「突然バッテリー上がりが発生してしまった……」
「バッテリー上がり後の対処はどうするべきだろう?」
そのようにお困りの方のために、バッテリーが上がったあとの対処法をまとめました。
バッテリー上がり後は、救援車から電気を供給してもらったり、バッテリーの充電器を使用してエンジンを始動させなければなりません。
準備してから自力で対処をするか、業者に依頼をしましょう。
今回は、バッテリー上がり後の対処や今後の対策も紹介していきます。
突然のバッテリー上がりでも最適な対処ができ、バッテリー上がりの予防もできるでしょう。
今すぐにバッテリー上がりを直したい方は、弊社の生活110番までお問い合わせください。
バッテリー上がり後の対処を、バッテリー上がり解決に長けたプロの加盟店が対応いたします。
バッテリーが上がってしまったら、まずは充電が必須!
バッテリーは車にとって、重要な役割を担っています。なぜなら、バッテリーの充電がなくなってしまうと車を動かすことができなくなってしまうからです。ここでは、バッテリーの重要性とバッテリー上がりの後の充電を回復させる方法についてお伝えします。
バッテリーの電力がなければ車は動かない
エンジンを始動させる際のおもなエネルギー源は、バッテリーから供給される電気です。そのため、バッテリーが上がってしまうと、エンジンをかけることができなくなってしまいます。また、車はたくさんの電子部品からなり、電子制御されている部分も大きいです。これらの電子部品もエンジンと同様、電気をエネルギー源としているため、バッテリーの電力がなければ動かすことができません。
エンジンを始動させることができれば充電できる!
バッテリーはエンジンを始動させることで、充電することができます。車には、オルタネータと呼ばれる発電機がついており、このオルタネータがエンジンの回転を利用してバッテリーを発電しているのです。オルタネータで発電した電気は、ヘッドライトやエアコン、カーナビなど、車に搭載している電子機器に電気を供給します。さらに、電子部品に供給しても電力があまった場合、その剰余部分をバッテリーに充電する仕組みになっているのです。
そして、バッテリーが上がったときにエンジンを始動させるための方法に、ジャンピングスタートという方法があります。ジャンピングスタートとは、バッテリー上がりを起こした車と救援車のバッテリーをつないで、救援車から電気を供給してもらってエンジンをかける方法です。
具体的なジャンピングスタートのやり方は、のちほど詳しくお伝えします。
バッテリーを取り出して充電する方法もある
市販のバッテリーの充電器を使って充電する方法もあります。しかし、バッテリーに負荷をかけないように充電するため、時間がかかってしまい、満充電まで10時間程度かかります。
市販のバッテリーの充電器では時間がかかりますが、カー用品店やガソリンスタンドには急速充電のサービスを提供している店舗もあります。急速充電であれば、30分程度あれば充電できるようです。
ジャンピングスタートの手順やポイント
上記でお伝えしたとおり、バッテリー上がりの後にエンジンをかけるには、ジャンピングスタートが有効です。以下では、ジャンピングスタートを実施する手順や事前に気をつけておきたいポイントをお伝えします。
まずはバッテリーの電圧を確認しよう
ジャンピングスタートをおこなう前に、車の電圧に注意しなければなりません。車には、電圧が12Vの車と24Vの車の2種類が存在します。通常の乗用車の電圧は12Vになっていますが、トラックなどの大型車や商用車、一部のSUV車の電圧は24Vです。異なる電圧の車同士をケーブルでつないでしまうと故障やトラブルの原因になりますので、必ず同じ電圧の車とケーブルをつなぐようにしましょう。
ブースターケーブルやスターターのつなぎ方
電圧が同じ車同士でケーブルをつなぐこと以外にも気をつけておきたいポイントがあります。それは、HV車やEV車を救援車としてエンジンをかけると、救援した側が大電流に耐えられず、電気系統が故障してしまうおそれがあります。
これらのポイントに注意したうえで、以下の手順でケーブルを繋げましょう。
- 救援車のエンジンを切る
- 赤色のブースターケーブルをバッテリー上がりの車のプラス端子と、救援車のプラス端子をつなぐ
- 黒色のブースターケーブルは救援車のマイナス端子と、バッテリー上がりの車のエンジンブロックとつなぐ
- ケーブルを繋げたら、約5分経過後に救援車のエンジンをかける
- ここまでと反対の手順でケーブルを外す
マイナス端子の接続場所には注意する
電気はプラスからマイナスに流れていることを考慮して、事故防止のために手順に沿ったケーブルの接続が大切になります。接続場所を間違えてしまうと、ショートしてしまうおそれも考えられるからです。
また、先述のとおり、最後につなぐ黒色のブースターケーブルをつなぐ場所は、バッテリーが上がった車のエンジンブロックが基本です。エンジンブロックとは、エンジン本体の金属部分になります。エンジンブロックの場所は、基本的にボンネットをあけたエンジンルームの中です。しかし、車種によってはエンジンブロックの位置が異なるようなので、なかなか見つけられない場合も考えられます。
もし見つからない場合は、車体の金属部分であればどこにつないでも大丈夫です。
しかし、ケーブルをつなぐ位置を誤るとショートしてしまい、故障や火災を引き起こす危険性があります。
作業に不安があるなら無理やり自力で作業しようとせず、プロの業者に依頼をしましょう。
弊社の生活110番では、カーバッテリー上がりを直すプロの加盟店をお呼びします。
突然起きたバッテリー上がりにも、深夜・早朝いつでも対応いたします。(※)
24時間365日お電話を受け付けておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により対応できない場合がございます。
エンジン始動後の充電時間は状況によって違う
バッテリー上がりの後にジャンピングスタートでエンジンかけた後、車を自走させたりアイドリング状態にしたりすることで、バッテリーを充電することができます。
ここからは状況ごとのバッテリー充電時間を解説していきます。
走行させる場合は約20~30分
車を走行させる場合、時速50kmであれば、おおよそ20分~30分走行すればよいでしょう。これくらいの時間走行させることで、次回エンジンを始動させるだけの電気を蓄えることができます。
しかし、劣化が進んだバッテリーの場合、同じようには回復しない場合があります。後述しますが、劣化が進んだバッテリーは新品のバッテリーと比べて、電気を蓄えられる総量も少ないため、再びバッテリー上がりを起こしやすいのです。普段からバッテリーを定期点検し、劣化の進み具合を確認しておくとよいでしょう。
アイドリング状態の場合は約30分~1時間
走行していないアイドリング状態でもエンジンは回転しているため、バッテリーを充電することが可能です。アイドリング状態で、おおよそ30分~1時間待機しておけば、次回エンジンを始動させるだけの電気を蓄えることができるでしょう。しかし、アイドリング状態は走行時と比較しエンジンの回転数が少ないため、不安な方は長めに充電をしましょう。
可能な限りエアコンの利用を控える
エアコンは、コンプレッサーと呼ばれる部分で冷媒を圧縮し、冷たい空気を作り出しています。このコンプレッサーは、エンジンの回転を利用して作動しています。
エアコンをつけている間は、コンプレッサーを回すぶんの負荷がかかってしまい、エンジンの回転数が落ちて充電のさまたげとなります。
そのため、可能な限りエアコンの利用は控えてください。
バッテリーが上がり後は劣化が進んでいないか点検する
劣化したバッテリーは、充電できる電気の量が減るため、再びバッテリー上がりを起こしやすくなります。下記では、バッテリーが劣化してしまう原因やバッテリーを定期的に点検する方法をお伝えします。
バッテリー上がりの原因はバッテリーの劣化も考えられる
バッテリーの劣化は、使用環境によっては早く進行する場合があります。
気温が低い地域の方や、真夏の炎天下のもと運転する機会が多い方などは、バッテリーへの負担が大きくなります。
バッテリーの寿命は約2~3年ですが、劣化している場合は寿命が早まる可能性があります。
バッテリーが上がると劣化が急速に進む
バッテリー上がりの後、放置されている時間が長いとバッテリーの劣化が急速に進みます。バッテリーは、充電がない状態が長いほど劣化が早くなります。そのため、完全放電に近いバッテリー上がりの状態は、一番劣化が急速に進む状態ともいえるのです。
そこで、バッテリーテストをおこなうことで、バッテリーの劣化状況を確認することができます。
バッテリーチェッカーと呼ばれる市販されているテスターを使用することで、バッテリーの劣化状況を診断することが可能です。テスターをバッテリーの端子に接続することで、診断することができます。
診断結果として、バッテリーの状態が良好なのか、交換が必要なのかなどを確認することができるのです。定期的に点検することで、バッテリーが上がってしまう前に不調を把握して対処することが可能となります。
まとめ
バッテリー上がりの後は、まずはエンジンを始動させてバッテリーに電気を蓄えることが大切です。エンジンを作動させるためには、ジャンピングスタートが有効です。
ジャンピングスタートは、同じ電圧同士の車でしかできないため、注意しましょう。また、HV車・EV車を救援車にすることもできません。もし作業に不安がある方は、無理をせず業者に相談しましょう。
エンジンを始動させた後は、再びバッテリー上がりを起こさないように、しっかりとバッテリーを充電しておきましょう。30分~1時間ほど、車を走行させたりアイドリング状態にしたりすることで充電できます。
また、一度バッテリー上がりを起こすと、バッテリーの劣化が進むことがあります。劣化が進んだバッテリーは、再びバッテリー上がりを起こしてしまう危険性が増してしまうのです。そのため、バッテリーチェッカーと呼ばれる市販されているテスターなどを使って、普段からバッテリーの劣化状況を確認しておくことが大切です。
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