テレビの電源を入れたときや番組の視聴中、「現在受信できません0020」や「E202」などといった記号や文章が表示されることがあります。この記号や文章は「エラーコード」と呼ばれ、テレビの不調の原因を示してくれています。
つまり、この記号の意味が分かれば番組が視聴できない理由や解決方法につなげる手がかりを得ることができるのです。突然表示されても焦らないよう、しっかりおぼえておきましょう。
本記事では、エラーコードが表示されてしまう原因や自分でもできる簡単な解決方法などについて説明していきます。テレビの不調にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
0200のエラーメッセージは受信レベル低下の証拠!レベルを確認してみよう
テレビの電源を入れたときや番組を視聴しているとき、突然テレビが視聴できなくなることがあります。画面が真っ暗の場合や、ブロックノイズ(モザイク)がかかっている場合は、テレビ電波の受信状況が悪い状態(受信レベルが低下している)かもしれません。
このとき、テレビに「エラーコード」と呼ばれる記号と「受信できません」などの文字が出ることがあります。このエラーコードはどれだけ電波を受信できているか(受信レベル)によって変わるため、それぞれの目安を確認してみましょう。
エラーコードの意味
「現在受信できません0020」
受信レベルが低く、映像を映すだけの電波を受信できていないときに表示されます。電波状況は刻々と変化するため「あるタイミングでは映る」ということも考えられるでしょう。
「信号レベルが低下していますE201」
こちらもアンテナからの受信レベルが低く、満足に映像を映すことができない場合に表示されることが多くなっています。
「放送休止中のチャンネルですE203」
現在は深夜を中心に、放送機器の点検のためテレビ放送を休止することがあります。そのときに表示されることを想定したメッセージですが、受信レベルが非常に低く、映像を出せない状態のときにも出てくることが多いです。
「アンテナ接続か受信環境に不具合があるため、ご覧になれませんE202」
放送の電波が全くテレビまで来ていない状態のときに表示されます。
受信レベルの確認方法
0020、E201のエラーコードまではテレビが映る可能性もありますが、E202、E203の場合は基本的に映らなくなってしまうでしょう。また、仮に再度映ったとしても、受信レベルが低いままではエラーコードが再発してしまう可能性が高まります。
この受信レベルは設定から簡単に確認することができるので、一度確認してみましょう。
- テレビリモコンの「ホーム」または「スタート」などのボタンを押す
- 開いたメニューから「設定」を選択
- 「受信設定」や「アンテナ設定」を選択
基本的にはこの手順で確認することができます。なおこの操作方法はメーカーごとに細かく異なるため、現在使用しているテレビの説明書なども確認してみてください。
受信レベルが低下してしまう原因はアンテナ?
電波が受信されず「現在受信できません0020」などのエラーコードが表示されてしまう理由として、以下のようなものがあります。
- テレビ本体・アンテナ本体に接続している配線が劣化・断線している
- 木や建築物などの障害物によって電波が遮られている
- 台風の影響で、電波が乱れている
- アンテナが強風によって歪んでしまっている
- アンテナの老朽化によって受信感度が悪化している
また、時間帯によって放送が休止されているチャンネルもあります。そのような場合はそもそもチャンネルを見ることができず、エラーコードが出てしまいます。
一度チャンネルを変えてみたり、新聞やテレビから見られる番組表を確認したりするなどの方法も試してみてください。
受信レベルを正常値に戻そう!その方法とは?
受信レベルを正常値に戻し、「現在受信できません0020」が表示されなくなるための方法を説明します。どれも簡単な方法なので、ぜひお試しください。
(1)テレビやアンテナ線の接続がうまくできていない。
コンセントの脇にある丸いテレビ端子という挿し込み口に、同軸ケーブル(アンテナ線)が奥まで正しく挿し込まれているかを確認します。次に同軸ケーブルの反対側のプラグがテレビ本体の背面の「アンテナ入力」に奥まで挿し込まれているかを確認します。
「アンテナ入力」については、テレビのメーカーによって表示が異なり、「UHF入力」「地デジ入力」などがあります。
(2)テレビ本体の脇に、「B-CAS(ビーキャス)カード」が奥まで入っているかの確認をする(地上デジタル放送・従来の2K衛星放送のみ)
「B-CASカード」はテレビ購入時に付属されています。ただ以前は個人情報の登録が必要だったことから、中古のテレビを購入された場合は付属していないことも多くなっています。なくした場合や付いていない場合は「B-CAS(ビーキャス)」のホームページで発行の手続きが取れるため、一度確認を取ってみましょう。
また、2018年12月からスタートした4K8K放送にはこのB-CASカードがありません。代わりに「ACASチップ」というものが内蔵されているため、差し込み不良などの心配はほぼないでしょう。
(3)お住まいの地域設定とチャンネルスキャンが行われているか確認する。
引越しをした場合や、テレビを購入した場合は、必ず初期設定をおこなわなければいけません。中古のテレビも前の設定が残っていることが多く、地域設定が異なると受信は難しくなります。
設定方法については、テレビのメーカーによって、手順が異なる場合も多いです。
詳しいやり方などは説明書に書いてありますが、もし、読んでも分からない場合や、説明書をなくしてしまった場合は、各メーカーに問い合わせてみましょう。
(4)テレビの再起動をする
テレビの電源を切るとき、リモコンの電源ボタンを押すことが多いでしょう。とくにデジタル放送が普及した現在では番組表などのデータを受信することから、このスタンバイ状態(主電源は切れていない状態)にしておくことが求められています。
しかし、再起動をするなら主電源を一度落とす必要があります。再起動の具体的な方法はテレビのメーカーによって異なりますので、説明書を参照してください。
(5)ブースターを設置する
常時アンテナレベルが弱いという場合は、お住まいの地域がそもそも電波の弱い地域である可能性があります。電波の弱い地域の場合は、アンテナレベルを上げるための機器「ブースター」を設置して受信強度を安定させましょう。
ブースターは基本的に、アンテナ付近に設置することの多い機器となります。設置の際は高所作業となるため、転落の危険性も考えられるでしょう。さらに、屋根からものを落としてしまうようなことがあれば歩行者にケガを負わせてしまったり、車、近隣の家などを破損してしまったりすることも考えられます。
とくに高所作業に慣れていない方はなかなか作業が進まず、悪戦苦闘してしまうかもしれません。ご自身や周辺の安全のためにも、アンテナ業者に依頼するようにしましょう。
4K8K放送の受信障害にはまた別の原因があることも!
前章でも軽く触れた4K8K放送。この放送でも受信状況が悪く、「現在受信できません0020」と表示されてしまうことがあるかもしれません。しかしその原因の中には、従来のテレビとは異なるものも存在するのです。
ここでは、4K8K放送の電波障害の原因と対策を解説していきます。新しく4K8Kを利用していく予定の方は、ぜひ参考にしてください。
4K8Kの周波数は他の機器と干渉しやすい!
アンテナで電波を受信しテレビに送るまでの間隔で、電波の周波数はそれぞれ決められた帯域に変換されます。この周波数はテレビのみならず、電子レンジなどの家電製品も利用しています。
これまでのテレビの周波数ならば大丈夫だったのですが、今回2018年12月から開始する4K8K放送の場合では少し問題があります。4K8K放送用の電波をアンテナ線で送る際には周波数の変換がおこなわれますが、この周波数帯が日常でもよく使われる「2.4GHz」という周波数に近く、一部干渉してしまうのです。
2.4GHzの代表的な例を挙げると、前述した電子レンジやBluetooth、Wi-Fiなどが挙げられます。この症状は電波が漏れ出ていなければそれほど心配ないのですが、利用状況や機器の性能次第では漏れてしまうことがあります。
この状態で4K8K放送を同時に利用すると、お互いの操作状況に問題が出てくるようになってしまいます。4K8K放送がうまく映らない場合は、次にご紹介する対策を試してみましょう。
4K8Kの周波数問題の対策方法は?
4K8Kの周波数問題の対策方法は、おおきく分けてふたつあります。それぞれ自分でもできる対策となっているので、4K8K導入の際はぜひ参考にしてください。
ダミー抵抗を取り付ける
ひとつの家にテレビが複数台ある場合、アンテナとテレビの間には「分配器」という機器が付いていることがあります。この分配器は、「アンテナが受信した電波を各テレビに分配する」という役割を持っています。
しかし、この分配器も電波障害の原因となりうるのです。一度、分配器の端子部分を確認してみましょう。
端子部分がすべて埋まっていれば問題ありませんが、ひとつでも空いている場合は注意が必要です。端子に空きがあるとその部分から電波が出入りし、漏れ出すことに繋がってしまいます。
ここで登場する器具が、「ダミー抵抗」です。このダミー抵抗を分配器の空いた端子に差し込んでおくと、電波の出入りを抑えることができます。約500円~1,500円で購入できるため、受信状態が悪い方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
電波を漏らさないための基準を満たした商品を購入する
4K8K関連の商品には、よく「SH」と書かれたシール、またはマークが入っています。これはSHマークという、一般社団法人電子情報技術産業協会という団体が電波の漏洩防止のために定めた基準となります。
最近発売された4K8K商品には、基本的にこのSHマークが記載されています。しかし、テレビ・アンテナ以外は従来のものを使っている場合は注意が必要です。
なぜなら、ケーブル類などがこのマークに対応していなければ、その部分から電波が漏れてしまう可能性があるためです。4K8K放送を安定して楽しみたいのであれば、関連機器はSHマークに注目してそろえるようにしましょう。
屋根上作業は危険!業者に修理を依頼する手も
ここまでご紹介してきた方法を試しても、「現在受信できません0020」と表示されてしまい解決しないこともありえます。そのような場合は、台風の影響でアンテナが壊れてしまったり、向きが変わるなどの問題が生じたりしている場合があります。
個人で対応するのは危険!リスクやデメリットもある
アンテナは屋根に設置されているため、高所での作業となります。
また、専門的な知識も必要で、無理に一般の方がアンテナ調整などしても解決しにくいのが現状です。
アンテナの向きや角度の調整はとても繊細で、1度違うだけでテレビ映りが悪くなったり、映像が映し出せなかったりするトラブルの原因となってしまうのです。そのため、各メーカーにお問い合わせの上、アンテナ工事のプロに相談することをオススメします。
業者に依頼するメリット
業者に依頼をすれば、適切な設置方法かつ、適切な向きでアンテナを修正してくれます。また、交換が必要になった際も相談に乗ってくれるでしょう。屋根上の作業は想像している以上に危険です。無理はせず、プロに任せたほうが無難ですね。
業者に頼むといくら?費用相場について
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A社 | B社 | C社 | 平均相場 | |
UHFアンテナ新規工事 | 16,500円~ | 15,000円~ | 17,500円~ | 約16,000円~ |
4K8K取り付け工事 | 16,500円~ | 30,000円~ | 20,000円~ | 約22,000円~ |
BS/CS取り付け工事 | 16,500円~ | 35,000円~ | 15,000円~ | 約22,000円~ |
※ランダムに選んだアンテナ工事業者3社の公式ホームページから抜粋
今回費用相場を調べたところ、ホームページに明記されている費用の基準に差がありました。
「費用に何が含まれているか?」「どんな設置方法によるか?」おもにこの2点で、差が大きくでるようです。
そのため、¥30,000以上と表記されている業者もあります。一見すると「高い!」と感じてしまいますが、内容を見るとすべて込みのプランであることもあるのです。
業者を探すときは以下のことに注意しながら費用を確認してください。
- 作業費だけなのか、パーツ代も含まれるのか
- 取り付ける場所は屋根上か、壁か
- 一緒に取り付けるとお得になるか(例・BSアンテナ+4K)
テレビのトラブルなら生活110番が便利!
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オペレーターがヒアリングして最適な業者をご紹介!
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原因が分からないトラブルも現地に向かい、しっかりと調査しますので、安心してご依頼ください。
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