
バッテリー上がりが起こると、エンジンがかからなくなってしまいます。そうなるとすぐに車を使うことができないため、「バッテリー上がりをできるだけ防ぎたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事は、ホンダ車のフリードがバッテリー上がりを起こしたときの解消方法をお伝えします。フリードをお持ちの方は、以下の記事を参考にしてバッテリー上がりを防いでください。
フリードのバッテリー上がりは何が原因?
まずはフリードのバッテリー上がりの原因について4つご説明します。今後バッテリー上がりを防止するためにも、以下の内容に当てはまっていないか確認してみてください。
【1】長い間車に乗っていなかった
長い間車に乗っていないと、バッテリー上がりを起こすおそれがあります。なぜなら、車に乗っていない間でも、電力を消費するからです。
そもそもバッテリー上がりは、充電量よりも電力の消費量が上回って電力不足になることで起こります。バッテリーの充電はエンジンがかかった状態のときにおこなわれるので、長時間車を放置していては、充電をおこなうことができません。
「充電量を消費しなくても、電力を消費しなければバッテリーは上がらないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、エンジンをかけていない状態でもナビ機能や時計機能を正常に保つために電力は消費されます。
そのため、長時間車に乗らないと、充電されていない状態で電力が消費され続けるので、電力不足となってバッテリー上がりが起きてしまうのです。バッテリー上がりを起こさないためには、最低でも月に1回以上は車を走らせるとよいでしょう。
【2】ライトなどの電気機器をつけっぱなしにしてしまった
電力は、ライトやエアコン、オーディオなどの電気機器をつけっぱなしにすることでも消費され、バッテリー上がりの原因となります。そのため、電気機器は必要以上に使わないほうがよいでしょう。
ちなみに、半ドアの状態で放置することも避けましょう。なぜなら、多くの車は半ドアのときにはルームランプが点灯する仕組みになっているからです。
半ドアを放置すると電力が消費されてしまい、バッテリーが上がるおそれがあるのです。そのため、半ドアになっていないかしっかりと確認するようにしましょう。
【3】気温によってバッテリーが上がりやすくなっていた
バッテリーは、気温が下がるとバッテリーの性能が落ち、バッテリーが上がりやすくなるといわれています。たとえば、気温が0度の場合は8割ほどの性能しか出すことができないといわれています。
そのため、気温が下がる冬にはバッテリーを温めるとよいでしょう。バッテリーを温める専用の保温材がカー用品店やネットショップで売られているので、試してみるとよいかもしれません。
【4】バッテリーの寿命が近かった
バッテリーが上がる原因は、電力不足・気温の低下のほかにも、バッテリーが劣化していることが挙げられます。
劣化している場合は、バッテリーの交換をおこなう必要があります。交換時期を見極めるためには、定期的にバッテリーを点検して劣化具合を確かめるのがおすすめです。バッテリーの点検方法は、後ほどご紹介します。
バッテリー上がりと似ている症状に注意!
バッテリー上がりが起こると、エンジンがかからなくなります。しかし、エンジンがかからなかったからといって、バッテリー上がりと断定できるわけではありません。
エンジンがかからないトラブルは、ほかにもいくつか考えられるのです。ここでは、バッテリー上がりの症状・間違いやすい代表的なトラブルについてご紹介します。
バッテリー上がりの症状
バッテリー上がりが起こると、「エンジンがかからなくなる」「ライトやエアコンなどの電気機器が使えなくなる」「メーター類が点灯しない」「スターターモーターの回る音がしない」といった症状が現れます。
なお、スターターモーターとは、エンジンをかけるために回るモーターのことです。エンジンをかけるときに駆動音が聞こえますが、これが聞こえなかったり弱々しかったりすると、正常に回転していないおそれがあるのです。
間違いやすいトラブル
バッテリー上がりと間違いやすいトラブルには、以下のようなものがあります。
1.ガス欠
ひとつ目のトラブルは、ガス欠です。燃料を補充していないとガス欠が起こり、エンジンがかからなくなります。
バッテリー上がりとの違いはメーター類が点灯し、スターターモーターも回転するということです。ガス欠か判断するには、燃料メーターを確認してみるのもよいでしょう。
2.スターターモーターの故障
スターターモーターが故障した場合、エンジンがかからない・スターターモーターが回らないといった症状が現れますが、電装品は使うことができます。そのため、電装品が使えるかどうかで、バッテリー上がりと見極めるとよいでしょう。
3.燃料ポンプの故障
燃料ポンプが故障すると、エンジンがかからなくなります。ただし、スターターモーターは回転し、メーター類は点灯するので、そういった点でバッテリー上がりと判別することができます。
フリードのバッテリー上がり対処法
ここからは、バッテリー上がりが起きたときの対処法を4つお伝えします。万が一バッテリー上がりが起きたときのためにも、以下の内容はしっかりと頭に入れておいてください。
【1】ブースターケーブルを繋げて対処する
ひとつ目の方法は、ブースターケーブルを使う方法です。ブースターケーブルは黒と赤のケーブルで、ほかの車と繋げてエンジンを始動させることができます。
この方法では、ブースターケーブルのほかにも、救援車(協力してくれる車)も必要です。救援車は、フリードと同じ電圧で、ハイブリット車でない車に頼みましょう。
電圧は12Vと24Vのものに分けられ、乗用車の場合は12Vです。そのため、フリードのバッテリー上がりを解消するためには、乗用車に協力してもらいましょう。
また、通常とは構造が異なるハイブリット車のバッテリーは、通常車のエンジンをかける際の電流に耐えられない場合があります。その結果、ハイブリット車が故障してしまうおそれがあるのです。そのため、ハイブリット車以外の車に協力してもらいましょう。
ちなみに、ハイブリット車のバッテリーが上がった場合は、ほかの車に救援してもらうことが可能です。そのため、フリードの中でもハイブリット車に乗っている方は、参考にしてみてください。
ブースターケーブルを使ってエンジンを始動させるには、まず両方の車のボンネットを開け、救援車のエンジンを止めてください。
そして、両方の車のバッテリーにブースターケーブルを繋いでいきます。このとき、故障車(バッテリーが上がった車)のプラス端子に赤、救援車のプラス端子に赤、救援車のマイナス端子に黒、故障車の金属フックに黒いケーブルの順で繋ぎましょう。
順番を間違えると、火花が散るおそれがあります。そうなると、ほかのものに引火して火災に発展するおそれがあるので、必ず順番を確認しながら繋いでください。
次に、救援車のエンジンをかけてアクセルを踏んでエンジンの回転数を上げ、エンジンの回転数を高く保った状態で、2分間放置しましょう。そうすることで、救援車が電力不足となってバッテリーが上がることを防止できます。そして、故障車のエンジンをかけましょう。エンジンがかかったら、ブースターケーブルを黒、赤の順で抜いたら終了です。
エンジンが始動した直後は、30分~1時間車を走らせて充電をおこないましょう。エンジンが始動した直後は、電力がほぼゼロの状態になっているので、バッテリー上がりが回復した直後にエンジンを切ると、再びエンジンをかけたときにバッテリー上がりが起こるおそれがあるのです。
【2】ジャンプスターターを使用して対処する
ふたつ目の方法は、ジャンプスターターを利用する方法です。ジャンプスターターとは、バッテリー上がりを解消することができる充電器のことです。ジャンプスターターさえあれば、救援車がいなくてもエンジンを始動させることが可能です。
まず、ジャンプスターターを付属のケーブルでプラス端子に赤、マイナス端子に黒の順に繋いでください。先ほどご説明したとおり、順番が異なると火花が散って火災に発展するおそれがあるので、正しい順番で繋げてください。
そして、ケーブルをジャンプスターター本体に繋げたら、電源を入れてエンジンをかけてください。
エンジンをかけたら、ジャンプスターターの電源を切って、ケーブルを黒、赤の順で外したら終了です。
エンジンが始動した後は、再びバッテリーが上がらないために30分~1時間ほど車を走らせてからエンジンを切りましょう。
【3】JAFや自動車保険のロードサービスを呼んで対処してもらう
「バッテリー上がり解消のための道具を持っていない」「自分で解消できる自信がない」という場合は、JAFや加入している自動車保険のロードサービスを利用する方法もあります。
ただし、JAFの会員の場合は無料でおこなってもらうことができますが、それ以外の方は費用がかかってしまいます。また、自動車保険についているロードサービスは、「30分以内の作業なら無料」「年に1回なら無料」などの制限がある会社もあります。そのため、制限が付いているのかどうかを確認しておくとよいでしょう。
【4】カーバッテリー業者に依頼して対処してもらう
エンジンを始動させるためには、カーバッテリー業者に依頼する方法もあります。「JAFの会員ではない」「保険についているロードサービスの制限を超えてしまう」といった方は、業者への依頼も検討してみてください。
弊社では、バッテリー上がりを解消する業者をご紹介しています。もし、バッテリー上がりに悩んだ際は、ぜひご連絡ください。
バッテリーは定期的にメンテンスをしよう!
バッテリーは定期的にメンテナンスをおこなうことで、バッテリーの劣化にいち早く気付くことができ、バッテリー上がりを防止できます。ここでは、バッテリーの点検方法や長持ちさせるコツをご紹介します。
バッテリー上がりの寿命はどれくらい?
バッテリーの寿命は、2~4年といわれています。ただし、車の乗り方によって劣化のスピードが異なります。そのため、点検をおこなって劣化していないかどうか確認することをおすすめします。
バッテリーの点検方法
バッテリーの点検では、「バッテリーの電圧・比重」「使用年数」「バッテリー液の色や液量」を確認してください。
バッテリーの電圧や比重が下がっている場合は、性能が低下しているおそれがあります。そのため、交換が必要なこともあります。ただし、これらの測定には専用の器具が必要なので、お持ちでない方は、ガソリンスタンドや整備工場に測定を依頼するとよいでしょう。
また、バッテリーの使用年数も確認しておいてください。バッテリーの寿命は2年~4年のため、使用年数が4年を超えている場合は劣化が進んでいるおそれがあります。そのため、交換することをおすすめします。
さらに、バッテリー液の色や量もチェックしましょう。バッテリー液とは、バッテリーの性能を保つための液体で、通常は無色透明をしています。しかし、劣化していると極板が剥げて液中に混ざり、それによってバッテリー液の色が変わることがあります。色が濁っている場合には、劣化している証拠なので、交換するとよいでしょう。
また、バッテリー液は、時間が経つと電気分解や蒸発が起こって減少します。バッテリー液が減少するとバッテリー上がりが起こるおそれがあるので、定期的に補充する必要があります。
バッテリーには、「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」という印があり、その間にバッテリー液の水面があれば適量です。バッテリー液が減少している場合には、カー用品店で売られているバッテリー補充液を足してあげましょう。
バッテリーを長持ちさせるコツ
バッテリーを長持ちさせるには、バッテリー上がり対策をおこなうことが有効です。なぜなら、バッテリー上がりは寿命を短くする要因となるからです。
先ほどご説明したように、バッテリー上がりの大きな原因には、電力不足があります。そのため、電力を消費するエアコンなどの電気機器・ライトなどの使用を控えるとよいでしょう。
まとめ
フリードのバッテリー上がりは、長期間車に乗っていない・ライトなどの電気機器をつけっぱなしにした・気温が下がってバッテリーの性能が落ちた・バッテリーが劣化していたなどの要因で起こります。
また、バッテリーが上がったときはエンジンがかからなくなる・スターターモーターが回らなくなる・電気機器が使えなくなる・メーター類が付かなくなるといった症状が現れます。
このような症状が現れたときは、ブースターケーブルやジャンプスターターを使ったり、ロードサービスを利用したり、バッテリー上がり解消の業者に依頼することでエンジンを回復させるとよいでしょう。
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