「エアコンから水がポタポタ垂れている……!?」エアコンを使っていると中から水が垂れてくることがあります。エアコンの中から水が垂れるのは、おもに部品の汚れが原因です。そのため、部品の汚れを掃除して水が垂れないようにすることが大切です。
しかしエアコンの水漏れは、部品の故障や雨水など自分では対処できないこともあります。そこで、今回はエアコンの水漏れの原因や対処法などについて解説していきます。
目次
エアコンから水が出てくるおもな原因は「部品の汚れ」
エアコンから水が出てくる原因はさまざまですが、その多くは部品の汚れです。この項目では、部品の汚れが原因である場合の掃除方法についてご紹介します。
ドレンホースが原因の場合の掃除方法
エアコンから水が垂れる原因のほとんどは、ドレンホースの汚れによるものです。ドレンホースとは、エアコン内部の水を外に排出するための排水管のことです。
ドレンホースは外に水を排出する部品であるため、汚れで詰まってしまうと水が逆流してエアコンから室内に垂れてしまいます。ドレンホースは細くて詰まりやすい形状をしているので、定期的に掃除をすることが大切です。
ドレンホースが詰まりを起こす原因は、おもに排出口付近の虫や枯れ葉、ごみなどです。ドレンホースの排出口を確認し虫などが詰まっていた場合は、割りばしなどで取り除いておきましょう。
ごみを取り除いても詰まっている場合、内部に汚れがある可能性が高いため、掃除機などで奥のほうまで吸い取るのがおすすめです。これらの掃除をするだけで、エアコンの水漏れを抑えることができます。
フィンが原因の場合の掃除方法
フィンはエアコンのフィルター付近に設置されている、温度調節をおこなう部品のことです。このフィンは結露しやすく、表面に水滴がつきやすくなっています。さらにこのフィンが汚れていると、結露が発生しやすくなり結果的にエアコンから水が垂れるおそれがあります。
そのため、フィンの結露を抑えるために表面をきれいに掃除することが大切です。まずエアコンを開けてフィルターを取り外します。このときフィルターも汚れているのなら一緒に掃除しておきましょう。フィルターで取りきれなかったごみが、フィンに付着してしまうのを防ぐためです。
次にフィンの表面に付着しているホコリを、掃除機で吸い取ります。最後にフィンにクリーナーを吹きつけて、10分ほど放置すればお掃除完了です。このようにエアコンから水が垂れる原因がドレンホースとフィンである場合、自分で掃除して解決することもできます。
ドレンホースとフィンを掃除してもエアコンから水が出てくる場合
ドレンホースとフィンを掃除してもまだエアコンから水が垂れる場合、そのほかの部分に原因があります。以下がそのほかに考えられる原因です。
結露が原因である場合の対応
エアコンから水が垂れる原因が結露である場合、エアコンの設定温度を確認してみましょう。エアコンの設定温度を部屋の温度と大きく離れた温度に設定している場合、エアコン内部に結露ができやすくなります。
また、エアコンの風向きを調節するルーバーが汚れていないかどうかも確認しておくことが大切です。エアコンの設定温度と部屋の温度に大きな差がある場合、ルーバーの汚れを核として水蒸気が結露となるおそれがあるためです。そのため、フィンだけではなくルーバーも一緒に掃除するようにしましょう。
ドレンパンの汚れ
ドレンパンとはフィンで発生した結露や、ほかのエアコン内部で発生した水分をためる部品のことです。ドレンパンの先は、ドレンホースにつながっているため、汚れて詰まっていると水をうまく排出できなくなってしまいます。
そのため、ドレンパンの汚れもきれいに掃除することが大切です。しかし、ドレンホースやフィンと違いエアコンを解体しなければ、掃除することができません。ドレンパンを自力で掃除するのは困難であるという点にはご注意ください。
部品の故障が原因である場合の対応
フィンやドレンパンが故障している場合があります。フィンが故障すると温度調節ができずに結露しやすくなりますし、ドレンパンが壊れていると水が排出されなくなってしまいます。
こういったエアコン内部に原因があるときは、自分で対処するのは難しいです。無理に修理しようとするのは別の故障の原因にもなりますので、一度業者に相談してみてください。
ドレンホースの劣化が原因である場合の対応
ドレンホースは屋外にあるため劣化しやすく、長期間使用していると形状が変化していってしまいます。形状が変化するとホースがたるみ、その部分に水や汚れがつまり水漏れの原因になってしまうのです。
以上の3つはいずれも、自分で掃除したり修理したりすることが困難な原因です。メーカーやエアコン取りつけ業者などのプロに依頼して修理・交換してもらいましょう。
雨の日に限ってエアコンから水が出てくる場合は?
部品の汚れや故障がない場合でも、エアコンから水が垂れることがあります。おもな原因としては、雨水の侵入があげられます。
一見ほかの水漏れと区別がつかないように思えますが、ほかの水漏れはエアコンを使用するとき常に起こるものです。しかし、雨水が侵入している場合は雨が降っているときに限られるため、日によって水漏れが起こる場合は天候を確認してみましょう。
雨水が入ってくる原因は、施工の仕方が関係していることが多いです。通常ドレンホースは屋外に水を排出するように取りつけられますが、まれに雨水浸透管につなげて施工される場合があります。雨水浸透管とは雨が降ったときに雨水を地中に排水するための管のことで、雨が降ると雨水でいっぱいになります。
このとき雨水浸透管にドレンホースがつながっていると、いっぱいになった雨水浸透管からドレンホースに逆流してきてしまうのです。そのため、雨水浸透管にドレンホースがつながっている場合は、業者に依頼して外してもらうとよいでしょう。
エアコンの水はどこまで自分で対処できるの?
エアコンから水が垂れる原因の大半がドレンホースといわれています。ドレンフィン、ドレンホースの掃除は自分でも可能な対処法ですのでぜひおこなってみてください。
「あまり気にならないけど、ちょっと水漏れしているなあ…」という場合は、エアコンの温度を少し上げることによって解決することもあります。また、エアコンの前面にあるフィルターの汚れが原因になっている場合もあります。
エアコンを開けることによってすぐにわかるので、軽く掃除してあげることで水漏れを抑えることができるでしょう。これらの方法を試しても効果がない、対処しきれないという場合は、一度業者に相談してみましょう。業者であれば、エアコンから水が垂れる原因を探し出し、的確に対処することが可能です。
生活110番にご連絡いただければ、エアコンの水漏れに対応できる業者をご紹介いたします。「早朝・深夜だけど対応してほしい」「土日しか予定が開けられない」などのご要望にもお応えすることが可能です。お電話によるお問い合わせは、24時間365日の対応となっておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
まとめ
急にエアコンから水がポタポタたれてきたら焦ってしまいますよね。その多くの原因は、汚れにあります。ドレンホースやフィンの汚れは水漏れを引き起こすだけでなく、悪臭をまき散らし雑菌を飛散させるため衛生上よくありません。
水漏れがおきたときはまず掃除をしてみると、すんなり解決するかもしれません。それでも解決できない雨水や故障の場合は、業者に依頼して解決してもらいましょう。
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