通線ワイヤーとは、CD管(電線管)に電線やケーブルを通すために使う道具です。CD管の中に電線やケーブルを通すという作業は慣れていないと難しく、手際よくやらないと意外と時間がロスしてしまいます。
配線作業の効率化を図るためにも通線ワイヤーは必要なものとなってくるのです。
この記事ではそんな通線ワイヤーの使い方などをご紹介していきます。
目次
通線ワイヤーの役割
私たちが普段使う壁コンセントの中などには、電気が通るように配線がされています。その配線に使われているものがCD管やケーブル、電線といった類(たぐい)です。
電気を通す際には、CD管の中にケーブルや電線といった必要な線を入れておく必要があるのですが、通電ワイヤーにはそれを補助する役割があります。
しかし、そもそもなぜ、CD管の中に電線やケーブルを入れなければいけないのでしょうか。
CD管ってなに?CD管と通線ワイヤーの役割
CD管とは、可とう電線管と呼ばれる電線管のひとつです。可とう電線管の可とうには、「曲がる性質」という意味があります。
CD管をはじめとする電線管は電線やケーブルをカバーするものですが、なぜ電線をカバーしなければいけないのでしょうか。
それは、電線の配線に理由があります。電線やケーブルは配電盤の設備に沿って配線されるのが一般的ですが、CD管を使わない電線類は思うように曲げることができません。そのため、配線の際に障害物にあたってしまったり、邪魔になってしまうことがあるのです。こういったトラブルを避けるためにも、コンパクトかつスマートに電線やケーブルをカバーするCD管などの電線管が必要になってきます。
しかし、CD管の中に電線を入れる作業は、1回CD管の中に電線を通しただけで終わる簡単な作業ではありません。道具を使わずにやってしまうとなかなか時間がかかってしまい、慣れていないと効率よく配線作業ができないことがあります。
また、CD管の中に電線のみを通してしまうと、曲げたりするときに電線がCD管の内側に引っかかったり、電線同士の長さにずれが生じてしまったりすることがあります。こういったトラブルや時間ロスを避けるためにも、通線ワイヤーは配線工事をするうえで必要な道具となってくるのです。
通線ワイヤーを使うときは種類を考慮しよう
通線ワイヤーの種類はじつにさまざまなものが販売されています。というのも、配線する場所やその場所に必要な長さによって種類が異なるからです。
配線したい場所に必要な通線ワイヤーを使いましょう。
通線ワイヤーを選ぶポイント
通線ワイヤーを選ぶときは以下のポイントをおさえておくと、より便利に通線ワイヤーを使うことができますよ。
配管の長さ
通線ワイヤーは、ケーブルを通したい配管の長さより長くなければなりません。余裕がある方が作業もしやすいですね。
配管の場所、経路
場所によっては狭いところに配管があったり、経路がジグザグであったりといろんなケースがあります。配管がまっすぐで短ければ通線ワイヤーの使い方も簡単なのでスタンダードなものでいいかもしれませんが、作業が複雑になれば通線ワイヤーもそれに合わせる必要があります。
ケーブルの太さ
通したいケーブルが太ければ太いほど、通線ワイヤーにも強度が必要です。ケーブルを引っぱれる強さがなければ元も子もありません。ケーブルに負けない強さの通線ワイヤーを選びましょう。
通線ワイヤーは配線する場所に合わせた電線の長さ、強度などによってさまざまな種類が作られています。
今あげてきた種類やポイントを参考に配管の場所や電線の長さに合わせた通線ワイヤーを使いましょう。
通線ワイヤーのスムーズな使い方
通線ワイヤーの使い方を簡単に説明すると、通線ワイヤーを管の中に通し、反対側まで通したらケーブルを取り付けて引っぱり出す、という手順です。
それを踏まえて、通線ワイヤーの使い方のより詳しい手順をみていきましょう。
①通線ワイヤーを通す
まずは、管の入線方向と逆方向で通線ワイヤーを通します。通線ワイヤーの先端にはヘッドというケーブルを取り付ける部分があるので、挿入の向きに気をつけましょう。
管の中でなにかに引っかかった場合は無理に押し込もうとせずに、引き戻してみたり角度を調整するなどしてみます。
※強引にするとワイヤーが損傷して作業ができなくなるので、注意が必要です。
②ヘッドにケーブルを取り付ける
通線ワイヤーを管に通せたら、ケーブルを取り付けます。このとき、ケーブルを取り付ける前にケーブルのねじれを整えておきましょう。ねじれが管の中で引っかかりを作る原因になります。
ヘッドにケーブルを取り付ける方法は、通線ワイヤーの形状や製品で異なることがあるので、使う通線ワイヤーの使い方にのっとった方法で取り付けましょう。
③通線ワイヤーを引っぱる
ワイヤーを引きケーブルを通します。通線ワイヤーの挿入口からワイヤーを引っぱり出しましょう。この作業も、引っかかりや詰まりを感じたら強引におこなってはいけません。
ケーブルとワイヤーを交互に引いてみるなどして、スムーズにケーブルを通しましょう。
通線ワイヤーをもっと便利に使うには
通線ワイヤーをもっと便利に使う道具が市販でも売られています。以下のようなアイテムを駆使して、配線工事をスムーズにおこなうようにしましょう。
通線用潤滑剤
通線ワイヤーを使うとき、さらに作業をスムーズにするものとして通線用の潤滑剤があります。配管によっては配管の中が錆びついていたり、滑りがよくなかったりすることもあります。
そういった配管にケーブルを通すのは通常よりも難しくなるので、入線液を使うと比較的スムーズに作業ができます。
ビニールテープ
通線ワイヤーとケーブルの接続にビニールテープを使うと効果的です。接続部分がしっかり固定され外れにくくなり、強い力で引くことができます。でっぱりもなくなるので滑りもよくなります。
収納ケース
多くの通線ワイヤーには収納ケースが付属しています。この収納ケースがあれば通線ワイヤーをひとまとめにして保管することができるので、細長い通線ワイヤーを管理しやすくなります。
ケーブル索引具
電線管の中にある線を引き寄せる器具です。「あと少しで引き寄せられるのに……」、こういった場面で非常に活躍するアイテムですので、もっていて損はないでしょう。
ケーブルの先端部分を剥いておく
アイテムの話ではありませんが、ケーブルの通線ワイヤーに繋ぐ部分の被膜を剥いておくといいですね。そうするとケーブルと通線ワイヤーの接続部分がスリムになるので、通しやすくなります。
通線ワイヤーを別のもので代用できる?
そもそも家の中に通線ワイヤーがない……。新しく通線ワイヤーを買うのが面倒。こういった場合、通線ワイヤーをほかのもので代用できないか考えてしまうのではないでしょうか。
実はビニール紐は通線ワイヤーの代用品として有名であり、DIYが得意な人だと通線ワイヤーではなくこのビニール紐を使って配線作業をする人がいるそうです。
ビニール紐を使う場合、通線ワイヤーを通すときと同じ要領で通していくのですが、このときに、ワイヤーを抜いているときにビニール紐が外れたり、途中で電線管の中で引っかかったりといったことが起こります。
こういったことが起こることで作業効率が悪くなるほかに、無駄な時間だけ使ってしまうことになります。
配線作業をおこなうときは必ず通線ワイヤーを使いましょう。
配線作業をするときは注意
配線作業は電気の通り道を作る作業です。そのため、きちんとした準備や対策をしないと、配線した電線から電気が通らないほか、作業中に感電してしまうリスクもあります。
とくに、DIY初心者が配線工事をするのは至難の業です。
このコラムをみて少しでも配線するのは難しいと思った人は、配線をするための知識、技術をもった配線工事のプロに一度相談してみてください。
配線工事ならば、最安で5,000円からで請け負ってくれますよ。
詳しい費用が知りたい人はぜひ、見積もりを請求してみましょう。多くの業者は見積もりを無料でおこなってくれます。
まとめ
通線ワイヤーは配線作業を効率よくおこなううえで必要な道具です。もし使わずに工事してしまえば、配線工事の効率が悪くなるのはもちろん、電線管にうまく電線が通らなくなり、何度も配線作業をやり直すという手間もかかってしまう場合があります。
こういったトラブルを避けるためにも、配線したい場所や状況にあった通線ワイヤーを使いましょう。
また、DIYで配線工事をおこなうのは至難の業です。少しでも難しいと感じたら、一度、配線工事のプロに相談してみるのもいいですね。
LAN配線工事を依頼できる業者や料金
\ 完全無料 /
厳選した全国のLAN配線工事業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
LAN配線工事の記事アクセスランキング
LAN配線工事の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他