BS放送を見るには、まずアンテナやケーブルなど、必要な設備を整える必要があります。また場合によっては、必要であればチャンネルの契約も必要になってきます。
まずは、ご自宅のテレビ環境でBSがみれるかどうかの確認からはじめ、それに応じた準備、見れる環境を整えていきましょう。
このコラムでは、そんなBSを見るために必要な設備や注意点についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
BSを見る方法。準備が必要?
地上デジタル放送は容易に見れても、BS放送をつけるとまったく見れないなんてことはありませんか。BS放送を視聴するにはさまざまな準備が必要です。
では、BS放送を見るにはどういった準備をしていけばいいのでしょうか。
まずはアンテナを準備
BSを見るには、放送電波を受信するアンテナが必要になります。同じテレビ放送でも受信用のアンテナはそれぞれ異なるため、専用のアンテナを用意し方角を調整するようにしましょう。
チューナーが内蔵されているか
BSを見るためには、BS放送の視聴に必要なチューナーが必要になってきます。現在は主に3種類のテレビが販売されているので、次の点から見分けてみてください。
・4Kチューナー内蔵のテレビ(4Kテレビ):地デジが映るものの、B-CASカードを入れる差込口がない。アンテナ入力端子が2つ
・BSデジタル放送対応のテレビ:付属するB-CASカードの色が赤色。アンテナ入力端子が2つ
・地デジのみ対応のテレビ:付属するB-CASカードの色が青色。アンテナ入力端子が1つ
このうち一番下のテレビでは外部チューナーもしくはBS対応のレコーダーが必要となります。また2018年12月から始まったBS4K/8K放送の番組を視聴したい場合も同様で、1番上以外のテレビで対応機器が必要となります(4K画質で見られるかはテレビの性能による)。
アンテナケーブルがあるか
アンテナケーブルとはアンテナとテレビをつなぐために必要なケーブルとなります。このケーブルはBS対応のもの(4K放送を視聴したい場合はこの帯域にも対応したもの)を選びましょう。
賃貸の場合はアンテナが付いているがどうか確認
賃貸の場合は、自分の持ち家とは違い、簡単にアンテナを付けることができません。BSがみれない場合は、共同受信アンテナがあるのか調べてみましょう。
アンテナによってはBSを視聴できないことがあります。その場合は、一度、大家さん、または管理会社に相談してみましょう。
無料で見れるチャンネルと有料のものがある
前述した通り、BSには無料で見られるチャンネル、有料のチャンネルがあります。有料のチャンネルはみたいチャンネルに応じて別途契約する必要があります。
BSで放送している無料放送
現状、BSで放送している無料放送は以下の通りになります。
〇BS日テレ
〇BS朝日
〇BS-TBS
〇BSテレ東
〇BSフジ
〇BS11
〇トゥエルビ
〇放送大学
〇Dlife
公共放送
BSの受信できる設備を設置した場合、NHKの受信契約を衛星受信契約に切り替えなければならないため注意しましょう。また契約確認メッセージが出るため、電話もしくはテレビ上での操作が必要になります。
BSデジタル放送で見られるNHKのチャンネルは次の2つです。
〇NHK BS1
〇NHK BSプレミアム
BSで放送している有料チャンネル
BSで放送している有料チャンネルは次のようなものがあります。チャンネルによって放送しているジャンルに違いがあるので、もし契約する場合は、自分が見たいジャンルに契約してみるといいでしょう。
〇WOWOW
BSで放送しているWOWOWはプライム、ライブ、シネマの3つがあります。ライブは音楽、演劇関係。シネマは映画関係。プライムは洋画、ドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルを放送しています。
月額は3チャンネルセットで2,484円です。
〇スターチャンネル
スターチャンネルとは映画専門に扱うチャンネルです。BSではスターチャンネルは3チャンネルあり、スターチャンネル1はハリウッド大作や最新映画、映画情報番組を中心に放映しています。
スターチャンネル2は特集番組、海外ドラマなどが放送されています。スターチャンネル3は海外ドラマ、洋画の吹き替えチャンネルです。これらの月額はセットの場合2,484円かかります。
〇J SPORTS
J SPORTSはスポーツを専門に取り扱うチャンネルです。月額視聴料はJ SPORTS4つのチャンネルセットで2,469円かかります。
〇BSスカパー
スターチャンネルやJ-SPORTS、もしくは後に取り上げるCS放送など、スカパーが契約管理する放送を契約すると無料で見られるチャンネルです。
〇その他の有料放送
その他にも……。
〇BS釣りビジョン
〇シネフィルWOWOW
〇日本映画専門チャンネル
〇ディズニーチャンネル
〇BSアニマックス
〇グリーンチャンネル
〇FOXスポーツ&エンターテイメント
などの放送があります。自分が見たい有料放送をみつけてみてくださいね。
CSもある
BS放送のほかにも、CS放送というものがあります。CS放送は衛星放送のひとつですが、一部を除き有料放送が中心です。
CSとBSの違いはチャンネル数と人工衛星の種類です。BS放送は放送衛星を利用しており、CSは通信衛星を利用して放送電波を発します。国際的に割り当てがおこなわれているBS放送よりもチャンネル数が多く、さまざまな専門チャンネルも放送されています。
CS放送のうち「110度CS放送」と呼ばれる放送は、ほとんどのBS放送用のアンテナで受信できます。そのほかのCS放送を受信したい場合はアンテナの追加設置や専用チューナーが必要となってくることも多いので注意しましょう。
4K放送
4K放送とは、従来のテレビ番組より高い画質で見れる放送のことです。4Kテレビが見れる環境を整えることでみれる4K放送ですが、どんな放送が見れるのでしょうか。
電波帯域によってみれるチャンネルに違いがある
4K放送は対応機種によってBSの視聴が可能ですが、電波帯域によって見れる放送に違いがあります。4Kの電波は右旋円偏波(右旋)と左旋円偏波(左旋)のふたつがあります。右旋はNHKBS4KとBS朝日やBSテレ東など、左旋はWOWOWやスターチャンネルといった有料チャンネルやNHKの8K放送などが実施されています。
4K放送対応のテレビやチューナーがあり、NHKBS4Kと在京民放の4K放送(右旋)のみの視聴でも構わない場合、アンテナなどの機器の交換は必要ありません(BS放送で映らないチャンネル)。
しかし4Kで有料チャンネル(左旋放送)をみたい場合は、左旋円偏波に対応したアンテナなどの設置が必要になるでしょう。
アンテナの設置は業者へ依頼を
BSを視聴するにはアンテナは必要な存在です。しかし、設置するといっても、どこに、どうやって設置すればいいのでしょうか。
アンテナの設置は基本的に業者に依頼
BSアンテナは主にベランダなどに取り付けることが多いですが、これは簡単な作業ではありません。アンテナの向きの調整、位置決めなどはとても繊細でちょっとした角度の違いで、まったく映像が映らないこともあります。
そうなれば、長時間の作業も覚悟しなくてはなりません。またアンテナ転落のリスクや時間の浪費を考えると、やはりプロに頼るのが効率的といえるでしょう。
とはいっても気になるのは、やはり費用ですよね。では、プロに依頼するとどれくらいの費用がかかるか見ていきましょう。
アンテナの費用と料金
BSアンテナ設置の費用は、種類や作業内容によって違いがあるので、一概にはいえません。
しかし、あえて目安を挙げるとすれば、以下の費用を想定しておくといいでしょう。
パラボラアンテナ設置の場合
ベランダ、格子取り付け | 約1万円~ |
コンクリート手すり取り付け | 約1.5万円~ |
壁面取り付け | 約1.7万円~ |
屋根上取り付け | 約2.5万円~ |
ブースター工事 | 約1.5万円~ |
アンテナ取り外し | 約5,000円~ |
パラボラアンテナ本体 | 約5,000円~ |
工事費用は別途、本体費用や出張費などオプションで費用がかかってきますので、詳しい費用が気になる人は業者に見積りを依頼してみてください。現地に訪問したうえで状況を調査し、詳細な見積りを出してくれるでしょう。これを確認し、納得してから依頼すれば安心です。
見積りや設置に関してのご相談は、ぜひ当サイト・生活110番の無料電話窓口をご活用ください。
ご相談いただければ、すぐに最適なアンテナ業者を選定・ご紹介。最短、即日対応いたします。弊社に加盟しているアンテナ工事業者がお客様のもとへお伺いし、調査の上で見積り、作業の説明をおこないますので、費用や作業の面でも安心していただけるでしょう。
また、見積りにご納得いただけない場合はキャンセルもできます。まずは生活110番に見積りだけでも、お気軽にご依頼ください。
BSが見れない原因とスマホでBSを見る方法
BSが見れる環境を整えているはずなのに、BS放送が見れないなんてことはありませんか。もしこういった事態に陥った場合、以下の項目を確かめてみましょう。
B-CASカードの有無
多くのテレビにはB-CASカードの差し込み口があります。B-CASカードとは、著作権保護のために暗号化された放送電波の暗号を解き、番組を視聴できるようにしてくれる大切なものです。
B-CASカードがない、または差込口に上手くささっていないと、BS/CS、地デジ共に放送が見れなくなってしまいます。
こちらの確認をしてみましょう。
4Kテレビの場合はB-CASの代わりにACASチップが内蔵されていることが多いので、この場合は、カード確認はしなくて大丈夫です。
アンテナがBS/CS放送に対応していない
BSが見れない場合は、家に設置しているアンテナがBS放送に対応していない可能性があります。
基本的に、アンテナは受信したい放送電波に合わせて調整されますが、これがBSに対応していない場合、受信できないなんてこともあるのです。
上記が理由でBS/CS放送が映らない場合などは、110度CS/BS対応アンテナなどに交換することを検討してみましょう。こちらのアンテナはBS/CSの放送電波に対応しているため、両方の電波を受信することが可能です。
その他にもBSが見れないときの詳しい対処方法は「BSが見れないなら試したい!知っておくべき4つの原因と対処法」こちらの記事を参照してみてくださいね。
スマホでBSは見れる?
スマートフォンでは、ワンセグやフルセグといったものの対応機種であれば、いつでも携帯でテレビを視聴することが可能です。これらの放送は基本的に地上デジタル放送になりますが、BSなどといった放送には対応しているのでしょうか。
アプリやチューナーを使えば可能
有料専門チャンネル・WOWOWは2019年2月からインターネットを使った同時配信をおこなっており、スマホやパソコンなどでも手軽に見られるようになりました。またNHKでもネット同時配信の実現に向けた動きが進んでいます。
その他の放送局ではインターネット配信がおこなわれる予定など決まっていないものの、市販されているネットワーク接続専用のテレビチューナーでスマホやパソコンに映像を転送することができます。専用のアプリを入れてこのチューナーへと接続することで、地上波・BSに関わらず視聴することができるのです。
また一部のDLNAに対応したスマホ・レコーダー間でも同様に接続して視聴することが可能となっています。詳しくは「テレビをアンテナなしや無線で見る方法!新テレビ生活、始めませんか?」をご覧ください。
まとめ
BSには無料チャンネル、有料チャンネルがあり、それらを合わせると多くのチャンネルが存在します。もし、見たいチャンネルがあれば、BSを見れる環境を整えるといいでしょう。
BSを見るにはBSに対応しているアンテナやアンテナケーブル。チューナーや、チューナーが内蔵されているテレビなどの準備が必要になります。
BSの視聴環境を整える上で、アンテナ設置に対する不安などがあるときは、プロの力を借りるのもひとつの方法です。プロにまかせておけば、安全に手間や時間をかけず、BSの視聴環境を整えることができるでしょう。費用が不安な方は、まずは見積りだけでも取って見てはいかがでしょうか。
当サイト・生活110番の無料電話窓口からご紹介できるアンテナ業者は、作業前に必ず見積りを提出。それ以上の追加料金は、作業前の確認なしにはかかりません。
見積り確認後のキャンセルも、もちろんOK。場合によっては最短即日で対応可能ですので、「まずは費用を……」という方も、ぜひお気軽にご相談ください!
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