レンジフードはこう比較しろ!絶対に押さえる5つのポイントを紹介

2022.8.24

レンジフードはこう比較しろ!絶対に押さえる5つのポイントを紹介

さまざまな型や機能が備わっているレンジフード、比較しようとするとどうしても目移りしてしまいます。しかし多種多様に見えるレンジフードもポイントを整理して条件を絞り込めば、自宅に合うものがおのずと定まってくるのです。

しかし比較のためにはどういったものがあるかをまず確認する必要があります。今回はレンジフードの種類を知り、そしてどういった機能やメリットがあるかを一緒に見ていきましょう。

レンジフードの型を比較

見た目にもおおきく影響する型からレンジフードの比較を始めていきましょう。

ブーツ型

現在最も普及していることから、「スタンダード型」とも呼ばれるタイプのレンジフードです。壁面に取り付け、斜めに広がる形状のため煙を集めやすく設計されています。

フラット型

「平型」「浅型」とも呼ばれ、ブーツ型のレンジフードの高さを縮めた形状です。そのため天井が低い場合、梁がある場合に使えるなど、設置の自由度があがります。ただ掃除は真下から上を向いてになるため、体勢などが難しい掃除となります。またファンの位置が近くなるため、騒音が気になる方も多いかもしれません。

スリム型

薄型パネル状のフードで排気を集めるタイプのレンジフードです。凹凸が少ない、油が付きにくいことから手入れがしやすいと同時に、インテリアの一部としても合わせやすいです。

天井埋め込み型

本体部分を埋め込んだタイプのレンジフードで、下面のみが見た目に影響する形となるためレンジ部分を広く使うことができます。ただし、天井裏のスペースは十分に取る必要が出てくるでしょう。

レンジフードの型を比較

レンジフードのファンを比較

レンジフード設置に当たっては、どういったファンを選択するかによって性能や設置できる形が変わってきます。レンジフードを比較する際にはファンについても注目する必要があるでしょう。

ファンとダクトの関係性

ファンから排気を外へ送り出すためには「直接排気を出す」方法と「ダクトを通じて出す」方法の2種類があります。この違いについてまず考えておきましょう。

直接ファンから排気を出す場合、レンジフードと排気口も直接つながっている必要があります。そのため、必然的に壁面のレンジフードを使用することになります。

一方、天井などを通したダクトでレンジフードと排気口をつなげば、レンジフードは部屋の真ん中など設置位置の制約が小さくなります。もちろん天井裏の余裕や距離などでダクトの設置が困難な場合があり、ファンについてもダクト内の空気を押し出す力を持つものを選ぶ必要があることを考慮に入れておかなければなりません。

とくにレンジフードの交換や移動をする際には、ダクトの有無や設置・交換についても考えておきましょう。

ファンの種類

プロペラファン

レンジフードがない場合もよく使われるタイプのファンで、扇風機にも似た形状の羽根は換気扇としてのイメージも強いでしょう。シンプルかつ安価ですが、空気を押し出す力が弱く、外へ直接排気するものに多く使われます。そのため壁面設置のレンジフードと組み合わせる場合が多いでしょう。

シロッコファン

円形の枠に幅の狭い羽根が数十枚付いたタイプのファンです。空気を押し出す力があるためダクトを通じた排気が可能で、現在は多くのレンジフードに使われています。騒音はプロペラファンよりも目立ちませんが、換気量が劣るのが難点です。

ターボファン

円形の枠に幅が広い羽根を数枚付けたタイプのファンです。費用は高額になりがちですが換気量としては最も多く、羽根が少ない分掃除がしやすい構造になります。スリム型やダクトを通じた排気など、コンパクトでかつ強力さが求められるレンジフードに使われることが多いようです。


渡辺製作所 浅型レンジフード(ターボ)

レンジフードのフィルターを比較

レンジフードのなかで汚れがもっとも溜まりやすかったのがフィルター部分です。

調理の行程上油を使うことは多く、コンロから上がる排気にはこうした油分が多く含まれています。ファンは性質上排気に直接触れるため、ファンから排気される前にフィルターを通すことで油汚れが付着するのを防止しています。そのぶんフィルター部分には油分だけでなくほこりなどの汚れが溜まり、定期的なフィルター掃除が必要となっています。

しかし近年は油分が付着しにくい構造にしたタイプ、整流板に油分の含んだ排気を当てることであえて付着させオイルトレーに回収するタイプ、ファンを高速回転させて油分を飛ばすタイプなど、フィルターが付いていないレンジフードも多く登場しています。
フィルターがないぶん内部まで汚れが侵入しやすいデメリットはありますが、定期的な掃除が面倒な方は、こうしたフィルターなしのレンジフードとの比較をしてみてもいいでしょう。

レンジフードのフィルターを比較

レンジフードの自動洗浄機能を比較

フィルターあり・なしに関わらずレンジフードは定期的な掃除が必要となります。とくにレンジフードに多い油汚れは落とすのに一苦労の場合も多いでしょう。こうしたレンジフードの掃除の手間を少なくするため、自動洗浄機能付きのレンジフードも比較対象に選んでみてはどうでしょうか。

レンジフードの自動洗浄機能としては、先ほど取り上げたファンの高速回転で油を落とすタイプをはじめ、お湯をトレイに入れることで洗浄を行うタイプなどがあります。自動洗浄機能はレンジフードの全ての部分をカバーできるわけではありませんが、しつこい油汚れを落とす手間を軽減することには大いに役立つでしょう。

また特殊加工により「そもそも汚れにくくする」といった工夫がされたレンジフードもあります。
レンジフードの掃除については過去コラム「レンジフードとはなにか知っていますか?詳しく知ると掃除も楽になる? 」でも取り上げています。こちらもぜひご覧ください。

レンジフードとコンロの連動機能を比較

レンジフードが何を排気するかと考えてみれば、燃焼後の空気や調理の際の水蒸気などコンロで生まれるものがほとんどです。そのためレンジフードとコンロが連動して動けばどちらかの切り忘れ・付け忘れを防ぐことができ、安全・便利に使用することができます。

レンジフードとコンロを連動させるためには、コンロ側で点火を通知する必要があります。そのためレンジフードだけでなくコンロについても対応状況を確認し、必要に応じて交換することも考えなければなりません。

連動させたい場合、レンジフードとコンロは同じメーカーのものを選ぶのが基本です。このことを考えれば、レンジフードを比較する際にはメーカーについても条件に入ってくるでしょう。
しかし実際のところは互換性があり、異なるメーカーで連動が可能な場合も少なくないようです。

また、レンジフード側の機能としてコンロの状態を確認するセンサーを配置し、コンロでの調理に合わせた風量に自動調整する機種もあります。

まとめ

レンジフードは多種多様な機能があるようにみえて、ポイントを整理すればその選択肢は意外と絞れるでしょう。そのためレンジフードを選ぶ際には「自宅の環境がどうなっているか」をまず確認し、それに加えてどのような機能が欲しいかを見ていくのがよい方法といえます。

レンジフードを設置・交換する際には業者に依頼することがほとんどでしょう。こうしたレンジフード工事のプロとも相談しつつ、自宅に合った最適なレンジフードを検討してみてはいかがでしょうか。

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