消できるでしょう。

掃除の方法をご紹介します。
【使用するもの】
・割りばし

【掃除方法】
・外にあるドレンの排水口を確認しましょう。
外の室外機から出ているホースを探します。中に虫や枯葉などのゴミが塞いでいたりしないか確認し、割りばしで取り除きましょう。

手で取れない内部のゴミなどを掃除する際には、掃除機やポンプを排水口にあてて吸い取るとよいでしょう。ただ、作業に不安がある方は業者に依頼されることをおすすめします。

エアコンを使用している時に窓を少しあけましょう。

気密性の高い家は室内に空気が入ってこられない状態にあり、ドレンホースが空気の通り道になってしまうのです。そのため、水の流れが悪くなるのです。
多少空気が入ってこないとエアコンの排水がうまくいきません。そのため、少し窓を開けて空気を入れてあげることで解決できるでしょう。
      エアコンのポコポコ音を解消するためには

エアコンのポコポコ音の対策方法

エアコンのポコポコという音の対策方法として、外にあるドレンホースの排水口にドレン用逆止弁を取り付ける方法があります。

ドレン用逆止弁は、空気の逆流を防ぐのでドレンホースが空気の通り道になることを防ぐことができるでしょう。特に、高層階のマンションなどの住宅や、気密性の高い住宅にお住まいの方には、「エアーシャットバルブ」や「エアーカットバルブ」をつけることをおすすめします。

エアコンでこんな音がしたら要注意?

エアコンにはポコポコという音以外にも、気になる音がすることがあります。
特に注意が必要な「キュルキュル」とした音を詳しく見ていきましょう。

原因とされる点

エアコンのホコリが溜まっている。

まずキュルキュルという音がしたら、ホコリを疑いましょう。

フィルターやエアコン内部などに付着したホコリを掃除機で吸い取りましょう。
あまりにも、ひどい汚れであれば業者に依頼されることをおすすめします。スッキリきれいにしてくれるでしょう。

エアコンの取り付けの接続部分にズレがある。

エアコンを取り付けた時に、接続部分にズレがあると、エアコンの揺れなどでキュルキュルとした音が発生することがあります。

しっかり、エアコンのキャップが閉まっているか、固定されているかを確認しましょう。

エアコン内部のファンモータのベアリングに故障がある。

エアコンはファンを回すことで風を発生されています。そしてそのファンを回転されているのが、ファンモータです。高速回転を行っておるので、故障すると異音が発生します。
もし、ファンモータの修理を行うとすると3万円ほどかかるでしょう。

これらのことを踏まえて、「キュルキュル」と音がし始めたら、まずはフィルターなどホコリを取り除きましょう。そして、エアコンがしっかり固定されているかも確認しましょう。

それでも、キュルキュルと音がする場合は、業者に一度見てもらうことをおすすめします。ファンモータの故障は、自分ではなかなか確認できないので、業者に確認してもらうとよいでしょう。

その他にも、エアコンを長年使用していると異音がすることがあります。異音がすると心配になり、まずは故障を疑ってしまいますが、故障ではない音もあるのでご紹介しましょう。

■「シューシュー」・・・エアコン内部の配管に冷媒ガスが流れている音です。

■ 「ブシュッ」・・・霜取運転時や、運転停止時に、エアコン内部の冷媒の流れが切り替わる音です。

■ 「ピシッ」「パキッ」・・・温度変化でエアコンの樹脂部分が伸び縮みする音です。

■「シャー」「ボコボコ」・・・エアコン内部に冷媒が流れている音です。暖房運転停止後、霜取運転をすることがあり、冷媒が流れる音がするのです。

■「ミシッ」・・・エアコン内部の金属製の熱交換器が、熱の変化で伸び縮みする音です。

■ルーバーからの音・・・風向きを変えるルーバーから音がする場合は、オイルを差すと改善されるでしょう。分からない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
      エアコンでこんな音がしたら要注意?

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、エアコンからポコポコという音がした時の原因と対策などご紹介してきました。エアコンを長年使用していると、さまざまな異音がすることがあります。故障を疑う音と疑わない音との違いはあいまいで、素人では判断できない場合があります。エアコンの異音でお悩みの方や、エアコンのことでお困りの方がいらっしゃいましたら、当サイトをご活用ください。きっと、役に立つ情報があるかと思います。

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