UHFアンテナとは?VHFアンテナとの電波の違いと取り付け方法

2023.11.17

UHFアンテナとは?VHFアンテナとの電波の違いと取り付け方法

uhfと聞いて、「ああ、あれのことね」と思い浮かべられる方はいるでしょうか?わかる人は無線についての知識がある人でしょう。おそらくですが、uhfと聞いて、「よくわからない」方のほうが多いと思います。

このコラムでは、そんな「uhfについてよくわからない」人たちのために、「uhfとはなにか」または「uhfに似ているvhfやuhfとどんな違いがあるのか」を説明していきます。

uhfってなに?従来のvhfとの違いを解説!

まずuhfやvhfは両方とも周波数の数値の範囲のことで、Hz(ヘルツ)を単位としています。どちらもアンテナに使われており、周波数により受け取れる電波が変わってきます。

vhfとは「超短波」といい、30MHz~300MHzまでの周波数を電波としてキャッチします。90MHz~222MHzまでの周波数には、1チャンネル~12チャンネルの番号がつけられていて、テレビ放送を見ることができます。

反対に、uhfとは「極超短波」といい、300MHz~3000MHzまでの周波数を電波としてキャッチしています。470MHz~770MHzまでの周波数は、13チャンネル~62チャンネルの番号がつけられていて、こちらもテレビ放送を見ることができます。

vhfやuhf の違いは、周波数の範囲とテレビ放送を見るためのチャンネル数にあります。周波数の範囲・チャンネル数ともに、uhfのほうが値が大きく、テレビをたくさん見ることができます。

地上デジタル放送を見るにはuhfアンテナが必要!

uhfとは、極超短波といい、vhfより周波数の範囲が大きい電波だと説明しました。が、uhfは周波数の範囲が広いだけでなく、地デジも見ることができます。ですが、uhfは周波数の波長なだけなので、uhfの波長を受け取る装置が必要になります。

そこで必要になるのがアンテナです。アンテナを使ってuhf電波を受け取ることができるのです。

アンテナといってもなんでもいいわけでなく、uhfに対応したuhfアンテナが必要になります。

uhfアンテナの種類は大きく分けて3つ!

「uhfとは、ただの波長なので地デジを見るためにはuhfアンテナが必要だ」と説明しましたが、uhfアンテナには3つの種類があります。

八木アンテナ

八木アンテナは、魚の骨のような形をしたアンテナで、よくあるタイプです。屋根に取り付けるのが一般的で、電波を安定して受信できます。デメリットとして、「景観を損なう」といわれています。「景観とか気にしない」という方は、八木式アンテナを使っても問題ないでしょう。

平面アンテナ

平面アンテナは、その名の通りアンテナが平面状になっており、八木アンテナに比べてコンパクトになっているので、屋根や家の外壁に設置可能です。しかし、設置場所が下のほうであれば、ブースターが必要なケースもあります。

室内アンテナ

室内アンテナは、3つのなかで一番コンパクトにできています。設置方法は簡単で、室内のテーブルやテレビ台などに置くだけです。ただし、電波は不安定で、見たい番組が見れない、なんてこともありえます。現在のお家が、電波の強い地域かどうか確認しておきましょう。

3つの性能を比較してみると、電波と景観の2つの観点から比較ができます。

電波

電波の強さの度合いは、八木アンテナが一番強いです。八木アンテナは、「魚の骨のような形」をしているため、電波があらゆる方向に分散します。さらに、屋根に八木アンテナを設置するため、高いところから電波が受信しやすくなることもあります。そのため、ほかのアンテナに比べて電波が強いのです。

一方、平面アンテナは室外に設置可能ですが、コンパクトになっており、電波が分散することもありません。そのため、八木アンテナよりは電波が弱いです。また、室内アンテナは室内にしか設置ができないため、3つのなかでは、一番電波が弱いです。

景観

八木アンテナは「景観を損なう」という観点から見ると、一番景観を損なっています。屋根に取り付けて、あらゆる方向を向いているアンテナなので、わかりやすいのです。

平面アンテナ・室内アンテナは、箱状になっており、一見するとアンテナだとはわからないほどのものです。そのため、スタイリッシュにさりげなくアンテナを設置したい方にはオススメです。

その他地デジアンテナについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

uhfアンテナの取り付け工事費用は?

uhfアンテナには八木アンテナ・平面アンテナ・室内アンテナと3つの種類があると説明しました。では、「これらそれぞれの費用はいくらになるか?」について、この章では紹介していきます。

八木アンテナは約4,000円、平面アンテナは約1万円、室内アンテナは約1,500円になります。3つのなかでは、平面アンテナが最も費用が高く、八木アンテナの倍以上の値段になります。そして、一番費用が安いのは、室内アンテナで、八木アンテナの半分以下の値段になります。

uhfとは、このように八木アンテナ・平面アンテナ・室内アンテナとアンテナの種類によって費用が変わります。希望のアンテナの費用を確認してから、アンテナの設置をオススメします。

まとめ

「uhfとは、周波数の波長であり、vhfとの違いは、波長の長さである」と説明しました。さらに、uhfは地デジを見るのに適している周波数を持っていて、地デジを見るにはuhfが必要です。ですが、uhfはただの周波数のため、uhfの電波をキャッチするための装置がないと意味がありません。

そこで、uhfアンテナが必要になります。アンテナにかかる費用の振れ幅が大きくなっているので、uhfアンテナを導入するときは価格を確認しておきましょう。

また、uhfアンテナを自分で設置するのは、室内アンテナでない限り難しいでしょう。アンテナ設置に不安があるようであれば、アンテナ工事のプロに依頼しましょう。豊富な知識と経験で正確に設置作業をおこなってくれますよ。

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