大理石は美術館や劇場、おしゃれな飲食店などで使われているイメージがありますが、一般住宅でも使われることが多く、中には大理石を専門に扱っているメーカーもあるほどです。
ピカピカに光り、個性的な模様と幅広い色調を持った大理石。
そんな素敵な大理石を長持ちさせるため、掃除をすることが大切ですが、気を付けなければならないこともあります。今回は大理石の掃除方法をご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
まずは『大理石』を知る
大理石の掃除方法の前にまずは大理石について紹介します。
大理石とは、石灰石が変成作用(温度や圧力、化学条件などで再結晶作用をし、別の岩石に変形すること)を受けてできた岩石で、結晶質石灰岩とも呼ばれます。白地に美しい斑紋(はんもん)があるため様々な場所で活用されています。
3種類の大理石
ミカゲ石(花崗岩)
マグマが地下深くで固まることによってできた石です。過酷な環境でできたため、堅くて艶やかなので、すり減りや耐侯性に優れています。そのため外壁と内壁、床やカウンター、外構部分まで多くの場所で使われています。落ち着いたクールな色と斑点模様が特徴です。
大理石
岩灰石が熱と圧力で結晶化して、堅く変形した石が大理石になります。独特の美しい模様と多彩な色調があるため、家の内壁や床、カウンターなどに使われています。多くの商業施設でも使われています。原色に近い色と、雷のような模様が特徴的です。
石灰岩(ライムストーン)
貝や動物の死骸などが海底で積み重なって行くことでできた石です。そのため熱の影響を受けていないので柔らかく、吸水性が高いです。優しい色調と質感のため暖かな印象を与えます。そのため、内壁に使われることが多いようです。静かな海底でできた石らしく、優しく穏やかな色合いと、どこか神秘的な模様が印象的です。
大理石の掃除方法
次に大理石の掃除方法を紹介します。
天然大理石の場合
はじめて大理石掃除をする場合は、以下の方法で行いましょう。
用意するもの
・ドライヤー:水を乾かすために使います。
・噴射器:蓄圧型のものが望ましいです。洗剤や水を吹きかけるときに使います。
・洗剤:大理石の汚れ落としに大いに役立ってくれるでしょう。
・柔らかいブラシと目地用ブラシ:汚れ落としに使います。
・窓用の掃除機(ケルヒャーなど):汚水を取るときに活躍してくれます。
・マイクロファイバー:ナイロンやポリエステルなどでできた素材です。
・タオル:できれば柔軟剤入りのものが望ましいです。
掃除方法
①掃除機で細かい砂ぼこりやごみを吸い取ります。隅のほうは柔らかなアクリルのハケを使えば、大切な大理石にダメージを与えることもありません。タイルの目地や角、隅や巾木の上(床と壁のつなぎ目)も掃除をしましょう。
②中性洗剤(万能洗剤)をまんべんなく吹きかけます。吹きかけたら、その部分をマイクロファイバーや柔らかめのブラシで磨きます。デコボコ部分のすき間の汚れも取ることをしっかり意識して磨いて行きましょう。
③蓄圧型の噴射器で水をまんべんなく吹きかけて、窓用掃除機で吸い取ります。
④洗剤が残らないために、大理石を水拭きします。柔軟剤入りのタオルや、マイクロファイバーを使うとよいでしょう。
⑤最後にドライヤーで乾かして、作業完了です。
数週間に1度掃除をする場合
定期的に掃除ができる場合、数週間に1度掃除をすればよいでしょう、
①掃除機でゴミを吸い取ったあと、フロアワイパーにマイクロファイバーを取り付けます。大理石用の洗剤か、かなり薄めた中性洗剤をマイクロファイバーにまんべんなく付け、大理石を優しく拭きます。
②掃除が終わったらフロアワイパーに、水を硬く絞ったマイクロファイバーをセットして優しく拭いて終了です。
人口大理石の場合
人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とする人口素材です。天然大理石は水に弱いため水場に使えないため、キッチンの流しや洗面台、お風呂などにはこの人工大理石が使われています。
水場は定期的に掃除をする方がほとんどと思います。そのときの掃除方法を少しご紹介してみようと思います。
掃除の手順
①台所用中性洗剤を付けた柔らかなスポンジを使い、全体をまんべんなく拭きます。もし汚れが取れにくければ、クリームクレンザーなどを使ってみましょう。
②拭き終わったら水で洗剤を洗い流して、全体をまんべんなく乾拭きをします。
大理石掃除の注意点
大理石の掃除のときは以下のことに気を付けましょう。
天然大理石
天然大理石は傷付きやすいです。そのため、掃除機の吸い込み面にゴミが付いていないかしっかり確認をしてから掃除しましょう。また掃除機使用後は目と手を使って、ゴミがないかしっかりチェックをしましょう。
また水に弱いので、水をかけすぎないように注意する必要があります。水はしっかり拭き取って乾かすことが大理石を長く使うために重要なことと言えます。
人工大理石
水に強いため、天然大理石よりも強化した掃除で大丈夫そうな印象がありますが、掃除のときにたわしや磨き粉、シンナーやベンジンなどを使うことは絶対にやめましょう。
ピカピカの大理石は研磨で蘇る
大理石を長く使うと以前のような光沢が失われてしまいますが、大理石の掃除だけではつやを戻すことはできません。研磨をすればピカピカの大理石が蘇ります。
用意するもの
・電動工具:研磨パッドを取り付けて大理石を磨きます。
・大理石用ダイヤモンド研磨パッド:#800、#1500、#3000、#6000、#10000まで用意しますが、汚れが気になれば#400も用意しましょう。
養成テープや雑巾やペットボトル:必要に応じて用意します。
手順
①床を水拭きしてから養成テープで保護をします。
②工具の速度は最低速度に設定して研磨パッドを取り付けます。目が粗い順に#800~#10000と磨いて行きますが、傷や汚れがひどければ#400から始めましょう。
③1平米につき300mlほどの量の水をまきます。
④電動工具にスイッチを入れて、上から軽くおさえながら磨くようにしましょう。
⑤全体を磨いたらザラザラしなくなるまで雑巾で拭き、ドライヤーで乾かしましょう。磨きムラがあれば、再度同じパッドで磨きます。
⑥#800→#1500→#3000→#6000→#10000の順番に磨いて行き、#10000まで磨いたら完了です。
まとめ
このように天然大理石と人工大理石は似たようで違うものなので、使われる場所も掃除の方法も異なります。
とくに天然大理石を人工大理石と同じ要領で掃除をすると、水によるダメージを受けるので注意しましょう。自慢の大理石を長持ちさせるためにも、大理石の掃除は大切なので正しい方法で行い、自慢の大理石を維持しましょう。
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