壁や窓、床や家具など、家のいたるところに子どもがシールを貼ってしまい、シール跡が残ってしまった……。お子さんがいる家庭では、こんな経験したこともあるのではないでしょうか。
シール跡は時間が経てば経つほど取れにくくなります。気になったときに、早めに対処した方がよいでしょう。
このコラムではシール跡をきれいに取る方法をご紹介します。取れなくてお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
シール跡はなぜ残る?
そっと丁寧に剥がしたとしても、シール跡はついてしまうことが多いです。しかし、そもそもなぜシール跡は残ってしまうのでしょうか。まずはシールが物に貼りつくしくみをご説明します。
シールのくっつくしくみ「分子間力」とは
シールは接着面との間に「分子間力」が働くことで、くっついています。この分子間力とは、物の分子と分子を密接させることで発生する、引き合う働きのことをいいます。
しかし、この分子間力は物同士が分子レベルで密着しなければ十分に発生せず、くっつくこともありません。例えば平らな木の板2枚を重ねてしっかり密着させても、くっつくまではいかないですよね。
多くの物は見た目の上で平らに見えても、分子レベルで見ると意外と凸凹しています。実際に物と物をくっつけようと思うと、この凸凹を埋める必要があるのです。
これを埋めて強力に密着させるのが、シールについている「粘着剤」の役割です。
シールがくっつくのは粘着剤が分子の凸凹を埋めているから
シールの場合は接着する面とシールの間の凸凹に、糊などの粘度ある、いわゆる「粘着剤」が入り込みます。この粘着剤があることで互いの凸凹が埋まり、ぴったりと密着することで接着面とシールが剥がれなくなるのです。
また粘着剤は、乾燥することでより強度が増します。シールの場合もこの粘着剤がついているので、貼ってすぐはまだ比較的剥がしやすいですが、時間が経つにつれ乾燥し、取れにくくなるのです。
結露して濡れている窓ガラスに紙がくっつくのも、この原理によるものです。この場合は水が粘着剤の役割を果たします。(ただし水の場合はすぐに流れだしてしまったりすることから、簡単に取れてしまいます。)
つまり、シール跡がついてしまうのは、粘着剤やついたシール部分をきれいに剥がしきることができずに跡が残ってしまうからなのです。
シール跡をきれいに取る方法は
そんなシール跡を取る方法の中には、有効なものがさまざまあります。ここでは、そんな方法をいくつかご紹介していきます。
ガムテープ・セロハンテープ
この方法は、シール跡のベタベタの部分が取れない場合に有効です。シール跡がベタベタする部分の上をガム・セロハンテープの粘着部分で叩いていけば、その粘着部分にベタベタがつき、取ることができるでしょう。
強力な跡ともなると少々取りにくいですが、そうでなければこの方法で取ることができます。手軽な方法なので、すぐ試せますよ。
ハンドクリーム
ハンドクリームをシールやシール跡の部分に塗り、しばらく放置します。するとベタベタの部分がハンドクリームの油分で浮き上がり、楽に取ることができます。
浮き上がってきたら、円を描くようにこすりましょう。これは、軽い力でも取ることができます。なるべく水っぽいものや、油分の多いハンドクリームの方が染み込みやすいので向いています。
消しゴム
文字を消すように、こすってシール跡を剥がしていきます。頑固なベタベタはハンドクリームと同様に円を描くようにこすれば取れやすいです。
ただし、この方法は強くこすって剥がすため、場合によっては傷ついてしまうことも。この方法を利用する際は、そのようなリスクも頭に置いておきましょう。
お酢
キッチンペーパーやティッシュに含ませ、シール跡にあてがったら上からラップで覆います。しっかり覆って、乾燥しないようにしましょう。10~20分ほど放置したらラップを取り外して剥がしていきます。
ただし、お酢を使う場合はシール跡が残っている部分の材質に注意しなければなりません。石素材の家具(大理石など)などにお酢を使うと悪くなってしまう可能性もあるので、気をつけておきましょう。
台所洗剤
お酢でダメな場合は、台所洗剤を使いましょう。お皿洗い用の中性洗剤で大丈夫です。
お酢と同じように、シール跡につけて10~20分待ちましょう。すると洗剤の界面活性剤の力で接着面の間にすき間ができ、剥がしやすくなります。
取り終わったら必ず水拭きしておきましょう。洗剤が残っていると、変色などのトラブルの原因になってしまいます。
シール剥がし剤
どうしてもシール跡が剥がれない場合は、市販のシール剥がし剤を使いましょう。これはホームセンターなどで購入することができます。
ただし、これは強力ですが、シール剥がし液で家具などを傷めることもあります。目立たない部分で確認してから使用しましょう。
ベタベタした部分だけが残っている場合はハンドクリームとお酢が効果的だといわれています。ハンドクリームだとガラス、プラスチック、木製と幅広く有効です。効果は材質によっても異なるので、まずは試してみましょう。
レック 強力 シール & フック 剥がし シール剥がし
シール跡を取るときのポイント
シール跡を取る際には、以下のポイントに注意するとより作業がしやすくなります。
ドライヤーであたためてみる
シールの粘度は、温度が上がると低下するのが特徴です。そのため、ドライヤーでよくあたためてから落とすと効果的。ただし、ドライヤーを近づけすぎると糊が溶けすぎて、逆に取れにくくなってしまうことがあります。
熱で接着面がゆるくなったら、すぐにドライヤーを止めましょう。また、熱に弱い家具などに使用すると傷むことがあるので注意してください。
また、ビンのシール剥がしに失敗したときなどは、温かいお湯につけて放置しておくだけでも効果的です。このお湯に1時間ほどつけたあと、こするだけで取れることもあります。
スクレーパーを使う
シールやシール跡剥がしには、専用のスクレーパーなどの道具があると便利です。これを使えば、頑固なシール跡をこそぎ落とすことができます。
このスクレーパーはカッターと似ているものですが、カッターだと家具などを傷つける可能性があるのでおすすめできません。またスクレーパーは刃先が鋭いので、使用するときは手を切らないように気をつけましょう。
なお、スクレーパーがなければプラスチック製の定規などでも代用できます。ただし、本来の用途ではないため、代用する際は慎重に作業するようにしましょう。
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ここまでご紹介してきた方法でも剥がせない、きれいにならない場合は、かなり強力にシール跡がくっついている可能性があります。これを無理に剥がそうとすると、逆に壁やガラスなどの貼り付いている部分が傷になってしまうかもしれません。
シール跡とは違い、傷などは取り返しがつきません。壁やガラスなどを安全かつ、きれいな状態に戻したいという場合は、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのがもっとも安心です。
弊社では、そんなハウスクリーニングの業者を24時間・全国対応でご紹介しています。いつでもお電話1本でお客様の要望・エリアにピッタリの業者をご提案、頑固なシール・シール跡をお掃除いたします。
頑固なシール汚れをしっかり解決したい!という方は、まずは一度お気軽にお電話ください。
プラスチックにシール剥がし剤は要注意
キッチン用品など、プラスチックについたシール跡を剥がしたいということも多いのではないでしょうか。ただし、プラスチック製品にシール剥がし剤を使う際は要注意です。
多くのシール剥がし液には、「ベンジン」や「テルペン」などの成分が含まれています。これらの成分は、プラスチックの表面を変質させたり、変色させたりするおそれがあるのです。
とくにスチレン系のプラスチックはこれらの成分に弱いといわれています。大切なものを傷めないよう、プラスチックのシール剥がしをする際は別の方法を取った方がよいでしょう。
一方、ポリプロピレンやポリエチレンはこれらに強いプラスチックといわれていますので、シール剥がし剤も使うことができます。プラスチックのシール跡を取るときは、まずは材質を確認しましょう。
まとめ
このコラムでは、シール跡の剥がし方について詳しく解説しました。シール跡は一気に取りきるのではなく、すこしずつ取り除くつもりで取っていきましょう。
シール跡の剥がし方はさまざまあるので、材質を見極めて使い分けることが大切。濡れてもいいもの、あたためても大丈夫なものはドライヤーなどで取れやすくしてから始めると剥がしやすくなります。
また、シール跡は早めに対策した方が剥がしやすいので、後回しにしておくのではなく、気付いたら剥がすようにしましょう。
とはいえ、頑固なシールやシール跡を無理やり剥がそうとすると、かえって貼り付いていた部分を傷つけてしまったり、変色させてしまったりすることも。傷などをつけずに、きれいな元の状態に戻したいのであれば、やはりハウスクリーニングのプロに依頼した方が安全です。
弊社では、そんなシール・シール跡剥がしのご依頼を24時間・365日お待ちしております。
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