みなさんは、夏場のアウトドアや屋外作業中に「外にエアコンがあったらな……」と思ったことはないでしょうか。一度でもそう考えたことがある方は、スポットクーラーを持っていると便利かもしれません。スポットクーラーなら持ち運びをすることができるので、電気さえつなげられれば基本的にどこでも使用することができます。
スポットクーラーは、気軽にどこでも「冷風を肌で感じる」ことができる魅力的な商品です。お店や工場などで多く見られるスポットクーラーですが、家庭で使用しているという方は少ないのではないでしょうか。
しかし、スポットクーラーのなかには、一般家庭向けの製品も開発されています。賃貸の規約などが原因でエアコンを取り付けることができないという方でも、スポットクーラーであれば置くことはできるでしょう。
この記事では、スポットクーラーはどう選ぶべきなのかについてやエアコンとの違い、具体的なおすすめ商品などをご紹介しています。スポットクーラーに少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。家庭での使用はイメージしづらいかもしれませんが、本コラムで少しでも魅力を感じていただけたら幸いです。
目次
使用目的に沿ったものを選ぼう
スポットクーラーと一口にいっても、大きさや重量などはさまざまで、それぞれに適した使用目的が存在します。商品を選んでいくにあたって、使用目的にあわせた商品選びをすることがご自身に適したスポットクーラーを見つけ出すことにつながるのです。
スポットクーラーは冷えた空気を作り出し、その空気を吹き出し口から排出することができます。スポットクーラーの使用用途は実にさまざまなものがありますが、すべてにおいて共通していえるのが「冷やす」ということでしょう。ここで、ご自身の冷やす対象が「物」なのか「人」なのかについてを確認しておきましょう。
スポットクーラーで、「物を冷やしたい!」とお考えの方は、冷やす物の大きさについて確認してみてください。冷やそうと思っている物が小さなサイズであれば、向き調整がなくても問題ないでしょう。反対に、大きな物を冷やそうと考えている方は、向きの調整が可能で、パワーも強くないと効率よく冷やすことができません。
スポットクーラーを冷房器具として使うと、人を冷やすことになります。人を冷やすとなると、高さや向きが調整できるものの方が便利そうです。また、いろいろな場所で使用する場合は、頻繁に移動させることが考えられます。そのため、できるだけ軽く動かすことのできるキャスター付きのスポットクーラーを使うとよいでしょう。
上記のように「冷やす対象」を明確にしておくことで、スポットクーラーを選ぶ基準ができあがってきます。購入を決めた段階で、まずは「なにを冷やすのか」を考え、その対象にあった商品を選んでいくようにしましょう。
商品選びをするうえで「冷やす対象」を考えることも大切ですが、スポットクーラーの使用場所について確認しておくことも重要です。使用場所に適したサイズのスポットクーラーでないと、快適に使用していくことは難しくなってしまいます。屋内での使用を予定している方は、部屋の大きさについてもしっかりと確認しておくようにしましょう。
現在、スポットクーラーは多くの商品が販売されており、大きさや重量以外に、機能もさまざまなものがあります。吹き出し口の向き調整ができる機種や高さ調整ができる機種、なかには暖房機能も兼ね備えたスポットクーラーも存在しています。ご自身に適したスポットクーラーを見つけ出すためにも、使用目的を明確にしておくことをおすすめします。
スポットクーラーとエアコンは何が違う?
冷房器具と聞いたら、多くの方がエアコンを思い浮かべるのではないでしょうか。スポットクーラーとエアコンは、見た目は異なりますが、冷たい風を排出するという共通点を持っています。「空気を冷却する装置」であるこの2つは、どのような違いがあるのでしょうか。
ご家庭にエアコンを設置している方のなかには、「エアコンがあるからスポットクーラーは必要ない」と思っている方もいるかもしれません。しかし、エアコンとスポットクーラーの使用用途は異なり、お互いがメリット、デメリットを持っています。
スポットクーラーとエアコンは、似ていても異なる装置です。それぞれのメリット、デメリットについてまとめていくので、ぜひ参考にしてみてください。
【スポットクーラー】
スポットクーラーは、移動させることができる冷房器具です。壁や天井などに固定させる必要がないので、屋内と屋外の両方で使用することができます。冷風はホースをたどって排出されるため、一か所を集中して冷やすのに向いています。主に、物や人など、冷やしたいものに直接冷風を当てる形で使用されています。
スポットクーラーの主な使用用途は、人や物を冷やす際に使用されています。熱を持った物を早く冷やしたり、暑さ対策で人を冷やしたりするときに、対象に向けてしっかりと冷風を当てることができるのです。
メリット
・工事をする必要がない
スポットクーラーの場合、壁や天井に設置する必要がありません。移動式の本体を床に置いて使用するため、購入すればすぐに使用することができます。そのため、賃貸などが理由で、住んでいる部屋にエアコンを取り付けることが難しい方にはおすすめできます。また、「工事の手間を減らしたい」といった方にも、スポットクーラーは向いているのではないでしょうか。
・移動に便利
壁や天井に設置することになるエアコンは、設置された部屋でしか使用することができません。しかし、スポットクーラーの場合本体が移動式になっているので、屋内、屋外問わず基本的にどこでも持ち運ぶことができます。
「部屋の中でも外でも冷風を感じたい!」とお考えの方は、スポットクーラーが適しているでしょう。移動に便利なスポットクーラーですが、購入時に軽い商品を選ぶことでより持ち運びに適したものとなります。いろいろな場所で使用する方は、購入時に製品の重量を確認するようにしましょう。
・冷風を肌で感じられる
特定の部分を冷やすことに特化しているスポットクーラーは、エアコンに比べて冷風を感じやすいです。吹き出し口を自分に向け、直接冷風を浴びることができます。夏場のスポーツや仕事の後、「すぐに体を冷やしたい……」と思う方もいることでしょう。そういった方には、すぐに冷風を肌で感じることができるのでおすすめです。
・場合によってはコストを抑えられる
大きな部屋や、窓を常に開けているような部屋の場合、エアコンで室内を冷やそうとすると多くの費用が必要となります。そういった場合にスポットクーラーを使用することで、費用は安く済むのです。エアコンのように部屋全体を冷やすことには向きませんが、人や物に対して直接冷風を当てることで熱を冷やすことができます。
スポットクーラーは、エアコンの使用が難しい状況下で作業をおこなう方の冷房としても多く利用されています。「工場内の作業員の冷房を探している」という方や「外での作業中、冷たい風を浴びたい」とお考えの方は、ぜひスポットクーラーの購入をご検討ください。
デメリット
・室温が上昇する
使用中に部屋を閉め切っていると、部屋の中の気温が上昇してしまいます。スポットクーラーは排気装置も本体と一体型になっているため、その場で排熱をおこないます。結果的に、スポットクーラーから排出された熱により部屋の中が温まってしまうのです。できるだけ部屋の気温を上げないようにするためには、排気を外に逃がしてあげるように工夫しなければいけません。
また、スポットクーラーは使用している部屋の中すべての気温を下げることには不向きといえます。屋内での使用を考えている方は、室内の気温上昇に注意しましょう。室温をあげないためにも、排気を逃がすためには、排気ダクトなどを併用することをおすすめします。
・作動音が大きい
本体に排気機能も内蔵しているスポットクーラーは、使用中の音が大きいです。家庭用エアコンの室外機から聞こえる程度の大きさの音が発生します。使用中の音が気になる方は、注意が必要となるでしょう。
【エアコン】
エアコンは冷房や暖房、除湿といった複数の機能をもち、室内の空気を調整する装置です。また、家庭で使用されているタイプのほとんどは、室外機がセットで取り付けられています。スポットクーラーのように一部分を冷やすためというよりも、部屋の空気全体を冷やして涼しく過ごせる環境を作ることを目的として使われている装置です。
メリット
・部屋全体を冷やせる
エアコン本体と排気機能が別になっているエアコンは、部屋の中を冷やすのには適しています。エアコンが部屋の中で冷風を排出し、室外機が排気を外へと逃がしてくれるため、部屋の中の気温はどんどん下がっていきます。「部屋全体を冷やしたい!」という方には、スポットクーラーよりもエアコンの方が適しているでしょう。
・一年を通して使用できる
エアコンの場合は、冷房のほかに、暖房、除湿といった機能をあわせ持つ機種が多いです。スポットクーラーにも暖房機能を持つものはありますが、商品数は少ないです。夏場は冷房、冬場は暖房といったように、一年を通して使用できるというのは、エアコンのメリットといえるでしょう。
デメリット
・工事が必要
エアコンの場合は、室外機とセットで設置する必要があるため、取り付けには工事が必要です。そのため、エアコン本体の費用だけでなく、設置時の工事費まで発生してしまいます。また、工事を禁止している賃貸などもあり、そういった場合はエアコンを取り付けることができないかもしれません。
・移動できない
工事をして壁や天井に固定するエアコンは、設置した場所でしか使用することができません。別の部屋で使用する場合は、新たにエアコンを取り付ける必要があります。気軽に使用場所を変えることができないというのは、エアコンのデメリットといえるでしょう。
・場合によってはコストがかかる
換気を連続しておこなっているキッチンなどでは、空調が効きづらくなってしまいます。そういった場所でエアコンの使用を続けると、なかなか涼しくならないばかりか、多くの電気代がかかってしまうのです。エアコンを使用するときは、できるだけ部屋を閉め切ることを意識するようにしましょう。
スポットクーラーとエアコンには、上記のような特徴があります。人や物を部分的に冷やしたいのであればスポットクーラーを使用し、部屋全体の空気を調整したいのであればエアコンを使用することをおすすめします。この2つは、使用場所や環境によって使い分けることが大切です。
スポットクーラーのお掃除方法
スポットクーラーを長く使用していくためには、定期的なメンテナンスが必要です。スポットクーラーを使用していると、ホコリが溜まったりカビが発生したりしてしまいます。
そういった汚れは、スポットクーラー本来の力が発揮できなくなる原因となります。また、冷風を人に当てたときにスポットクーラーにこびりついてしまっているカビが体のなかに入ると、体調不良の原因ともなりかねません。だからこそ、スポットクーラーを使用するときは定期的な掃除が必要なのです。
これから、スポットクーラーの掃除にはどんなものがあるのかをご紹介していきます。購入してから安心、安全に長く使っていくためにも、スポットクーラーのメンテナンス方法についても確認してみましょう。なお、製品によって方法は異なるので、掃除の際には取扱説明書に沿っておこなうようにしましょう。
【スポットクーラーの掃除方法】
スポットクーラーの掃除をおこなう際には、パーツごとに分けて掃除していくようにしましょう。ほとんどの製品が、本体、フィルター、タンクといったように分解することができます。この3つに要点を絞って、掃除方法をご紹介します。
本体
スポットクーラーを工場内や屋外といった汚れの付きやすい場所で使用していた場合は、本体の表面の汚れが気になるのではないでしょうか。スポットクーラー本体の掃除には、よく絞った布と乾いた布を使用します。初めによく絞った布で汚れを拭き取り、仕上げに乾拭きをおこなうようにしてください。
またスポットクーラーの内部はファンやモーターなどのパーツが組み込まれており、これらに水がかかることは故障の原因となります。そのため、使用時もメンテナンス時も本体に水がかからないように気を付けなければなりません。掃除をおこなう際は、布の水気を充分に切ってからおこなうようにしましょう。
フィルター
スポットクーラーが空気を取り込む際に、小さなゴミやホコリが入ることを防ぐ役割を持つのがフィルターです。フィルターにはホコリが溜まりやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。使用環境によってはカビが発生することも考えられるので、1週間~2週間に1度を目安にして掃除をおこなうようにしましょう。
まずは本体からフィルターを取り外します。取り外したフィルターは、きれいな水かぬるま湯で流しながら洗ってください。流すだけでは取り除けない汚れが見られる場合は、柔らかいブラシで優しくこするようにして洗いましょう。洗い終わったら、日陰で充分に乾かしてから再び装着します。
本体からフィルターを取り外す際には、取扱説明書を参考にしながらおこなってください。無理に外そうとすると、故障や破損の原因となります。
タンク
タンクは、スポットクーラーから排出される水を一時的に貯めておく役割を持っています。そのため、ただ水を捨てているだけだとタンクの中に水垢やカビなどが発生してしまうのです。タンクが不衛生な状態となると、異臭を発する場合があります。そうならないためにもタンクは定期的に洗って、常に清潔な状態を保つようにしましょう。
しかし、タンクの形状上、掃除が難しい場合があります。タンクの中身まで掃除することが難しいようであれば、使わないときは乾燥させておくと水垢やカビが発生しにくくなります。
上記のようなメンテナンスを定期的におこなうことが、スポットクーラーを長持ちさせることにつながります。しかし、長年使用していくと内部のファンなどにもホコリが溜まっていきます。そういった細かいところの掃除をするには、より本格的な分解が必要です。
製品を分解して掃除をするのは、専門的な知識も必要となるのでご自身での対応は難しいでしょう。無理をして分解すると、組み立てることができなくなってしまうことも考えられます。そのため、より細かい掃除をおこなう際には、エアコンのクリーニングを取り扱っている業者に依頼するようにしましょう。
エアコンの掃除をおこなってくれる業者の方は、豊富な知識を持っているので安心して作業を任せることができます。業者を選ぶ際は、スポットクーラーの掃除をした実績があるかどうかを基準にして選んでいくことをおすすめします。
【見た目がすっきり!】スポットクーラーのおすすめ4選
家庭での使用を考えている方は、できるだけ小さくてシンプルなものの方が適しているかもしれません。工場やお店で使用されているスポットクーラーは大型のものが大きく、移動用のキャスターが付いていたとしても持ち運びには適さないものもあります。せっかく購入するのならば、快適に使用していける機種を選んでみてはいかがでしょうか。
スポットクーラーにはダクトと呼ばれるパーツがあります。ダクトとは、大きなホースのような形状をしたもので、これがあることで細かな風向きの調整などがおこなえるようになります。しかし、ダクトが付いていると見た目はすっきりとした印象ではなくなってしまうため、人によっては難点となるかもしれません。
家庭用スポットクーラーには、ダクトが付いているものと付いていないものがあります。ダクトが付いていないものは、見た目がすっきりしてサイズがコンパクトになりやすいという特徴を持っています。しかし、一点に集中して冷風を当てることは難しくなります。より集中的にに冷風を当てたいという方は、ダクト付きの商品を選ぶようにしましょう。
これから、スポットクーラーのなかでもコンパクトなサイズで、一般家庭での使用に向いている商品についてご紹介します。持ち運びも簡単にできるような機種を中心にとりあげていくので、ぜひ参考にしてみてください。
トヨトミ スポット冷暖エアコン ホワイト TAD-2218W(W)
本体サイズが44㎝×32㎝×69㎝で、本体重量は約26.0㎏のスポットクーラーです。比較的小さなこの商品は、持ち運びにも適しているスポットクーラーといえます。そのため、リビング、寝室、子ども部屋などさまざまな場所で使用していくことができるでしょう。
このスポットクーラーは、冷房としての機能だけではなく、暖房、除湿、送風機能の4つを兼ね備えているので、一年を通して使用できる商品となっています。多くのスポットクーラーが冷房のみなのに対して、これほどの機能を持つスポットクーラーは数少ないでしょう。
スポットクーラーのデメリットとして室温の上昇がありますが、この商品ならば室温の上がり方を最小限に抑えることができます。本体の背面に2つのダクトを装着することができるので、装着したダクトから給気と排気をおこなうことで屋外から給気して屋外へと排気が可能になっているのです。
エアコンと同等の機能を搭載しているので、簡易的な冷暖房としてはうってつけの商品となっています。賃貸規約などが原因でエアコンの設置を諦めていた方には、適しているスポットクーラーといえるのではないでしょうか。
エスケイジャパン 冷風機 SKJ-ST20
この商品は、冷気ダクトが搭載されているので「一点を集中して冷やしたい!」とお考えの方におすすめできる商品です。製品サイズは47.6㎝×35.8㎝×78.0㎝で重量約24㎏となっています。軽量のため、簡単に持ち運ぶことができるスポットクーラーです。
また運転中に排出される水を貯めるためのタンクにセンサーが搭載されており、水位が多くなると自動で蒸発させることができます。この構造をノンドレン式といい、これが採用されている機種は、排水の処理という手間を省くことができます。処理を忘れて水があふれてしまうというトラブルを防止することにもつながるのではないでしょうか。
スポットクーラーを使用していくうえで、「排水の処理を定期的にするのは面倒だ」と思う方は、この商品をおすすめします。この商品は温風を作り出すこともできるので、冬場の冷えた手足を直接温めるという使い方もできます。
ナカトミ(NAKATOMI) SAC-1800N ライトブルー
業務用のスポットクーラーがコンパクトサイズになって販売されているのが、この商品です。製品サイズは47.5㎝×27.5㎝×61㎝で重量23㎏となっています。これだけでも充分持ち運びには便利な大きさなのですが、この商品にはキャスターが付いているのです。そのため、押すだけで移動させることができます。
冷風を排出するダクトは360度回転するので、好きな角度に調整可能です。物に対して使用する場合でも、吹き出し口を自由に設定することができるので利便性は高いといえるでしょう。また、この商品には異常加熱を検知するセンサーもついているので、安心して使用していくことができます。
移動の際に持ち上げる必要がないこの商品は、いろいろな場所でスポットクーラーを使用したい方には、とくにおすすめします。本体上部に取っ手が付いているというのも、持ち運び時には嬉しいポイントとなるのではないでしょうか。
温冷風扇なごみ AHC-107-A
スポットクーラーを選ぶうえで価格を重要視している方もなかにはいることでしょう。そういった方におすすめできるのが、この商品です。スポットクーラーのなかでも低価格で購入することができるので、「あまり高い商品は買えない……」といった方には適した商品となります。
本体サイズは30.5㎝×30.4㎝×75.8㎝で重量は6.9㎏です。キャスターも付いているため、持ち運びは楽におこなうことができます。いろいろな場所で使用していきたいと思っている方や、とにかく軽い製品を探していた方にもおすすめできる商品といえるでしょう。
価格面から機能性を心配している方もいるかもしれませんが、このスポットクーラーは、冷風、送風、温風、温風+加湿という多くの機能を持っています。一年を通して使用していけるこの商品は、低価格ながらも優れた機能性をもっている商品です。
【排気方向を指定できる!】スポットクーラーのおすすめ2選
スポットクーラーのなかには、複数のダクトが付いている、排熱ダクト付きの商品が存在します。排熱ダクトが付いているスポットクーラーは、排気方向を自分で決めることができます。スポットクーラーの排気は温度が高いです。熱い風を好きな方向へ逃がすことができるというのは、排熱ダクト付きスポットクーラーの最大の利点といえるでしょう。
また、排熱ダクトに別売りの延長ダクトを取り付けることで、排気を遠くに逃がすこともできるようになります。そのため、周辺の気温を上げることなく使っていくことが可能です。
これから、排熱ダクト付きのスポットクーラーのなかでも、とくにおすすめできる商品をご紹介します。少しでも興味がある方は、ぜひ確認してみてください。
ナカトミ(NAKATOMI) 排熱ダクト付スポットクーラー(自動首振り) N407-TC
本体サイズが40㎝×43㎝×82㎝で重量40㎏という大きなスポットクーラーです。サイズと重量からして、持ち運びにはあまり適していないので、工場などの常にスポットクーラーを使用する場所で使いやすくなっています。製品自体は大きいですが、足元にはキャスターが付いているので、移動の際には負担を減らしてくれるでしょう。
この商品は、ドレンホースにより直接排水することができます。排水処理の手間を減らすことができるのも、この商品の利点です。
この商品をご覧になって、サイズの大きさから「電気代が高そう……」とお考えになった方もいるのではないでしょうか。じつはこの商品を1時間使用した場合の電気代は、約23円となっています。ご自身の使用目的と照らし合わせ、一度の使用でどれほどコストがかかるのかを計算してみてください。
[山善] スポットクーラー 【工事不要】 業務用 冷風ダクト200度回転 排熱ダクト付 20Lドレンタンク 除湿水排水 キャスター付き 排熱ダクト付スポットエアコン(単相100V) YS-422D
この商品もサイズが40㎝×47㎝×88.5㎝で重量43㎏という大き目なサイズとなっています。排水を貯めておくタンクの容量は20Lとなっていますが、ホースを標準装備としているので直接排水することも可能です。
冷風ダクトを上下左右で約100度動かすことができるので、幅広い範囲で風を当てることができます。排熱ダクトも約40度の調整が可能です。操作方法はダイヤル方式で、直感的に分かりやすく、簡単に使用することができるでしょう。ボタンの種類は「切」「弱」「強」の3種類のみで、初心者でも安心して操作できます。
この商品には、オプション品として専用の延長ダクトが用意されています。「排気をできるだけ遠くに逃がしたい」という方は、延長ダクトとの併用も視野に入れて考えてみてください。
まとめ
冷たい風を排出するという共通点を持つエアコンは、スポットクーラーとは異なるものです。スポットクーラーは、部分的に人や物を冷やすことに向いていて、エアコンは部屋の空気全体を調整することに向いています。お互いにメリット、デメリットを持っており、使用場所や環境によって使い分けることが大切です。
スポットクーラーを購入する際は、「冷やす対象」はなんなのかを確認しておくようにしましょう。部分的に冷やすことに向いているスポットクーラーは、人を冷やすこともあれば物を冷やすこともあります。スポットクーラーの使用目的を明確にし、それに沿った商品選びをすることでご自身にあった商品を見つけることにつながるでしょう。
また、冷やす対象によって使用場所も異なるので、どういった環境で使用していくのかも確認しておくことをおすすめします。屋内での使用を考えているのであれば、部屋の大きさをしっかりと測っておくと安心です。
購入したスポットクーラーを安心、安全に長く使用していくためには、定期的なメンテナンスは必須となります。掃除をする時は、本体、フィルター、タンクに分けて進めていきましょう。取り外し方や詳しいメンテナンス方法については、付属の取扱説明書に記載されています。故障や破損を防ぐためにも、取扱説明書に従って掃除をおこなうようにしてください。
使用していくなかで細かい部分に汚れが確認できるようになったら、スポットクーラーのクリーニングをしてくれる業者に依頼して掃除をおこないましょう。細部までの掃除は本格的な分解が必要となるので、個人でおこなうことはおすすめできません。無理をして組み立てられなくなるおそれもあるので、プロの力を借りるようにしてください。
エアコンクリーニングを依頼できる業者や料金
依頼できる業者や料金について、詳しくは「生活110番」の「エアコンクリーニング」をご覧ください。
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