凍るような寒さの朝。なるべく早く部屋を暖めたいものです。しかしエアコンを付けたとしても暖かい風が出て来ず、「故障した?」と思うときがあるかもしれません。
外の気温が低いと、エアコンの室外機が凍る場合があります。しかし、凍ってしまうと故障したりしないかが心配です。エアコンを付けず、ただ溶けるのを待っていたほうがいいのでしょうか?それとも、何らかの対処をしたほうがいいのでしょうか?それを知っておくだけで、冬の寒さは幾分か改善されるでしょう。
今回は、エアコンの室外機が凍っていた場合の対処を中心に、気温が低い場合や寒冷地でのエアコン使用について考えていきます。
目次
エアコンの室外機が凍っていたら…絶対NGな行為とは
エアコンの室外機が凍っている場合、すぐにはエアコンが使えません。室外機が凍る温度というのは人間にとっても寒くて過ごしにくいものです。朝寒い部屋を暖めたい場合など、できればすぐに温めたいものです。
しかし絶対にしてはいけない行為というものがあります。それが「熱湯をかける」ということです。
室外機は雨に当たることを前提に設計されているため、お湯くらいかけても問題ないと思うかもしれません。確かに、水やぬるま湯であれば問題にならないことも多いでしょう。
しかし熱湯は水蒸気を多く発生します。その水蒸気は室外機の基盤部分まで入り込み、そこで結露してしまうのです。すると基盤がショートしてしまい、エアコンの故障へとつながってしまいます。ぬるま湯だとすぐ冷えてしまいそうだから温度を上げて、という発想はエアコンにとっては逆効果なのです。
エアコン室外機が凍っていた場合の正しい対処法
では、室外機が凍るような場合は、どう対処するのがよいのでしょうか。
エアコンを使用しない
エアコン以外の暖房器具、例えばストーブやこたつがある場合はそれを利用して寒さに耐えるのがひとつの方法です。さまざまな暖房器具の特徴については、下の別記事で詳しくご紹介していますので、そちらを参考にしてください。
部屋を暖めることができる暖房器具には、さまざまな種類のものがあります。ご自宅にあった暖房器具を選ぶことで、快適で過ごしやすい部屋にすることができるでしょう。
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周りに雪がある場合は取り除く
室外機が雪に埋もれていた場合、溶けにくくなるだけでなく室外機の故障の原因にもつながります。そのため、室外機周りの雪はスコップや雪かき道具を使って取り除きましょう。
室外機が凍ってしまいエアコンの暖房が効かない場合には、電源を入れて10~20分ほど待ってみましょう。エアコンには、「除霜運転(霜取り運転)」という室外機の霜を自動で溶かす機能が備わっています。
そのため、室外機が凍ったとしてもこの機能によって、暖かい空気が出ない問題が解決されることもあるのです。ただ、室外機側を暖めるためこの運転の間は、部屋の暖房として機能しないことは知っておきましょう。
もし、電源を入れて30分以上待っても運転が再開されない場合は、故障の可能性が高くなります。そのときは、一度業者に確認してもらうことをおすすめします。
また、エアコンの除霜運転については、下の別記事でも詳しく解説しています。普段、雪の降らない地域にお住まいの方は、もしもに備えて知っておいて欲しい内容です。
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ぬるま湯をかける
熱湯はNGですが、かける方向と量にさえ気を付ければぬるま湯や水を使って室外機を暖めることに問題はありません。少しずつぬるま湯をかけて凍った部分を溶かすことで、エアコンの暖房を使用できるようになるでしょう。
ただ、外があまりにも寒い場合には、さらなる凍結の原因になる可能性があることには、注意が必要です。また、大量のぬるま湯を室外機にかけてしまうと、内部の故障につながることも覚えておいてください。
もし、ここまでご紹介してきた対処法を試してもエアコンが動かない場合、どこかが故障している可能性が高くなります。寒さによって体調を崩す前に、一度業者に点検してもらうのがおすすめです。
なにより無理に自分でエアコン修理をしようとすると、さらなる故障の原因になるおそれがあります。最悪の場合、買い替えが必要になってしまうケースもあるため、エアコン修理は業者に依頼しましょう。
生活110番では、全国にある加盟店の中から、迅速に対応できる業者をご紹介することができます。24時間365日無料で受け付けていますので、エアコンの不具合でお困りの際には、ぜひ生活110番までご相談ください。
エアコン室外機が凍ると故障する?
エアコンの室外機が凍る場合、電源を付けても温風が出てこないため故障したと思うかもしれません。しかしこの現象は先ほども触れたとおり除霜運転という、凍った室外機を溶かすための大事なはたらきです。
逆にいえば、室外機が凍っても適切な運転がおこなわれれば、故障することはないといえます。ではなぜ、「エアコンの室外機が凍結=故障する」というイメージがあるのでしょうか。
これは室外機周りの防雪対策に由来するといわれています。
寒冷地の場合、当然雪に対する対策もされており、室外機が雪に埋もれないよう工夫されています。もしくはエアコンは夏の冷房専用として、冬は雪囲いをしている場合も少なくありません。雪による故障が多いのは、普段大雪にならない地域です。
こうした地域では室外機が雪に埋もれることを想定せずに設置しているため、大雪になると室外機周りに雪がたまってしまいます。室外機が雪に埋もれたまま電源を入れてしまうと、熱交換ができず、室外機が故障する原因となります。
そのため、寒さに対するエアコン室外機の対策は、凍ることより雪に埋もれることに気を付ける必要があるといえるでしょう。
寒冷地はエアコン暖房じゃない方がいいのか
寒冷地は室外機が凍る、雪が多く降って室外機が埋もれるといった理由でエアコンの暖房が向いていないようにみえます。また、エアコンは外との熱交換により部屋の温度を調整するため、外が寒ければエアコンは使えないと考える人もいるかもしれません。
確かに、外の気温が低ければ熱交換の効率も下がります。しかし各メーカーは、寒冷地用に「能力を強化・室外機にヒーターを付けて凍結対策・-25℃の低外気温に対応」などの機能を取り入れたエアコンを販売しているのです。
また、室外機を設置するときの工夫によっても雪・凍結対策は可能です。雪に埋もれないよう地面から高い位置に設置するとともに、防雪フードを取り付けて雪対策とします。さらに冬の北西季節風が当たりにくい東側や南側に室外機を設置し、凍結しにくくするといった工夫もあるのです。
ただ、エアコン暖房の効率が落ちるのは確かです。そのため、二重ガラスや壁に断熱材を入れる、カーテンを厚手のものにするなど、外の熱が中へと伝わらない対策と組み合わせて部屋が冷えないようにする必要があるでしょう。
断熱の工夫は簡単にできるものから、業者に依頼するものまでさまざまです。部屋の断熱対策について気になる方は、下の別記事もご覧ください。断熱対策として効果の高い床と窓のリフォームについて解説しています。
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まとめ
室外機が凍っていてもエアコンにはそれを溶かすための除霜運転という機能が備わっているため、直接故障にはつながりません。寒冷地対応のエアコンであればヒーター取り付けなどでさらなる凍結対策がされており、雪に埋もれたまま動かしでもしない限り、エアコン自体には問題ないといえます。
しかし室外機が凍る寒さではやはり、エアコン暖房の効率は落ちてしまいます。ほかの暖房器具との併用や部屋の断熱対策をしっかりおこなうことで、なるべく部屋の温度を下げない取り組みが大切になってくるでしょう。
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