最近やけにカラスがうるさくてお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。「なんだか以前より増えているような気がする……。」もしくは、「何もしてないのに攻撃されそうになって怖い思いをした。」
そう思った方、もしかしたら今、カラスは繁殖期である可能性があります。
子を守るため、繁殖期に入ったカラスはすごくピリピリしているのです。あなたの何気ない行動がカラスの逆鱗に触れてしまい威嚇・攻撃されることもあります。
今回はカラスの生態、繁殖期、また被害に遭わないようにするための対策などについて詳しく解説します。
目次
カラスってどんな生き物?
私たちの生活の中でよく見かけるのは、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種がほとんどです。どの種も、基本的には憶病で慎重な性格をしており、餌付けなどがされてない場合は人間に近づくことは少ないそうです。
ハシブトガラスの体長はおよそ55~57センチ、ハシボソガラスはおよそ50センチと、少しだけハシブトガラスのほうが大きめです。また、ハシブトガラスのくちばしは、長さおよそ7センチ、幅およそ3センチと大きく太めで、ハシボソガラスのくちばしは長さおよそ5センチ、幅およそ2センチと小さくて細めとなっています。しかし、この2種をパッと見ただけで何カラスなのか判断するのは難しいかもしれません。
ゴミ荒らしの被害があるように、カラスは雑食です。そして、賢いのでエサを物陰にかくし後で食べたり、固いものだと車に踏ませてから食べたりすることもあるそうです。寿命についてはまだはっきりと解明されていませんがおよそ10~20年なのではないかといわれています。
このようにハシブトガラスとハシボソガラスの2種には大きく違いがないことがわかりましたが、2種のカラスの繁殖期にも違いはないのでしょうか。
カラスの繁殖期は3月~7月
カラスの繁殖期は3~7月の比較的暖かい季節で、大きくわけて4つの時期にわけることができます。
3~4月……オスとメスが行動を共にしていて、お互い毛づくろいをしあう「相互毛づくろい」やオスがメスに食べ物を持ってくる「求愛給餌」の行動が見られる。
同時に大きな木や鉄塔、電柱などに皿状の巣を作り、動物の毛や藁のほか、ビニール袋や針金ハンガーを巣材に、巣作りをはじめる。
4~5月……1度に3~5個ほど産卵し、卵を温める。20日ほどで卵が孵るため、その間はオスがメスに食べ物を運んでくる。
5~6月……孵化し、オス、メス両方がヒナのためにエサを運んで子育てする。
6~7月……1カ月ほどで幼鳥が巣立ちする。はじめは親鳥から餌をもらいながら生活するが、やがて独立し、仲間の集団の中で生活するようになる。
この繁殖期でカラスは夫婦で生活をしますが、非繁殖期になると、集団で森の中にねぐらを作って生活をしています。カラスの卵はウズラの卵ほどの大きさで、くすんだ緑色に黒い斑点模様が特徴的です。
繁殖期は凶暴性が増すので注意
どの生き物も繁殖期には気が立って凶暴性が増すことが多いです。基本的に憶病で慎重な性格をして自分から人間に近づいていくことは少ないといわれているカラスですが、繁殖期には子を守るために必死なので、気が立って凶暴になることがあります。
カラスの繁殖期の中でも、4~6月の卵から孵ったヒナを育てている間は外敵から子どもを守るためにとくにピリピリとしています。巣を中心に半径およそ50~100メートルがカラスの縄張りの範囲です。気づかぬうちに縄張りに入ってしまったり、巣の近くを通ったり、何気なく巣を見上げただけで不審人物とみなされ、威嚇や攻撃をされることもあるので、木が多い公園などではかなり慎重にならないといけません。
また、巣がベランダや歩道橋などと同じかそれよりも高い場所に巣がある場合は、さらに注意が必要です。繁殖期のカラスは巣を見下ろされると敵だと認識し攻撃してくることがあるそうです。できるだけ立ち寄らないようにするのはもちろん、たとえガラス越しだったとしても巣を見るのは避けるようにしましょう。
カラスに攻撃されないための方法
カラスに攻撃されないためにも、まずは怒っているカラスについて知る必要があります。カラスが怒っているときに見せる態度は以下のとおりです。「ガー!ガー!」と濁った大声を出している・近くに来て鳴く・鳴きながら頭の上を飛び回る・木の枝や葉っぱをつついたり噛んだりしているといったものがあります。
そして、カラスが敵に対して取る威嚇行動は、次のとおりです。
(1)じっと注視する。
(2)大きな鳴き声を発する。
(3)旋回しながら飛び回る。
(4)枝葉を折ったり落としたりする。
(5)相手の頭上付近まで舞い降りる。
このように威嚇行動がエスカレートしていき、最後には人を直接攻撃するようになります。カラスは低空飛行で繰り返し接近し、後ろから頭を蹴ったりつかみかかったりして攻撃してくることがあるのです。そのような危険から守るための防御策は、以下のようなものがあります。
・その場から離れる
あくまでカラスはヒナと卵を守るために威嚇しているので、その場から離れれば危険を回避できます。その際、なるべく背を向けずに離れるのがよいでしょう。
・傘を差す・『帽子』をかぶる・『カバン』をかつぐ
「どこに巣があるのかわからない」という場合は、傘や帽子、カバンなどで頭を守るのが効果的といえます。
頭を隠すことで、カラスは攻撃対象(頭)を見失うためです。
ただし、帽子をかぶるだけでは、蹴られることを避けることはできないので注意しましょう。
・腕を真上に上げる
傘も帽子もない場合、腕を真上に上げるのも効果的です。
カラスは頭を蹴るときに翼を広げた反動を利用しますが、腕が上がっていると翼が当たる危険があるので攻撃を中止するといわれています。
ただし上げた腕をバタバタ動かすとカラスを刺激するおそれがあるので、ピタッと止めるのがよいそうです。
最大の予防は、カラスの繁殖期には絶対に巣に近づかないことです。しかし、どんなに気をつけていても縄張りに立ち入ってしまうこともあると思います。カラスに威嚇されたときには、背を向けず、目線を合わさず、ゆっくりとその場から立ち去るようにしましょう。
巣作りをはじめそうなカラスは追い払える!?
カラスの狂暴性の原因はヒナや卵の存在なので、産まれる前に対策すれば危険を回避することができます。
そのためには、具体的にどのようなことをすればいいのか見ていきましょう。
・カラスの巣材を片付ける
カラスは小枝だけでなく、ハンガーや針金なども巣材にしてしまいます。
面倒に思われるかもしれませんが、カラスの繁殖期はこまめに巣材になりそうなものを片付けておくのがおすすめです。
・木を剪定する
カラスは樹上に巣を作る傾向にあります。
あらかじめ木を剪定しておけば、カラスは巣作りしづらくなるでしょう。
ただしカラスは電柱に巣を作ることもあるので、その場合は管轄の電力会社に連絡するようにしょう。
あらかじめできる対策はこの2つくらいです。
必ずしも巣作りを防ぐことはできないのですが、もしも巣を作られてしまったら除去してもよいのでしょうか?
カラスの巣や卵は勝手に除去してはいけない
カラスは鳥獣保護管理法によって保護の対象となっており、それはヒナや卵にも適用されます。そのため、カラスやそのヒナ、卵などは許可なく駆除することはできません。
巣にヒナや卵がいなければ法律的には問題ないため、巣だけを撤去する場合は許可なども不要です。
ただし「いざ巣を撤去したらヒナや卵がいた」というケースもありえます。
また、一度カラスに狙われると繰り返し狙われやすくなることもあるので、なるべく手を出さないほうがよいでしょう。
上記のことからカラスの駆除は自分でおこなわず、業者や各自治体に相談することをおすすめします。
業者は私たちの代わりにカラスを駆除したり、カラスの撃退グッズを利用したりして被害に遭わないように対策してくれます。
自治体に相談した場合は、防鳥グッズの貸し出しや業者の紹介などをしてくれるでしょう。
カラスの繁殖期に入ったら、念のために連絡先や各自治体の対応を確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
カラスの生態や繁殖期、攻撃を受けないために必要なことについてわかっていただけたと思います。
基本的にカラスは理由もなく自分から人間を攻撃するような悪い鳥ではありませんが、カラスの繁殖期には巣に近寄らないよう、じゅうぶんに気をつけるようにしましょう。
また、家のベランダや庭に巣が作られて困っている場合には、業者に駆除の依頼をすることもできます。無理に自分で駆除して、カラスに攻撃されてけがをしてしまう危険もあるので、困ったときにはまず業者に連絡をしてもよいでしょう。
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