普段、ご家庭のコンセントはどのような状態でしょうか。
大人になるとコンセントの存在は当たり前で、気にしない方も多いかと思います。しかし、赤ちゃんや小さな子どもたちにとっては、いつも視界に入る位置にあり、穴が開いていて気になるものかもしれません。
赤ちゃんや子どもは私たち大人の想像を超えた発想力をもっているため、興味を引いたらコンセントに対しても同様に何をするかわかりません。そうしてコンセントに物を差し込んで感電するなど非常に危険なのです。
そこで今回は、コンセントから赤ちゃんや子どもを守るための対策をご紹介します。
目次
赤ちゃんが引き起こすコンセント事故
コンセントは赤ちゃんや小さな子どもにとっては、ちょうど目線の高さに位置していることが多いと思います。好奇心旺盛な子どもは、そんな目の前にあるコンセントに興味を抱いて触れようとするでしょう。
コンセントの内部はプラグを差し込んだときに電気が流れるような仕組みになっています。よだれで濡れた手で触って感電したり、おもちゃを差し込んだり……それだけでなく、クリップや車のキーなどの金属類を差し込んで火傷を負ったり、壁を焦がしてしまったというケースもあります。
このような子どもによるコンセント感電事故は、消費者庁の調査によると2017年2月までの約6年間でおよそ30件起きていたことがわかっています。この中での死亡例はないものの、手や指に火傷を負ってしまった子どもは多く、主に未就学児の事故が目立っているといいます。
一般家庭の電圧は100Vと、感電してもビリビリと感じる程度かもしれませんが、体の小さい子どもが感電すると心臓麻痺を起こす可能性もあり危険です。
コンセントカバーは大きく分けて2種類
コンセントの感電事故から赤ちゃんや子どもを守るために、「コンセントカバー」という便利なものがあります。
これはコンセントに赤ちゃんや子どもが触れないように、また物を差し込まないようにするためのものです。カバーの種類は大きく分けて2タイプありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
フルカバータイプ
コンセントに物を差し込むだけでなく、コンセントにつないであるコードを抜くことも防ぐ「フルカバータイプ」のコンセントカバーです。
壁に設置されているコンセントをすっぽり覆い隠す構造になっていますが、コードを通せるようになっているため、コンセントを刺したまま使うことができます。またカバーは、赤ちゃんや子どもが簡単に開けられないようになっているので安心です。
デザインは比較的シンプルなものが多く、そのシンプルさが子どもの興味を引かなくていいといわれています。
キャップタイプ
あまり使用していないコンセントに対して直接キャップをはめ込み、物を差し込むことを防ぐ「キャップタイプ」のコンセントカバーです。
これは壁コンセントだけでなく、延長コードやテーブルタップなど場所を問わず使用することができます。また、ホコリや湿気も防ぐことができるため火災防止にもなり一石二鳥です。
デザインはシンプルなものからハートやフルーツ、キャラクターものまでデザインもさまざまあります。
選ぶ上で注意したいのは、キャラクターものやカラフルなものは子どもの興味を引きやすく、また製品によっては子どもの力でもキャップを外すことができることです。子どもがキャップを外して誤飲する事故も発生していることから、慎重に選ぶ必要がありそうです。
コンセントカバーの選び方
コンセントから赤ちゃんや子どもを守るためのコンセントカバーですが、さまざまな種類がある中で、どのようなコンセントカバーを選ぶといいのでしょうか。
選ぶ際のポイントをいくつかご紹介していきます。
部屋のコンセント口を確認
まず部屋を見回して、コンセント口がいくつあるか確認しましょう。特に赤ちゃんや子どもが過ごすことの多い部屋は、注意深くチェックしましょう。
外しにくいもの
コンセントカバーには爪で持ち上げないと外せないカバーや、円形や丸みのある形状で外しにくいカバーがあります。使用中のコンセントを丸ごと包んでしまうコンセントカバーには、ロックを押さないとカバーが外れないタイプや、ネジで取り付けるタイプのものもあります。
誤飲しないもの
外しにくいカバーでも、一度外れてしまうと赤ちゃんのおもちゃになってしまう可能性があります。コンセントの穴だけを塞ぐキャップタイプのコンセントカバーは、サイズも小さいため誤飲の危険性があります。またカラフルであったり、キャラクターものなどのコンセントカバーは、子どもの興味を引いてしまう可能性があります。
デザインを確認
コンセントカバーには、インテリアになじむおしゃれなものから、目立たないことを重視したシンプルなものまで、さまざまなデザインがあります。機能をしっかりチェックしたうえで、部屋の雰囲気に合ったものを選ぶといいでしょう。
推奨・非推奨のコンセントカバー
最適なコンセントカバーは、コンセントから赤ちゃんを守る機能と部屋のインテリアに合うものだと思います。そこで、カバーを選ぶ際のポイントを踏まえて、いくつかおすすめのものをご紹介します。参考にしてみてはいかがでしょうか。
おすすめカバー
【フルカバータイプ】
リッチェル Richell ベビーガード コンセントフルカバー2連
電源コンセント、テレビコンセント、モジュラージャックが一体化した2連のマルチメディアコンセント用のフルカバーです。
ネジで取り付けて、ロックを押しながらカバーを開閉するタイプなので、赤ちゃんは簡単に開くことができません。またコンセントを使用したままカバーできるため便利です。デザインは非常にシンプルで、2連タイプが人気ですが、この他に1連と3連タイプもあります。
山崎実業 コンセントガード ウッディ ホワイト
歴史あるインテリア雑貨メーカーである山崎実業のコンセントカバーです。デザインは部屋になじみやすい木目調で人気があります。1~3口のコンセントに対応しており、大人が開閉するのにも少し力が必要なくらい安全性に優れているのが特徴です。
【キャップタイプ】
ELPA 安全コンセントキャップ
シンプルなデザインのコンセントキャップです。白いコンセントやコンセントタップに適しており、さまざまなインテリアに合います。シンプルで目立たないため、赤ちゃんや子どもの興味を引きません。
コンセントに接する面の横部分が斜めにカットされている構造で、しっかりはまって取り外しにくく、安全性が高いです。大人は爪をかけて外すことができます。
あまりおすすめできないカバー
キャップタイプのコンセントカバーは誤飲事故も目立つため、子どもが絶対に外せないものを選ぶようにしましょう。
キャップタイプで事故につながる可能性が高いものは、動物の形をしているものやキャラクターもの、カラフルで目立つものです。これらに共通していることは、子どもの目に付きやすく興味を引きやすい要素が多い点にあります。
コンセントは子どもの目線の高さにあるため、大人は普段気にならなくても子どもにはすぐ視界に入るものです。
しかし、コンセントの位置を変えるわけにもいきませんので、子どもの視界に入ってもなるべく目立たないように工夫するといいでしょう。
まとめ
コンセントから赤ちゃんや子どもを守るためのコンセントカバーでも、カバーをすればいいというわけでもなさそうです。コンセントカバーによる事故もあるため、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶ必要があります。
ご家庭に小さい子どもがいない場合であっても、友人や知人が連れて来ることも考えられます。またコンセントカバーは赤ちゃんや子どもを守る機能だけでなく、ホコリの蓄積も防いでくれる機能もありますので、一度ご家庭のコンセントを見直してみるのもいいかもしれません。
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