都心部やショッピングセンター、公共の施設などのほとんどの場所で設置されている自動ドアですが、普段その利用機会はとくに意識せずにすることのほうが多いと思います。
それだけに、普段から利用している自動ドアが突然開かなくなったり、動作がおかしくなったりすると困りますよね。
自動ドアはスイッチやセンサーなど、たくさんの機械を使用しています。
この種類や特徴を知っておくことは、そんな故障などのもしもの時の修理や問題解決にきっと役立つはずです。
今回はその自動ドアのスイッチやセンサーの、仕組みと特徴について書いていきます。
目次
自動ドアの開閉にはセンサーが必要!その種類とは
皆さんも知っての通り自動ドアは、取り付けられているセンサーが通行しようとする人やモノに反応して装置を動かし、開閉する仕組みになっています。
それにより自動ドアは、スイッチを押したりわざわざ手動で開閉する必要なく、近づくだけで通行が可能になるという大変便利な物です。
では、通行者を識別するセンサーにはどのような種類があるのでしょうか?
自動ドアには、大きく分けて3つのセンサーがあります。
ドアを開閉するための起動センサー、 自動ドアを人が通過するとき、通過中に閉じたりしないように監視する補助センサー、 通行人が閉じていくドアに接触しないようにする保護センサーなど、どれも正常で安全な動作のために必要なものです。
その種類の中から、いくつかのセンサーのタイプとその原理をご紹介します。
光線反射方式
自動ドアの上部に設置するもっともポピュラーなタイプです。
センサーの検出エリア内に赤外線などの光線を放出し、その光線がひとの体にあたって反射したときに変化した量を検出するセンサーです。
電波方式
間隔の短い周波数帯の電波、「マイクロウェーブ」 を使用し、監視エリア内に人が入った場合にその周波数の変化量を計測して作動します。
タッチ方式
自動ドア自体にスイッチ式のタッチセンサーをとりつけ、それが押されたときに発信された電波を受信部がキャッチして作動するものです。
タッチ方式の自動ドアのメリットとデメリット
メリット
タッチ方式の最大のメリットは、自動ドアのスイッチが「触れないかぎり開かない」という部分にあります。
つまり、エリア内にものが入ると通行するかどうかにかかわらず無差別に開くことが少ないため、誤った動作による電力の消費を抑えられます。
通常の光線式や電波式が必要とする監視エリアを必要とせず、ドア付近のスペースを大きく取れない場所でも自動ドアの設置が可能になります。
デメリット
しかし、「触れないかぎり開かない」ことによるデメリットもやはりあります。
荷物を持っていたり赤ちゃんを抱っこしたりする状態など、両手がふさがっていると手で自動ドアのスイッチに触れられず、うまく開けることができない可能性があります。
また、体の不自由な方や車いすの方などが、手が届かず開けることができないなどの問題もあります。
タッチ方式の自動ドアスイッチはどんなものがある?
この便利なタッチセンサー式の自動ドアスイッチにも、用途やシーンにあわせて複数のタイプがあります。
それでは、続いてはスイッチの種類についてご紹介しましょう。
自動ドア取り付けタイプ
最初にご紹介した、自動ドア自体にスイッチが付いているタイプです。
タッチスイッチが電波の送信器になっており、スイッチに軽く触れると電波が送信されます。
それを別で取り付けられた受信機が信号をキャッチしてドアが開くという仕組みになっています。
非接触タイプ
タッチ部のすぐ横に赤外線センサーをとりつけ、触れるときに手が光を遮り、それによって作動するものです。
実際にはタッチしなくても、手を近づけるだけでも作動させることができます。
押しボタンスイッチ
病院をはじめ駅や大型のショッピングセンターなどで、体の不自由な方が利用される多目的トイレのドア開閉用に取り付けられているものです。
2つが一緒についており、それぞれ「開」を押すことでドアを開き、「閉」でドアを閉めるように役割が分けられています。
タッチ式センサーと違い、これ自体がドアの開閉のスイッチになっています。
テンキースイッチ
テンキースイッチとは、0~9の数字と記号のボタンがついたパネルで、これに暗証番号などを入力して開錠します。
建物の入り口、自動ドアの外側に取りつ付けられ、外から入る場合はインターホンで訪問者の確認をおこないます。応答した相手に室内側の端末でドアを開けてもらって入るか、キーを使うことで開くことができます。
中から出る場合には上部に取り付けられた通常のセンサーが通行者を感知し、ドアを開きます。
防犯性能が高いため、マンションやオフィスビル、アパートなどのエントランスに主に使用されています。
まとめ
今ではほとんどあるのが普通になりつつある自動ドアですが、その種類は意外にも複数存在します。
設置場所の環境や場合によってドアの種類を選ぶのはもちろん、自動ドアのスイッチやセンサーのタイプによってより多くのシーンに使用することができます。
これらの種類を理解したうえで、自動ドアの設置や修理をご検討になることがあれば、自動ドアの修理専門の業者にご相談されることをおすすめします。
自動ドア修理を依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「自動ドア修理」をご覧ください。
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