
「最近バッテリー上がりがよく起こっている……」という場合、バッテリーが寿命を迎えているおそれがあります。バッテリーが寿命を迎えたときには、新しいものと交換することで解決できます。
ただ、「寿命かどうかわからない」「交換方法がわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ゴルフ6でバッテリー上がりの原因が寿命かどうかを判断する方法や、バッテリーの交換方法についてご紹介します。さらにバッテリー上がりを解消する方法やバッテリー上がりが起こらないよう日頃からできる対策もご紹介します。
目次
ゴルフ6のバッテリー上がりは寿命によるものなのか
バッテリー上がりの主な原因のひとつに、バッテリーが寿命を迎えていることが挙げられます。まずは、バッテリー上がりの寿命の見極め方・寿命以外のバッテリー上がりの原因についてご紹介していきます。
バッテリーの寿命かどうか見極めるには
バッテリーの寿命は2~4年といわれています。ただし、車の乗り方によって劣化スピードは異なり、場合によっては4年以上持つ場合もあります。そのため、使用年数だけではなく、車の状態からも寿命かどうかを判断するとよいでしょう。
バッテリーの寿命が近いと、以下のような症状が現れます。ご自身の車を確認してみてください。
・スターターモーターの回転が弱い
・ライトの明るさが安定しない
・パワーウインドウの反応が鈍い
・バッテリー液が濁っている
・バッテリーの電圧が低い
・バッテリー液の比重が低い
なお、バッテリー液とは、バッテリーの中に入っている液体のことです。バッテリー液は、通常は無色透明をしています。しかし、バッテリーが劣化するとバッテリー内の極板が剥がれ、バッテリー液が濁ってきます。そのため、バッテリー液が濁ってきたらバッテリーが劣化しているといえるでしょう。
また、電圧や比重が低下するとバッテリーが劣化しているおそれがあります。電圧や比重を確認するためには、専用の測定機器が必要になります。もし、お持ちでない方は、ガソリンスタンドや整備工場で測定してもらうことが可能なので、一度見てもらうとよいかもしれません。
また、バッテリー上がりの原因が寿命だった場合は、バッテリーを新しいものと交換する必要があります。バッテリーの交換方法は、のちほどご紹介します。
バッテリーの寿命が原因でないのなら…
バッテリー上がりの原因がバッテリーの寿命でない場合は、以下のような原因が考えられます。
ライトや電気機器の使いすぎ
ライトや、オーディオ・エアコン・カーナビなどの電気機器を使いすぎると、バッテリー上がりを起こすおそれがあります。なぜなら、電気機器を使いすぎると、電力不足となることがあるからです。
バッテリー上がりの大きな原因のひとつとして、電力の消費量が充電量を上回ることがあります。電力は、エンジンをかけることによって充電され、ライトや電気機器によって消費されます。そのため、ライトや電気機器を使いすぎると電力が足りなくなり、バッテリーが上がってしまうのです。
長時間車に乗っていない
長時間車に乗っていないときも、電力不足となりバッテリー上がりが起こるおそれがあります。じつは、車のエンジンをかけていないときでも時計やナビ機能を保つために電力が消費されているのです。そのため、長期間車を走らせないと、充電がされていない状態で電力を消費し続けるため、バッテリーが上がるおそれがあります。
バッテリー液が少ない
バッテリー液は、時間が経つにつれて電気分解や蒸発によって減少します。バッテリー液が減少すると、バッテリーが劣化してバッテリー上がりにつながってしまうおそれがあります。
ゴルフ6のバッテリー上がりの原因が寿命だったら
ゴルフ6のバッテリー上がりの原因がバッテリーの寿命なら、新しいものと交換する必要があります。そこで、以下からはバッテリーの交換方法について詳しくご紹介します。
バッテリーの交換をしよう!バッテリーの選び方
バッテリーを交換するためには、まずバッテリーを購入しなければなりません。バッテリーを購入するときは、どれを選んでもよいわけではなく、ご自身の車と適合したものを選ぶ必要があります。
ご自身の車と適合したバッテリーは、古いバッテリーのラベルを確認することで確かめることができます。ラベルには、数字とアルファベットが書かれた文字列が書かれていますが、それによって端子の位置・性能・バッテリーサイズがわかります。
たとえば、ラベルに「40B19L」と書かれていたときは、40が性能ランク、Bがバッテリーサイズ、19がバッテリーの長さ、Lが端子の位置となります。少なくとも、末尾(B19Lの部分)が同じものでなければエンジンルーム内に収まらないので、バッテリーを購入する際は確認してみてください。
バッテリー交換に必要な道具と手順
バッテリー交換をおこなうときは、新しいバッテリーと端子を取り外すためのスパナが必要です。ほかにも、手を汚さないための手袋や、万が一火花が散ったときに目を痛めないためのゴーグルも用意するとよいでしょう。
必要なものを準備したら、まずバッテリーについている端子を取り外します。端子にはナットが付いているので、スパナを使ってナットを外せば端子を取り外すことが可能です。
このとき、端子はマイナス端子、プラス端子の順に取り外してください。順番を間違えると火花が散って、引火して火事になるおそれがあるので、安全のためにも順番は守っておこないましょう。
また、プラス端子を取り外しているときは、スパナを車体に当てないように気をつけてください。車体に当てると、火花が散るおそれがあります。
端子を取り外したら、バッテリー取り付け金具を取り外し、バッテリー本体を持ちあげて外します。古いバッテリーが外れたら、向きに気をつけながら新しいバッテリーを設置し、取り付け金具を固定してください。そして、スパナを使ってプラス、マイナスの順で端子を取り付けていけば作業完了です。
今後ゴルフ6のバッテリー上がりを起こさないための対策
ここからは、バッテリー上がりを起こさないための対策についてご紹介していきます。バッテリー上がりを防止するためにも、以下のことを試してみてください。
車の電気機器を使いすぎない・つけっぱなしに注意する
バッテリー上がりを起こさないためには、車のライトやオーディオ・エアコンなどの電気機器を使いすぎないことが大切です。
先ほどもご説明したとおり、電気機器の使用は電力を消費するため、使いすぎると充電量が足りなくなってバッテリーが起こるおそれがあるのです。バッテリー上がりを防ぐためにも、ライトのつけっぱなしや電気機器の使いすぎには十分に注意しましょう。
定期的に車を走らせる
バッテリー上がりを防止するためには、定期的に車を走らせることが大切です。車を走らせることでバッテリーを充電することができるからです。
バッテリーの充電は、エンジンをかけた状態でもおこないますが、車を走らせるとより効率的におこなわれます。そのため、短時間で充電するためにも、定期的に車を走らせるとよいでしょう。週に一度でも30分~1時間程度車を走らせれば、バッテリー上がりを防止することができるでしょう。
バッテリーのメンテナンスをこまめにする
バッテリー上がりの原因のひとつに、バッテリー液が減ったことが挙げられます。そのため、バッテリー上がりを防ぐためには、定期的にバッテリー液を補充することが大切です。
バッテリーには、「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」という印が書かれており、その間にバッテリー液の水面があれば適量です。LOWER LEVELよりも水面が低い場合は、カー用品店やネットショップで購入できるバッテリー補充液を入れてあげましょう。
また、このほかにもバッテリーの寿命にいち早く気付くために、バッテリーの点検をおこなうことも重要です。冒頭でご説明したように「電圧」「比重」「バッテリー液が濁っているか」を確認するとよいでしょう。
もしまたゴルフ6のバッテリー上がりが発生したら
バッテリー上がりの対策をしていても、バッテリー上がりが起こってしまうこともあるかもしれません。その場合は、以下のような対処法を試してみてください。
ジャンプスタートで解消する
ジャンプスタートとは、ほかの車や充電器などを使ってエンジンをかける手段のことです。ジャンプスタートには、ほかの車に協力してもらう方法と充電器を使う方法の2種類のやり方がありますが、まずはほかの車に協力してもらう方法についてご説明します。
【準備するもの】
エンジンの始動に協力してくれる車・ブースターケーブルを用意してください。ブースターケーブルとは、ほかの車と故障車のバッテリーをつなげてエンジンを始動させるためのケーブルです。
エンジンの始動に協力してくれる車は、ゴルフ6と同じ電圧のバッテリーを搭載している乗用車を選んでください。バッテリー上がりは、故障車と同じ電圧の車にしか協力してもらうことができません。車の電圧は、乗用車は12V、トラックやバスなどの大型車は24Vとなっているので、協力してくれる車はゴルフ6と同じ乗用車でなければならないのです。
また、ハイブリッド車に協力してもらうのは避けてください。ハイブリッド車のバッテリーを借りようとすると、バッテリーの構造が違うためにハイブリッド車が故障してしまうおそれがあります。そのため、ハイブリッド車以外の乗用車に協力してもらってください。
【エンジンの始動方法】
協力してもらう車とブースターケーブルを用意したら、お互いの車をできるだけ近づけ、ボンネットを開けて救援車のエンジンを切ってください。
そして、両方の車のバッテリーを、ブースターケーブルによってつなげていきます。このとき、ケーブルのつなげ方には正しい手順があります。手順は以下のとおりです。
1.故障車のプラス端子に赤のケーブル
2.救援車のプラス端子に赤のケーブル
3.救援車のマイナス端子に黒のケーブル
4.故障車のエンジンにある金属部分(エンジンを吊り下げている金属のフック)に黒のケーブル
順番を間違えると大きく火花が散るおそれがあります。もし火花が散ってバッテリーの近くの水素ガスに引火すると、火災につながるおそれがあるので、必ず順番を確認してからおこなってください。
ブースターケーブルをつなげたら、救援車のエンジンをかけてください。このとき、AT車の場合はパーキング・MT車の場合はニュートラルに入れ、サイドブレーキはかけた状態にしておきましょう。
そして、アクセルを踏んでエンジンの回転数を上げてから、回転数を高く保った状態で2分ほど充電します。そうすることで、電力供給時に救援車のバッテリーの電力が足りなくなってバッテリー上がりが起こることを防止できます。
2分経過したら、故障車のエンジンをかけましょう。上手くエンジンが始動すれば成功です。エンジンがかかったら、黒・赤の順でケーブルを取り外したら作業完了です。
このとき、エンジンがかかったからといって、すぐに切ってしまうのは避けてください。ジャンプスタートをおこなった直後は、バッテリーの充電量がほとんどない状態になっているので、すぐにエンジンを切ると再びバッテリーが上がることがあります。
そうなることを防ぐためにも、30分~1時間ほど車を走らせて十分に充電させてからエンジンを切ってください。
ジャンプスターターで解消する
次に、「ジャンプスターター」というバッテリーの充電器を使ってエンジンを始動させる方法を見ていきましょう。救援車が周りにいなくても、ジャンプスターターさえあれば、エンジンを始動させることができます。
まず、付属のケーブルを故障車のバッテリーに赤・黒の順でつなげてください。そして、ジャンプスターター本体にもケーブルをつなげた後、電源を入れてエンジンを始動させてください。エンジンがかかったら、黒・赤の順でジャンプスターターを外せば作業完了です。
エンジンが始動した直後は、バッテリーを充電するために30分~1時間ほど車を走らせてからエンジンを切ってください。
バッテリー上がりの業者やロードサービスに依頼する
「ジャンプスタートをおこなう道具を持っていない」「自分でジャンプスタートをおこなうのは大変そう」というときは、バッテリー上がりの業者やJAFや任意保険などのロードサービスにバッテリー上がりの解消を依頼するのがおすすめです。
弊社では、全国各地にあるバッテリー上がりを解消する業者をご紹介しています。24時間365日受付対応していて、電話1本で駆け付けることが可能です。ゴルフ6のバッテリー上がりにお困りの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
まとめ
ゴルフ6のバッテリー上がりの原因には、寿命・電力の使い過ぎ・長時間車に乗っていない・バッテリー液の減少といったものがあります。
バッテリー上がりを防止するためには、電力を消費するライトや電気機器を必要以上に使わない・定期的に車を走らせる・メンテナンスをおこなうなどの対策が有効です。
万が一、対策をおこなってもバッテリー上がりが起こってしまったときには、ジャンプスタートでエンジンを始動させてください。もし、自分でのジャンプスタートが難しければ、JAFや任意保険などのロードサービスを使用するか、バッテリー上がりを解消する業者に依頼するとよいでしょう。
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