シーリングライトの取り付けは、作業自体はそれほど難しいことではないため、自力でおこなうことも可能です。ただし、作業に移る前に、『引掛けシーリングまたはローゼットという電源が設置されているか』『天井が水平かつ平らか』といった条件を満たしているかどうか、確認しましょう。条件を満たしていない場合は、配線工事やリフォームが必要です。
この記事では、シーリングライトの取り付けに関する大切なことを、わかりやすくご紹介します。取り付けの条件についての詳細や自力での取り付け方法、シーリングライトを選ぶ際のポイントなどに触れていますので、ぜひご一読ください。
目次
天井にシーリングライトを取り付ける際に事前に確認すること
シーリングライトを取り付けるためには、天井の状態が取り付け条件を満たしているものかどうか、一番に確認する必要があります。確認すべき点は、以下の2点です。
・取り付けに対応可能な引掛けシーリングまたはローゼットが設置されているか
・天井が水平かつ平らか
引掛けシーリングとローゼットは、どちらも照明器具を取り付けるための『配線器具』のことです。ふたつの違いは、その形状と対応可能な照明器具の重さにあります。
引掛けシーリングが『3.5kgまで』の照明器具を取り付けられるのに対し、ローゼットは『3.5kgから7kgまで』の照明器具に対応可能です。似た形状のこの2種類ですが、ローゼットのほうが重さに耐えられる理由は、左右に爪とネジがついていることにあります。
引掛けシーリングのほうはただ照明器具を接続するだけですが、ローゼットのほうは照明器具を爪とネジに吊るして取り付けることができるため、照明器具が多少重くても大丈夫なのです。
ここでは、シーリングライトの取り付けに必要な配線器具が設置されているか確認するために、使用中の照明器具の取り外し方について、はじめにご紹介します。そこから、自分で取り付けられるのはどういう場合か、取り付けられない場合はどうすればよいのか、説明していきます。
シーリングライトを取り付けるためには避けられないことに触れてありますので、ぜひご精読ください。
○取り付けされている照明器具を外すには
照明器具の取り外し方は、以下の手順でおこないましょう。はじめる際には、必ずスイッチがオフになっているかどうか、確認してください。
2.コネクターの配線を外す
3.照明器具を支えながら、中央部にあるレバーを広げてロックを解除し、照明器具を外す
照明器具を外すと、蛍光灯のアダプターがでてきます。アダプターにはロックボタンがあるため、それを押しながらアダプターを回して取り外しましょう。アダプターを外すことができたら、その下にある引掛けシーリングまたはローゼットを確認できます。
照明器具を外し、引掛けシーリングまたはローゼットを確認する作業は、椅子や脚立に乗っておこなうことになるはずです。そのため、「器具を落とさないようにやれるか不安……」「手順を間違えないか心配……」といった悩みが生まれたときは、ただちに作業を中断しましょう。
不安や心配といった気持ちで作業を続けると、器具を落下させて割ってしまったり、足を踏み外して転んでしまったりする危険性があるからです。自分でおこなうことが難しいときは、業者に頼んでしまうのもよいでしょう。
○自分で取り付けできるタイプ
引掛けシーリングとローゼットには、以下のような種類があります。
・角型引掛けシーリング
・丸型引掛けシーリング
・丸型フル引掛けシーリング
・引掛け埋め込みローゼット
・フル引掛けローゼット
これらの引掛けシーリングまたはローゼットが設置されていれば、自力でシーリングライトの取り付けは可能です。近年の建築物であれば、建築時に上記のタイプを設置することが多いといわれています。
しかし、新しい建築物であっても念のため引掛けシーリングまたはローゼットの名称で画像検索をし、設置されているものと見比べてみましょう。
○自分で取り付けできないタイプ
確認した配線器具の形状が、『中央部に出っ張りのあるタイプ』や『アウトレットボックスと呼ばれるタイプ』の場合は、シーリングライトの取り付けができません。また、配線だけがむき出しの状態で飛び出している場合も、そのままでは取り付け不可能です。
この場合は電気工事を請け負っている業者に依頼して、シーリングライトの取り付けが可能な配線器具を設置してもらいましょう。なぜなら、配線を収納する部分の取り付け作業は配線工事に含まれるからです。配線工事は『電気工事士』という資格を所有している者のみおこなえると、法律で定められています。
○天井の状態によって取り付けできないことも
シーリングライトを製造しているメーカーの多くは、水平な天井に設置するものとして販売しています。また、いくら水平であっても、表面に多少でも凹凸があるような平らとはいえない場合であれば、安全性の観点から設置を認めてはいません。
傾斜がついている天井、水平だけれど表面に凹凸のある天井の場合は、取り付けないようにしましょう。無理に取り付けると、落下事故や火事の発生といったリスクがあります。
シーリングライトを取り付けたい天井が、取り付けても安全なものかどうか自分で判断できないときは、業者に依頼することをオススメします。天井が水平かつ平らかどうかの調査は建設やリフォームの部類といえますが、照明器具の取り付けは電気工事の関連といえるため、電気工事業者でも対応してもらえることでしょう。
手順は簡単!シーリングライトの取り付け方法
天井に対応可能な引掛けシーリングまたはローゼットを設置したら、あとはシーリングライトを取り付けるだけです。ここでは、自分でおこなえるシーリングライトの取り付け方をご紹介します。理想の照明環境をつくるために必要なシーリングライトを購入した方は、ぜひこの先に書いてあることを読みながら、チャレンジしてみてください。
○シーリングライトの取り付け手順
取り付ける手順は、以下のとおりになります。
2.引掛けシーリングまたはローゼットに、アダプターを挿入して回し、接続する
3.シーリングライト本体の中央にある穴に、アダプターがフィットするように位置を調節し、本体をカチッと音が鳴るまで押し上げる
4.コネクターを抜けないようにつなぎ、落下防止用のヒモを取り付ける
5.アダプターやコネクターがむき出しであるため、カバーでしっかりと覆う
最後に被せるカバーは、必ず水平になっているか、固定できているか、丁寧に確かめましょう。この確認に甘さがあると、後々、突然落下するといったおそれがあります。
○取り付ける際の注意点
シーリングライトの取り付け作業は、脚立や椅子に乗っておこなうことが一般的です。しかし、身近な椅子や脚立とはいえやや高所の作業となるため、慣れない作業に気を取られるとケガをしてしまうおそれもあるでしょう。
また、適切な知識や技術がない状態で取り付けをすると、間違った取り付け方をしてしまうおそれもあるでしょう。そのため作業が少しでも不安な方はプロの業者にお任せしたほうが安心して取り付けできるでしょう。
○自分で取り付けられるか不安な方は
「取り付けをしっかりおこなえるか不安……」という方は、無理に自力でやろうとはしないでおきましょう。とはいえ、シーリングライトの使用を諦める必要はありません。シーリングライトの取り付けを請け負ってくれる業者に依頼すればよいからです。
業者に依頼すれば、複雑な作業を自分でおこなう手間も、少々危険な高所作業もなくなります。また、プロの技術でしっかり取り付けてもらうことができるでしょう。自力での作業ができないと思った方は、まず業者に相談してみてはいかがでしょうか。
照明器具の種類はさまざま!シーリングライトの選びかた
最後に、まだ使いたいシーリングライトを見つけられていない方に向けて、選び方のポイントをご紹介します。参考にしていただいて、理想のものをぜひ見つけてください。
○【1】部屋の広さに応じた明るさ
照明器具でもっとも大切なのは、光の強さといってよいでしょう。明るさは『lm(ルーメン)』という単位で表します。とにかく明るい部屋にしたい場合はlmの数値が高いものを、反対に、それほど明るくしたくない場合は数値が低いものを選べばよいです。
とはいえ、基本的には部屋の広さに応じた明るさのものを選びましょう。以下は、広さごとにlmの数値を分類したものです。ご参考ください。
・4.5畳まで:2700lm
・6畳まで:3200lm
・8畳まで:3800lm
・10畳まで:4400lm
・12畳まで:5000lm
・14畳まで:5600lm
※数値はすべて標準定格光束になります。
○【2】デザイン
シーリングライトには、おもに『洋室タイプ』と『和室タイプ』があります。
和室タイプは部品に木材や和紙を使い、時代を感じさせる雰囲気のものです。和室に使う場合は、このタイプを使用すると、部屋全体の調和を崩すことがなくてよいでしょう。
洋室タイプは、一般的にシーリングライトと聞いてイメージするものになります。とはいえ、丸型や四角型があり、そのなかでも細部のデザインが異なるものが多いです。
家電量販店に足を運んだだけでは、各メーカーが製造しているシーリングライトのすべてを見ることは、まずできないでしょう。そのため、より広い候補のなかから「これだ!」というものを選びたい方は、メーカーの公式サイトを調べてみるとよいです。
○【3】便利な機能
最新のシーリングライトには、さまざまな便利機能が搭載されています。
・光の色や明るさを何段階かで自由に変えられる機能
・時間を設定することで、自動的に消灯と点灯をおこなう機能
ほかにもさまざまな便利機能をもったタイプがあるため、メーカーの公式サイトなどで確認してみるとよいでしょう。
○節電効果が高い『LED』とは
シーリングライト本体で理想のものが見つかったら、次はどういった電球を使うのか決めましょう。
ここでは、LED電球をオススメします。LED電球を使うことによって、『消費電力を抑えられて節電になる』『寿命が長いため交換費用も抑えられる』といったメリットがあるからです。
まとめ
シーリングライトの取り付けは、自力でもおこなえます。
ただし、取り付けの条件を満たしている場合のみです。まずは使用中の照明器具を外して、対応可能な引掛けシーリングまたはローゼットといわれる配線器具が設置されているかどうか確認しましょう。仮に配線器具に問題がなくても、傾斜のある天井や、水平でも凹凸のある天井の場合は、いずれ落下する危険性があるため、設置はやめておきましょう。
条件を満たしている場合は、購入したシーリングライトを取り付けられます。付属のアダプターを配線器具に接続し、シーリングライト本体をカチッと音が鳴るまで押し上げましょう。コネクターとつないだら、落下防止ヒモをむすび付け、カバーで覆って完了です。シーリングライトを選ぶ際は、広さに合った明るさや、「便利そう!」と思った機能をもつタイプを選ぶとよいでしょう。
もし取り付け可能な配線器具がないときは、電気工事を請け負っている業者に依頼する必要があります。配線工事は『電気工事士』の資格がないとおこなえないからです。また、作業に少しでも不安や心配を抱いた場合も、無理に続けず、業者に依頼しましょう。
電気工事を請け負う業者を探すことで何か困るようなことがございましたら、ぜひ生活110番にご連絡ください。お電話お待ちしております。
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