
コンセントにプラグを差し込んでも、ふとしたタイミングで抜けてしまって困るということがあります。この「コンセントがゆるい」状態は放置しておくと抜けかかったプラグとの間にほこりがたまり、ショートを引き起こす危険性もあります。そのためコンセントには抜けにくくする対策が必要になるでしょう。
今回はコンセントについて、ゆるいときの対策と差し込みプラグの交換方法についてみていきます。
目次
コンセントがゆるいとき引き抜けないようにする方法とは
コンセントは抜き差しなどで摩耗し、ゆるくなることがあります。コンセントがゆるいとすぐに電気器具が抜けてしまい、生活に支障が出ることが多くなります。できれば交換して対策を行いたいものです。
コンセントがゆるいとき、試したいお手軽な方法
賃貸住宅の壁コンセントなど、簡単には交換ができない場合は差し込みプラグ側の端子を広げる・狭めるなどすることで、コンセントに固定しやすくする方法があります。
ただ指だけでは力を加えにくいため、硬貨を当てるなどして力を加える部分を分散されることが大切です。
また何度もこの調整を行うとプラグ破損にもつながります。そのため延長コードをかませ、電気器具側のプラグ端子に影響がでないようにした方がよいでしょう。
コンセントを引き抜けないようにする方法とは
コンセントを抜けにくくするためには、器具側で工夫をすることも大切です。
抜け止め形コンセント
斜めに差し込んだあとに少しひねりまっすぐにして接続するコンセントの種類で、とくにOA機器接続用のコンセントに採用されています。
ひねることで端子の穴が固定され、抜けにくくなります。引っ掛け形コンセントと違い家庭用電気機器で使われる差し込みプラグがそのまま使えるため、壁コンセントの工事だけで手軽に使えます。
コードを引っ掛けないように配線する
コードに足を引っ掛けた結果、差し込みプラグが抜けるというのはよくある事例です。
特にプラグ部分以外を持って抜くことはコンセントだけでなくコードにも負担がかかり、断線につながります。そのため、配線カバーなども活用してコードを引っ掛けにくく配線することで抜け防止にもつながるでしょう。
実は電気工事士の資格がいらない!コンセントの交換の手順とは
電気工事には基本的に「第一種・第二種電気工事士」の国家資格が必要です。
「電気配線工事は自分でやっていい?知っておくべき電気工事の基礎知識」の過去コラムにて詳しく解説しているのでご覧ください。
そのためコンセントがゆるい場合、電気器具側の差し込みプラグについてはDIYでの交換をすることもできます。ただしミスが危険につながるため、確実に作業することが大切でしょう。また壁のコンセント工事は資格が必要なため、資格取得者でなければ行ってはいけない工事です。
【必要な材料・工具】
・ニッパー
・プラスドライバー
・ワイヤーストリッパー(なければカッターナイフでも)
・交換用プラグ
交換用プラグはホームセンターなどで市販されています。近年では百円均一で販売されていることもあります。
交換手順
(1)電気コードを切断・加工
必ずコンセントを抜き通電していない状態で、ニッパーを使って電気コードを切断します。
コードの内部には2本の導線がまとめられているため、この2本を分けます。
ニッパーなどで切れ目を入れ、5cm程度分離させましょう。切れ目を入れれば手で裂くこともできます。
(2)交換用プラグへつなぐ
まずは2つに分けた導線を交換用のプラグに合わせ、長さの確認をします。長すぎ・短すぎはショートなどの危険につながるので、必要であれば長さの調整が必要になります。
長さの調整ができたら通電させるため、端子ネジの部分からコードの被覆を剥くことが必要です。
これはカッターナイフで切れ目を入れる、もしくはワイヤーストリッパーを使用して行います。
このとき線がばらけないようにねじりながら剥きます。このようにして内部の導線を切らないようにすることが大切です。
被覆を剥いたら端子部分にねじ止めします。このとき、導線はネジを締めるのに合わせ、右回りに巻きつけます。ショートの原因になる細かな導線が出ていないことを確認したあと、カバーを取り付け、ねじ止めします。
こんなコンセントは危険!修理は電気屋へ
コンセントは電気配線のつなぎ目の部分のため、コンセントの状態が悪ければ電気火災につながる危険性が出てきます。そのため、危険な状態ではないか定期的な確認が必要でしょう。危険なコンセントは次のようなものが挙げられます。
コンセントにひびが入っている
コンセントにひびが入っている状態や破損している状態は、衝撃により部品が変形しショートにつながる危険性があります。
コンセントがゆるい
コンセントがゆるい状態は、抜き差しによりコンセント内部の金属摩耗が進んでいることが考えられます。
この状態を放置すると接触不良が発生する可能性も出てきます。
コンセントに焼けた跡、焦げた跡が存在
焼けた跡や焦げた跡は、コンセントで一度ショートや接触不良などが起こったことが考えられます。
またたこ足配線で電流が流れ過ぎた場合もあります。
上記の症状がみられる場合はコンセントを交換する必要があります。
ただ壁コンセントはホームセンターで市販されているものの、あくまで「第一種・第二種電気工事士」の資格を持っていることが前提とされています。
そのため壁コンセントの交換は資格を取得するか、電気屋への依頼をするようにしてください。
まとめ
コンセントがゆるいときは応急的な対策もできますが、コンセントやプラグを交換することでゆるみの原因を除去することが大切です。また抜き差しを繰り返すことはゆるみの原因となるため、接続したままのコンセントは抜けないようにする対策も必要になってくるでしょう。
壁コンセントの交換が必要なときは
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「漏電改修」をご覧ください。
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