
室内の空気を入れ換えて快適に保ってくれる換気扇。台所、浴室、トイレなど家の至る所にあり、毎日使うものです。
しかし、その換気扇からガタガタ音がする……そんな経験はありませんか?そういった場合、なるべく費用を抑えて問題を解決したいですよね。そこで今回は、換気扇から異音を感じた際の対処法と交換にかかる費用についてご紹介します。
目次
換気扇からガタガタ音がする!こんな音なら要注意
まずは、こちらの動画をご覧ください。
youtube:「換気扇から異音がする件について」
いかがでしょうか。換気扇からガタガタと音が大きく鳴ってしまっています。
これではうるさくて換気扇を回せませんし、近所迷惑にもなってしまいますよね。
そもそも、この動画のように換気扇からガタガタ音がする原因はなんなのでしょうか?
主な原因としては次のことが考えられます。
経年劣化
換気扇のトラブルの原因として、まず考えられるのは長期間の使用による劣化です。
換気扇は使用状況にもよりますが大体10~15年ほどが交換までの寿命といわれています。これを過ぎると、プロペラやモーターが劣化してしまい「キュルキュル」や「ゴウンゴウン」などと異音が発生します。
さらには吸い込みが悪くなってしまい、最悪動かなくなってしまう場合もあります。この場合には換気扇の交換をしなければいけません。
換気扇の交換については、「台所の換気扇を交換したい方必見!お金をかけずに交換する8ステップ 」で詳しくご紹介しています。
汚れ
換気扇に溜まる埃や油汚れにより「ブォーッ」または「ゴー」といった音がすることがあります。特に油を使用するキッチンの換気扇で多くみられる現象です。このような場合は、換気扇の掃除を行いましょう。
換気扇の掃除については、「換気扇の汚れを綺麗にしたい!換気扇掃除のポイントを紹介します 」で詳しくご紹介しています。
換気扇の汚れは故障の原因にも繋がるので、定期的な掃除を心がけましょう。
モーターの軸ずれ
「カラカラカラ」や「カカカカカ」という音がするときはモーターの軸がずれてしまっているか、変形や破損している可能性があります。
この場合、修理業者に修理してもらうか、モーターの部品であるベアリングを交換すれば直る場合があります。
オイル不足
部品の劣化や故障ではなく、プロペラやファン輪回す中心部分のオイル不足により「キュキュキュ」「チチチチ」といった音が発生します。この際はモーターに潤滑油を注油することで解消できる可能性があります。
換気扇のモーターへの注油については、「うるさい換気扇を静かに!換気扇のモーターに注油する方法をご紹介 」で詳しくご紹介しています。
買い替えは避けたい!ベアリングの交換でなおる場合とは
換気扇の異音の対処法について原因別にご紹介しましたが、できれば費用を抑えて換気扇のガタガタ音がするのを直したいですよね。
ここではその中でもベアリング一部のパーツを交換することで不具合が直るかもしれない、ベアリングの交換についてみていきます。
ベアリングとは換気扇のプロペラが回るのを潤滑にしてくれる部分です。ここが引っかかってしまうことでプロペラが引っかかりうまく回らなかったり、音がなってしまう原因となっている場合があります。
換気扇を一式買い替えると約60,000~80,000円はかかってしまうそうです。ですがもしベアリングの交換だけですめば費用を抑えることができるかもしれません。
ベアリングは経年劣化をしたり、汚れが入り込むことで劣化してしまう場合が多く、この部分を交換することでほんらい従来通りの回転ができるようになります。
「換気扇から異音 (ベアリングの異音)」
この動画はベアリングに異音が起きた場合の動画です。ご自宅の換気扇の音と比べて同じ音がする場合はベアリングが原因かもしれません。一度比べてみましょう。
ベアリングの交換方法と注油の仕方
では、実際にベアリングを交換する方法をご紹介します。
ここでは一般的にどのようにベアリングを交換していくのかを説明します。換気扇やレンジフードによっては取り外しが難しく破損してしまうといったこともありえます。ご自身での交換は難しいと感じたら無理せず換気扇修理のプロに任せるのがいいでしょう。
ベアリングの交換方法
①レンジフードのカバーを取り外す
はじめに作業に邪魔なフードカバーを取り外していきます。
②レンジフードの中身を取り外す
レンジフードの中に風を吸い込む動力部分があるので取り出します。
③ベアリングを取り外す
レンジフードの中身を取り出した後にベアリングを取り出していきます。種類によってはしっかり固定されており、特殊な道具でなければとれないこともあるので確認してみましょう。また、状態によってはサビなどで固まっている場合もあります。
④ベアリングを交換・注油する
ベアリングに油の注油をする、もしくは外したベアリングと同じ規格のベアリングを用意して交換します。ベアリング自体はホームセンターやインターネットなどで購入することができます。
⑤元の通りに組み立て直す
外した順番に元に戻していき、最後にレンジ―フードのカバーを取り付けて終了です。
取付後、換気扇からガタガタ音がするのが改善されたかどうかを確認してみましょう。
まとめ
換気扇がガタガタ音がする場合、換気扇・レンジフードのベアリングの交換は、少なからず効果があるようです。コツさえつかんでしまえばベアリングの交換自体は難しくありません。ですが、特殊な道具が必要であったり、破損の危険性を考えると換気扇修理のプロに任せたほうがいいかもしれません。
ほとんどの場合、ベアリング自体は1,000円かからずに購入することができます。自分でベアリングを替えて修理費用を抑えたいと思うかもしれませんが、それで破損をさせてしまっては元も子もありません。無理だけは絶対にしないようにしましょう。
換気扇・レンジフード工事を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「換気扇・レンジフード工事」をご覧ください。
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