感電とは、絶縁不良状態になった電気機器に触れてしまい体内に電気が流れることをいいます。電気が流れることでショックを受けることから電気ショックとも呼ばれています。生き物の体内に電気が流れてしまうと、最悪の場合死亡するケースがあります。
電圧と電流の関係を踏まえて、今回は感電の危険性について紹介します。
目次
なぜ人は電気に触ると感電するの?感電とは
感電とは、人体に電流を受けることによる刺激を受けることを指します。感電は電圧がかかっていても電流がなければ感電しないとされています。感電の形態は以下の通りです。
・電圧がかかっている2線間に同時に触れ、短絡電流(ショート)が流れる
この実例はあまり多くないとされています。
・電圧がかかっている電線や機器に触れることで、電気が人体に流れ大地に流れる
感電事故のほとんどがこれに当たるとされています。
・漏電している部分に触れ、電流が身体を通り、大地に流れる
このケースは状態を目で見てもわかりづらく、誰でもふれる機会が多いので危険です。
例として鳥を挙げます。鳥が一本の高圧線に両足を乗せても、大地に触れていなければ感電しません。もし足の長い鳥が被覆のない2本の線にまたがって足を乗せた場合は感電します。
感電死してしまう電圧は?
では、感電と電圧について紹介します。そもそも電圧とは電気を帯びている電子などの粒子を流そうとする力のことで、単位をV(ボルト)と表記されます。
では、電圧についての危険度について紹介します。
冬は静電気が生じやすいです。ウールのセーターなどを着用するときは静電気が走りますが、その状態で金属製のものに触れたときの静電気の電圧はおよそ3,000~10,000Vとされています。少し痛む程度のものですが、家庭用の電源のコンセントは100Vです。ですが、感電すると危険です。なぜなら、金属などに触れたときの小さな静電気は電流が小さいからで、家庭用のコンセントとは電流が違うので、危険度を電圧で判断するのは望ましくありません。
ですが、判断する要因としては大切です。およそ20V以上のものについては慎重に取り扱う必要があります。日本では過去に35Vでの死亡例があります。世界でも国によって異なりますが、20~36Vの範囲が安全基準になっています。
電圧だけが感電する要因じゃない。感電と電流の関係
電流とは、回路の中を流れている電子などの電気を帯びている粒子の量のことを指します。電流と電圧の違いを水の入った注射器に例えてみますと、電流が注射器の先から流れ出る水の量となり、電圧は注射器を押す力に例えることができます。簡単に表現すると、電流とは流れている電気の量のことで、電圧は流すための圧力であるということです。
電流の単位はA(アンペア)で、感電の影響の大きさは「電流の大きさ」「流れた時間」「流れた経路(体の部位)によるとされています。症状は以下の通りです。
1mA(mA:ミリアンペア):電気を感じる程度
5mA:痛みを感じる
10mA:さらに痛みを感じる
20mA:痙攣したり、動けない
50mA:非常に危険
100mA:致命傷になる可能性
では、感電の防止対策をするためにできることを紹介します。
・電気に関するものが破損した場合はすぐに修理・交換すること
・濡らさないこと、電気を扱うものは湿ったところで使用しないこと
・保守・点検の際は、安全帽や防具を用いて、手順に沿って確認をすること
以上のことに注意していれば感電する可能性は低くなります。
このように感電は電圧だけでなく電流も関係あります。電圧と電圧の両方を知って、危険度のおよその目安が把握しやすくなります。
こんな状態は危険!身近にある感電事故の可能性と対策
感電が起こりやすい状況
水に関して注意することが大切です。とくに洗濯機など漏電する確率が高い家電は注意が必要です。そして、電気機器は水回りでは操作しないことも大切です。汗でも危険なので手が清潔な状態で電子機器等を取り扱う必要があります。
家の中では台所が大変危険です。昨今家電製品が多くあり、コンセントを使用することが多いので、さらに注意が必要です。
感電事故を防ぐために注意しておきたいこと
感電に関し電圧と電流の関係を紹介しましたが、感電事故を防ぐためにできることはなんでしょうか?
例として、電線に凧や風船などがひっかかった場合は、自分で取るのはよくないです。取りたい場合は電気会社に連絡したほうが無難です。家庭では赤ちゃんがコンセントプラグにおもちゃを差し込んだり、なめたりして感電することもあります。コンセントカバーをつけると安全です。
当然ですが、コンセントを挿すときは濡れていない手で行ってください。家電を使用した後はコンセントを抜いて電気が入らないように壊れている箇所を見つけたら早急に修理・交換することをおすすめします。そして、アース線を接続することも重要です。接続することで、もし漏電しても、電流の多くを地面に放出するので感電によるリスクが小さくなります。
また、家庭用ブレーカーに漏電遮断機が付いているかどうかも大切です。電化製品が漏電したことを感知し、自動的に電気を止めます。このとき漏電が見つかったら早期に電力会社や電気店に点検を依頼することをおすすめします。
また、子どもがいる家庭はさらに注意が必要です。5歳の女の子がコンセントにヘアピンを挿して感電した結果、手に軽いやけどを負ったというケースもありました。国民生活センターにもプラグをなめて遊んでいた0歳児が感電したというケースなど子どもに関する感電の相談がよせられることもあります。子どもがいる家庭では感電に関して、より注意が必要です。
電気の回りはむやみに触るのはかなり危険です。どうしても用事がある場合は電力会社等に連絡することをおすすめします。
まとめ
昨今は便利な社会になりましたが、便利な社会になる前の危険性が出てきました。家電製品や電子機器の取り扱いにも注意をすることが必要になりました。とくに水回りが危険で、手も水や汗で濡れた状態でコンセントを持つのも危険です。感電には電圧も電流も両方が判断基準になります。
誤った扱い方をしないため為にもあらかじめ説明書を読んでおくことが重要です。わからないことがあれば、専門の業者に相談することが最も安全な対策です。
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