上と下に1つずつある階段のスイッチを「3路(さんろ)スイッチ」といいます。「親子スイッチ」と表現されることもありますよね。
夜、暗い中で自宅の2階を行き来するときに便利な3路スイッチですが、今まで自宅にあっても意外と知らないその中身……でも、なければ非常に困るのがこのスイッチです。
故障してしまったときや調子が悪くなったときに、スイッチの中身や特徴を知っておけば対処法が見つかることもあります。まずはそのしくみを理解してみましょう。
目次
階段のスイッチが上と下で操作できる理由
階段のスイッチである「3路スイッチ」。何やら特殊で複雑な機能があるイメージをもっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、難しく考える必要はありません。階段の上と下にそれぞれ1つずつスイッチが取りつけてあるだけの、いわば普通のスイッチなのです。
使い方としては、階段を上がる前に下のスイッチを入れます。上がったところで上に設置してあるスイッチで消灯するシステムです。廊下が長い家や、頻繁に広い部屋を行き来するときには重宝するスイッチのしくみです。
そのしくみは、スイッチを切り替えるごとに、スイッチの中で2つある電気の通る道を変えて、配線とスイッチの切り替えるだけの単純なものです。
●スイッチから中身まで
●中身からもう一方のスイッチの手前まで
●スイッチの手前から一方のスイッチまで
以上の3箇所でそれぞれに“路(みち)”が1本ずつ、合計3本あるので「3路スイッチ」なのです。
つまり、スイッチを触らないときは、上下スイッチの道のいずれか一方がつながっていない状態になっているのですが、どちらかを入れれば両方ともつながり、電気の道ができます。そのため、照明器具を点灯させられるというわけです。
3路スイッチと普通のスイッチの見分け方
点灯させたい照明器具まで距離があるときに用いられる3路スイッチですが、トイレなどにはスイッチ自体に黒いマークがついたものが設置されています。
これは「タンブラスイッチ」と名づけられていますが、一般的には“片切スイッチ”もしくは“スイッチ”と簡略化して呼ばれています。この違いはおわかりの方も多いと思いますが、タンブラスイッチは電気の通り道がひとつしかありません。
わかりやすい見分け方としては、「黒いマークがついているスイッチはタンブラスイッチ」と認識してください。黒いマークがある方向にスイッチを押せば電気が通り、照明器具が点灯できるわけです。
階段のスイッチが3路スイッチかどうかは、このように部品1つで見分けがつくように工夫されていますので、便利ですね。
4路スイッチなら3つ以上のスイッチで制御できる
2階建て以上の住宅にお住いの方のご自宅には、ひとつの照明器具に対して3か所のスイッチが設置されているところもあるでしょう。これが「4路(よんろ)スイッチ」です。
4路スイッチは、3路スイッチの配線にさらに1本、線を加えることで、3か所で1個の照明器具を操作するスイッチです。もちろん階段のスイッチにもすでに採用されています。
4路スイッチの配置のポイントは、3路スイッチにあるそれぞれの線との間に、さらに1つ“路”を加えたものということです。1つの照明器具にもう1箇所スイッチを設置して活用したいときに、3路スイッチにあるそれぞれの線にもう1つ線を追加して、中継ぎ的な役割をもたせます。
追加したそのスイッチを押せば、3路スイッチのいずれか一方に働きかけることになり、2つある3路スイッチをもう1つの路にするシステムが「4路スイッチ」なのです。
人間の職業でいえば“仲介業者さん”にあたります。賃貸マンションを探して契約するときなどに行く、不動産仲介業者さんのようなものです。
自宅の階段のスイッチを3路スイッチに交換するには
3路スイッチのしくみがわかれば、スイッチの調子が悪くなったときに、部品さえあれば自分でも対処できそうに思うかもしれません。ただ、実際にやるとなると、スイッチの中身はたくさんのコードが配線されていて非常に複雑です。素人には手に負えなくなる恐れがあります。
それでも、「DIYは普段からやっているので、スイッチ交換も説明書などをみればわかるかも!」と思うかもしれません。無理もありません。家電量販店やホームセンターで工具やスイッチがたくさん販売されており、気軽に手にはいるため、つい自分でも簡単にできるのかなと思ってしまいますよね。
しかし、スイッチの種類が間違っているのに気がつかず購入してしまったり、スイッチのカバーを開けたが調子悪い部分が分からなくて手に負えず、頓挫してしまうことも予想できます。じつは、手に負えなくても仕方ないのです。むしろ、自分でやろうとすると感電してしまうとか、火災が発生する危険が伴います。
資格を所持していない人が自家用の電気設備も含めて、工事を行なうことは電気工事法に違反し、違反した場合は罰則が設定されています。
一定の知識や技術のない人が工事を行なうと、感電や漏電、火災の発生が心配です。これらの事故を未然に防ぐために、国家資格をもった電気工事士さんの存在が不可欠なのです。
階段のスイッチ交換は、ご自分でチャレンジするのはやめて、安全に修理をしてくれる「電気工事士」さんにお任せしましょう。
業者に依頼する場合は見積書を依頼して、部材の料金はいくらかを確認することで、交換にかかる料金を安く抑えることもできます。見積書の内容がしっかりしている業者さんは、安心して任せられる可能性が高いです。
自分でスイッチを用意する場合は必ず、交換を希望するスイッチの種類を確認してください。見積書の部材料金において、どうしても折り合いがつかなかったときにメーカーや品番を業者さんに伝えてあげると、工事をスムーズに行うことができるでしょう。
まとめ
階段のスイッチを上下で操作できると便利ですよね。3路スイッチに交換したいときや、階段のスイッチが劣化してしまい交換したいとき、まずはしくみやスイッチの種類を確認しておくといいでしょう。
じつは階段のスイッチは思っていたより複雑です。自分で作業しようとすると、火災や感電などの危険がともなうので、業者に工事を依頼した方が安全ということも確認できました。
安心してまかせられるスイッチ工事のプロに依頼すれば、単純にスイッチの交換だけではなく、交換作業自体も早く終われるので時間を有効に使えて便利ですね。
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