エアコンのドレンホースの交換は、必要なものと手順さえ把握しておけば、DIYでもおこなうことができます。ホースの交換のみであれば、エアコンの分解や組立ては必要ないため、難しい作業ではないからです。
この記事では、エアコンのドレンホースの交換方法について紹介します。ドレンホースの交換のついでに施しておきたい対策についても触れています。今エアコンに発生している不具合を解消する際の参考にしてみてください。
目次
自分でできるドレンホースの交換方法
エアコンのドレンホースの交換は、必要なものと手順を知っていれば、自分でもおこなうことができます。まずは、必要なものを用意しましょう。
・新しいドレンホース
・配管用のテープ
・ジョイント(必要な場合)
・脚立(必要な場合)
ジョイントとは、パイプなどの接合部分につける部品のことです。ドレンホースによっては、ジョイントは必要ないこともあります。ドレンホースを用意する際は、サイズをしっかりと確認するようにしてください。
また、ドレンホースを交換する際には、脚立などが必要となる場合もあります。高い場所でおこなう作業でも安全を確保するために、ヘルメットも用意したほうがよいでしょう。次に交換手順です。
(1)使っているドレンホースを外す
(2)新しいホースと室内機と接続しているホースをつなげる
(3)つないだ部分をテープで巻く
エアコンの設置場所によっては、作業が難しいことがあります。ドレンホースを自分で交換することができるかどうか、前もってしっかり確認しておきましょう。また脚立から落ちてしまって、ケガをしないように慎重に作業してください。
交換のついでに施しておきたいさまざまな対策
交換のタイミングで、より長くドレンホースを使用するための対策をおこないましょう。ドレンホースの劣化を防ぐ対策することで、より快適に長くエアコンを使うことが期待できます。
紫外線対策
ドレンホースは、外に置いているため、紫外線の影響を受けやすいです。ドレンホースの紫外線対策として、塩ビ製のドレンホースを使用するのがよいとされています。塩ビ製のものは、紫外線に強いといわれているからです。
ドレンホースはプラスチック製のものが多いですが、直射日光が当たりやすい場所に設置するのであれば、塩ビ製のものを選びましょう。
害虫対策
ドレンホースから家の中に害虫が侵入してしまうことがあります。ゴキブリなどの害虫がドレンホースを経由して家の中に入らないように対策しましょう。
ドレンホースの先端に防虫キャップをかぶせる
ドレンホースの先端に防虫キャップをかぶせることで、害虫の侵入を防ぐことが期待できます。取り付けも防虫キャップを差し込むだけなので、簡単です。防虫キャップは、ホームセンターやネット通販で手に入れることができます。
注意点としては、穴の大きさ以下の虫であれば、侵入されてしまうおそれがあることです。
ドレンホースの先端に網をかぶせる
ドレンホースの先端に網をかぶせるという方法です。防虫キャップでも侵入されてしまうような小さな虫にも効果を示します。
ただし、網が汚れてしまうとつまってしまい、排水することができなくなってしまいます。そのため、定期的に網を交換する必要があります。
ドレンホースを地面に浮かして設置する
ドレンホースを地面から浮かして設置することで、害虫が侵入しにくくなります。また、害虫対策としてだけでなく、土やホコリも入りにくくなり、水が流れやすくなる効果もあります。
エアコンから水漏れしている場合は要注意
エアコンから水漏れが発生している場合は、エアコンに異常があることが考えられます。エアコンの水漏れが起きる原因と対策を紹介します。
ドレンホースに不具合
エアコンの水漏れの多くが、ドレンホースに問題があるといわれています。ドレンホースが詰まってしまって水漏れが起こっている場合が多いです。つまりを取り除くには、ドレンホース用のサクションポンプを使用するのがよいでしょう。サクションポンプの使い方は、以下のとおりです。
(1)サクションポンプをドレンホースに差し込む
(2)ハンドルを引いて吸引する
(3)この作業を数回繰り返しおこなう
この手順でおこなうことによって、つまりを改善させることができます。使用する際は、ハンドルを押さないように気をつけてください。ハンドルを押してしまうと水が押し出されてしまうおそれがあるからです。
また、室内機とドレインホースの設置が不十分で、水が流れず水漏れを起こすこともあります。その際は、自分で設置し直すか、業者に依頼するのがよいでしょう。
エアコン本体が傾いている
エアコン本体が傾いていると、水がドレンホースにスムーズに流れません。エアコン本体が傾く理由として、地震や工事の際に設置が不十分であることがあげられます。このような場合は、自分で修理することは難しいでしょう。プロの業者に依頼して直してもらいましょう。
フィルターが汚れている
フィルターの汚れがひどいと、水が多く発生してしまって水漏れを起こすことがあります。エアコンのフィルターをきれいにするには、掃除機でほこりを吸い取りましょう。また、水洗いもおすすめです。
フィルターは自分できれいにすることができますが、しばらく掃除をしておらず、他の箇所も汚れがひどいという場合は、エアコンのクリーニングを検討してもよいかもしれません。
本体の故障
エアコンも消耗品なので、長く使用していれば劣化してしまい、水漏れを起こすことがあります。このような場合も業者に修理を依頼するか、買い替えることを検討しましょう。
まとめ
今回は、エアコンのドレンホースの交換について紹介しました。ドレンホースの交換は自分でおこなうこともできます。今回紹介した必要なものや手順を参考に交換してみてください。また、長く快適にエアコンを使うことができるように対策をしてもよいです。塩ビ製のドレンホースを使用したり、防虫キャップを設置したりしてもよいでしょう。
エアコンが水漏れしている場合は、すぐに対処しましょう。エアコンのどこに不具合があるかわからないという場合は、プロの業者に依頼することをおすすめします。プロの業者であれば、どこに問題があるかを突き止めて、適切にエアコンを修理してくれるでしょう。
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