今すぐ部屋のタバコ臭を消したい！誰でも簡単にできる匂い消し法5つ

タバコを吸っている人の近くを通り過ぎたとき、友人のちょっとしたタバコの匂いがついてしまうことってありますよね。タバコの匂いは取ろうとしても中々取れず、髪などについたときは1日中その匂いと過ごすことになってしまいます。

とくに衣類や髪の毛についてしまった匂いはイメージダウンにもつながりかねないので、人と会うときはなるべく早く消したいのではないでしょうか。そんなタバコの匂いを簡単に消すことができたらうれしいですよね。

このコラムでは、そんなタバコの匂い消しについて紹介していきます。すぐに実践できる方法ばかりなので、タバコの匂いでいやな思いをしている方は、今回紹介する方法を試しにやってみるのをおすすめします。

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タバコの匂いはどうして強烈なの？

そもそも、なぜタバコの匂いはあれほど強烈で、なかなか消えないのでしょうか。それは、タバコの煙に含まれる数千種類の化学物質の匂いが混ざり合っているからです。

2016年に厚生労働省が発表した【喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書】よると、タバコの煙は約5,300種類もの有害物質を含むんでいます。さらに、同じく厚生労働省の【平成１１－１２年度たばこ煙の成分分析について（概要）】を見ると、アセトアルデヒドやアンモニアやなど、匂いの原因になる物質も含まれていることがわかります。

これらの物質は「不快な匂いの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質」であるとして、環境省が特定悪臭物質に指定しています。
【悪臭防止法に基づく悪臭物質の規制基準】

このような物質がたくさん混ざり合うことによって、あの強烈な匂いが発生するのです。

大事なものがヤニで黄ばんでしまうかも

タバコを吸うことで生まれるデメリットは、健康被害や匂いだけではありません。室内でタバコを吸っていると、「ヤニ」という汚れが壁紙や天井にこびりついてしまいます。このヤニが非常に厄介な汚れであり、汚れが悪化してしまうと、自分では掃除できないひどい汚れになってしまうのです。

タバコの匂いの原因として挙げたタールは、非常に粘着性の強い植物樹脂です。そのため、一度壁に付着するとなかなか落ちないうえ、どんどん蓄積していきます。壁などに付着して固まると、黄ばんだヤニとして残ってしまうのです。

もし賃貸の壁を黄ばませてしまったら、退去の際に修理費を要求されるおそれもあります。お部屋の壁が黄ばみつつある場合は、なるべく早いうちにヤニを取り除くようにしましょう。壁のヤニ取りについては、「お部屋のタバコの匂い消し」の項目で解説しています。

服についてしまったタバコの匂い消し方法

タバコの成分が服の繊維に入り込んでしまうと、その服にタバコの匂いが移ってしまいます。たとえタバコを吸っていなかったとしても、居酒屋などの喫煙可能なお店などに行くと、衣服にタバコの匂いが染みついてしまうのです。

もし、服にタバコの匂いがついてしまった場合は以下の方法でタバコの匂いを消してみましょう。

重曹でタバコの匂い消しができる？

普段ご家庭でも使われている重曹には匂いを中和する力があるので、それを利用してタバコの匂いを消す方法もあります。ただ普通の洗剤で洗濯しただけではタバコの匂いが落ちないこともあるので、そういった状況で重曹を試してみるのがおすすめです。

重曹の使い方ですが、40℃くらいのぬるま湯でいっぱいにしたバケツに、重曹大さじ3杯と洗いたい衣服に合った洗剤を投入しましょう。その衣服を30分ほどつけておき、それが完了したら改めて洗濯します。その洗濯ですすぎの段階に入ったら、クエン酸を小さじ1杯ほど入れてみましょう。そうすれば、タバコの匂いが消えているはずです。

洗濯をする際には注意

洗濯機を使用して、衣服に付着したタバコの匂い消しを試みる方も多いと思います。タバコの匂い成分の多くは水溶性であるため、水洗いすれば匂いのほとんどが消えてくれるのも確かです。ですが、匂いが強いと別の衣服に匂い移りが起こることがあるので注意しましょう。

なお、洗濯をおこなわずに衣服からタバコの匂いを取り除きたいときは、蒸気を活用すればタバコの臭気物質を外に追い出せるかもしれません。スチームアイロンで服全体へ均一にスチームを当てたり、入浴直後の浴室にハンガーで一晩吊るしたりしておいたりすると、よほど染みついてない限りは匂いを取り除けるはずです。

身体についたタバコの匂い消し

タバコの匂いは、衣服以外にも皮膚や髪の毛へと付着します。たとえ衣類の消臭はできても、手や髪に付着した匂いも消せていないと意味がありません。匂いに敏感な方やタバコの匂いが苦手な方から悪印象を与えるおそれがあるため、すぐに消臭しておきましょう。

手についたタバコの匂いを消すには？

タバコを吸っている場合、それをもっている指にも匂いは付着してしまいます。タバコの匂いは水溶性なので、手を洗うことがシンプルな対処法ではないでしょうか。タバコを吸ったら、すぐに石鹸で手を洗う習慣をつけておきましょう。

もし外出先で匂いが移ってしまった場合は、除菌シートやウェットティッシュ、女性の場合だとメイク落としなどで手を拭くようにしましょう。タバコの匂いの原因であるタールには、油分を溶かすエタノールが効果的だとされているからです。

髪についたタバコの匂いを消す方法

髪についてしまったタバコの匂いは自宅で洗うのがベストですが、外出先では髪を洗うのは不可能です。そういうときには、ウェットティッシュで髪をポンポンと軽く叩き、乾いたハンカチなどで水分を拭き取っておきましょう。

なお間違った方法として、付着してしまったタバコの匂いをごまかすためにヘアスプレーやコロンを使用する方がいます。これをすると匂いが混ざってしまい、逆に悪化するおそれがあります。

お部屋のタバコの匂い消し

お部屋でタバコを吸っていると、たとえ換気していたとしても匂いが残ってしまうかもしれません。もしお部屋にタバコの匂いが染みついてしまったときは、どう対処すればいいのでしょうか。

壁

最初に触れたように、タバコの匂いは壁にも移ります。匂いだけでなくヤニ汚れも付着するため、室内でタバコを吸っていると、真っ白だったはずの壁が気づいたときには黄ばんでいた、なんてこともありえるでしょう。

壁に移ったタバコの匂いの取り方ですが、まずは消毒用エタノールを入れたスプレーと固く絞った水拭き雑巾を準備します。匂いが気になる場所にスプレーを噴射したあとに、用意した雑巾で拭いていきましょう。

軽度の黄ばみであれば、この方法で白い壁を取り戻せるかもしれません。ですが、長い時間をかけて強固になったヤニは非常にがんこなので、市販されている洗剤でも落とせないおそれがあります。その場合は、業者に壁紙の交換などを依頼しましょう。

カーテン

カーテンやカーペットは洗濯が面倒なので、タバコの匂いが付着しても放置してしまう方もいるかもしれません。そういったものに染みついてしまったタバコの匂いは、消臭に効果的といわれているクエン酸を活用したり、洗剤によるつけ置きを実践したりするのがよいでしょう。

カーペットの場合は、水100mlに対しクエン酸を小さじ1杯ほど混ぜたクエン酸スプレーを、匂いのする箇所に吹きかけましょう。そこからしばらく待ったあと、乾いた雑巾などで上から優しく叩いていけば、汚れと一緒に匂いも取れるはずです。

カーテンを洗う場合は、洗剤や柔軟剤などでしっかりつけ置きしてから洗うのが望ましいでしょう。カーテンは洗う機会が少ないので、月に１回つけ置き洗いをするのをおすすめします。詳しい洗い方は、「カーテンのお掃除はとっても簡単！3つの方法で『キレイ』は保てる 」を参考にしてください。

お部屋の消臭に使える道具

クエン酸以外にも、お部屋に残ったタバコの匂いを消臭できるものもいくつかありますので、それらを活用するようにしましょう。

コーヒーの出がらし

吸い終わったあとの吸い殻から出た煙によって、部屋全体に匂いが移る可能性も考えられるでしょう。その対策として、コーヒーを淹れ終わったあとに残るコーヒー抽出カスを活用するというものがあります。コーヒー抽出カスを灰皿に敷いておけば、吸い殻の火を完全に消してくれるだけでなく、匂いも取り除くことができて一石二鳥なのです。

脱臭機

部屋の匂いを取り除いてくれる「脱臭機」という装置を用いるのも有効です。この装置にはさまざまな種類が存在していますが、タバコの匂いを取るのに有効なのは、タバコの匂い成分を分解することで脱臭をおこなう「オゾン脱臭」でしょう。

消臭剤

もちろん、コンビニや薬局などで販売されている消臭剤や消臭スプレーを使用するのもよいでしょう。スーツやカーテンといった気軽に洗濯できない布類には、消臭スプレーで匂い消しをおこなうのもおすすめです。

消臭剤として、たとえば次のようなものはいかがでしょうか。

タバコ消臭元 ストロング パワフルEXクリーン

 

タバコの匂い対策用に開発された消臭剤です。アミノ酸系の消臭成分を含むため、アンモニアなどタバコが含む匂いに対して効果が期待できるでしょう。また消臭の効果と期間をろ紙の引き上げ高さによって調整できるタイプで、1か月半から3か月ほど効果は続きます。効果が薄くなったと考えたらろ紙を上げ下げすることシトラスアップルの香りを取り戻すことも可能です。

消臭を請け負ってくれる業者もいる！

じつは、お部屋の消臭をおこなってくれる業者があるのはご存知でしょうか？もし自分ひとりではなかなかお部屋の匂いを消臭できないときは、プロの清掃サービス業者に消臭を依頼してみるのをおすすめします。

プロに消臭を依頼すれば、特殊な技術で消臭をおこなってくれるでしょう。タバコの匂いだけでなく、これまでに蓄積されたさまざまな生活臭を一気に消してくれるので、快適な室内環境を手に入れることができるはずです。

まとめ

タバコの匂いを不快に思う方も少なくないため、もし髪や衣服に匂いが付着してしまったときは、早めに水洗いなどして匂いを取り除いておきましょう。このとき、匂い付きのコロンなどで匂いを消そうすると、逆効果になってしまうので注意が必要です。

また、お部屋に残ってしまったタバコの匂いは、消臭スプレーやクエン酸などを活用することで取り除くことができます。タバコの匂い以外も気になるときは、少々費用が必要になってしまいますが、脱臭機を使うことでそれらの匂いも一緒に消すことができるでしょう。

しかし、消臭剤を使ってもなかなか匂いが落ちないこともありえます。そういった場合には、業者にお部屋の消臭を依頼するのがよいでしょう。プロならではの技術と設備によって、これまで悩まされてきた匂いが簡単に消えてくれるはずです。