シーリングライトとは、リビングなどでよく使われている丸型の照明器具です。円形のカバーがはめ込まれているシーリングライトは家庭でもよく採用されているので、自宅にあるという人も多いのではないでしょうか。
照明器具は日常的に触るものではないので、いざシーリングライトを外そうと思ってもやり方がわからないかもしれません。シーリングライトを外すときには、正しい手順でおこなわないと、やけどやケガなどのリスクもあるので注意が必要です。
今回のコラムでは、シーリングライトの外し方と注意点について紹介していきます。シーリングライトの交換はライトの熱や高所作業の危険性を認識し、正しい手順でおこなうことが大切です。また、日ごろのメンテナンス方法も紹介するので、部屋にシーリングライトがある人はぜひご一読ください。
目次
シーリングライトの外し方
シーリングライトを外すときは、いきなり触ると思わぬケガにつながるかもしれません。正しい手順と準備をした上で、シーリングライトを交換していきましょう。
カバーを外すときは、たまったほこりが降ってくる場合もあります。汚れてもよい服装やマスクを着用するのがおすすめです。
外す前にスイッチを切ってしばらく待つ
シーリングライトを外すときは、必ずスイッチを切ります。スイッチを切った直後は、蛍光灯が熱を持っているので、1~2時間程度冷ますようにしましょう。スイッチを切った直後にシーリングライトに触れるとやけどのおそれがあるので、注意してください。
作業はなるべく晴れた昼間がベスト!
シーリングライトを外すときは、照明のスイッチを切って作業をおこないます。そのため、よく晴れた明るい日中に作業をするのがベストです。シーリングライトの取り外しは細かいパーツをみながらおこなうので、手元が見えやすい明るい環境で作業を進めていきましょう。
カバーの外し方はライトの形状で異なる
シーリングライトの外し方はライトの形状によって異なります。住宅では、乳白色の円形のシーリングライトがよく採用されています。
円形のカバーのタイプは「カバーアップ回転式」や「カバー回転式」などが主流です。これらの着脱方法を紹介していきます。
①円形のカバーを左右どちらかに回して外す
②カバーと本体の印をあわせて、カバーを上に持ち上げる。カチッとはまったら完了。
①円形のカバーを反時計回りに回して外す。
②カバーと本体の印をあわせて、カバーを上に持ち上げる。時計回りにカチッとはまるまでカバーを回す。
いずれのタイプも、見た目は似ていますが、回す方向やはめ込み方がやや異なります。シーリングライトを外すときは、落下防止のため、両手でカバーを持って作業するようにしてください。
ほかにも、棒状の蛍光灯のカバーでよくみかける長方形の「カバー引掛押し上げ式」や、天井に平らなカバーがはめ込まれているタイプの「カバーキックバネ式」など、さまざまな形状のカバーがあります。こちらも、カバーの落下を防ぐため、両手で丁寧に取り扱いましょう。取り外しが難しいときは、照明に詳しい業者に相談するのもおすすめです。
古いシーリングライトの取り外し方
シーリングライトのカバーを取り外すと、シーリングライトの本体と蛍光灯が固定されています。ここでは、家庭でよく使われている円形のシーリングライトを例に紹介していきます。
①カバーを左右(もしくは反時計回り)に回転させて外す。
③シーリングライトの本体と配線器具を接続しているコードを外す。
③シーリングライトのアダプターの固定ボタンを解除して、本体を取り外す。
④シーリングライトのアダプターと配線器具を外す。
シーリングライトを外すと、天井に配線器具だけが残った状態になります。シーリングライトの外し方は種類によって異なるため、説明書を確認しておこなうようにしましょう。
天井に固定してある配線器具の工事については、電気工事士の資格が必要です。素人が工事をすると、法律に違反するだけでなく、漏電などの事故につながるおそれもあるので、必ず業者に相談するようにしましょう。
シーリングライトを交換する前に!配線器具を確認
シーリングライトを外したら、新しいものに交換していきます。その前に、シーリングライトの本体のタイプや、取り付けたい照明器具のサイズを確認しておくことが大切です。なぜなら、シーリングライトの重さや形状によっては、自宅の配線器具につけられない場合があるからです。
ここでは、シーリングライトの配線器具のタイプや、新しいシーリングライトの取り付け方について紹介していきます。これからシーリングライトを交換する人は、チェックしてみてください。
配線器具の耐荷重を確認
シーリングライトの配線器具には、いくつかの種類があります。タイプによって耐荷重が異なるので、用意した照明器具の重さをチェックしておくことが重要です。
【シーリング……耐荷重3㎏まで】
差込口が2箇所あり、ひねって固定するタイプの配線器具です。形状によって、角形引掛シーリングや、丸形引掛けシーリングなどの種類にわかれます。
【ローゼット……耐荷重8㎏】
差込口のほか、配線器具の外側にネジで固定するためのパーツがついている配線器具をローゼットといいます。ローゼットは、天井に穴をあけずに照明器具を固定できるため、シーリングよりも重い照明器具を取り付けることが可能です。形状によって、引掛埋込ローゼットや、フル引掛ローゼットなどがあります。
配線器具の耐荷重はメーカーによって表記が異なる場合もあり、シーリングタイプは5㎏、ローゼットタイプは10㎏まで可能とされているものもあります。しかし、大きな震災のときに照明器具が落下してしまったケースもあるようです。
そのため、説明書に記載してある耐荷重をよく確認して使用することが大切です。耐荷重を守らないと、照明器具が落下してケガをするおそれがあるので、使用方法には十分に注意してください。
耐荷重を超えるものは直付けをする
先ほど説明したように、照明器具を取り付けるときは耐荷重に注意することが大切です。しかし、お部屋のインテリアにあわせて選んだ照明器具が、重すぎるということもあるかもしれません。
そのような場合は、配線器具を使わず、天井に直付けするという方法があります。直付けするときは、電気工事士の資格が必要になるので、自分でおこなわないようにしてください。
大きな照明器具を設置したい場合は、知識が豊富な照明の業者に相談するのがおすすめです。安全に取り付けをするために、ぜひご活用ください。
配線器具の形が変形・傷がある場合は交換が必要
古いシーリングライトを外したあとで、配線器具が変形したり、傷が見つかったりした場合は、交換する必要があります。長年使用して劣化した配線器具をそのまま使っていると、漏電や火事などの事故につながってしまうおそれがあるからです。
配線器具を交換するときも、自分でおこなわず、電気工事士の資格を持っている業者に依頼しましょう。電気工事には正しい知識と技術が必要です。
新しいシーリングライトの取り付け方
古いシーリングライトを外し、必要に応じて配線器具を交換したら、いよいよ新しいシーリングライトを取り付けていきます。ここでは、新しいシーリングライトの取り付け方の手順をみていきましょう。
①配線器具にシーリングライトのアダプターを取り付ける。
②アダプターに付属しているコードをシーリングライトの本体に差し込む。
③シーリングライトの本体から出ている電源用のコネクタを蛍光灯の口金部分に差し込む。
③シーリングライトのカバーをシーリングライト本体の印とあわせてはめる。
④スイッチを入れて点灯することを確認する。
シーリングライトの形状によっては、手順が異なる場合もあるので、付属の説明書をよく確認して作業をおこないましょう。自分で取り付けるのが難しい場合は、業者に相談することをおすすめします。
シーリングライトは定期的に掃除しよう
シーリングライトの内部には、時間とともにほこりなどのゴミがたまっていきます。シーリングライトのカバーが汚れたままだと、明るい光が届きにくくなるので、定期的に掃除をすることが大切です。
1.カバーは外して水洗い
シーリングライトのカバーは取り外して水洗いすることができます。シーリングライトのカバーに傷がつかないように、手で汚れをこすって洗うときれいになるでしょう。キッチンなどで使用しているカバーは油汚れでべたべたするので、食器用の洗剤とやわらかいスポンジで洗うのもおすすめです。
汚れや洗剤をしっかりと流したあとは、やわらかい布やタオルで水気を拭きとり、しばらく自然乾燥させておきます。完全に乾燥したあとで、シーリングライトのカバーを取り付けましょう。
2-1.ライトの掃除法|天井から外さない場合
シーリングライトの本体を天井から外さないで掃除するときは、蛍光灯だけを取り外して拭き掃除をします。蛍光灯の落下に注意して、蛍光灯の電源コネクタや、固定してあるフックを取り外してください。本体に豆電球(常夜灯)がついている場合は、左右にひねって取り外します。
取り外した蛍光灯は、しっかりとしぼった雑巾で汚れを取り除き、乾拭きして丁寧に水気を拭きます。アダプターの接続部は水分が入ると危険なので、水気がつかないように注意しましょう。
天井につけてあるシーリングライトの本体も、ハンディモップやはたきでほこりを落とします。汚れが気になるようであれば、こちらも拭き掃除をしてください。
2-2.ライトの掃除法|天井から外す場合
シーリングライトの本体を天井につけたまま掃除していると、無理な姿勢で疲れたり、ほこりをかぶりやすくなったりします。その場合は、シーリングライトの本体を外して掃除することも可能です。
シーリングライトの外し方は、配線器具に取り付けてある専用アダプターのコネクタを抜き、固定解除のボタンを押すだけです。シーリングライトの本体が落下してこないように、気をつけて作業しましょう。
この場合も、固くしぼった雑巾などで拭くか、ハンディモップなどでほこりを落とす点は同じです。差込口をぬらさないように気をつけて掃除をしてください。
まとめ
シーリングライトを外すときは、手順を守ることが大切です。まず、電源を切ってからしばらく冷まし、自然光が明るい日中におこなうなどのポイントを覚えておきましょう。
シーリングライトの外し方は、意外と簡単です。家庭でもよくみかける円形のシーリングライトは、左右または反時計回りに回すと外れるものが多くあります。落下しないように、両手で支えながら作業をしてください。
シーリングライトの本体を固定する配線器具には、差込口を回すシーリングタイプと、固定用の部品がついているローゼットタイプがあり、耐荷重が異なります。シーリングタイプは3㎏まで、ローゼットタイプは8㎏までとされているものが多いので、照明器具を選ぶときに確認しておきましょう。
照明器具が耐荷重より重い場合は、天井の配線に直接取り付ける「直付け」という方法もあります。直付けや、配線器具を交換する場合は、電気工事士の資格が必要なので、業者に相談するようにしましょう。弊社には、経験豊富な加盟業者が多くあります。照明に詳しい業者を探している方は、弊社にご相談ください。
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