ネズミには「チーズが好き」というイメージを持っているかたもいらっしゃるでしょう。しかしネズミはチーズだけでなく、穀物などさまざまな食べ物を好んで食べます。家のなかに侵入するネズミにはおもに3種類いますが、どのネズミも病原菌を運搬するおそれがあり、早めの駆除が必要となります。駆除が遅くなることによって、住宅の衛生環境が悪化してしまうこともあるのです。
ネズミの駆除の方法として「毒餌を摂取させる」という方法があります。ネズミに効果的な毒餌がありますが、なかにはあまり効かない場合もあるので、「どのようなタイプの毒餌を使うのか」という使いどころを見極めることが必要となります。
今回はネズミの毒餌についてご紹介します。効果があるとされているネズミの毒餌の作り方についても紹介しているので、ご参考ください。
目次
毒餌をつくる前に!ネズミの好物を知ろう
ネズミが食べるものは、パンなどの炭水化物や穀物、果実などとなっており基本的になんでも食べます。しかし、そのなかでも好物とするものはネズミの種類によって分かれます。ネズミの毒餌の作り方を知る前に、しっかりと好物を知っておく必要があります。
■クマネズミ
クマネズミは、屋内で見かけられるネズミのなかでもっとも多い種類です。体長はおよそ15cm~22cmとなっており、比較的小さなサイズのネズミとなっています。クマネズミは寿命が約3年と短いものの、繁殖力が高く屋内に侵入されるとあっという間に数が増えてしまいます。その結果、駆除が困難になるので厄介です。またクマネズミは運動能力が高いことでも知られています。
そんなクマネズミの好物は、米などの穀物類やイモ、ソーセージなどの加工食品やチーズも好んで食べます。
■ハツカネズミ
ハツカネズミは大きさが約5cm~10cmととても小さいです。日本では野生化しており、田畑や河原などに生息しています。家屋に侵入することもあり、カビや獣臭のような強烈な臭いを発するのが特徴となります。ハツカネズミの好物は草などの植物、種子、ソーセージやチーズです。
■ドブネズミ
大きさが約18cm~30cmくらいと比較的大型のネズミです。性格は獰猛(どうもう)で、人に噛みつくこともあります。また屋内に巣をつくることもあり、湿気の多い場所を好む習性があります。そんなドブネズミの好物はたんぱく質で、獣肉や魚介類などを食べることが多いです。
このようにネズミの種類によって好物が異なります。毒餌を使って駆除するときは、好物も一緒に置いておくと食いつきがよくなるようです。しかし好物が家にないときはたまねぎなど香りの強いものを使用した、手作りの毒餌を使うのもよいかもしれません。
ネズミ駆除にも効果ある?ホウ酸団子の効果と作り方
本来はゴキブリに効果があるとされているホウ酸団子ですが、ネズミにも多少の効果はあるとされています。ネズミの毒餌の作り方は以下の通りとなります。
・ホウ酸(200g)
・たまねぎ(1個)
・小麦粉(計量カップ半分)
・牛乳(大さじ1)
・砂糖(大さじ1)
・水(少々)
①たまねぎをみじん切りにする
②ほかの材料をミキサーなどで細かくする
③ほかの材料と混ぜ合わせる
④水を適宜足していき、食べやすいやわらかさになるように調節する
⑤丸めて団子にする
⑥天日干しする
ホウ酸団子にはお好みでリンゴなどの果物を入れ、人間が食べても毒なのでつくっているときは味見などをしないように注意しましょう。また作っている最中や天日干ししているとき、毒餌として置いているときもお子さんやペットが誤って食べてしまわないように注意する必要があります。
手軽につくることのできるホウ酸団子ですが、ゴキブリには効果はあるもののネズミに対し駆除剤として効果はあまり期待できないようです。ホウ酸は排出することができない虫などには効果がありますが、ネズミはホウ酸を尿として排出することができます。
ホウ酸団子はネズミ駆除に対して効果が全く期待できないわけではありませんが、使用するときには大量にネズミに食べさせる必要があり効果的な毒餌とはいえません。
ネズミの毒餌ならクマリン系の殺鼠剤
ネズミ駆除には、クマリンという成分による駆除が効果的とされています。クマリンは血液の凝固作用を阻止するはたらきがあり、出血したときには「なかなか血が止まらない」といった効果をもたらすものです。先ほどネズミの毒餌の作り方としてホウ酸団子をご紹介しましたが、ホウ酸団子よりもクマリン系の毒餌のほうが効果があるとされています。
クマリンは中毒症状がでないのが特徴です。少量摂取してもすぐに効果がでるというわけではなく、数日~数週間にわたってクマリンを摂取し続けることによって死にいたります。
人間やほかの動物に対しては無害で、大量に摂取しない限りは安全といわれているため、家庭内でも使用することができるのです。クマリンを殺鼠剤として使用すると、時間がかかってしまいますが、ネズミ駆除としては効果があるので試してみてもよいでしょう。
市販品されているネズミの毒餌
ネズミの毒餌で、作り方を把握して自分でつくるのも可能です。しかしホウ酸団子のように、効果が期待できないものもありますので、市販の商品に頼ってもよいでしょう。ここではネズミを効果的に駆除する商品についてご紹介します。
■紀陽除虫菊 クマリン系殺鼠剤 ネズミ ランチdeコロリ 3個セット
ネズミが食べやすい麦状の粒の毒餌です。クマリン系の殺鼠剤なので駆除に多少時間はかかるかもしれませんが、殺鼠剤として効果的です。置くだけで気軽に設置できるのも特徴のひとつです。
■アース製薬 デスモアプロ 投げ込みタイプ ネズミ駆除剤 12包入
有効成分のジフェチアロールによって、即効で作用します。クマネズミやドブネズミ、またハツカネズミにも効果があるので、あらゆる種類に使用することができます。
■ネズミ駆除用殺鼠剤 エンドックス 1kg缶 プロも使う粉末タイプ
こちらはクマリン系の毒餌ですが、商品を単独で置くのではなくエサと一緒に混ぜ合わせて使用するタイプです。粉末をパンやソーセージ、サツマイモなどにまぶすことによって、ネズミの警戒を解き摂取させます。この粉末をネズミに少なくとも5日間以上摂取させる必要があり、数か所に分けて設置すると効果的です。
スーパーラットは毒餌が効かない!
ネズミにはクマリン系の毒餌が効果的とされていますが、毒餌を使用しても効果が期待できない場合があります。それは駆除対象のネズミがスーパーラットだった場合です。スーパーラットはクマネズミが進化したもので、クマネズミのなかでも毒への耐性がついたネズミをいいます。
スーパーラットには「リン化亜鉛」が効果的とされています。リン化亜鉛は劇薬に指定されているので、使用する上では細心の注意が必要です。ネズミの毒餌の作り方として、慣れない薬物を扱うのは危険を伴います。スーパーラットを毒餌で駆除することが難しい場合は、業者に相談することをおすすめします。
まとめ
ネズミには種類によって好物がありますが、毒餌はそのようなエサと一緒に置いておくと、より効果を期待することができます。ネズミの毒餌の作り方として紹介したホウ酸団子も多少は効果がありますが、本来はゴキブリに対して使用するものであり、ネズミには効果があまりないかもしれません。
ネズミの駆除が難しい場合は、そのネズミがスーパーラットである可能性があります。スーパーラットはクマリン系の毒餌も効かないことが多く、駆除が非常に難しいです。リン化亜鉛を使用した駆除剤を使って駆除を行うことをおすすめしますが、劇薬に指定されているので、細心の注意が必要です。自分での駆除が難しい場合は、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、素早く駆除を行ってくれるのではないでしょうか。
ねずみ駆除を依頼できる業者や料金
\ 完全無料 /
厳選した全国のねずみ駆除業者を探せます!
×
関連記事カテゴリ一覧
ねずみ駆除の記事アクセスランキング
ねずみ駆除の最新記事
カテゴリ別記事⼀覧
- お庭の手入れ
- 害虫駆除
- 害獣駆除
- 電気工事
- 鍵開け・交換・修理
- 窓ガラス修理・ドアノブ修理
- 家の修理
- バッテリー上がり
- ハウスクリーニング
- ペット火葬・葬儀
- 家電修理
- パソコン修理・ネット回線
- 家具・雑貨の修理
- 外壁・屋根工事
- リフォーム
- 防犯カメラ設置
- 盗聴器・その他調査診断
- 便利屋・代行サービス
- 引越し・配送サービス
- オフィス・店舗向けサービス
- その他