LANケーブルなどの通信用ケーブルは、資格なしに配線工事を行うことができます。配線工事にはプロも使用する便利な道具がありますが、専用の道具しか使えないと思っていませんか?専用の道具は買ってもあまり使っていないという人も多く、もったいない買い物になってしまいます。ところが専用の道具は、ホームセンターに売っているもので代用できるんです。今回は配線工具の種類と代用品、またその使い方についてご紹介します。
目次
あると便利な配線用の工具をご紹介
配線に必要な工具にはさまざまな種類があります。ここでは、プロの電気工事士なら使っている、あると便利な配線工具をご紹介します。
通線用スチール
通線用スチールは配管にケーブル類を通すための工具です。「あると便利」という位置づけよりは、「必須の配線工具」というほうが正しいかもしれません。
●使い方
1.ケーブル類を引き寄せる側の配管から通線用スチールを挿し込み、ケーブル類がある部屋まで送ります。
2.配管から出てきた通線用スチールにケーブル類を固定します。
3.通線用スチールを挿し込んだ側からゆっくり引き上げて完了です。
ケーブルキャッチャー
ケーブルキャッチャーは離れたところにあるケーブルを引き寄せるための工具です。マジックハンドの小型版といえばイメージしやすいかもしれません。電気工事を行うときは、天井裏など狭い場所に入り込むことが多く、場合によってはケーブルに手が届かないこともあります。そのときにケーブルキャッチャーがあれば、離れた場所にあるケーブルにも届きます。
専用工具を使わなくても通線できるもの
通線用スチールやケーブルキャッチャーはあると便利ですが、専用の配線工具だけあって高価なものです。また、使用頻度も高くないことから、できればほかのもので代用したいところです。
通線用スチールの代用品
通線用スチールの代用として、ビニールひもが利用できます。配管の反対側にあるケーブルを引き上げることができればよいので、ビニールひものほかに針金なども利用できます。使い方は通線用スチールと同様の方法で使うことができます。注意点としては、ビニールひもを代用品とする場合は、うまく配管のなかを通せないことがあります。その場合はケーブル側の配管の口に掃除機を当てて吸引することで簡単にビニールひもを通すことができます。
ケーブルキャッチャーの代用品
ケーブルキャッチャーの代用には、コンベックスが使えます。コンベックスとは、工作用に使われている金属製の巻尺のことです。通常の巻尺と違って薄い金属でできているため、尺を伸ばしたときにピンと張るようになります。先端はL字に折れているため、これを利用して少し離れたところにあるケーブルをひっかけて引き寄せることができます。
通線抵抗を低減できるもの
ケーブル類を配管に通すときに、管が細かったりすでにほかのケーブルが通っていると、接触してスムーズに通すことができないときがあります。これはケーブル間もしくはケーブルと配管間の摩擦によるものです。
この問題は、通線用の潤滑油を使うことで解決することができます。石けんを塗るだけでも界面活性作用で表面の摩擦が少なくなるため、抵抗を少なくすることはできます。しかし、石けんは通線用に作られていないため、ケーブルの被覆を傷つける可能性があります。また効果が持続しづらいため、ケーブルの追加作業を行うときに効率が悪くなってしまいます。
通線用の潤滑油は人体に無害で、ケーブルの被覆を傷つける心配がありません。さらに、乾いた後も効果が持続するので、ケーブルの追加作業が楽になるというメリットがあります。
配線工具の使い方
通線用スチールやケーブルキャッチャーのほかにも、配線工事には工具が必要です。ここでは、工具について使い方と一緒にご紹介します。
ワイヤストリッパー
ワイヤストリッパーは配線の被覆をはがす役割を持つ工具です。配線は安全のため電線とそれを覆う被覆で構成されており、配線を使用するためにはこの被覆をはがす必要があります。ハサミやナイフなどで被覆をはがそうとすると、内部にある電線まで切ってしまうかもしれません。もし内部の電線を少しでも切ってしまうと、それだけ抵抗値が高まり発熱の原因になります。
ワイヤストリッパーは配線の大きさに合わせて、内部の電線をなるべく傷つけることなく被覆をはがすことが可能です。ワイヤストリッパーには大きさの異なる穴がいくつかついており、配線の太さにあわせて穴を使いわけます。はじめは大きめの穴から試していき、徐々に小さい穴に変えていくというのが一般的な使い方です。
圧着ペンチ
圧着ペンチは配線の先端にLANの端子などを取りつける工具のことです。市販のLANケーブルのように用途が決まっているものはすでに端子が取りつけられていますが、コネクタは後から取りつけることも可能です。その際、圧力で端子と配線をくっつけるために圧着ペンチが使われます。
本来、圧着を行う部分をクリンパーと呼びます。しかし、圧着ペンチにはクリンパー以外を持つものが多く、例えば先ほど紹介したワイヤストリッパーや小さなボルトを切断するボルトカッターを備えているものもあります。
圧着の方法はワイヤストリッパーに似て、大きさの異なる穴が複数ついており、端子の大きさにあわせて使用します。
まとめ
配線工事をする際には通線用スチールやケーブルキャッチャーなど、さまざまな配線工具が役に立ちます。しかし配線工事専用の工具は高価なものが多く、使用頻度も高くはありません。そんなときにビニールひもなど安価なもので代用することにより、工事にかかるコストを抑えることができます。配線工事を行う際には必要になる配線工具を確認し、便利なものを用いることで工事の効率化をはかりましょう。
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