ねずみの駆除方法にはいくつかありますが、罠を仕掛けておこないたい方もいらっしゃるでしょう。罠を使うと、ねずみは生けどりにすることができます。生けどりにすることで、確実に駆除をおこなうことが可能です。
そこでこのコラムでは、ねずみ駆除の罠を自分で作る方法を注意点とともに解説しています。さらに作った罠でねずみを捕獲した後の処理の仕方や処理するときの注意点についても解説してありますので、罠を作る方法とあわせて参考にしてください。
目次
ねずみ駆除の罠作りで注意すべきこと
自分でねずみ駆除の罠を作るのであれば、作る前に注意点について知っておくとよいでしょう。注意点を知らないまま罠を作ってしまった場合、ねずみ駆除に効果がないものが完成するおそれがあります。
その場合、もう一度罠をはじめから作り直すことになり、罠を作るのにかかった費用・時間・労力が無駄になります。そのため、以下のふたつの注意点について理解してから、ねずみ駆除の罠を作るようにしましょう。
罠に人間の匂いをつけない
ねずみ駆除の罠を作るときは、まず罠に人間の匂いがつかないように気をつけましょう。ねずみの嗅覚(きゅうかく)は人間の3倍ほどといわれています。そのため、ねずみは天敵である人間の匂いが少しでもついていると、警戒して罠に近づいてくれません。
したがって、ねずみ駆除の罠は素手で作らないようにしましょう。罠を作るときは軍手などの手袋を着用してください。
罠に捕まった後の処理方法を考えておく
罠を作るときはねずみを捕まえるだけでなく、捕まえた後どのように処理するのかについても考えることが必要です。もしも生けどりするタイプの罠であれば、捕まえた後に自分でねずみを殺さなければなりません。
ねずみを殺すことに抵抗があるなら、はじめから生けどり用以外の罠を作るべきだったとなります。そのため、費用・時間・労力を無駄にしないためにも、罠を作る前に捕まえた後のねずみの処理方法を考えておきましょう。
ねずみ駆除の罠を自分で作る方法
ねずみ駆除の罠を自分で作るときの注意点について理解したら、実際に罠を作っていきましょう。罠を作る方法には、基本的にバケツともみ殻を使う方法と、バケツとペットボトルを使う方法のふたつがあります。ここでは、そのふたつの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にして実践してみてください。
バケツともみ殻を使う
この罠は、餌であるもみ殻を食べようとしてねずみがバケツにはいると、水に溺れて駆除ができるという仕組みになっています。まずは、以下のものを用意しましょう。
・30cmくらいの深さのバケツ
・もみ殻
・棒
・ガムテープ
そして、材料が用意できたら次の手順で罠を作っていきます。
2.水面が埋め尽くされるまでもみ殻をいれる
3.ねずみがはいれるように、バケツの口に棒や板を立てかける
4.ガムテープで立てかけた棒や板を固定したら完成
注意点としては、バケツを使うため、設置には少し広いスペースが必要です。さらにねずみが一度にたくさん罠にかかると、死骸の処分に手間がかかるので注意しましょう。
バケツとペットボトルを使う
この罠は、チョコピーナッツバターにおびき寄せられたねずみがペットボトルに乗ると、ペットボトルが回転しバケツの水に落ちて溺れ死ぬ、という仕組みになっています。以下のものを用意しましょう。
・500ml用のペットボトル
・用意するペットボトルよりも直径が3cmほど長いバケツ
・罠に使うバケツの直径よりも10cmほど長い針金
・罠に使うバケツの高さよりも約2倍の長さがある長方形の板
・チョコピーナッツバター
罠に使う材料の用意ができたら、次の手順で作ります。
2.ペットボトルに針金をとおし、針金の両端をバケツに引っかけ、ペットボトルがくるくる回るようにする。
3.バケツに水をいれ、ペットボトルの真ん中部分を一周するようにチョコピーナッツバターを塗る。
4.ねずみがペットボトルに乗るようにするために、バケツに長方形の板を立てかける。
5.4の長方形の板にバターを塗ったら完成。
ねずみ駆除で生けどりにするメリットデメリット
ねずみはかご式の罠を使って、生きたまま捕まえることができます。しかし、ねずみを生けどりにする方法にはメリットだけでなく、デメリットもあります。メリットとデメリットを理解したうえで、ねずみの駆除の方法を決めるとよいでしょう。
ねずみを生けどりにするメリット
ねずみを毒餌など生けどり以外の方法で駆除した後にそのまま放置してしまうと、じきに腐敗して悪臭やダニなどが発生するおそれがあります。一方、生けどりにすることで、死骸を探す手間を省くことができます。
死骸からダニやノミなどの害虫が発生することを避けることができ、病気に感染するリスクも減るというメリットがあります。
そして、ねずみを生けどりするための罠は、前述のとおりペットボトルなど身近にあるもので簡単に作ることができるというのもメリットといえるでしょう。
ねずみを生けどりにするデメリット
ねずみを生けどりにする方法にはメリットだけでなく、デメリットもあります。生けどりにすると自分で生きているねずみを殺さなければなりません。生きているねずみを水につけたりして、自分で殺すのは手間や時間がかかりますし、精神的なダメージを受ける方もいるでしょう。
また、生けどりにしたもののねずみを殺すことができない方もいるかもしれません。ねずみを殺すことができない場合、業者に引き渡して処分してもらうことになります。
捕獲したねずみの処理方法
捕獲したねずみは、どのように処理してよいかわからない方もいらっしゃるかと思います。そこで、ここでは生けどりしたねずみと罠にかかって死んだねずみの死骸を処理する方法をご紹介します。捕獲したねずみの処理がわからなくて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
生きたまま逃がす場合
生けどりにしたねずみを生きたまま自分の家の近くで逃がしてしまうと、再び戻ってきてしまうおそれがあります。せっかく生けどりにしたのに戻ってきてしまったら、意味がありません。
そのため、生けどりしたねずみを生きたまま逃がすのであれば、山のなかなど人が住んでいる地域から離れた場所までいき、そこで逃がすとよいでしょう。
殺処分をする場合
ねずみを生けどりした後殺処分するのであれば、水につけて溺死させるのがよいでしょう。殺処分するときにねずみは暴れます。そのときにねずみは病原菌をもったダニやノミなどを床にまき散らしたり、噛まれるおそれがあります。
そのようなダニやノミに刺されると病気に感染するおそれがありますし、噛まれると破傷風という命にかかわる病気に感染するおそれもあるのです。しかし、罠ごと水につければねずみに噛まれるリスクも避けることができます。
死骸を処分する場合
罠にかかってすでにねずみが死んでいる場合は、まずゴム手袋やマスクを着用して病原菌に感染するリスクを小さくしましょう。そして殺虫剤をスプレーしダニやノミを駆除してください。
そうすることで、ダニやノミが次の宿主を求めて家じゅうに散らばるのを防ぐことができます。そしてアルコールなどで除菌してから新聞紙などにくるみ、可燃ごみとして処分しましょう。
捕獲したねずみの処理で気をつけること
捕獲したねずみを処理するときは、慎重におこないましょう。なぜなら、ねずみは危険な病原菌をもっており、不用意に触ったり、適当に処理してしまうと健康被害のリスクも高まってしまうからです
ここでは病原菌に感染しないために、捕獲したねずみを処理するときに注意すべき点を3つご紹介いたします。
ねずみを素手では触らない
捕獲したねずみは、生死にかかわらず素手で触ってはいけません。ねずみには、サルモネラ菌やレプストスピラ菌など、感染すると命にかかわる病気を引き起こす原因となる病原菌がたくさんいるからです。
そのため捕獲したねずみは、アルコールなどの消毒液をかけて除菌してから、ゴム手袋などを着用して処理するようにしましょう。
使用した道具は処分か殺菌消毒をする
ねずみを捕獲する際に使用する道具は、処分しても問題ないものを使うとよいでしょう。なぜなら、ねずみを捕獲するときに使用した道具に、病原菌が付着しているおそれがあるからです。
そのため、捕獲に使用した道具は基本的にゴミとして処分します。もしも、ねずみを捕獲するときに使用した道具を再使用するのであれば、しっかり洗浄しアルコールやメタノールなどで殺菌消毒してください。
噛まれた場合はすぐ病院へ
捕獲したねずみを処理するときに、ねずみに噛まれたときはすぐに水道水で傷口を洗った後に消毒し、その日のうちに病院に必ずいってください。なぜなら、ねずみに噛まれると鼠咬症(そこうしょう)という病気にかかるおそれがあるからです。鼠咬症になると発熱や吐き気などを発症します。
さらにアナフィラキシーショックという重度のアレルギー症状が全身にでるおそれもあるので、捕獲したねずみの処理は噛まれないように慎重におこないましょう。
罠を作るのが面倒な人は市販のものを使う
ねずみを駆除しようという方のなかには、自分で罠を作るのが面倒だという方もいらっしゃると思います。自分で作るのが面倒だという方は、市販の罠を使うとよいでしょう。
ここでは、ねずみ駆除の代表的な罠である毒餌・粘着シートや、それら以外の罠の効果とそのデメリットをご紹介します。
毒餌の効果やデメリット
ねずみの毒餌とは、殺鼠剤(ねずみを駆除するための毒)が使われている餌のことで、比較的安価で購入することができます。そして、毒餌を使うと早ければ数時間でねずみを駆除することが可能ですが、次のようなデメリットもあるのです。
まず、ねずみは警戒心が強いため、毒餌を置いてもなかなか食いつかず駆除できないことがあるのです。また、毒餌は床に設置しておくタイプが多いため、子供やペットが食べ物と間違えて食べてしまうおそれもあります。
そのほか、毒餌を使うと効くまでに一定の時間がかかるので、腐敗する前に死骸をみつけないと、死骸から発生したダニなどが人を刺して、病気を引き起こすおそれがあります。そのため、毒餌で駆除するときは、必ず死骸をみつけて処理しなければならないのです。
粘着シートの効果やデメリット
ねずみ駆除に使われる粘着シートとは、その名のとおり粘着剤がついたシートのことです。インターネット通販などで購入することができます。粘着シートのうえを通ろうとしたねずみを粘着剤にくっつけて捕獲する仕組みになっており、とくにねずみの侵入経路に設置すると捕獲できる確率は高まります。
シートの粘着剤にくっつくとそこから逃れられないので、一匹だけでなく複数捕まえることもできますし、死骸を探す必要もありません。さらにダニやノミも粘着剤にくっつくので、ねずみと一緒に駆除することができます。
ただし、ねずみを捕獲する確率を高めようとすると、設置する箇所が多くなり管理が大変です。さらに、死骸の処分が精神的な負担になったり、生きたままのねずみがくっつき、その処分に手間がかかるというデメリットもあります。
市販の罠の効果やデメリット
毒餌や粘着シート以外にも、かご式やばね式などの罠もあります。かご式は、ねずみがかごのなかにはいって餌をとると扉が落ちて、なかに閉じ込めることができるという仕組みの罠です。
ばね式は、ねずみが罠にある餌をとると、ばねの力で四角に加工された鉄の棒が急回転し、ねずみを挟んで捕獲するという仕組みになっています。このように市販されている、かご式やばね式の罠はねずみの通り道におくだけなので、設置が容易です。
どちらの罠を使っても死骸をすぐに発見することができるうえに、壊れるまで繰り返し使うことができるのがメリットです。
しかし、ばね式やかご式は、たくさんのねずみを一度に捕まえることができない、家のなかに何か所も設置しないと駆除することができないといったデメリットがあります。
自分でねずみ駆除をするのをおすすめしない理由
自分でねずみ駆除をするのは、基本的にはおすすめすることはできません。ねずみ駆除を自分でする場合、死骸がもつ病原菌やダニやノミから身を守るためにマスク・ゴム手袋などを着用する必要があります。そして、殺虫・除菌を確実におこなうなど、死骸の処理にとても苦労するからです。
さらに、死骸を処理せずに放置すると、死骸から発生したダニやノミによって病気に感染する二次被害のおそれもあります。また、死骸の処理に抵抗を感じたり、心理的にダメージを負う場合もあったりするのです。
ねずみ駆除を業者に依頼するのがおすすめな理由
ねずみ駆除は自分でおこなうよりもプロのねずみ駆除業者に依頼することをおすすめします。なぜなら、業者はねずみをしっかり駆除してくれますし、捕獲したねずみや死骸を適切に処理してくれます。
そのうえ、ねずみの再発や二次被害を防止する対策もしてくれるからです。これらの理由について、順番にみていきましょう。
ねずみをしっかり駆除できる
業者に依頼すれば、自分でおこなうよりも家にいるねずみを確実に駆除することができます。なぜなら、業者はねずみに関する専門知識や駆除の経験が豊富ですし、専用の道具ももっています。
侵入経路の特定や家屋全体のねずみ駆除などのむずかしい作業は、プロの知識や技術があってこそです。手間をかけたくない・徹底的に駆除してほしい、という方にとっては、うってつけの手段といえるでしょう。
ねずみの処理もしてくれる
自分で駆除をおこなうと、捕獲したねずみや死骸を自らの手で処理しなければなりません。捕獲したねずみを自分であやめたり、罠にかかった死骸を処理したりすることは抵抗がありますし、心理的にも相当な負担となります。
しかし、ねずみ駆除業者に依頼すれば、捕獲したねずみだけでなく死骸の処理もしてくれます。そのため、自分でねずみ駆除するよりも心理的な負担が軽くなるといえるでしょう。
再発や二次被害対策にもなる
ねずみ駆除業者に依頼して駆除をしてもらった後、捕獲したねずみやねずみの死骸の処理に加えて、二次被害を防ぐ対策もしてくれます。死骸に殺虫剤をスプレーしてダニやノミが散らばらないようにしてくれますし、病原菌も残らず除菌してくれるのです。
さらに、ねずみの再発を防止する対策もしてくれます。具体的には、ねずみが家に侵入しないように配管や壁のすき間を防鼠パテや金網でふさいだり、糞尿を掃除するなどして清潔にしたりしてくれます。
まとめ
ねずみ駆除の罠を作るときは、罠に人間の匂いがつかないように注意すると同時に、罠に捕まったねずみの処理のことも考えましょう。罠を作るのが面倒な方は市販のものを使うとよいでしょう。
しかし、自分でねずみを駆除するのが面倒、捕獲したねずみや死骸の処理などが心理的に負担になるという方は、ぜひ弊社にご依頼ください。ご依頼いただければ、ねずみ駆除の知識と経験が豊富な業者をすぐにご紹介することができます。もちろん通話は無料ですので、ぜひ一度お電話ください。
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