
シエンタがバッテリー上がりを起こしたら、ジャンプスタートでエンジンを始動させましょう。シエンタにはガソリン車とハイブリッド車がありますが、バッテリー上がりの原因はどちらもバッテリーの電力不足です。そのため、解決するためにはまずエンジンを始動させるだけの電力を与えなければなりません。
ジャンプスタートとは、車にバッテリーを始動させるぶんの電気を供給する対処法です。本記事で3種類の方法について解説しますので、状況に応じて適した方法を選択しましょう。
また、ジャンプスタートだけではバッテリーの電力不足解消にはなりません。ジャンプスタートのあとにはしっかりとバッテリーの充電をおこないましょう。
目次
ジャンプスタートをおこなう前に確認しておきたいエンジンがかからない原因
シエンタのバッテリー上がりを疑う理由は、エンジンがかからなくなってしまったからではないでしょうか。しかし、シエンタのエンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がり以外にもあります。
ちょっとした不注意やキーの不調が原因という可能性もあるので、以下をよく確認してから適切な対処をしましょう。
シフトレバーの位置とブレーキペダルを踏んでいるかどうか
シエンタのエンジンをかける際には、シフトレバーをP(パーキング)に入れておかなくてはなりません。駐車した際に、レバーを動かしてしまっていないか確認してみましょう。
また必ずではありませんが、ブレーキペダルを踏んでいないとエンジンがかからない場合もあります。一度ブレーキペダルを踏みながらエンジンをかけてみましょう。
キーの電池切れ
スマートキーの電池が切れていてもエンジンはかかりません。エンジンスイッチでエンジンをかけるシエンタは、キーと車両で電波のやりとりをしています。その通信によって車両はキーが車内にあることを認識してエンジンをかけられるようになっているのです。
しかし、キーの電池が切れていると通信が途切れてしまうため、車両はキーの存在を認識できません。その結果、エンジンをかけることができなくなるのです。
ブレーキペダルを踏みながらキーのトヨタマークをエンジンスイッチに触れさせてみましょう。メーターの鍵のマークが緑色に点灯したらエンジンがかかります。
なお、キーの電池が消耗している場合は、エンジンを止める際にメーターの警告灯が点灯するなどのサインが出るはずです。エンジン停止時に異常がなかったか思い出してみましょう。
ハンドルロック
ハンドルロックは盗難防止のための機能で、キーがない状態でハンドルを回すとロックがかかってエンジンが始動しないようになります。
ハンドルを左右どちらかに回しながらエンジンスイッチを押してみましょう。ロックが解除されてエンジンがかかるでしょう。
上記の3つのような症状に当てはまらない場合は、バッテリー上がりの可能性があります。ジャンプスタートの方法を覚えて、適切な対処をおこないましょう。
シエンタのバッテリー上がりはジャンプスタートで対処
シエンタのバッテリー上がりは、ガソリン車でもハイブリッド車でもジャンプスタートで対処することができ、その方法は大きくわけて3種類あります。
周囲にシエンタと同じ12Vの電圧のバッテリーを積んでいる車がいる場合は、救援車になってもらうよう依頼して、力を借りる方法がよいでしょう。
人通りの少ない場所では救援車が見つからない場合もあります。そのときは、ジャンプスターターを使ってひとりで対処することも可能です。ジャンプスターターの詳細は後述しますので、そちらを参考にしてください。
上記の2種類のように自分で作業をおこなうのが不安という場合は、業者に依頼するという方法もあります。どのような業者に依頼することができるのかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
対処法①救援車の力を借りる
救援車がいる場合は、ブースターケーブルを使って電力をわけてもらいましょう。ブースターケーブルは赤と黒の2本がセットになっていて、故障車と救援車のバッテリーをつなぐために使います。ケーブルがつなげる距離まで2台の車を近付けて、以下の順番でケーブルをつなぎましょう。
2.赤色のケーブルのもう片方を救援車のプラス端子につなぐ
3.黒色のケーブルを救援車のマイナス端子につなぐ
4.黒色のケーブルのもう片方を故障車のエンジンの金属部分につなぐ
最後がマイナス端子ではなくエンジンの金属部分なのは、作業中に火花が散って火災が発生するリスクを減らすためです。また、順番やつなぐ端子を間違えるとショートするおそれがあります。上記の順番をしっかり守って作業しましょう。
ケーブルをつなぎ終えたら、救援車のエンジンをかけて5分ほど待ちます。このとき、救援車のシフトレバーをPに入れてアクセルペダルを踏むとエンジンの回転数が上がるので、効率よく電力の供給ができるでしょう。
救援車のエンジンの回転数を上げた状態を保ったまま、今度は故障車のエンジンをかけます。無事にエンジンが始動したら、ケーブルを外しましょう。
ケーブルを外すときは、つないだときとは反対の順番になります。最後まで間違いのないように気を付けて作業をおこなってください。
対処法②ジャンプスターターを使う
ジャンプスターターとは、バッテリーにエンジンを始動させるための電力を供給するための機器です。ブースターケーブルに似た赤と黒のケーブルとセットになっています。前述したようにひとりで使うことができるのがメリットです。
ブースターケーブルの使い方と同様に、ケーブルの接続ミスはショートの原因になるので注意して作業してください。使い方は以下の通りです。
まずはバッテリーにケーブルをつなぎます。赤のケーブルをプラス端子、黒のケーブルをマイナス端子につなぎ、ケーブルとジャンプスターター本体をつなぎましょう。
ジャンプスターターの電源を入れて約1分放置したのち、故障車のエンジンをかけます。エンジンがかかったら、ジャンプスターターの電源を切ってマイナス端子から先にケーブルを外しましょう。
対処法③業者に依頼する
前述の2種類の方法には、道具が必要です。自分で作業をすることが不安なときはもちろん、道具を用意できなかった場合も業者に依頼してバッテリー上がりを解消しましょう。
バッテリー上がり解消を依頼できる業者はひとつではありません。バッテリー上がりに特化したサービスをおこなっている業者と車のあらゆるトラブルに対応しているロードサービスがあるのです。
バッテリー上がりに特化したサービスをおこなっている業者は、その場で対処してもらったぶんの費用のみが必要で、対象者はバッテリー上がりを起こした人全員です。誰でも同じ価格で同じ対応を受けることができます。弊社で業者のご紹介をおこなっていますので、お困りの際はご利用ください。
そしてロードサービスは、JAFなどのように個人的に会員になるタイプと任意保険に付いているタイプがあります。どちらも年会費や保険料というかたちでトラブル発生の有無にかかわらず支払いが発生します。
しかし、ロードサービスに加入していればバッテリー上がりに無料で対処してくれることが多いので、事前にトラブルに備えておきたいという方にはおすすめです。
ジャンプスタートのあとはバッテリーの充電を
ご紹介した方法を正しくおこなえば、シエンタのエンジンをかけることはできます。しかし、ジャンプスタートはあくまでも応急処置なので、バッテリーの電力が完全に復活したわけではありません。
バッテリーを復活させるためには、ジャンプスタートをおこなったあとに充電をおこなう必要があります。充電方法は大きくわけて2種類あるので、以下を参考に実践しやすいほうを選択しましょう。
充電方法のひとつは、走行することです。車には、エンジンが始動することによって稼働するオルタネーターという発電装置が搭載されています。そして、オルタネーターで発電された電力はバッテリーに蓄えられてエンジンの始動や電装品の稼働に使われるのです。
オルタネーターの発電量はエンジンの回転数に応じて変化します。時速50~60kmのスピードで30分以上走行して、バッテリーの充電をおこないましょう。
もうひとつの方法はガソリンスタンドなどで充電してもらう方法です。信号が多い場所などでは30分以上スピードが落ちないようにして走行するのは難しいでしょう。近くのガソリンスタンドまで移動して充電を依頼することをおすすめします。
ハイブリッド車は救援車に不向き
バッテリー上がりを起こしたシエンタがガソリン車でもハイブリッド車でも、ジャンプスタートで対処することは可能です。しかし、お手持ちの車がハイブリッド車だった場合、救援車になるのはおすすめできません。
ガソリン車とハイブリッド車はバッテリーの構造が異なります。ガソリン車がひとつのバッテリーでさまざまな電力を補っているのに対して、ハイブリッド車にはふたつのバッテリーがあるのです。
高電圧の駆動用バッテリーでモーターを動かしてエンジンを始動し、補機バッテリーでハイブリッドシステムを起動させたり電装品を稼働させたりします。
上記のように、ハイブリッド車はエンジン始動の際に高電圧のバッテリーが始動します。しかし、故障車に必要なのはエンジンを始動させるだけの電力です。万が一高電圧の電気がバッテリーに直接流れてしまったら、バッテリーに大きな負荷がかかり故障するおそれがあります。
そのようなトラブルが発生すると、ハイブリッド機能が使えなくなり車を修理しなくてはならない状態になるので、救援車にはしないことをおすすめします。
バッテリー上がりの原因と対処法
バッテリー上がりの対処法とあわせて覚えておきたいことがあります。それは、再発防止の対策方法です。バッテリー上がりのおもな原因は電気の使い過ぎと充電不足です。どのようにして対策すればよいのか覚えておきましょう。
電気の使い過ぎ
バッテリーの電力はエンジンを動かすほか電装品にも使われますが、基本的にはオルタネーターの働きにより大量の電力を消費しても車が止まることはありません。
しかし、ライトなどを消し忘れたまま長時間車を放置していると、オルタネーターが稼働しない間に電力を使い過ぎてしまうので、バッテリー上がりが起こるのです。
車を降りるときは電装品の電源がすべてオフになっていることを確認してから鍵を閉めて車を離れましょう。
充電不足
オルタネーターはエンジンが始動しなければ動きませんが、何もしなくてもバッテリーの電力は自然放電により減っていきます。使用頻度が低い車は、十分な充電がされないまま少しずつ電気を放出し、やがてバッテリー上がりを起こすのです。
月に一度くらいでよいので、時速50~60kmのスピードで30分以上走行してバッテリーの充電をおこなう習慣を付けましょう。
バッテリーは寒さに弱い
雪が積もるような地域にお住まいの方は、気温が低い日にも注意しなくてはなりません。バッテリーにはバッテリー液と呼ばれる液体が入っているのですが、気温が低くなるにつれて性能が落ちてしまいます。気温が0度を下回ると、本来の80%以下の性能しか発揮できなくなるのです。
冷気の当たらない場所に車を停めるなどの工夫をして、できるだけバッテリーが冷えないような対策をしましょう。
バッテリー上がりをくり返す場合は交換が必要
一時的な電力不足によるバッテリー上がりは、ジャンプスタートで対処して充電をおこなえば十分回復するでしょう。しかし、何度もバッテリー上がりをくり返す場合は、バッテリーの寿命が近付いているサインかもしれません。
バッテリーの寿命は、車の乗り方によって大きく変わりますが、一般的には2~3年といわれています。3年以上バッテリー交換をおこなっていない場合は、寿命を疑ったほうがよいでしょう。
そして、バッテリーの寿命が原因でトラブルが発生している場合は、ご紹介した方法で対処してもすぐにまたトラブルが再発するおそれがあります。早めに新しいバッテリーに交換することを検討しましょう。
まとめ
シエンタのバッテリー上がりは、ジャンプスタートで対処することができます。しかし、エンジンがかからなくなる原因はバッテリー上がり以外にも考えられるので、ご紹介した症状に当てはまるかどうか確認してみましょう。
確認した結果バッテリーが上がっていた場合は、3種類の対処法のうち、自分の状況に適した方法を選択して実践してください。
そして、バッテリー上がりは再発防止のために対策をおこなうことも大切です。電装品の電源を切ったり車の使用頻度を少し高くしたりするだけでよいので、取り入れていきましょう。
ただし、対策をおこなっていてもバッテリー上がりが起こる可能性はあります。自分で対処できない状況でバッテリー上がりが起こったときは、弊社にご相談ください。
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