
アルトのバッテリー上がりを解消するには、ジャンピングスタートを試すか、バッテリーの寿命を過ぎていたら、バッテリーを交換しましょう。バッテリーの寿命は2年から3年です。使用のしかたや使用頻度にもよりますが、バッテリー上がりを頻繁にするようであれば、交換をおすすめします。
ジャンピングスタートとは、エンジン始動に必要な電気を外部からわけてもらい、エンジン始動する方法です。しかし、バッテリーの寿命が近い場合、ジャンピングスタートでエンジン始動できてもバッテリー上がりが起きやすいです。そのため、古いバッテリーを使っている場合は、バッテリー交換がおすすめです。
この記事でご紹介するジャンピングスタート、バッテリー交換の手順を参考に、アルトのバッテリー上がりを解消しましょう。また、バッテリー上がりの原因についても知り、予防のためにお役立てください。
アルトがバッテリー上がり!エンジンを始動する2つの方法
アルトがバッテリー上がりした場合、エンジンを始動する2つの方法があります。それは、ジャンピングスタートと、バッテリー交換です。ジャンピングスタートとは、エンジン始動に必要な電気を、救援車や携帯装置からおぎなう方法です。
しかし、バッテリーの寿命が近い・切れている場合は、ジャンピングスタートではなくバッテリー交換をしたほうがよいです。なぜなら、寿命が近いバッテリーはバッテリー上がりが起きやすく、ジャンピングスタートで一時的にエンジンを始動するよりも、バッテリーを交換したほうがよいからです。
バッテリーが古くない場合はジャンピングスタートの方法を、バッテリーが古い場合はバッテー交換の方法をご覧ください。
ジャンピングスタートの方法
【ブースターケーブルと救援車を使う方法】
ジャンピングスタートのやり方で一般的なのは、ブースターケーブルを使ってバッテリーが上がった車(故障車)とバッテリーが上がっていない車(救援車)をつなぐ方法です。救援車として使用できる車は、アルトと同じ12Vバッテリーの車です。
ブースターケーブルをつなぐ際には、故障車と救援車のエンジンを停止しておいてください。最初に赤いケーブルを取り出し、バッテリーのプラス端子同士をつなぎます。このとき、故障車、救援車の順番につなぐことが重要なポイントです。
次に、黒いケーブルをつないでいきます。黒いケーブルは、救援車のマイナス端子と故障車のエンジン周りの金属部分に接続します。このとき、救援車のマイナス端子から先に接続してください。2本のケーブルをつなげたら、救援車のエンジンを始動してしばらく待ちます。その後、故障車のエンジンが始動できるか確認しましょう。
ジャンピングスタートが成功したら、ブースターケーブルを外します。エンジンマウントのボルト、救援車のマイナス端子、救援車のプラス端子、故障車のプラス端子の順番でブースターケーブルを外してください。ジャンピングスタート後はバッテリーの電気が十分でないため、しばらく車を走らせて充電しましょう。
【ジャンプスターターを使う方法】
ジャンプスターターとは、エンジン始動に必要な電気を供給する携帯装置です。ジャンプスターターの使いかたは商品によって異なるので、付属の取扱説明書にしたがってください。基本的には、ジャンプスターター本体と故障車のバッテリーを2本のケーブルでつなぎ、電源を起動し、電気を流します。
ジャンプスターターでエンジンが始動したら、ブースターケーブルと救援車を使う方法と同じように、しばらく車を走らせてバッテリーを充電してください。
バッテリー交換の方法【適合バッテリーの選びかた】
アルトに取り付けられる適合バッテリーを選ぶためには、搭載されているバッテリーの型番を調べましょう。バッテリー型番は一般的に、バッテリーの上部や側面に記載されています。バッテリー型番の見かたは、アイドリングストップ車と非アイドリングストップ車で異なります。
【アイドリングストップ車の場合】
アイドリングストップ車のバッテリー型番の見かたを、「K-42R」と記載されている場合で解説します。この場合、Kはサイズ、42は性能ランク、Rは端子の位置が右であることをあらわします。適合バッテリーを探す際には、サイズと端子の位置が同じ商品を選んでください。
【非アイドリングストップ車】
非アイドリングストップ車のバッテリー型番の見かたを、「38B19R」と記載されている場合で解説します。この場合、38は性能ランク、Bは短辺の長さ、19は長辺の長さ、Rは端子の位置が右であることをあらわします。適合バッテリーはこの4点のうち、性能ランク以外の項目が一致する商品です。
バッテリー交換の方法【交換手順】
自分でバッテリーを交換する場合、新しいバッテリーのほかに、端子を外すためのスパナと、安全のために着用するゴム手袋と保護メガネを用意します。また、バッテリーを交換する際には、カーナビや時刻などの設定がリセットされます。設定をリセットしたくない方は、バックアップ用の電源装置も用意しておきましょう。
バッテリーを交換する際には、車のエンジンは停止させてください。準備ができたら、古いバッテリーを取り出します。マイナス端子、プラス端子、固定金具の順に取り外し、古いバッテリーを取り出してください。
そして、新しいバッテリーを置き、固定金具、プラス端子、マイナス端子の順に取り付けていきます。バッテリーが交換できたら、エンジンをかけて異常がないかを確認してください。
バッテリー交換を業者に依頼する場合、作業料の相場は1,000円から1,500円程度です。自分でバッテリーを購入すれば、かかる費用は基本的には作業料のみです。
自分で対処できないときはJAFやロードサービスに連絡
ここまででジャンピングスタートとバッテリー交換の方法をご紹介してきましたが、自分で対処するのが難しいときは、JAFや自動車保険のロードサービスに連絡し、救援を依頼しましょう。JAFや自動車保険のロードサービスの契約をしていない方は、バッテリー上がりに出張対応している修理業者を利用してみてはいかがでしょうか。
思いあたることは?アルトのバッテリー上がりで考えられる原因
アルトのバッテリー上がりを解決できたら、バッテリー上がりの原因に目を向けてみましょう。ここでは、車のバッテリー上がりの原因として多い例をあげていきます。思い当たる項目がある方は、同じ原因でまたバッテリー上がりが起きないよう、注意してください。
電気の消費が多い
バッテリー上がりの原因としてもっとも多いのは、バッテリーの電気を消費しすぎてしまうことです。車にはさまざまな機能がありますが、とくに、ヘッドライト、エアコン、パワーウィンドウ、ワイパーは電気を多く消費します。
バッテリーが寿命を迎えた
この記事のはじめのほうでもお伝えしたように、古いバッテリーの使用はバッテリー上がりの原因となります。バッテリーは商品によって使用期限が異なりますが、車の乗りかたや環境などで、使用期限より早く寿命を迎えることもあります。
長期間車に乗っていない
長期間車に乗っていない状態も、バッテリー上がりにつながります。なぜなら、車は走っていないときや電飾機器を使っていないときでも、わずかな電気を放電しているからです。
バッテリー上がりと思いきや……ほかの部品の故障も
上記の原因に思い当たりがない場合や、バッテリー交換後すぐバッテリー上がりが起きた場合は、ほかの原因が考えられます。例として、スターターモーターや燃料噴射ポンプの故障などがあげられます。バッテリー上がりの原因がわからないときは、ディーラーや整備業者に点検を依頼しましょう。
知っておこう!アルトのバッテリー上がり予防法
さきほどの『思いあたることは?アルトのバッテリー上がりで考えられる原因』でご紹介したバッテリー上がりの原因をふまえて、ここではバッテリー上がりの予防法をご紹介いたします。今後バッテリー上がりに悩まされないために、ぜひお役立てください。
電気消費を抑える
バッテリーの電気消費量を抑えるための工夫として、エアコンは風量を弱い状態で使用することをおすすめします。室内温度を上げる・下げるために最初は風量を強くしても、ある程度の温度になったら、風量を弱くしておくと、電気消費量を抑えられます。
また、電気消費によるバッテリー上がりはエンジン停止時に起きやすいです。エンジン停止時のエアコンや電飾機器の使用や、降車時のライトの消し忘れには要注意です。
定期的にバッテリーを点検する
バッテリーの寿命は、車の乗りかたや環境などで変化します。そのため、バッテリーの寿命によるバッテリー上がりを防ぐには、定期的にバッテリーを点検するとよいです。バッテリーの点検はディーラーや整備業者に依頼でき、業者によっては無料で点検してくれることもあります。
自分で点検する際には、バッテリーの液量と電圧を確認しましょう。液量はケースの側面から確認できます。液量の減り具合をしめすラインを見て、液量が下のラインより低い場合は、補充が必要です。
電圧については、車バッテリー用の電圧計測器で測ります。エンジン停止時の電圧は、正常であれば12V以上ですが、劣化すると電圧が低下します。12V以下の場合は、車バッテリー用の充電器で充電するか、バッテリーを交換しましょう。
長期間車に乗らないときはマイナス端子を外しておく
車に乗らない方は、バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。マイナス端子を外しておくことで、自然放電を防ぎます。しかし、マイナス端子を外すことで、カーナビや時刻などの設定がリセットされてしまいます。リセットしたくない方は、月に数回車を走らせるようにしてください。
バッテリー上がりの兆候!こんな症状が起きたら注意
バッテリー上がりの前によく起きる症状として、ヘッドライトが以前より暗くなったり、パワーウィンドウの開閉スピードが遅くなったりすることがあげられます。また、エンジンがかかりにくくなったりすることもあります。
このような症状を感じたときは、バッテリー上がりが起きるかもしれません。電気を消費しすぎている場合には走行や充電器で充電したり、バッテリーを点検して寿命が近いと判断した場合には早めにバッテリーを交換したりしましょう。
まとめ
アルトのバッテリー上がりを解消するには、ジャンピングスタートを試すか、バッテリーが古い場合にはバッテリーを交換しましょう。ジャンピングスタートには、ブースターケーブルと救援車を使う方法と、ジャンプスターターを使う方法があります。バッテリーを交換する場合は、古いバッテリーの型番を確認し、適合するバッテリーを購入するようにしてください。
バッテリー上がりの原因として多いのは、電気の消費が多いことや、バッテリーの寿命などがあげられます。そのため、バッテリー上がりを予防するためには、電気消費量が多い機器の使用を控えたり、定期的にバッテリーを点検・メンテナンスしたりするようにしましょう。
また、運転頻度が少ないことも、バッテリー上がりの原因となることがあります。長期間車に乗らない方は、バッテリーのマイナス端子を抜いておくことで、バッテリーの放電を抑えられます。しかし、バッテリー上がりに気をつけていてもバッテリー上がりしてしまった場合は、ロードサービスやバッテリー上がりに対応できる修理業者を利用しましょう。
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