冬になると暖房は必須になってきます。エアコンで温めた部屋でゆっくりと過ごしたいですが、なかなか部屋が暖かくならないことはないですか?
風の設定を「強」にしても、設定温度を上げても暖かくならないと、エアコンのフィルターにでもホコリが溜まっていると思うでしょう。ですが、エアコンが凍ってしまい、暖かくならないこともあるのです。
どうして室内にあるエアコンが凍ってしまうのか紹介いたします。
目次
室内エアコンの中が凍る!?なぜ室内機が凍ってしまうの?
エアコンは室内にあり、暖房にすれば温風を出すため凍るなんてことは思わないでしょう。ですが、室内にあろうとエアコンは凍ることがあるのです。
「室内にあるのにどうして」と思うかもしれませんが、エアコンが凍る原因はガス管にあります。
エアコンにつながる配管のガスが抜けてしまう、ガスの量が不足してしまうことで凍ってしまうのです。
エアコンが凍ってしまうと部屋が暖まらないだけでなく、エアコンが出そうとする温風が凍った部分に当たり、表面に付いた氷が溶け、水が垂れてきます。
電気機器であるエアコンから水がでるとショートするなど、事故にもつながるおそれがあります。
エアコンがなかなか暖まらないと思ったら、一度フィルターがホコリで詰まっているのか、凍ってしまっているのか確かめてみましょう。
エアコンガス抜けって?
エアコンは電気製品のためガスとはあまり関係ないように思うかもしれません。しかしエアコンでは燃料としてのガスではなく、熱を輸送するためのガスを利用します。このガスの循環によって、熱が外から中へと運ばれています。
エアコンは外の熱を取り込み冷却や加熱して、冷房や暖房として使うことができるのです。そのときに「ヒートポンプ」という技術を使っています。その際に熱をくみあげるのに使われるのがガスになります。
そのガスが抜けてしまうと、ガスが循環されなくなってしまいエアコンが凍るのです。
エアコンガス抜けの原因
取り付け工事のミス
取り付けの際にミスがあり、ガスが抜けていきます。
ガスがすぐに抜けてしまい数日後に症状が出る場合や、ゆっくりとガスが抜けていき数年後に症状が出る場合があります。
設置している室外機を無理に動かす
エアコンガスの配管は経年変化で固くなっていきます。無理に動かすと、配管がズレてしまい接続部からガスが抜けてしまいます。
開閉バルブの不良
エアコンを取り付けた際、バルブを開いて配管にガスを送ります。エアコンを使用している間にこのバルブのパッキンが変形してしまい、ガスが抜けてしまうことがあります。
配管の腐食
エアコンの熱交換器やコンプレッサー周囲の配管の腐食により、穴が開きガスが抜けることがあります。
室内のエアコンに霜がついていたら…取り方
エアコンの室外機に霜がつくと、エアコンが凍る前に自動的に霜取り動作を始めます。
霜取り動作中は暖房が使えなくなりますが、霜取りが終われば動きます。
ですが、室内のエアコンに霜がついてもエアコンはそのまま運転し続け、霜取り動作は働きません。
室内のエアコンに霜がついてしまった場合、早めに取らないとエアコンが凍ってしまい使えなくなってしまうおそれがあります。
霜の取り方
霜を取る前にエアコンの電源を止めます。
そのまま作業するとショートやトラブルなどの事故につながるおそれがあります。
霜がついているフィンやフィルターを、ドライヤーなどで温めて溶かしていきます。
溶けた水が床に落ちないように、下にバケツやエアコン掃除に使用するカバーを置くのがいいでしょう。
ガス抜けが原因で室内のエアコンに霜がつく場合は、取ってもまた霜がつくこともあります。
エアコンガスが抜けていると、エアコンの本体や室外機から出ている細いパイプにも霜がついてきます。冷房に切り替えて約15分運転して、細いパイプに霜がついたらガス抜けしているおそれがありますので、参考にしてガス抜けしているか確かめてもよいでしょう。
室内のエアコンが凍りにくくするには
エアコンが凍るのを防ぐには、エアフィルター・熱交換器・室内ファンの汚れを取り除くことです。
エアフィルターが汚れやホコリで詰まってしまと、空気の吸い込みが悪くなります。熱交換器も汚れてしまうと室内機が凍る原因になります。
熱交換器が汚れてしまうと空気の通りが悪くなり、ガスが蒸発できなくなり凍ってしまいます。
フィルターなどの掃除をしていれば凍りにくくすることができるでしょう。
まとめ
エアコンが凍るのは冬だけでなく、夏でも凍ることがあります。凍ってしまう前に、適度にエアコンを掃除しておくのがよいでしょう。
エアコンが凍ってしまいご自身で溶かす際は、安全を確認してから作業をしてください。電気の配線と凍った部分が触れ合わないからと油断していると、溶けた水がエアコンの内部に入ってしまうおそれもあります。
また、エアコンガスが原因でエアコンが凍るようならば、配管をつなぎ直してガスを追加すれば直ります。開閉バルブや配管の内部が腐食している場合は、取り替えが必要になってきます。
ガス抜けの具合によっては買い替えが必要になることもあります。
エアコンが凍ったときやガス抜けの際は専門の業者に依頼するのがよいでしょう。凍ったエアコンへの対処や、ガス抜けの対処や買い替えについても聞くことができるはずです。
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