自動ドアは、開閉の利便性以外に環境保持やバリアフリー、セキュリティといった面でも優れた設備です。わたしたちの生活になくてはならない自動ドアですが、これは非常に繊細なシステムによって作られている機械です。
開いたまま閉まらない・勝手な開閉を繰り返すなどの不具合は珍しいことではなくよく起こりがちです。このような時は故障を一番に疑いますが、自動ドアの不具合はその場で解決できる場合もあります。故障かな?と思ったら自動ドア修理のプロに依頼する前に、以下のことをチェックしてみてください。
目次
開きっぱなしの自動ドアにありがちな原因と対処法
▼センサーが何かに反応している
自動ドアは、センサーが通行人を感知し、制御装置へ信号を送ることで開閉します。センサーには、ドアを開けるための「起動センサー」と閉じるドアに挟まれないようにするための「補助センサー」があります。
その補助センサーが、自動ドアの近くにある何かに反応することで開きっぱなしになっているのかもしれません。観葉植物やのぼり、傘立てなどを近くに置いていませんか?それらの置物を、遠くへ移動してみてください。
また、センサーそのものに雨や雪、異物などが付着していることで開きっぱなしになることもあります。センサーに何かが付着していたら、柔らかい布でから拭きしてください。
▼ガイドレールに異物がある
自動ドアの下部にあるガイドレールに異物が挟まっていて、ドアが閉じるのを妨げている可能性があります。自動ドアの電源を切ったうえで、ガイドレールを掃除してみてください。ガイドレールに氷が張っている場合は、不凍液を流し込んでください。
勝手に開閉を繰り返す自動ドアはどうすればいい?
上記と同じく、センサーが何かを感知していたり、ガイドレールに異物が挟まっていたりすると閉まりかけたドアがまた開たりを繰り返す場合があります。まずは自動ドアの近くにあるものを遠ざけたり、センサーやガイドレールをきれいに掃除したりしてみましょう。
▼センサーが風で振動している
センサーが風で振動することによって開閉を繰り返すこともあります。その場合は風がおさまるまで電源を切っておきましょう。
▼ドアに貼ってあるポスターなどがはがれかかっている
自動ドアに貼ってあるポスターなどがはがれかかっているために、補助センサーが反応してしまっている可能性もあります。自動ドアに貼っているものがはがれかかっている場合は、きちんと貼りなおしましょう。
これを確認してダメなら修理を決める6項目
下の6項目をチェックしても自動ドアの不具合が改善できないのであれば、個人での対応は難しいといえます。その場合は数社見積りをとり、修理を依頼するのがよいでしょう。また、依頼をする際には原因を発見するために現場見積りを行ってくれる業者がおすすめです。
【1】スイッチとブレーカーはONになっているか
スイッチやブレーカーがONになっていないために、自動ドアが開閉しないケースは結構多いようです。もしもブレーカーが落ちている場合は、自動ドアのスイッチをOFFにしてからブレーカーを上げてください。
【2】タッチスイッチ式の自動ドアの電源は入っているか?
タッチスイッチというのは自動ドアに付いている開閉ボタンのことで、ほとんどのタッチスイッチには電池が入っています。使用頻度にもよりますが、電池の寿命は2年ほどといわれています。タッチスイッチが反応しない場合は、スイッチカバーを外して電池を交換してみましょう。電池は単4アルカリ電池2個~4個のものが多いようです。
【3】ゴムマットスイッチである場合は、乾いているか?
ゴムマットスイッチとは、自動ドアの近くに敷かれているゴムマットのことです。泥落としのためだけに設置されているものではなく、人の重みを感知することで自動ドアが開く仕組みになっています。ゴムマットスイッチが濡れていてドアが開きっぱなしになっている場合は、ゴムマットスイッチが傷んでいるのかもしれません。交換してみましょう。
【4】レール上に異物やゴミがないか
自動ドアが開閉しない場合、ガイドレールに何かが引っかかっている可能性があります。確認できたら取り除きましょう。
【5】自動ドアセンサーの邪魔になるようなインテリアや物が置いてないか
景観のために観葉植物を置いたり、雨の日に利便性の高い傘立てを自動ドアの近くに置いたりしているとセンサーが反応してしまいがちです。少し離して配置するだけで、開閉の不具合が直る場合があります。
【6】ドアに貼り紙をしている場合、剥がれかけていないか
自動ドアに貼ってあるポスターなどがはがれかかっていると補助センサーに反応して開閉を繰り返すことがあります。ポスターなどを貼ること自体は構いませんが、自動ドアに貼っているものがはがれかかっていたらきちんと貼りなおしましょう。
以上を確認しても不具合が改善されない場合、自動ドアの故障が考えられます。自動ドアの修理には技術と専門知識が必要であるため、故障の場合は必ず自動ドア修理のプロにお任せください。
なお、自動ドア修理のプロに修理を依頼する際は、次の記事を参考にしてみてください。
「自動ドア修理で覚えておきたい、正確な見積もりを知る3つのポイント 」
まとめ
自動ドアの修理を依頼する前に故障の原因に目星をつけられれば、自動ドア修理のプロを呼ばずとも不具合を解消することができるかもしれません。そうなれば、修理の費用と手間を大きく省くことができるでしょう。故障かな?と思ったらまずは以上を確認してみてください。
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