みなさんが普段使っている家電は、雷対策をしていますか?「実際に家電が雷の被害にあったことないし…」と何も対策をしていないという方も多いのではないでしょうか。
雷は大きな電圧を発生させるため、落ちた場所によっては家電機器を故障させてしまうことがあります。
雷対策方法には、コンセントから電源コードを抜くなど、簡単な方法もあるので試してみてはいかがでしょうか。この記事では、雷の現象の1つである雷サージや、家電を故障させないための対策方法についてご紹介します。
目次
雷で家電が壊れる!雷サージとは
落雷によって、高圧電流が発生することやその電流のことを「雷サージ」といいます。雷でコンセントにつながった電気製品が壊れる原因がこの雷サージです。雷サージには3つの種類があります。まずはその3つの種類を比較しご紹介していきます。
1つ目の雷サージは『直撃雷サージ』です。直撃雷サージとは、雷が落ちた際に電線をつたって建物に流れこむことで、家の中に設置してある家電などに影響を与えます。とくに電柱やアンテナから雷が伝わることが多いようです。
続いて2つ目の雷サージが『誘導雷サージ』です。誘導雷サージとは、雷が落ちた時に起こる放電によって発生します。雷の力は強いため落ちてすぐに力がなくなるわけではありません。そのため木や地面に落ちた時にその力が周りにも影響し周囲にも高電圧を発生させます。
最後に3つ目の雷サージが『侵入雷サージ』です。侵入雷サージとは、送電線に落雷した場合、電線などを通じて雷の電気が流れ、建物の内部で放電する現象のことです。
電線を通じて建物の内部で放電するという特徴から、自宅から離れた送電線に雷が落ちた場合などでも電気被害が起こるおそれがあります。そのため、3つの雷サージの中でもっとも被害の数が多くなっているようです。
このような雷サージによって、電線やケーブルなどから電流がつたって、家電本体にまで届いてしまうため、故障や焼損を起こしてしまいます。
コンセントを抜いておくのは有効?
家電の故障を防ぐには、雷が落ちそうな天気のときコンセントから電源コードを抜いておくことがおすすめです。そうすることで万が一、近所で落雷があっても、家電が雷によって破壊されることはほとんどありません。
また、みなさんは電源コードとは別に緑と黄色のコードを見たことはないでしょうか。そのコードが「アース」と呼ばれる線で、実は電気製品が故障した場合に漏電を防ぐためにあります。そのため、アース線がある場合はアース接続をすることで漏電を防ぎましょう。
コンセントにはアース接続が可能なものと不可能なものがあります。普段使っている差し込み部分の下に「アース」と記載の端子があれば接続が可能です。
はじめにフタをあけ、ネジがあるのでドライバーで緩めます。緩めて隙間ができたらそこにアース線を差し込むかネジに巻きつけます。そしてネジを閉め固定できたらフタを閉め接続完了です。
故障などによる漏電はいつ起きるかわかりません。アース接続をすることによって漏電による感電を防ぐことができますので、アース線と端子がある場合は、接続をおこっておくことをおすすめします。
アース端子がない場合は、電気工事士にアース工事をしてもらう必要があります。アースのような電気配線を触る工事には、必ず資格が必要になるので、必要な場合は業者に依頼しましょう。
雷から家電を守るおすすめグッズ
雷の際コンセントから電源コードを抜くことや、アース接続することで漏電による感電を防ぐことができます。また、雷から家電を守るグッズもあります。それは「タップ」です。
タップは雷をガードする商品で、家電とコンセントの間にこのタップを取りつけることで、雷から家電を守る役割があります。タップは使い捨てにはなりますが、しっかり家電を守ってくれるので、外出中であっても安心です。タップの選び方については、以下でご紹介します。
雷ガード付きタップの選び方
世の中には雷ガードが付いたコンセントタップがたくさん市販されていて、一体どのコンセントタップを選べばいいのかわかりづらいかもしれません。雷ガードの数値や、タップの数が多いものなど、世の中にあふれて訳がわからないとなってはいけません。よかったら以下の内容を参考にしてみてください。
表示を確認する
延長コードのすべてに雷ガード機能が付いているわけではありません。延長コードを購入する時に「遮断スイッチ付き」「雷サージ保護機能」「ヒューズ付きタップ」「雷対策」と表示されているものであれば、雷ガードの機能が搭載されています。
どんな家電と繋ぐのかを考える
パソコンやテレビ、ブルーレイ機器など雷の被害に弱いものには、しっかりとした雷ガードのコンセントが必要となります。しかし、スマートフォンやゲーム機器の充電器、照明などの簡単なものには、雷ガードに高い性能は要求されないようです。
雷ガードの電源タップは数値が高いものほど性能が高いので、それを基準に選びましょう。数値が高いものほど値段も高くなる傾向にあるので、できるだけ安く済ませたいのであれば、安価なものを選んでもよいでしょう。
雷ガードタップのエネルギー耐量と制限電圧を確認する
『エネルギー耐量』とは、コンセントに電流が流れたとき、耐えることのできる電気量を示す数値のことになります。たとえるなら、器の大きさといえば想像しやすいでしょう。この数値が600~700ジュールと表記されているものが最低の基準です。
『制限電圧』は雷ガードのコンセントが起動する電圧の値です。この値を超えてしまうと
保護機能が働いて、余計なエネルギーを吸収し始めます。数値が低いほど、高い電圧に敏感ということになります。制限電圧は400ボルト以下を選択することをおすすめします。
追加機能を確認する
たとえば、自動電源オフ機能を持つ製品などもあります。こうした製品では、つないだ機器がオフになる、または充電が満タンになったとき自動的に電源が切れます。追加の機能があると雷対策だけでなく、普段の使用にも便利です。
雷対策用の分電盤に交換する手も
家電を守る対策はほかにもあります。それは分電盤を雷対策用に交換することです。分電盤とは、電気を安全に使用するために必要な漏電ブレーカーと安全ブレーカーを1つにまとめた箱のことです。
この分電盤を雷対策用に交換することで、避雷器が雷の異常電圧をカットしてくれるので電気製品を守ってくれます。雷対策用の分電盤は電柱や地面から入ってくる雷の異常電圧を避雷器が抑え込み、電流を小さくした状態にして地面へ逃がします。
雷の際コンセントから電源コードを抜いたりタップを使ったりするのもおすすめですが、雷対策用の分電盤交換も有効な対策です。
火災保険による補償範囲について
万が一、コンセントにつながった家電が雷によって故障したなどの被害にあった場合は、火災保険で補償されるかもしれません。契約内容により補償の対象が変わってしまうため、必ずしも補償されるわけではありませんが、保険の内容を確認しておくことをおすすめします。
火災保険は補償の対象を指定して契約するものですが、その対象は3つあります。「建物」「家財」「建物+家財」です。
建物を対象とした火災保険の場合、建物にしか補償がされません。また、家財のみ対象の場合は家具や家電などにしか補償されないため、どちらの損害にも備えるのであれば「建物+家財」にするのがいいでしょう。
また、家財には補償範囲があります。家財の保険に入っている場合、実際に補償される家財はどのようなものか確認が必要です。
基本的には、家具や家電、衣服など建物内にあるものは補償されます。また、建物外であっても自転車やバイクも補償の対象範囲です。しかし、携帯電話やメガネ、自動車は補償の対象外になっています。
まとめ
雷から家電を守るための対策として、雷の際コンセントから電源コードを抜くことや、アース接続をおこなうこと、またタップを使用することなどがあげられます。分電盤の交換以外は比較的簡単にできることなので、試してみてはいかがでしょうか。
万が一、家電が壊れた場合でも家財が対象の火災保険に入っていれば補償されるかもしれないので、一度保険の契約内容を確認してみましょう。
また、雷対策用の分電盤に交換したいと考えている方や、費用など詳しく知りたい方は、分電盤工事のプロに相談・依頼することをおすすめします。
\ 完全無料 /
厳選した全国の分電盤工事業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
分電盤工事の記事アクセスランキング
分電盤工事の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他