
現代ではさまざまな機器があふれています。パソコンやスマートフォンなどたくさんあります。通信手段として、ネットワークを構築することは仕事などで連絡を取り合うこととして必須です。そして、ケーブルに接続する必要がある場合があります。なかでも、クロスケーブルとストレートケーブルはぱっと見ただけではわかりづらいのではないでしょうか。今回はクロスケーブルとストレートケーブルについて紹介します。
目次
LANケーブルのクロスとストレートの違い
LANケーブルのクロスとストレートには違いがあります。以前は「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」を厳密に分けて使用することが必要でした。ですが、現在ではほぼすべての機器(PCやルータなど)で使用中のLANケーブル自動判別機が組み込まれており、ストレートケーブルでもクロスケーブルでもLAN接続が可能です。
今ではクロスケーブルはほとんど使わない?
以前は分けて使用する必要と上記しました。例として、「HUBとHUBはクロスケーブルを使用」「パソコンとパソコンはクロスケーブル」「HUBとパソコンはストレートケーブル」などの用途です。ですが、現在はLANケーブル自動判別機があるので、ストレートケーブルで統一するのが医一般的とされています。
以前にもHUBや「Uplink」ポートがある場合は「ストレートケーブル」も使用できました。ですが、専門的な知識がない場合はLAN構築が難しい状態でした。
ですが、ストレートケーブルでほぼすべての機器に接続ができるので主流になったとされています。クロスケーブルを使ったり、クロスケーブルのみでLAN構築は可能です。ですが、クロスケーブルの結線には種類があり、知識が必要となり、注意が必要です。
現在市販されている機器はほとんど自動判別機に対応していますが、古い機器はクロスケーブルとストレートケーブルを使い分ける必要があります。自動判別機に対応しているかどうかというのは機器のマニュアルを確認する必要があります。
昨今ではストレートケーブルが主流になっていることから、「クロスケーブルは必要かどうか」という疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか?現在はクロスケーブルがなくてもストレートケーブルのみでネットワークを構築することが多いとされており、クロスケーブルを見かけることはほとんどなくなりました。
ストレートケーブルの構造はコネクタが同じようになっていると上記しましたが、LANスイッチのポートとパソコンのLANポートで、受信用と送信用のピンの配置が逆になっているからです。信号が相手の受信用のピンに届くようにするには、LANスイッチとパソコンをつなぐときはストレートケーブルを使用し、LANスイッチ同士をつなぐときはクロスケーブルをつなぐ必要がありました。
一般的なネットワークでは、パソコンの数が多くなるとストレートケーブルの数も増えます。そうなるとストレートケーブルのみでネットワークを構築したいという需要が出てきました。そして、一時期ストレートケーブルで多段接続できるLANスイッチも登場しましたが、スイッチ間を複数のLANケーブルでつないだりする場面などではクロスケーブルが必要でした。
ですが、2000年前後に「AutoMDI/MDI-X」が登場しましました。今ではほとんどの機器に組み込まれることになり、ストレートケーブルでもクロスケーブルでも問題なくなりました。
ですが、パソコンの数が多くなるにつれストレートケーブルが多くなっていき、主流になっていきました。
LANケーブルのクロスとストレートを見分ける方法
LANケーブルのクロスケーブルとストレートケーブルの違いは両端(以下コネクタ)の結線で判別できます。
コネクタの結線が異なる場合はクロスケーブルです。コネクタの結線が同じ場合はストレートケーブルです。簡単に言えば、コネクタの色の配置が異なる場合はクロスケーブルで、コネクタの色の配置が同じ場合はストレートケーブルとなります。
LANケーブルのクロスとストレートの結線の違い
LANケーブルのクロスとストレートの両方のコネクトを見ると8色に分かれていて、結線の状態を確認することができます。結線は規格ごとに異なります。ストレートケーブルは国内のほとんどのメーカで「T568B」が採用されています。自作する場合は特別な事情がない限り、この「T568B」のストレートケーブルで結線することをおすすめします。
LANケーブルのクロスとストレートの接続例
Ethernet機器にはポートというものがありこれには2種類あります。MDI(Medium Depenment Intefaceの略)とMDI-Xです。ネットワーク通信を行うためには送信用ピンで送信した信号が、接続先の受信用ピンで受信する必要があります。MDIとMDI-Xの接続はストレート、MDI同士の接続はクロスケーブルを使用します。
ですが昨今では、クロスケーブルやストレートケーブル関係なく相互接続ができるAutoMDI/MDI-Xという機能があり、これが接続先を自動判別します。これをサポートするスイッチが増えてきています。
ここで「MDI」である機器とは、パソコンやルータなどが該当します。そして、「MDI-X」である機器とは、スイッチやリピータハブなどが該当します。
そして、MDIとMDI-Xの機器間での接続はストレートケーブルが使用され、MDI同士またはMDI-X同士の機器間はクロステーブルが使用されます。
まとめ
両端のピンの色が異なっているのがクロスケーブルで、同じなのがストレートケーブルです。ですが、現在はAutoMDI/MDI-Xという機能がある機器が多く普及しており、クロスケーブルはあまり使用されておらず、古い機器で使うことが多いです。パソコンの普及でストレートケーブルが増えていき、次第に多くなっていきました。専門の知識がない方は困難かもしれません。わからない場合は業者に相談するのは確実です。
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依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「LAN配線工事」をご覧ください。
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