
エアコンにはコンプレッサーという部品がはいっています。コンプレッサーはエアコンの冷媒を圧縮してその空気の温度を変化させる機械です。コンプレッサーはエアコンに室外機に搭載されており、エアコンにおいて重要な役割をしています。
今回はエアコンのコンプレッサーが動かないという事態を防ぐためのメンテナンス方法などをご紹介します。
コンプレッサーの役割
エアコンのコンプレッサーが動かないという事態にはより早く対処したいものです。そもそもコンプレッサーとはどのような役割をしているのでしょうか。
コンプレッサーはエアコンや冷蔵庫などに搭載されている機械で、圧縮機と呼ばれるものです。冷媒を圧縮し、気体の温度を変化させてその温度を空調などに利用します。
コンプレッサーと混同されがちな部品にヒートポンプがありますが、これはコンプレッサーによって生み出された熱や冷気を移動させるはたらきをするものです。
コンプレッサーがエアコンにおいて冷媒を圧縮する方法には大きく2つ挙げられます。
・スクロール式
渦巻き状のパーツを組み合わせて、冷媒を巻くように圧縮させます。
・ロータリー式
円形の部品を回転させることによって冷媒を圧縮します。
エアコンのコンプレッサーの場所
エアコンのコンプレッサーが動かないというとき、どこにコンプレッサーが収納されており、どこを確認したらよいのでしょうか。「送風はできるものの冷房が効かない」というときはコンプレッサーの故障を疑ったほうがいいかもしれません。
エアコンのコンプレッサーは室外機に搭載されています。コンプレッサーは頻繁に故障がおこる場所ではありませんが、寿命は10年といわれており使用年数によっては故障が起こってしまうこともあり得る部分です。
また室外機の内部には制御基板が入っており、それが故障して不具合が起こってしまうということもありえます。冷房が効かないという場合はコンプレッサーの故障のほかに制御基板の故障の可能性もあります。制御基板は室外機の内部に雨が入ってきた場合や湿気が原因で故障してしまうケースが多いようです。
素人でも修理は可能か?
エアコンのコンプレッサーが動かないというとき、修理が必要となります。修理は業者に頼むと部品代、施工費などをふくめて約70,000円~100,000円となり、高額になってしまいます。費用を抑えるためにもできるだけ自分で修理をしたいものですが、素人にコンプレッサーの修理は可能なのでしょうか。
コンプレッサーの修理はご自身でやるのは困難でしょう。室外機には部品が多く、コンプレッサーの交換をして元の状態に戻すのは素人にはむずかしいかもしれません。
ホームセンターやインターネットでは販売されているものもあるようですが、エアコンにはたくさんのタイプや規格があり適したものを選ぶだけでもよく分からないということがあるでしょう。
業者に頼むのは費用がかかってしまいますが、部品や交換について豊富な知識のある人にまかせるのが安心かもしれません。またコンプレッサーは耐用年数が長く、故障が起こってしまったというときは買い替えの時期というサインの可能性もあります。エアコンの状態もみて、修理の必要性を考えるというのもいいかもしれません。
エアコンの故障を防ぐメンテナンス方法とは
エアコンのコンプレッサーが動かないというとき、修理には費用がかかってしまいます。そのような事態にならないためにもエアコンのメンテナンスは大切です。
エアコンには内部にとりつける本体と、室外機があります。室外機は外部にさらされているため状況によっては故障がおきやすいところとなっています。
室外機
室外機にカバーをかけたり、屋根を取りつけることによって雨の侵入を防ぐことができます。またメンテナンスの時期として、冷房と暖房を本格的に使用する時期の前がおすすめです。
室外機についているごみを取り除きます。枯れ葉やくもの巣がファンの前に入り込んでいる場合、排気や放熱に影響がでてしまうことがあります。また内部に入り込んでいるものはブラシや掃除機で吸い込みます。
また裏側はコンプレッサーが設置されている部分となっており、枯れ葉などが溜まっていると排熱がうまくいかない場合があります。裏側の清掃も忘れないようにしましょう。
またメンテナンスをしているなかで、室外機の様子がおかしいと感じることもあると思います。過去のコラム「エアコンの室外機が回らないのは何が原因?故障かどうかを確認しよう」でも原因や確認事項について触れていますのであわせてご参照ください。
室内機
室内機は基本的にフィルター掃除をするように心がけます。また吹き出し口や、ルーバーの掃除も忘れないようにしましょう。
まとめ
エアコンのコンプレッサーが動かない原因には、日々のメンテナンスが大きく影響します。もともと簡単に故障してしまうという部品ではないので、故障を防ぐためにも無理な使い方はしないように心がけましょう。
また秋には枯れ葉が多くなり、室外機の裏に大量に溜まっていた、ということもあるでしょう。お庭の掃除とあわせて室外機のメンテナンスもおこなってみてはいかがでしょうか。
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