
デリカD5のバッテリー上がりが何度も起こる場合は、早めにバッテリーを交換しましょう。バッテリー上がりは電力の過剰消費や充電不足のほかに、バッテリーの劣化によっても発生します。
劣化したバッテリーは修理しても元に戻らないので、新しいものに交換するのが最適なのです。トラブルが起こりやすい古くなったバッテリーを使い続けることがないように、本記事でバッテリーの選び方や交換方法についての情報を身に付けましょう。
また、一時的なバッテリー上がりには交換とは別の対処法があります。そちらについても詳しく解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
バッテリー交換の必要性は劣化のサインで確認
デリカD5のバッテリーが劣化している場合は、バッテリー上がりが起こる前にバッテリーが弱っているサインがみられます。以下の条件に当てはまる場合は、バッテリーの交換が必要になので、「バッテリーの選び方」とあわせてご参照ください。
・エンジンがかかりにくい
バッテリーが弱るとエンジンをかけようとした際に、モーターの音が弱々しかったりなかなかエンジンがかからなかったりする場合があります。そのため、早めに交換したほうがよいでしょう。
・電装品の動きが悪い
バッテリーの電力はエンジン始動のほかにライト類やエアコン、オーディオ、パワーウィンドウなどに使われます。電装品の動きが悪くなったときは、交換のタイミングだと考えてもよいでしょう。
・クラクションの音が弱い
クラクションも電装品と同様に、バッテリーの電力を使用します。バッテリーが弱っていると音が小さくなるので、クラクションを使用した際にいつもより静かだと感じたら交換を検討しましょう。
・バッテリー液が濁っている
バッテリーには、バッテリー液と呼ばれる液体が入っています。本来は無色透明なのですが、劣化が進むと色が濁ります。バッテリー液が濁ってきたら、早めの交換がおすすめです。
・使用年数が長い
バッテリーの寿命は、一般的には2~4年といわれています。しかし、乗り方や使用頻度などによって変わるので一概に何年で寿命が来るということはいえません。
ただし、長期間使用していればそのぶん寿命が近付いて劣化している可能性は高いので、3年を目安に定期的に交換を検討したほうがよいでしょう。
上記のような症状がみられなかった場合は、電力の過剰消費や充電不足による一時的なバッテリー上がりだと考えられます。「バッテリー上がりの対処法にはジャンピングスタート」を参考に、自分に合った方法で対処してみましょう。
バッテリーの選び方
バッテリーの交換をおこなう際に重要なのは、デリカD5に適合するバッテリーを購入することです。バッテリーにはさまざまな種類があり、車種によって適合するものが異なります。
合わないものを購入してしまうと、車に設置できなかったりバッテリーに負荷がかかってすぐに壊れてしまったりするおそれがあるのです。バッテリーの種類を確認するポイントと選び方を知って、適合するものを購入しましょう。
型番を調べよう
車のバッテリーには数字やローマ字が書かれていて、それぞれサイズや性能などをあらわしています。たとえば、「90D23L」の場合は、「90」は性能「D」と「23」はサイズ「L」は端子の位置です。
この中で「D」「23」「L」の部分は、古いものと同じ種類を選ばなくてはなりません。大きさや端子の位置が違うものは接続できなかったり、所定の場所に収まらなかったりするおそれがあるからです。
そして、「90」の部分は同じか少し上であれば問題ありません。数字が大きくなるにつれて性能が高くなるのですが、高すぎるものはかえってバッテリーに負担がかかります。少し性能をよくしたいという場合は、お店の方に相談して限度を見極めて選択しましょう。
また、ちょうどよいものが見つからなくても性能が低いものは購入しないほうがよいです。大きな負担がかかるわけではありませんが、パワーが足りないのですぐにバッテリー上がりを起こすおそれがあります。何度もバッテリーを交換しなければならなくなってしまうので、適切な種類を選ぶようにしましょう。
値段の相場
バッテリーの料金相場は、約8,000~20,000円と幅が広いです。値段の違いは、おもに性能の差です。性能がよいものは値段が上がります。また、アイドリングストップ車用のバッテリーは、非対応のものに比べて少し高めの金額になっています。
ただし、安いものは性能が悪いというわけではないので、性能と値段のバランスを考えてよいと思うものを購入しましょう。
バッテリーの交換方法
バッテリーの交換には、スパナを使用します。ホームセンターや通販などで購入できるので、用意しておきましょう。そして電気が通るものを扱うので、安全のためゴム手袋と保護メガネを着用して作業をおこなってください。手順は以下の通りです。
1.エンジンを切る
エンジンがかかっている状態では、感電してしまいます。エンジンはオフにして、作業中に
始動しないようにしておきましょう。
2.ケーブル端子を外す
バッテリーのプラス側とマイナス側にそれぞれケーブル端子が付いています。まずはマイナス、次にプラスの順で外しましょう。
3.金具を外す
バッテリー本体は金具で固定されているので、スパナを使って取り外します。
4.バッテリーを交換する
古いバッテリーを取り出し、軽く掃除をしたら新しいバッテリーを同じ場所にセットしましょう。
5.金具を取り付ける
先ほど外したのと同じ金具を使って、新しいバッテリーを固定します。スパナを使ってずれないようにしっかりととめておきましょう。
6.ケーブルを接続する
最後にケーブル端子を接続します。このときは、外すときと逆のプラスから順につないでいきましょう。
ケーブルの脱着は、つなぐ順番を間違えると作業中にショートするおそれがあります。最悪の場合火災が発生する危険性もあるので、慎重に作業をおこないましょう。
バッテリー交換の際の注意点
ケーブル端子の接続以外にも、交換時に注意しておくことがあります。それは、バッテリーをしっかりと固定しておくことです。走行中の車は揺れるので、ケーブルの接続があまかったり本体がしっかりと固定できていなかったりすると、ケーブルが外れたりバッテリーが傾いたりするおそれがあります。
取り付けの際に軽く揺らしたりケーブルを引っ張ったりして緩みやずれなどがないか確認しておきましょう。
また、必ずではありませんが、バッテリー交換をおこなうことでナビやオーディオのメモリーが消えてしまうことがあります。必要な情報がある場合は、メモリーのバックアップをおこないましょう。
メモリーバックアップ用の機器は通販などで購入可能です。バッテリーに直接つなぐタイプや電池タイプなどさまざまな種類があるので、自分が使いやすいと思うものを持っておきましょう。
バッテリー上がりの対処法にはジャンピングスタート
デリカD5のバッテリー上がりで劣化のサインがみられない場合は、ジャンピングスタートで対処することができます。ジャンピングスタートとは、バッテリー上がりを起こした車に外部からエンジンをかけるぶんの電力を供給する方法です。
ジャンピングスタートをおこなう方法は3種類あります。道具を使う方法もあるので、必要なものや手順を知って、自分の状況に適した方法を実践しましょう。
対処法①ブースターケーブルを使う
ブースターケーブルとは、バッテリー上がりを起こした車と正常に機能するもう1台の車のバッテリーをつなぐために使う赤色と黒色のケーブルです。近くに電力をわけてくれる車がいる場合は、この方法を試してみましょう。
まずは2台の車を近付けて、バッテリーにケーブルをつなぎます。つなぐ順番は以下の通りです。間違えるとショートするおそれがあるので、正しい順番でつなぎましょう。
1.バッテリー上がりを起こした車のプラス端子に赤色のケーブルをつなぐ
2.救援車のプラス端子に赤色のケーブルの反対側をつなぐ
3.救援車のマイナス端子に黒色のケーブルをつなぐ
4.バッテリー上がりを起こした車のエンジンの金属部分に、黒色のケーブルの反対側をつなぐ
このとき、作業中に火花が散るなどのトラブルが起こりにくいように金属部分への接続をおすすめしています。
ケーブルをつなげたら、救援車のエンジンをかけましょう。約5分放置したら、救援車のレバーをパーキングに入れてアクセルを踏み、エンジンの回転数を上げます。
そのまま、バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかけましょう。エンジンがかかったらジャンピングスタート成功です。救援車のエンジンを切ってケーブルを外しましょう。
ケーブルを外すときは、上記の4~1の順で外します。つけたときとは逆の順番になるので、間違えないように注意しましょう。
そして、バッテリー上がりが再発しないようバッテリーの充電をおこなってください。ジャンピングスタートは応急処置なので、バッテリーの電力が完全に復活したわけではありません。エンジンがかかったら30分以上走行して充電をおこなう必要があるのです。
対処法②ジャンプスターターを使う
ジャンプスターターとは、バッテリー上がりを起こした車にエンジン始動に必要なで電力を送る機械です。救援車が不要なので、自分ひとりしかいなくても対処することができます。手順は以下の通りです。
ジャンプスターターは、赤色と黒色のケーブルがセットになっています。まずは赤色のケーブルをプラス端子につなぎ、それから黒色のケーブルをマイナス端子につなぎましょう。バッテリーにケーブルをつないでから、本体をつなぎます。
しっかりとつないだら、ジャンプスターターの電源をオンにして約1分待ちましょう。そして、バッテリー上がりを起こした車のエンジンを始動させて、無事にかかれば成功です。
ジャンプスターターの電源をオフにして、黒色のケーブル、赤色のケーブルの順でバッテリーから外しましょう。
ブースターケーブルを使う方法と同様、ジャンプスターターを使った対処法も応急処置です。バッテリー復活のために30分以上走行して、充電をおこないましょう。
対処法③ロードサービスや業者を利用する
ブースターケーブルやジャンプスターターなどの道具が手元にない場合は、プロの力を借りるのが最適です。ロードサービスや業者に相談して対処してもらいましょう。
ロードサービスには、個人で加入して会員になるタイプと任意保険付帯のタイプがあります。いずれも年会費や保険料が必要となりますが、バッテリー上がりの対処であれば、無料で対応してくれるところがほとんどです。
ただし、無料対応のサービスを受けられるのは会員のみです。非会員は時間や場所などに応じて異なる費用がかかります。ロードサービスに未加入もしくは加入しているかどうか忘れてしまったという方は、業者を利用するのがおすすめです。
業者利用であれば、トラブルが起こったときのみ料金が発生します。加入状況を確認する必要もないので、いつどこでバッテリーが上がってもだれでも利用することができるでしょう。
バッテリー上がり対応の業者がわからなくても、弊社がご紹介いたしますので、もしものときはご相談ください。
バッテリー上がりの原因と対策
バッテリーが上がるおもな原因は、電力の過剰消費や充電不足です。車のバッテリーは、通常走行中にエンジンの回転数に応じて発電装置が稼働して絶えず充電されるため、電装品を使用しながらでも止まることなく走り続けることができます。
しかし、停車中や渋滞などはエンジンの回転数が低くなるため、発電量が減ってしまうのです。そのタイミングでエアコンやヘッドライトなどの電装品を長時間使い続けていると、発電量は消費電力を下回ります。その結果、バッテリー上がりが起こるのです。
また、車を降りるときに室内灯やハザードランプなどを消し忘れたままにするのもバッテリー上がりの原因になります。停車中・渋滞中・降車時の電装品の状態に注意しましょう。
そして、車の使用頻度が低い方は充電不足に注意が必要です。前述の通り、車は走行してエンジンが始動することにより発電装置が稼働し、バッテリーの充電をおこないます。そのため、車に乗る機会が少ないと、バッテリーの充電ができません。
バッテリーの電力は、なにもしなくても自然放電で減ってしまいます。定期的に30分以上は走行して、充電をおこなうようにしましょう。
車を安全に乗り続けるために定期的な点検を
ここまでにご紹介した対処法やバッテリー上がりを起こさないための対策は、やり方や注意点を覚えれば誰にでもできるものです。しかし、内部の部品の劣化や故障は、トラブルが発生するまで素人にはわからないことが多いでしょう。トラブルを未然に防ぐために、年に一度は車の点検をおすすめします。
車検では、保安基準を満たしているかどうかの検査しかおこなわないため、部品の劣化などは詳しく調べません。安全に車に乗り続けるために、整備業者などに依頼して定期的なメンテナンスを心がけましょう。
まとめ
デリカD5のバッテリー上がりは、一時的なトラブルの場合とバッテリーの劣化が原因の場合があります。一時的なものはジャンピングスタート、劣化したものはバッテリー交換で対処しましょう。
また、電力の使い過ぎなどで一時的にバッテリーが上がってしまった場合は、ジャンピングスタートで対処したあとに、バッテリーの充電をおこないましょう。バッテリーが劣化していない場合は、対策をすれば防げることもあります。電装品の使い方を考えたり定期的な点検をおこなったり、できることから対策をはじめましょう。
ただし、どれだけ対策をしていても、絶対にバッテリー上がりが起こらないようになるというわけではありません。突然バッテリーが上がってしまったときは、弊社にご相談ください。
いつも自分で対処ができる状況とは限りません。弊社にお電話いただければ、迅速に対処できるお近くの業者をご紹介いたします。早朝や深夜などでもご相談対応は可能です。お気軽にお問い合わせください。
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