「テレビの映りが悪いときはブースター!といわれたけど、ブースターってなに?」
テレビブースターとは弱いテレビの電波を強くする増幅器のことです。
テレビの電波が弱いときにブースターを取り付けると、テレビの映像がキレイになります。
しかしテレビブースターは屋外用、卓上用やUHF用など、聞き慣れない言葉が並び戸惑いますよね。
そこでこの記事では電波や通信技術に詳しい橋爪兼続氏にテレビブースターの選び方をズバリたずねました。
橋爪氏いわく、選ぶポイントは以下のとおりです。
- 対応している放送の種類
- 雑音指数
- 給電方法
- メーカー(信頼性)
- 卓上用は大きさ・デザイン
専門用語が並んでいますが、アンテナや電波の知識がない方もしっかり理解できるよう、本文でやさしく解説します。
この記事はブースターの選び方からおすすめブースター8商品まで、テレビブースターに関する情報を1ページにまとめています。
ブースターの疑問が解消されるはずなので、ぜひ参考にしてください。
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【監修者プロフィール】
電気・通信に関する専門知識が豊富な、電波のスペシャリスト。
海上保安庁巡視船の主任通信士での経験などを活かし、陸上特殊無線技士やアマチュア無線技士の養成課程の講師や各種無線従事者の国家試験対策講座の講師を務めています。保有
資格- 第一級陸上無線技術士
- 第一級海上無線通信士
- 航空無線通信士
- 第二級アマチュア無線技士
- 工事担任者(AIDD総合種)
- 職業訓練指導員(電子科)
目次
卓上用・屋外用テレビブースターの違い
ブースターとはアンテナで受け取った電波を強くする、増幅器のことです。
テレビの電波は弱くても、強すぎても乱れるため、ある一定の丁度よい強さの電波が必要です。
そこで電波の強さを確認し電波が弱いとわかったら、ブースターを使用します。テレビの電波の強さを数値化したものをアンテナレベルといい、お使いのテレビから確認できます。
(アンテナレベルの確認方法は後半の「卓上用ブースターを自分で取り付ける方法と配線図」で説明します。)
ブースターは大きく分けて、2種類あります。
室内で使用する卓上用と屋外で使用する屋外用です。
卓上用はテレビのそばに設置するため誰でも安全に、簡単に設置できます。
しかし卓上用ブースターで映像がキレイになるのは、軽度の映像の乱れのときだけです。
テレビがまったく映らないなど重度の映像の乱れの場合は、屋外用ブースターを設置しましょう。
では詳しく解説します。
【軽度の映像の乱れ】自分で設置できる!卓上用ブースター
- メリット:安全・簡単に設置できる
- デメリット:重度の映像の乱れには効果がない
卓上用ブースターは、室内で使用するテレビブースターです。
屋外用のブースターは、屋根の上に登ったり、屋根の上で電源をどこからとるか?など危険な作業が多く、手間がかかります。
ですが卓上ブースターなら、テレビの配線につなぎ、近くのコンセントに挿すだけで電源が確保できるため作業が安全・簡単なんですね。
ただし卓上用ブースターで改善が見込まれるのは、電波の品質がよくアンテナレベルが低いときだけです。
「これまで普通に映っていたが、分配器を取り付けたら映らなくなった」といったケースです。
映像の乱れがひどいときは、プロに相談し屋外用ブースターを設置しましょう。
卓上用ブースターが重度の映像の乱れに使えない理由は、電波の品質に関係します。
もしも下図のように電波が劣化していると、いくら電波を強くしても意味がありません。
ブースターと電波は、スピーカーと声の関係に似ています。
例えば動画を再生し出演者の声が聞き取りづらいとき、私たちはスピーカーのボリュームを操作して音を大きくします。
しかし駅など騒がしい場所で収録された動画の場合、ボリュームを上げると出演者の声と一緒に周りの雑音まで大きくなり余計に聞き取りづらくなるときがあります。
これと同じで電波(録音の声)の品質が悪いと、ブースター(スピーカー)でいくら電波を強くしてもキレイな映像にはなりません。
電波の品質が悪くなる原因は上図の長すぎるケーブルの他、別の電波が混ざる混信などがさまざまです。
電波の品質を個人で調べるのはむずかしいため、アンテナ工事業者などのプロへの相談が必要です。
そのためテレビ画面がまったく映らないなど重度の映像の乱れの場合は、卓上用ブースターでは改善がむずかしいでしょう……。
映像の乱れがひどいときには、プロに相談し次の屋外用ブースターを使用しましょう。
【重度の映像の乱れ】プロに頼もう!屋外用ブースター
- メリット:アンテナのすぐそばにつけるため、映像がキレイになりやすい
- デメリット:屋根の上に取りつけるため手間がかかる
屋外用ブースターは、アンテナの真下や屋根裏などに設置するブースターです。
テレビ画面がまったく映らない、引越しをしたら映らなくなったなど、重度の映像の乱れがあるときに使います。
先ほど卓上用ブースターの説明の際に、電波の品質が悪くなっているときにいくらブースターで強めても意味がないと書きました。
ならば下図のように電波の品質が悪くなる前にブースターを取り付ければ、映像はキレイになります。
屋外用ブースターはアンテナのそばに取り付けるため、品質が劣化する前の電波を強くできます。
ただし屋外用ブースターは屋根の上や屋根裏に設置するため、慣れていないと大変です……。
電波に詳しい「橋爪 兼続氏」に屋外用ブースターの設置についてたずねました。
また水密が悪い(隙間がある)と同軸ケーブル内に水が入り、同軸ケーブルを全て交換するはめになるので、屋外に関しては業者による作業を推奨します
アンテナ工事業者などプロにブースターの設置を依頼すると、ケーブルにビニールを巻いたり、ケーブルにたるみをつけて水が接合部に入ったりしないよう、適切に処理をおこないます。
しかし個人の場合は、屋根の上など慣れない場所で慣れない作業をおこなうのでなかなかむずかしいでしょう。
さらに同軸ケーブルの処理があまいとケーブルに水が入り故障、結局やり直す羽目になるかもしれません……。
プロに任せればブースター選びから、ブースターの設置まですべて任せられます。
また古いブースターがあれば撤去や交換も任せられて、安心できます。
後半の「業者にブースター設置を頼んだ際の値段は約1.4万円~」に値段や注意点を記載したため、屋外用ブースターが気になる方はそちらも合わせてご確認ください。
では次の章からおすすめの卓上用ブースターを紹介します。
【厳選】おすすめ卓上用ブースター8選
Amazon®、楽天市場®、Yahoo!ショッピング®、au PAY マーケット®、ヨドバシカメラ®の人気インターネットショッピングサイト5社で掲載されている69商品を調べてわかった人気の卓上用ブースターをご紹介します!※1
今回は人気通販サイトの5サイトに掲載されている卓上用ブースターのなかから、監修者おすすめの有名メーカーの商品だけをご紹介します。
ぜひお気に入りの1商品を見つけてください。
DXアンテナ 型番:TCU30S(B) 平均7,174円
周波数 | 地デジ(UHF) | CS/BS-IF |
雑音指数 | 3.0以下 | 6.0以下 |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | 92/97(1032/3224MHz値 50波) |
実用入力レベル(dBμV) | 42~63 | 46~67 |
利得(dB) | 28 | 22/27(1032/3224MHz値) |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 124×82×29 | |
電源コード(m) | 1.5 |
地デジ・BS・CSに対応したブースターです。
従来の放送はもちろん、4K8Kにも対応しています。
ケーブルテレビには対応していません。
スタンド付きのため縦置きにも対応、スタンドを外せばテレビの裏や壁面にも取り付け可能です。
DXアンテナ 型番:TU30S(B) 平均8,647円
周波数 | 地デジ(UHF) | CS/BS-IF |
雑音指数 | 3.0以下 | ― |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | ― |
実用入力レベル(dBμV) | 42~63 | ― |
利得(dB) | 28 | 0~-6 |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 124×82×29 | |
電源コード(m) | 1.5 |
先ほどのTU30S(B)の姉妹品のため、寸法や特徴は同じです。
地デジの電波だけを増幅させるブースターです。
BS・CSを視聴していないなら、こちらのTU30S(B)がおすすめです。
日本アンテナ 型番:NAVBC22UE-BP 平均5,034円
周波数 | 地デジ(UHF) | BS・CS |
雑音指数 | 4.0以下 | ― |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | ― |
実用入力レベル(dBμV) | 40~73 | ― |
利得(dB) | 17~23 | -6以上(パス) |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 33×89.5×50 | |
電源コード(m) | 1.8 |
大きさは千円札に収まるほどのコンパクトなサイズです。
UHF増幅、BS・CS通過型で、地デジの電波だけを増幅させるタイプです。
BS・CSの電波は強くならないため、地デジ・BS・CSを強くする際には次の商品を購入しましょう。
(千円札は縦76×横150ミリメートルで計測しています。)
日本アンテナ 型番:NAVBC22SUE-BP 平均5,050円
周波数 | 地デジ(UHF) | BS・CS |
雑音指数 | 4.0以下 | 8.0以下 |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | 95(50波) |
実用入力レベル(dBμV) | 40~73 | 45~77 |
利得(dB) | 17~23 | 12/18(032/3224MHzの値) |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 33×89.5×50 | |
電源コード(m) | 1.8 |
先ほど紹介した商品NAVBC22UE-BPと大きさやデザインはほぼ同じです。
地デジとBS・CSの電波すべてに対応した製品です。
こちらのNAVBC22SUE-BPは地デジ・BS・CSに対応し、すべての電波を強くします。
DXアンテナ 型番:TCF30S 平均7,129円
周波数 | CATV下り | CS/BS-IF |
雑音指数 | 6.0以下 | |
出力レベル(dBμV) | 95(74波+デジタル) | 95/100(1032/3224MHz値 50波) |
実用入力レベル(dBμV) | 65(入力ATTを[MIN]にしたときの最大入力レベル80) | 70(入力ATTを[MIN]にしたときの最大入力レベル80) |
利得(dB) | 25~30 | 19~25/24~30(1032/3224MHz値) |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 124×82×29 | |
電源コード(m) | 1.5 |
最初に紹介したTCU30S(B) のケーブルテレビ(CATV)用の商品です。
ケーブルテレビ放送局からくる電波、CATV下りの電波を強めます。
BS放送は従来の2K放送、4K8K放送にも対応しています。
日本アンテナ 型番:NAVB33SUE-BP 平均7,253円
周波数 | 地デジ(UHF) | BS・110°CS |
雑音指数 | 4.0以下(BS・110°CSアンテナ:0.27A送電時) | 10.0以下 |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | 95(50波) |
実用入力レベル(dBμV) | 40~72 | 45~75 |
利得(dB) | 25~33 | 20~30 |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 33×121×90 | |
電源コード(m) | 2.0 |
ブースターからBS・110°CSアンテナに電気を送れます。
先ほどご紹介したNAVBC22SUE-BPと似ていますが、こちらのNAVB33SUE-BPは2出力のため、分配して使用ができます。
また空いている端子から電波が漏れるのを防ぐ、ダミー抵抗器つきです。
日本アンテナ 型番:NAVB33UE-BP 平均8,428円
周波数 | 地デジ(UHF) | BS・CS |
雑音指数 | 4.0以下 | ― |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | ― |
実用入力レベル(dBμV) | 40~72 | ― |
利得(dB) | 25~33 | -12以上 |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 33×121×90 | |
電源コード(m) | 2.0 |
先ほどご紹介したNAVB33SUE-BPの、地デジのみ増幅するタイプです。
ブースターからBS・110°CSアンテナに電気を送れます。
また空いている端子から電波が漏れるのを防ぐ、ダミー抵抗器つきです。
マスプロ電工 型番:UBCTRW30-P 平均9,429円
周波数 | 地デジ(UHF) | BS・CS |
雑音指数 | 3.0以下 | 6.0以下 |
出力レベル(dBμV) | 95(9波) | 95(50波) |
実用入力レベル(dBμV) | 42~63(最大73dBμV) | 46~65(最大75dBμV) |
利得(dB) | 25~32 | 20~30 |
本体の大きさ(高×横×奥行mm) | 137×89×31 | |
電源コード(mm) | ― |
出力1はスカパー!プレミアムサービス®にも対応しています。(ひかりテレビ®やCATVには対応していません。)
電源コードは付属しておらず、市販の電源供給用USBコードと専用ACアダプターを接続して使用します。
出力は2つあるため、テレビやレコーダーと分配が可能です。
おすすめブースターは以上です。
しかしブースターは他にもたくさんあるので、選ぶのが大変ですよね……。
次の章からは監修者であり電波に詳しい「橋爪 兼続氏」に聞いた、ブースター選びのコツを解説します。
プロに聞いた!ブースターの選び方
ここまでで室内用ブースターと屋内用ブースターの違いがわかりましたね?しかし販売されているブースターは数が多く、どれを選べばいいのかピンとこないですよね。
そこで電波に詳しい「橋爪 兼続氏」にブースター選びのコツをうかがいました。
基本的に卓上用・屋外用ブースターも注目するポイントは同じだそうです。
ブースターを選ぶコツは以下のとおりです。
- 対応している放送の種類
- 雑音指数
- 給電方法
- メーカー(信頼性)
- 卓上用は大きさ・デザイン
上記の項目はブースターのパッケージや公式サイトで、公開されているデータを見れば確認できます。
またブースター選びでよく聞く「出力レベル、実用レベル、利得」についても今回うかがいました。
橋爪氏によると「出力レベル、実用レベル、利得はご自宅の電波の状態に合わせて選ぶ必要があり、まずは専門家に相談されることをおすすめします」とのことでした。
そこで今回は特別な調査なしでご自宅のブースターが選べる5つのポイントを解説します。
対応している放送の種類
ブースターには利用できる放送の種類があります。
ブースターによってBSやCSに使えたり、使えなかったりするためきちんと確認しましょう。
「BS対応、地デジ(UHF)対応」など記載があるので、ご自宅の視聴環境に合わせてブースターを選んでください。
対応している放送の種類はブースターのパッケージや公式サイトの説明書で、確認できます。
「BS対応、地デジ(UHF)対応」など記載があるので、確かめておきましょう。
雑音指数は小さいほうが高性能
雑音指数が小さい商品の方が高性能ですが、雑音指数だけにこだわらず他の指標も視野に入れましょう。
雑音指数とは、ブースター自体から発生する雑音(ノイズ)の度合いを示す数値のことです。
雑音とは電波の中に含まれる、不要な電波のことです。
電波の中に雑音が多いとテレビの映りは悪くなり、最後には画面に何も映らなくなります。
雑音が多い電波を強めると、不要な電波まで強くなりテレビの映像は乱れやすくなります。
1章目で触れた「動画の音声が小さいのでボリュームを上げたら、周囲の雑音まで大きくなり聞き取りづらくなった」のような状態です。
雑音はブースター自体からも多少発生するため、ブースターが発する雑音は少ないほうがよい=雑音指数が少ないブースターがよい商品です。
では「より雑音指数が小さいものを買えば、テレビ映像がよりキレイになる!」と思いがちですが……。
雑音が減ってテレビの映像がキレイに映るようになっても、テレビの映像が高画質になるわけではありません。
テレビの画質はテレビ本体の性能によるところが大きく、上図のようにもともと低画質のテレビの電波を強めても高画質にはなりません。
雑音指数にこだわりすぎず、製品同士で迷ったときの目安にしましょう。
またアンテナからブースターまでの距離が長いときは、ラインブースターなどブースターを2台付けることがあります。
ブースターを2台以上付ける場合は、アンテナに近い1台目以外は雑音指数にこだわらなくてもよいそうです。
雑音指数の小さい高性能な製品にこだわらず、後述のポイントも考慮して選びましょう。
給電方法に注目する
ブースターは他の家電と同様に、電源(コンセント)が必要です。
しかし屋根の上や屋根裏にブースターを設置するとなると、どこから電源をとるか?が重要になります。
ブースターは基本的に室内でACアダプタに接続し変換器を通じて、同軸ケーブルで屋外ブースターへ給電します。
その場合は途中で分配器など(下図参照)でその電源がカットされることがあるので、注意しなければなりません。
ブースターのなかには同軸ケーブルを通じての給電ではなく、直接ACでの給電するものもあります。 この場合は電源が接続できないといけないので、電源ケーブルによる距離での制約が出てきます。
卓上用ブースターは部屋の中にブースターを設置するため、電源をとるのは比較的簡単です。
しかし屋根の上などに設置する屋外用は電源を確保するのがむずかしいため、要注意です。
電気屋やアンテナ工事業者など電気のプロに依頼すれば、長い配線を使った電源確保の工事も依頼できるため屋外用はプロに相談しましょう。
メーカー(信頼性)
橋爪氏がおすすめする信頼性の高い会社の一例は、以下のとおりです。
マスプロ電工®…創立1953年。愛知県日進市にある受信機器メーカー。84年当時世界最小のBSチューナーを開発したり、17年に第3世代アンテナ・ユニコーンアンテナを販売したり業界を牽引し続けている
DXアンテナ®…創業1953年。兵庫県神戸市にある受信機器メーカー。78年に日本で初めて実験用SHF放送衛星(衛星放送)信号の鮮明受信に成功、13年に国内有数の電波の研究室を開設し実験に注力している
日立国際電気®…創立1949年。東京都港区にある電気機器メーカー。家電製品で有名な日立グループのなかでも受信機器の製造を手がけている
日本アンテナ®…創立1953年。東京都荒川区にある受信機器メーカー。海外進出を精力的におこなっており、ヨーロッパやアジアに販売拠点や生産拠点を置いている
ブースターは国内メーカーのものから、メーカーがわからない製品までたくさんの商品があります。
メーカーがわからない商品は説明書がなかったり、保証がわかりづらかったりと不安になりますよね……。
そのためブースターは上記のメーカーから選ぶようにしてください。
卓上用は大きさ・デザイン
卓上ブースターは製品によって大きさやデザインが異なります。
例えば前の章で紹介したおすすめ商品TCU30S(B)は、据え置き型でテレビの近くに立たせて使用ができます
大きさは高さ約8×横約6センチメートルで、年賀状のハガキよりも小さなサイズです。
テレビの周りに置けるので「テレビの裏の配線をスッキリさせたい!」人におすすめです。
他にもケーブルの途中に取り付けるタイプもあります。
ケーブルの途中に取り付けるタイプは、ブースターをテレビの裏に隠せるため見た目がスッキリします。
「テレビの周りには何も置きたくない。配線を背面などに全部隠したい」人は、ケーブルの途中に取り付けるタイプがおすすめです。
購入の際は大きさやデザインにも、注目しましょう。
(ハガキのサイズは、官製ハガキ高さ約14×横約10センチメートルで計測しています。)
これで卓上用ブースター選びのコツがわかりました。
次は屋外用ブースターの取り付け費用について解説します。
業者にブースター設置を頼んだ際の値段は約1.4万円~
屋外用のブースターの取り付けは危険なため、専門業者に任せましょう。 では専門業者ではいくらぐらいで屋外用のブースターを取り付けるのか?アンテナ工事業者の価格を調べたところ、結果は平均約1.4万円でした。※2
A社 | 8,800円~ |
B社 | 16,500円~ |
C社 | 22,000円~ |
D社 | 16,500円~ |
E社 | 14,800円~ |
(弊社)生活110番 | 8,800円~ |
平均 | 14,567円~ |
※2 2022年 12月2日時点 インターネットを使い調査
ブースター設置の値段は施工内容によって異なります。
例えば3階建て以上の高い屋根の上に設置する場合は、高所作業費がいるケースがあります。
もしもご自宅の正確なブースター設置費用が知りたい方は、アンテナ工事業者に見積りを依頼しましょう。
見積りをおこなえば、ご自宅のブースター設置費用がはっきりとわかります。
またアンテナ工事業者に心当たりがない方は、生活110番にご連絡ください。
生活110番は、アンテナ工事業者をご提案するサービスをおこなっています。
ご希望の日時、場所をお伝えいただくだけでご希望に合わせたアンテナ工事業者をご提案いたします。
見積りは基本無料!※3ブースター、テレビの映りで悩んだら生活110番にご連絡ください!
※3対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
卓上用ブースターを自分で取り付ける方法と配線図
業者に依頼する屋外用ブースターと違い、卓上用ブースターは誰でも設置できます。
配線図は以下のとおりです。
簡単に手順を解説すると以下のとおりです。
- 卓上用ブースターを接続する前にアンテナレベルを確認
- ブースターをテレビに配線する
- ブースターをコンセントに挿す
- アンテナレベルを確認する
アンテナレベルとは、アンテナで受け取った品質のよい電波がどれぐらいあるか?を示した数値です。
つなぐ前とつないだ後の数値を見れば、卓上用ブースターの効果が確かめられます。
たいていは「メニュー→設定→放送受信設定→地上デジタル放送」で確認できます。
詳しくはお手持ちのテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。
ブースターでも直せない電波の不具合
映像の乱れはブースターで直ります。
しかしブースターを設置しても映像の乱れが直らないケースがあります……。
よくあるのは以下のとおりです。
- アンテナの向きがズレた、故障した
- 電波障害が起きている
強風のあとに映らなくなった、ご近所一帯でテレビが映らないなど心当たりがある方は、ブースターを設置しても効果はありません。
では詳しく解説します。
アンテナの向きがズレた、故障した
アンテナには決められた方向があり、この方向がズレると電波がうまく受信できません。
またアンテナが折れたり、曲がったりと故障をしている場合もうまく電波が受信できません。
アンテナの方向調整、アンテナの交換を検討しましょう。
じつはアンテナは、決まった方角に設置します。
アンテナの向きがズレるとうまく電波が受信できず、ブースターのあるなしに関わらず映像が受信できません。
アンテナは風で向きがズレることが多く、台風や強風の日のあとによくズレます。
他の家のアンテナと比べて自宅のアンテナだけ違う方向を向いていないか?確認しましょう。
またアンテナが折れた、曲がった、倒れたなどの異変が起きているときも同様に電波が受信できません。
屋根の上のアンテナ調節は危険なため、アンテナ工事業者に調節やアンテナ交換を依頼しましょう。
もしもベランダにBSアンテナを設置しているのなら、安全に方向の調節ができます。
詳しくは関連記事をご参照ください。
あわせて読みたい
電波障害が起きている
何らかの原因で電波が届かない、混信によって雑音が多い場合はいくらブースターを使っても意味がありません。
テレビが映らない障害・電波障害の原因を突き止めましょう。
例えば最近近所に大きな建物が建ったなどあれば、自宅のアンテナに電波が届いていないのかもしれません。
テレビブースターは電波を強める装置のため、電波がなければ改善はできません。
混信については、ブースターの特性もからむため、ひとつずつ説明します。
混信とは、電波が混ざりあい迷子になっている状態です。
私達の周りにはたくさんの電波が飛び交っているため、電波が目的地と違う場所にたどりつくことがあります。
そこで周波数帯(電波の専用道路)を決めて、電波が混ざり迷子にならないようになっています。
しかし周波数帯が近い電波は混ざりやすく、混信は不意に発生します。
混信は不要な電波が混ざっている状態のため、このままブースターで電波を強くすると余計な雑音まで大きくなります。
雑音が大きくなればテレビの映像は乱れるため、混信している状態でブースターを使用しても意味がありません。
そのため混信の原因を突き止め混信の原因を断ったり、混信対策とられたブースターに交換する必要があります。
障害物などにより電波が届かない、混信によりテレビが映らない状態を電波障害といいます。
電波障害の原因を突き止めて、適切な対応をおこないましょう。
電波障害の対策は、基本的に専門家に相談し調査を依頼します。
電波の調査は行政機関と民間企業に相談できますが、まずは総務省がおこなっている電波適正利用推進員への相談がおすすめです。
アンテナ工事業者や家電量販店などの民間企業だと会社によって電波の調査料が必要な場合がありますが、電波適正利用推進員の調査・相談が無料だからです。
参考:電波適正利用推進員協議会
電波障害の原因についてより深く知りたい方は、関連記事をご確認ください。
ブースターに関する質問
最後にここまでの章で紹介しきれなかった、ブースターのよくある質問をまとめました。
ブースターの寿命は何年ですか?
電波に詳しい「橋爪 兼続氏」によると10〜15年だそうです。
「ブースターは電子回路なので、基本的に10〜15年程度です。
寿命を伸ばす方法には以下の方法があります。
- 直射日光を当てない
- 温度変化を小さくする
- 高温、低温にならないようにする
ラインブースターとはなんですか?
ラインブースターは本格的なブースターを使うほどでもない、軽微なアンテナレベル改善をおこなうときに使用するブースターです。
またアンテナからブースターまでの距離が長いときは、本格的なブースターとあわせてラインブースターを取り付けることもあります。
ラインブースターは、アンテナの直下に取り付けて使用します。
取り付ける際は屋外用ブースターと同じく、電波のプロに設置を依頼しましょう。
まとめ
ブースターには卓上用と屋外用があります。
業者に依頼せず自分で取り付けるなら、卓上用を選びましょう。
重度の映像の乱れでお悩みなら強力な屋外用がおすすめです。
屋外用は屋根の上や屋根裏に取り付けるため、個人ではなかなか大変です。
屋外用ブースターの取り付けは、電気屋さんやアンテナ工事業者など電気のプロに依頼しましょう。
もしも「どこに依頼しよう?」と業者をお探しなら、生活110番にご相談ください。
生活110番はアンテナ工事業者を探すサービスをおこなっています。
全国にあるネットワークを使い、あなたの家から近いアンテナ工事業者をご提案いたします。
24時間365日いつでも相談受付中!ぜひご連絡ください。
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